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太田述正コラム#9371(2017.9.30)
<2017.9.30東京オフ会次第>(2018.1.13公開)

1 始めに

 私を除いて8名出席予定のところ、1名欠席で7名だったが、初めて、「講演」終了直後に、3回に分けて収録した動画をアップしました。
 動画を撮影したのはBERNIEさん、進行役とアップ役を務めたのは七氏さん、この七氏さんと、USさん、TAさんは、私が「講演」時に使用したPDF資料の作成にも携わっています。
 次回のオフ会は、12月9日(土)になりました。

2 質疑応答(順不同。私はO。)

A:上海では、人間主義的スローガンが、地下鉄等色んなところに貼ってあり、市民のマナーが急速に日本化しつつある。
B:一体、日本の誰が、戦後、米国に対ソ(対露)抑止を肩代わりさせたのか。
O:明治維新を行ったのは誰か、というのと同じ類の質問であり、特定の人物を挙げることはできない。
 しかも、明治維新の時よりも、もっと関与者が多い、というか、国民の過半のコンセンサスだったのではないか。
 連合軍の占領だったが、事実上米軍の占領であり、ソ連との最前線の日本列島に進駐すれば、遅かれ早かれ、それまでの日本同様、対ソ(対露)抑止の必要性に目覚めるはずだ、という感覚だったのではないか。
 国内で容共派の活動が活発化したことで、この目覚めが更に促進され、いわゆる逆コースがとられることになった。
 仕上げを行ったのが、朝鮮戦争の勃発だ。
C:「講演」の中で北朝鮮による拉致を同国の親日性の現れの一つと太田が言った、と誤解する動画視聴者・・本日のディスカッションを読んだ人もそうだが・・が出てくるのが心配だ。
 拉致は国際犯罪だ、また、日本政府の対応にも遺漏があった、といった話を付け加えた方が良かったと思う。
B:在支帝国陸軍は、汪兆銘と毛沢東のどちらをより信頼していたのだろうか。
O:汪兆銘は、(日本留学はしているが、)中国共産党(ソ連派)のフロント化するに至っていた中国国民党の幹部だった男であり<、党首の孫文の片腕的存在だった
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%AA%E5%85%86%E9%8A%98 >
ことからして、反ソ化してからの中国共産党を率いていた毛沢東の方をより信頼していた、と見る。
B:その毛沢東だが、あれだけ大勢の人を殺しながら、いまだに民衆から慕われているのはどうしてなのだろうか。
O:悪意はなかったからだろう。
B:悪意がなかったのはスターリンだって同じだろう。
O:悪意はなかったかもしれないが、積極的に殺したからだろう。毛沢東の方は、結果として人が死んだだけだ。
 もう一つは、支那の民衆が死者発生にスレてしまっていたことがあろう。
 同胞の政府・・中国国民党政府・・が、日本軍の進撃を食い止めようと、多大の一般住民の生命財産を犠牲にした河川決壊作戦を実施したこと等によるものを含め、日中戦争で巨大な死者が出たばかりだったし、ちょっと遡れば、19世紀央の太平天国の乱で天文学的な死者が出ているからね。
B:大陸打通作戦は、軍事的には大成功だったが、本当にその後の政治的な展開も予想した上で行ったのだろうか。
O:日本が、時期はともかくとして、大東亜戦争に敗北することは在支日本軍にも分かっていただろうから、私はそう思う。
 同年に行われた、軍事的には大失敗に終わったインパール作戦も同様だ。
 どちらも、本国の了解を得て行われた作戦だし・・。
B:中共の日本化、というのは本当なのだろうか。
O:Aさんが言っていた通りであり、本当だろう。
C:昭和天皇が靖国神社参拝を止めたことについては、同天皇がA級戦犯合祀に不快感を示されていたというメモ、証言が残されているが・・。
O:それらは、昭和天皇の公的な場での発言ではなく、記録者の故意過失による誤解や歪曲がなかったのか、換言すれば、本当にそのようなことを言われたのかどうかは、天皇や記録者を「反対尋問」する機会が同天皇等の死によって永久に失われた以上、採用はできない。
O:ところで、第三のビール全体の実質値上がりに伴い、1缶100円での提供ができなくなったので、本日は、イオン系の半ダース555円(韓国製)と488円(サッポロビール製)の第三のビールを1缶100円で提供したが、今後、ビールにするか、半ダース600円を大幅に超えるに至っている、有名な第三のビールにするか、最初の2種類のどちらかにするか、決めて欲しい。
C:異議がないようなら、有名な第三のビールがいいと思う。
O:ではそうしよう。私に赤字が出ない、(10円単位の)端数付きのお値段を設定けさせてもらう。 

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