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太田述正コラム#9036(2017.4.16)
<皆さんとディスカッション(続x3314)>

<太田>(ツイッターより)

 英国では今後20年間に3分の1の仕事がロボットで置き換えられることになるとさ。
https://www.theguardian.com/technology/2017/apr/15/uk-government-urged-help-low-skilled-workers-replaced-robots
 そうだとすれば、数の上だけでは日本は人口が減少して行っても総生産力は落ちないことになるが、ロボットじゃできない仕事ができる人間は不足するかもしれないねえ。

 ICBMクラスではないと思われる弾道弾を北朝鮮が打ち上げたが直後に爆発し実験失敗。
 核実験はいつ行われても不思議ではない状況。
http://edition.cnn.com/2017/04/15/asia/north-korea-missile-test/index.html
 金正恩坊や、残念だったね。
 でもこの調子だ。
 早期の核実験決行かせめて弾道弾再発射を、との我々の期待に応えてね。

<AnrQ17t2>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫コラム#9026で太田コラム読むの止めた方がいい人の中に、<米国の>「音楽」や「ビンテージ」<好き>を含めた米国大好き人間を入れるの忘れた。それ、ナチスもの大好きと言うよりもっと恥ずかしいことよ。≪(コラム#9034。太田)

 あえて「ナチス」を持ち出されていると言う事は、米国の音楽やビンテージ文化そのものが問題と言う訳では無く、戦前戦後一貫して愚鈍かつ醜悪で有り続け、反省する知能すら持ち得無い米国と言う存在に好意を抱く愚かさに対する意味での「恥ずかしい」という認識でよろしいでしょうか?
 一見すると音楽やビンテージ文化をディスっているようにも見えるのですが、本質は親米化へのツールに対する警鐘と言う意味?
 もしそうだとすると、そういう人達こそ米国に対する洗脳を解く意味でも大田コラムを読むべきでは?と思うのですが。

 これは先日、某所の掲示板に立っていた「アメリカ」スレでの書き込みなんですが

・「子供の頃からなんか好き、日本各地を爆撃されて原爆2つも落とされたのに恨みも敵意もない、何なんだろうねこの感覚 」
・「朝鮮人達と違って俺達は原爆投下なんてとっくに許した」

 他にも似たような書き込みが多数有り、それらにかなりの数の共感ボタンが押されていて、反論しようかと思ったんですが、得も言われぬ気持ち悪さを感じて反論する気力すら失ってしまいました。
 「実はCIA辺りが工作で書き込み共感押しまくっていたんだ」ってオチならまだ救いはあるなぁ、なんて思いながら、正直トランプが大統領になって無茶苦茶やった位で日本人の洗脳が解けるのか?と懐疑的になりました。

<太田>

 前段の質問だけど、イエス・アンド・ノーってカンジかな。
 もともと、20世紀において直接的間接的に(軍人、民間人を問わず)人間を一番沢山殺した、しかも、その殆どは全く無意味に殺したのは米国であって、二番目のナチスドイツ・・(今までやったことがなかったが)第一次世界大戦の帝政ドイツを入れて、「ドイツ」ということでもよい・・を遥かに上回っている、ということを申し上げてきたことはご存じの通り。
 また、その米国がナチスドイツに勝るとも劣らぬ人種主義国であり続けてきた、ということも・・。
 それに加えて、現在進行形の「ナチが模範と仰いだ米国」シリーズ(未公開)で、実際に、ナチ達が、理想視し、なんとかマネして追いつきたいと思っていたのが、当時までの人種主義国にして大国の米国であった、ということを明らかにしつつあるところだ。
 だから、米国の例えばロック音楽大好きってことは、ナチスドイツの寵児だったレニ・リーフェンシュタール
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%AB
の映画大好きってことよりも恥ずかしいし、米国のビンテージものの例えばキャデラック大好きってことは、ナチスドイツの国策会社として設立されたフォルクスワーゲン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%B3
のビンテージ・カブトムシ大好きってことよりも恥ずかしいでしょってこと。
 ところで、ここでチョイ悩ましい問題に遭遇しちゃって、ただ今思案中なのね。
 一体全体どうして、差別対象であり隔離対象であった黒人達に起源する音楽たるジャズが、米国で白人達の間で市民権を得ちゃったのか、という問題だ。
 だって、ナチ達の方は、政権獲る前から、黒人達起源のジャズは退廃音楽として排斥の対象にしており、
http://holocaustmusic.ort.org/politics-and-propaganda/third-reich/jazz-under-the-nazis/
ジャズを取り入れた、(いわば、ガーシュインの二番煎じ的な、)エルンスト・クルシェネク(Ernst Krenek)の作品、「ジョニーは弾き始める」まで排斥してるんだからね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%80%E5%BB%83%E9%9F%B3%E6%A5%BD
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%82%AF
 それはそれとして、話を戻すが、ロックは、ジャズからの派生音楽と見ることができる(典拠省略)ところ、ナチスドイツが戦後も続いておれば、間違いなく禁止されてただろな。
 退廃音楽の上位概念である退廃芸術なる概念を提唱したのは、皮肉なことにハンガリー出身の「ドイツ人」たるユダヤ人だった
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%80%E5%BB%83%E8%8A%B8%E8%A1%93
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%80%E3%82%A6
けど、「あらゆる形式の近代芸術には、精神的不調と堕落の症状が現れていると」した彼の退廃芸術概念にもっともぴったしなのはロックだ、と私は思っている。
 (ガーシュイン等のジャズ的クラシックやバブルガム・ポップ等のロック的なクラシック的歌謡曲は、わたしゃ好きだけどね・・。)
 逆に言えば、ロックを生み出した上、それを排斥するどころかロックに染まった米国の「精神的不調と堕落」の度合いは、ナチスドイツの比じゃないはずだ、ともね。
 これも私が前から言ってることだが、小さい時に慣れ親しんだ音楽の影響力は大きいのであって、ロック的な音楽を聴いて育った日本人は、(耳から洗脳されちまって、精神的不調と堕落の)米国大好き人間になりがちなんであり、(脱洗脳が殆ど不可能だから、)困ったもんだよ。
 あーそれで、後段の質問だけど、私、太田コラム読まない方がいいと言った人々以外の、ごく少数の「前衛的」日本人達、とりわけ若者達、に期待を寄せるしかないんじゃないか、と達観(諦念?)してるんだよな。
 もちろん、それだけじゃ頼りないこと夥しいから、習ちゃんやトランプ旦那には足を向けて寝られんのよ。

<七氏>(同上)

 欅坂46の新曲がオリコン初登場第一位。
 「初週63万2667枚を売り上げ、4/17付オリコン週間シングルランキング(集計期間:4月3日〜9日)で1位に初登場。シングル首位獲得は、デビュー曲「サイレントマジョリティー」(昨年4月6日発売、累積41万4842枚)から4作連続4作目。デビュー1年以内(※)で4作目のシングル1位獲得は、女性アーティスト史上初の快挙となった。 」
 なんつっても、振り付け。
 「振付は世界的ダンサーのTAKAHIROがいずれも4作連続で担当。デビュー曲同様にメンバーは笑顔を封印し、髪を振り乱しながらの鬼気迫るパフォーマンスでファンの心をとらえている。 」
https://www.google.co.jp/amp/www.oricon.co.jp/news/2088973/amp/
http://takahirony.com/profile/
 こりゃ、すごい曲だな。
 太田さんがいう歌謡曲だという<(コラム#9021(未公開))>のは、作詞が秋元康だからということではないか?
https://youtu.be/gfzuzDrVRVM

<SStnz9PU>(同上)

 子供“連れ去り” 国内外から日本の姿勢批判「英語では『誘拐・拉致』だ」 ハーグ条約発効3年
http://news.livedoor.com/article/detail/12941111/
 外国人男性と結婚した日本人女性でハーグ条約のことを知らない人も多いのやろうね。
 日本では、離婚後に子供と父親を合わせないようにする人もいるくらいだからね。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 やりきれんな。↓

 「・・・中学時代の・・・同級生は、相手を見下すような渋谷容疑者の発言を覚えている。「だから同世代は嫌だ」「自分はもっとすごいことができる」
 千葉県内の県立高校に進んだが、卒業後は不動産を相続するまで飲食店のアルバイトなどを転々としていた。以前の勤務先だった料理店店主は「厨房担当として働いていたが、1年もたたずに辞めた」と話す。
 一方、少女の裸の場面が描かれた成人向けコミック誌を愛読していたといい、一部の知人には「若い子が好き」と性的嗜好を明かすこともあったという。
 ・・・女子児童に優しく接する傍ら、男子児童を「ふざけてるんじゃねえぞ」と叱りつける場面も目撃されていた。・・・」
http://www.sankei.com/affairs/news/170416/afr1704160008-n1.html
 「・・・リンさんと同じ学年の女児(9)は、昨年秋ごろ、小学校の事務室前で2人が話しているのを見たことがある・・・
 登下校中のリンさんとハイタッチするなど親しげに交流する様子も目撃されていたという。」
http://www.sankei.com/affairs/news/170416/afr1704160009-n1.html
 <取材失敗記だが面白い。↓>
 「リンさんを殺したひどい奴は誰だ 「犯人は地元しかない!」 だがすべては後の祭りで・・・」
http://www.sankei.com/affairs/news/170416/afr1704160002-n1.html


 そんな端数まで、(そもそも埋まっちゃってるっちゅうのに、)誰が数えたんだ?↓

 'Mother of all bombs' killed 94 ISIS fighters・・・
http://edition.cnn.com/2017/04/15/asia/afghanistan-isis-moab-strike/index.html

 こっちは、アサド派の一般住民の死。
 (とにかく、アサドに勝たせりゃ、こういう形での一般住民の死はなくなるんだが・・。(太田))↓

 Syria: 100 killed as bomb hits buses with evacuees・・・
http://edition.cnn.com/2017/04/15/middleeast/syria-evacuations-bombing/index.html

 リトアニアのヴィリニュス大が同国でのホロコースト死者中、そんでもって学位を取れなかった人々に名誉学位を贈呈・・但し、ナチスドイツと戦った(つまりは、ソ連に協力した)人々を除く!・・。↓

 Vilnius University to Honor Jewish Students Killed in Holocaust - Unless They Fought the Nazis・・・
http://www.haaretz.com/world-news/europe/1.783536

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <このコーナーではレコードチャイナから初登場。
 日本の柿関連商品群に脱帽。↓>
 「・・・今日頭条に、日本には100種類以上の柿関連商品があると紹介する記事が掲載された。
 記事は、全世界の柿の生産量はおよそ400万トンで、そのうち中国が320万トンを生産し、約8割を占めていると紹介。日本は世界第3位となる20万トンの生産量だという。しかし、柿の季節になると中国では「柿が売れない」というニュースが頻繁に出ると指摘。そのため多くの柿が収穫もされず腐るままになっているという。
 一方の日本は、柿を使用した商品を数多く開発しており、その種類は実に100種類以上に及ぶと紹介。例えば、和菓子、漬物、健康飲料などの食品のほか、柿渋染めの織物、高級な毛染め製品、スキンケア用品、パック、石鹸、殺菌、消毒、防虫、防臭などの日用品にも柿が原料として用いられており、さらには工芸品や美術品にも柿をあしらったものがあると伝えた。
 他にも、柿の鮮度をこれまでより30日も長く保てる袋を開発したことや、柿博物館があること、柿の葉を使用したお茶や、寿司をくるむのに柿の葉を使用していることも伝え、日本人は上手に柿を用いていると紹介した。
 これに対し、中国のネットユーザーから「この方面で日本はすごいと言わざるを得ない」「俺たちはインドやアフリカと比べるべきで、日本と比べちゃいけない」などのコメントが寄せられた。
 また、「生産者は売れずに困っているのに、消費者は高いお金で柿を買う。市場がゆがんでいるんだよ」と、中国の問題点を指摘するコメントや、「日本に留学している同志たちは、これらを学んで帰国したらどうだ?農村の経済振興に役立つぞ」との提案もあった。」
http://news.livedoor.com/article/detail/12941019/
 <またもやトヨタ車を絶賛。(日本車買えキャンペーン。)↓>
 「・・・今日頭条は・・・24年ぶりにモデルチェンジしたトヨタのコースターについて紹介する記事を掲載した。
 記事によれば、24年という異例ともいえる長期間モデルチェンジしなかったコースターが、中国で長きにわたって受け入れられ、売れ行きも好調だという。中国ではコースターを特に「多くの政府役員が利用している」ことで知られており、販売開始以来、マイクロバス市場でトップに君臨し続けてきた。
 中国政府の関連機関のみならず、個人、一般企業や国有企業が大量購入しているが、中国マイクロバス市場におけるコースターの人気は「爆買い」と表現しても過言ではなく、その人気の秘訣は「安全性と信頼性、それに抜群の乗り心地」だと指摘。コースターは重心が低くないにも関わらず、高速道路で安定した走りを見せると称賛した。
 長く中国市場でも人気を誇ってきたコースターだが、2017年1月に4代目・新コースターの販売が始まった。記事は、モデルチェンジ後のコースターは、見た目に大きな変化はないものの、安全性と乗り心地の良さがさらに向上し、これまでも「乗り心地はすでに優秀」だったため、今後も引き続き「神車としての地位は続くだろう」と太鼓判を押した。
 コースターのような人気車種の宿命として、中国メーカーによる模倣車も多い。広州羊城汽車やアモイ金龍客車、安徽江淮汽車などの企業が、名前も見た目もコースターに酷似したモデルを出しているが、「安い偽物を選ぶ人は少ない」という。記事は「本物のコースターの実力は明らか」と絶賛した。結びに記事は、24年間もモデルチェンジせず売れ続けたコースターに中国メーカーは全く追いついていないと指摘し、近年は目覚ましい台頭を見せる中国車だが、トヨタ車との差は圧倒的に大きいことを嘆いている。」
http://news.searchina.net/id/1633726?page=1
 <これ大ニュースだから、とにかく載っけなくっちゃあ。↓>
 「平野美宇が丁寧に勝った!・・・
 記事を読んだ中国のネットユーザーからは、平野に対する称賛が多く寄せられる一方で「中国に危機感を持たせるという点でよかった」、「たくさん負けなさい。五輪で勝てばそれでいい」というコメントも見られた。平野や日本卓球界のみならず、中国卓球界にとっても「意味のある結果」と捉えたようである。」
http://news.searchina.net/id/1633720?page=1
 <客観記事だが好意的。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、「日本という国は制服好きな国だ」と伝えつつ、日本ではどのような職業であっても制服を着用するのが一般的で、男性は夏でもスーツを着用して仕事をしていると驚きを示す記事を掲載した。
 記事は、日本人が制服を着用する理由について「集団に属することを強調し、団体精神を喚起すると同時に個性を埋没させるため」ではないかと考察。心の中ではいろいろ思うところがあるのに、それを口にしない日本人の性格が表れているようだと主張した。
 さらに「日本人は制服を着ることによって安心感と一体感を感じている」と主張。もし銭湯に行って周りの人は服をすべて脱いでいるのに自分だけ服をしっかり着込んで風呂に入っていたとしたら、それは回りの人に流されていないことの証しとなるだろうかと疑問を投げかけ、周りの人と同じ格好をすることで日本人は安心感と一体感を得ていると主張した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1633721?page=1
 <客観記事だが面白いし、いずれにせよ、日本製品に(にも)好意的なので・・。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、「包丁はドイツ製と日本製のどちらが優れているのか」を考察する記事を掲載した。
 記事は、「日本とドイツの刃物は共に世界的に有名だが、果たしてどちらの包丁が優れているのかという点はずっと議論の対象となっている」とし、日本製とドイツ製の包丁それぞれの優れた点を紹介している。まず日本の包丁の優れている点としてその「造り」を挙げている。日本の包丁は2種類の異なる素材を合わせて作られているので、耐久性と切れ味を併せ持つ。その構造ゆえに独特の模様を持つものもあり、実用性と美しさが評価されているとした。
 しかし、日本の包丁の欠点としては、柔らかいものを切るには切れ味が良くても、固いものを切ると切れ味が鈍るため研ぐ必要が生じることを挙げている。こうした切れ味の鋭く薄い刃を持つ日本の包丁は、刺身を食べる食文化の影響が反映されていると主張した。
 続いてドイツ製のナイフの優れている点として「素材」を挙げた。ドイツ製のナイフは硬さと柔軟性を併せ持っているので、日本の包丁と比べて重いが耐久性は高いと指摘。それゆえに骨をたたき切っても刃こぼれを心配する必要はないと論じた。
 ・・・記事は、ドイツ製と日本製の刃物はそれぞれに優れており、それぞれに欠点があるので、用途を踏まえて適したものを選ぶのが一番適切と結んでいる。」
http://news.searchina.net/id/1633722?page=1
 <客観記事だが、ホントだったらいいな、ということで・・。↓>
 「中国高新技術産業導報・・・記事は、日本が海底に存在するメタンハイドレートの商業開発に向けて「ラストスパートをかけている」と伝えている。・・・
 約50社の日本企業が連携して立ち上げる専門組織には日本政府も協力し、2023年以降のメタンハイドレート商業化を目指している。この計画が順調に進むようであれば、最短で6年後には日本は安定した新しいエネルギー源を手にすることになる。」
http://news.searchina.net/id/1633723?page=1
 <壮大なるガス抜き。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「歴史上の日中戦争から日本を見ると、はじめてその本性が見えてくる」とする記事を掲載した。古代から近代にかけて日本と中国が繰り広げてきた戦いを5つ挙げ、その内容や結果、その後日本の対中姿勢がどう変化したかについて論じている。
 <遣隋使をその前から送ってたわ。↓>
 1つ目は663年の白村江の戦いを挙げた。朝鮮半島で日本の<支持>する高句麗と百済が新羅を攻撃し、新羅が唐に助けを求めたことで、白村江にて唐軍と日本軍が戦うことになったと紹介。装備や兵力で大きく勝る唐軍が日本側を下し、これ以後日本は900年あまり「野心を見せることはなかった」うえ、中国との大きな差を認識して遣唐使の派遣によって中国文化の吸収に努めるようになったとした。
 <モンゴルは、とりわけこの時期、中国(支那)とは言い難いで。↓>
 2回目は13世紀後半の元寇だ。2度日本に大挙したモンゴル軍に対して「神風」と称される台風の助けもあり2度とも日本側が撃退に成功したことを伝えるとともに、この時の「神風」日本人の心に長く焼き付き、太平洋戦争末期の特攻隊に「神風」の名称が付けられるに至ったと説明している。
 3度目は16世紀末の豊臣秀吉による朝鮮出兵。明軍の兵士10万人あまりが朝鮮半島で日本軍と戦い、互いに大きな損害を出した結果明軍の勝利に終わったものの「日本人は、かつて強大さを誇っていた中国に全く歯が立たないわけではないということを悟った」と解説している。
 <日清戦争も対露抑止のためだったの。↓>
 4度目は19世紀末の日清戦争だ。記事によれば、日本はこの戦争の勝利によって中国侵略への野心をさらに膨らませるとともに、中国はもはや日本に完全に後れをとったとの認識を持ったのことだ。
 <「15年戦争」史観は、計算違いだし、間が空いてるし、オカシイで。↓>
 そして、5度目が1931年の満州事変から15年間続いた戦争だ。「最終的に日本の侵略者は追い出されたが、一部の日本人は今もなお中国が日本を倒したことを認めておらず、単に米国やソ連に敗れたことだけを認めている」と伝えている。
 <日露戦争の時のロシアも、先の大戦の時の英国も米国も、決して「弱」くなんかなかったぜ。↓>
 記事は最後に「日本と中国との戦いから、日本は典型的に弱きをいじめ強きを恐れる性質を持っていることが伺える。われわれが強い時には我々に学ぼうとし、弱いときには侵略してくる。今や中国は日本より強くなった。われわれは日本人に進んだ戦闘力、強い経済力を見せつけ、二度と中国に対して現実離れした考え方をさせないようにしなければならない」と論じた。」
http://news.searchina.net/id/1633725?page=1
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太田述正コラム#9037(2017.4.16)
<下川耿史『エロティック日本史』を読む(その20)>

→非公開

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