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太田述正コラム#8990(2017.3.24)
<皆さんとディスカッション(続x3291)>

<太田>(ツイッターより)

 籠池喚問ではっきりしたのは、(昭恵夫人の、経産省から出向の秘書名のFAXから、)同夫人、ひいては安倍チャンという、政治家中の政治家の関与があったことであり、収穫は、(関与していないと嘘をついた上に)自分に手のひらを返した安倍チャンじゃあ憲法改正なんて実現するワケないめいた籠池発言があったことだ。
 目的達成のためには、違法行為も嘘も厭わない自分と自民系政治家達の多くは同類項だと思いつつも安倍チャンらはそうじゃないと信じてたんだろうな。
 百万円の寄付や10万円の講演謝金なんて嘘であることが証明されたって関係ないんだよ。
 「右」の諸君、籠池氏の覚醒に続けー。

 昭恵夫人コメント:籠池さん側から、秘書に対して書面でお問い合わせいただいた件については、それについて回答する旨、当該秘書から報告をもらったことは覚えています。その時、籠池さん側に対し、要望に「沿うことはできない」と、お断りの回答をする内容であったと記憶しています。
→違う。
 秘書のFAX:国側の事情もあり、現状ではご希望に沿うことはできないようでございますが、引き続き、当方としても見守ってまいりたいと思いますので、何かございましたらご教示ください。なお、本件は昭恵夫人にもすでにご報告させていただいております。
→別の形でご希望に沿うよう財務省は取り計らってくれるはずであり、昭恵夫人は財務省の今後の対応を見守っていかれるとおっしゃっております、という意味であることは明白。
http://news.livedoor.com/article/detail/12838412/
http://www.huffingtonpost.jp/2017/03/23/moritomo-gakuen_n_15558714.html
 財務省は籠池氏に破格の対応をする以外の選択肢はなかった。

 「…証言は詳細で…昭恵氏が小学校建設に深く関わっていたとの疑念を残す半面、「偽証罪に問えそうな証言はなかった。
 国民の関心が高まっただけで、与党側が告発を考えていたなら戦略ミス…」
https://news.infoseek.co.jp/article/170323jijiX873/
 危機事前回避も含め日本政府に危機管理能力皆無ってこと。

歯医者の待合室で日刊スポーツを読んだら、3面ぶち抜きで籠池問題だった。
 こんな調子じゃ、安倍チャンはもう終わりだな。
 野田さん、折角民進党をつぶしてまで彼に賭けたわけだけど、いささかタマが悪過ぎたねえ。
 もう少しマシな「タカ」派が後継首相になってくれるといいんだけど・・。やんぬるかな。

<太田>

 関連記事だ。

 <まさにその通り。↓>
 「・・・元東京地検検事、落合洋司弁護士・・・昭恵氏付の政府職員が籠池氏に送ったファクスが出てきたのは、証人喚問の成果だ。内容は驚きで、昭恵氏が関与していないと言い切るのは厳しくなったのではないか。職員が勝手に動くとは考えにくいし、役所に問い合わせをするという行為こそが政治そのものだからだ。・・・
http://digital.asahi.com/articles/ASK3R5GMBK3RUTIL043.html?rm=347
 <もっぱら財務省が、昭恵夫人のために汗を流したってこと。↓>
 「大阪府議会は23日の本会議で、学校法人「森友学園」の小学校設置認可の審査過程を検証するため、府私学審議会の梶田叡一(かじた・えいいち)会長(奈良学園大学長)の参考人質疑を行った。梶田氏は小学校設置を「認可適当」とした判断に至る経緯を「異例」と振り返り、学園側の申請書類などに「前代未聞の虚偽が含まれていた」と強調。審査に関して、学園の籠池(かごいけ)泰典氏や政治家からの働きかけはなかったと述べた。・・・」
http://www.sankei.com/west/news/170323/wst1703230031-n1.html
 <嘘吐き、嘘吐きに激怒。↓>
 「籠池氏「うそはいけない」 会見で首相夫妻を批判・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017032301002065.html
 「JR東海名誉会長、面談せず…籠池発言を否定・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170323-OYT1T50096.html?from=ytop_main2

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 ロッテ、再び、日本の企業へと回帰中?↓

 「韓国ロッテ会長の次女、日本のアナウンサーと結婚へ・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/03/23/2017032303326.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <日本の消防設備を称賛。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、「消防士の目から見た日本」と題した記事を掲載し、日本の消防用設備について紹介した。
 中国で消防士をしているという筆者は、訪日の際に職業柄か、「どうしても消防用設備に目が行ってしまった」というが、それも無理はないだろう。では、日本と中国の消防設備にはどんな違いがあるのだろうか。
 記事がまず指摘したのは、室内消火設備だ。ホース格納庫を開けてみたところ、ノズルとバルブに、コストはかかるが耐久性のある「ステンレス」が使用されていたという。同様に連結送水管も「違いはやはり質にあり」、すべてステンレス製で、そばに案内図が明示され、緊急時にすぐ使用できるようになっていると、細かな配慮がされていることを評価した。ちなみに中国ではノズルやバルブには鋳鉄が使用されていることが一般的だ。
 さらに、屋外消火設備の違いについて、日本では消火栓はほとんどが地下式で道路の地下に設置されていると紹介。そのため、場所を示す「消火栓標識」が必要だが、道路わきに赤で目立つように設置され、場所と距離を示す矢印により一目でわかるようにしている細やかな配慮を称賛した。
 また、緊急時に消防隊がはしご車を使って救出作業をする時のため、窓に貼られている「消防隊進入口」のマークについても、日本では徹底して実施されていることも高く評価。中国にも同様の規定があるものの「従っているケースはまずない」という。・・・
 さらには、ホテルの外にあった貯水槽が美しかったこと、街中で偶然見かけた消防車が「異常なほどきれい」だったことなども絶賛した。」
http://news.searchina.net/id/1631972?page=1
 <上掲的なものを一般化した形で称賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・複数の写真とともに日本人の「細か過ぎる不可思議」な習性を伝える記事を掲載した。
 記事が紹介しているのは、「地下鉄の天井の水漏れの処置」だ。中国では、こうした公共の施設の不具合はそのまま放置されていることが多く、利用者が自分で自分の身を守るほかはない。しかし、掲載してある写真には、カラーコーンを置いて水漏れがあることに周囲の人に注意するよう喚起するのみならず、臨機応変な応急処置ができていると驚きの様子で紹介した。天井はガムテープとビニールで覆われ、管を使って下に置いたバケツに水が落ちるようにし、路面にある点字ブロックが濡れないよう配慮している。素晴らしい配慮だが、こうした対応は中国人に言わせれば「細かすぎて変態並み」となるようだ。
 また、普段の生活で注目されることのない「マンホールのふた」にも美しい図案が施されていると紹介。日本では、市町村ごとにデザインが違うが、写真で紹介しているマンホールのふたには鎌倉駅の駅舎と市の花であるリンドウがあしらわれている。
 さらに、ラッシュ時の駅構内でも「左側通行」が厳守され、逆走している人が1人もいないこと、スーパーに並ぶ「パックの肉」にはすべて産地と部位、用途が明記されていること、ごみがカラスに荒らされないよう、ごみ収集所に「カラス除けのかかし」を置いていることなど紹介。最後に、ホームレスの臨時の住まいである段ボールの囲いまでが、整然と並べて作ってあり、通行人の迷惑にならないようにしているのが感じられると伝えた。
 <その本質が人間主義にあることを、人民に分からせようとしている。↑>
 いずれも、他人の気持ちを顧みたうえでの親切であり、記事も日本人の細やかさに感心した様子で紹介している」
http://news.searchina.net/id/1631981?page=1
 <定番の、日本の幼少期教育称賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本人は子どもに対して早い時期から自立に向けた教育を施すとする記事を掲載した。
 記事は「中国では親が子どものあらゆることを手助けするのが当たり前になっており、小さいうちは食事を手伝い、大きくなったら進学や就職まで面倒を見る。90年代生まれ、2000年代生まれは、より溺愛された中で大きくなった若者の代名詞となっている」と紹介した。
 これに対して日本では「小さい頃から自分のことは自分でやる意識を培うべき、と考えられている」とし、親が子どもに対し意識的に社会に多く接する機会を与えると説明。それを象徴しているのが、日本国内で20年あまり続く人気番組の「はじめてのおつかい」であると伝えた。
 記事は、「両親が自分の子どもに買い物などの任務を与える。出てくる子どもたちは大体3−4歳だ。初めての自分だけの外出では、転んだり、道に迷ったり、買うものを間違えたりといったハプニングがたくさん起こるのだ」と番組の内容を説明。子どもたちが泣いたり笑ったりしながらおつかいをする様子を見た視聴者たちは癒やしを得ると同時に、自分でやろうとする姿勢や努力に感動すると解説している。
 その一方で「当然、われわれの国内では容易に実現できない。道に迷うといった問題以前に、混乱した交通状況や人身売買ゆえに、多くの親が子どもだけで外出させたくてもさせられないと考えているのだ」と中国国内の現状を指摘した。」
http://news.searchina.net/id/1632023?page=1
 <人間主義は高齢者に対しても、例えばスマート化の形で発揮されていること、を指摘している。↓>
 「・・・河北日報は・・・「日本で高齢者介護のスマート化が進んでいる」とする記事を掲載した。
 記事は、かつて日本では高齢者介護は「非生産的な産業」であるとみなされ、働き手が不足している日本において多くの若い労働力が高齢者介護へと投入されることは日本の製造業にネガティブな影響を生むと認識されてきたと紹介。そこで日本政府は、家庭で高齢者の生活を支援するロボットの開発を奨励する方針を打ち出したとした。
 そして、高齢者介護分野のロボット開発が労働力問題の解決のみならず、新たな経済の成長要素というメリットを持っていると説明。「国も企業も、新たな産業があってこそ、ハイテク分野の高みに立ち続けることができると認識している。有名な自動車メーカーも多額の資金を投じて介護ロボットの研究開発を行っているのだ」と伝えている。
 記事は、現在日本では移動、歩行アシスト、自動排泄、健康管理、失踪防止といった分野の介護関連ロボットの開発を政府が重点的に助成していると紹介。さらに、高齢者が体操などの運動をする際にアシストする、食事を食べさせてくれる、薬を正しく飲んでいるかを監視するなどのロボット開発も進んでいるとした。また、高齢者のケアで最も困難を伴うとされる移動に関するスマート製品の研究がホットなテーマになっているとも紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1632024?page=1
 <日本と支那の密接な関わりを教えている。(史実の検証をしたいところだが。)↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本の忍術は、実は中国が起源である」とする記事を掲載した。
 記事は「日本の忍者は、寿司や芸者同様全世界に深い影響を与えている。忍者は『秘密裏に行動する人』という意味であり、アニメ『ナルト』も忍者文化の海外輸出に貢献したと言える」と紹介。その流派は大きく甲賀と伊賀の2つに別れるが、忍術や忍者の起源には様々な説が存在するとした。
 そのうえで、中国国内には「忍術の起源が中国の漢の時代の五行術にある。現代の中国では五行術は伝わっていないが、日本ではこの武術が大いに発展した」と考察する人がいると紹介。忍術思想の源は中国の殷・周の時代の太公望・呂尚にあり、その後、孫武、張良、韓信などがこの理論を充実させ、特に孫武による「孫氏の兵法」は忍者たちに崇められたとの論理を展開した。
 記事はまた、日本の忍者が真に活躍したのは、徳川家康が作った特殊部隊であると紹介。そして、有名な忍者である服部半蔵の祖先は中国人であるとし、「かつて中国や朝鮮から特殊技能を持つ人材が続々と日本にやってきて京都に定住し、その後付近の伊賀や甲賀に転居して生活するようになった。服部家はもともと秦という姓だったが、日本と同化していく過程のなかで服部に改姓したのだ」と説明している。」
http://news.searchina.net/id/1632045?page=1
 <総体としての日本をどう見るべきかを人民に示している。↓>
 「・・・今日頭条は・・・中国人にとって日本は「高度に警戒すべき対象」であると同時に、「学ぶべき対象でもある」と論じる記事を掲載した。
 記事は、中国人にとって脅威に映る日本人の特性を複数挙げている。たとえば、日本人は他国の優れた文化や考え方を吸収し、自国の文化や考え方と融合させるのが上手だと指摘。これは日本が歴史上、中国や欧米から学びつつ、自国を成長させてきたことからも実証されていると言えるが、逆に中国人は自国の文化や歴史に誇りを持つあまりに、他国の文化を見下す傾向にあるのは事実だ。
 また、日本人が勤勉であり、物事に取り組むうえでは細部まで徹底的にこだわるという姿勢も、「中国人にはない特性」であり、脅威に映ると指摘。こうした姿勢があるからこそ、日本は自らよりも強大な存在から徹底して学ぶことができ、「青は藍より出でて藍より青し」という諺を体現するような成長を遂げることができるのだと論じた。
 さらに、日本人の野心も中国人にとっては脅威であるとし、天然資源が極めて少ないという不利な地理的な環境にありながら、日本はその野心で過去には他国を侵略したと主張。また、第2次世界大戦で敗戦し、焼け野原になりながらも、日本は意気消沈することなく、あらゆる機会を利用して再び世界の強国になったと指摘した。
 一方の中国人は自国の国土の大きさからか、何事も楽観視し、現状に満足してしまいがちであるとし、日本に比べて野心にかけるのが欠点であると主張。中国人が持たない特性を数多く持つ日本人に対し、中国人は高度に警戒すると同時に、積極的に学ぶ必要があるとの見方を示している。」
http://news.searchina.net/id/1632026?page=1
 <これは客観記事。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、外国人から見た日本人特有の行動パターンについて紹介する記事を掲載した。
 記事はあるさまざまな外国人の意見を紹介している。たとえば、日本人は「食事の前にその料理の写真を撮る」として、例えば機内食を受け取った時などもカメラを取り出して撮影すると指摘した。確かに日本のネット上には、さまざまなレストランの料理の写真が掲載されており、一度も訪れたことのないレストランでもどのような料理が提供されているのか、ネットで検索すれば簡単に写真で見ることができる。
 これは、それだけ多くの日本人が客としてレストランを訪れた際に写真を撮影し、ネットにアップしていることを意味するが、国によってはレストランで料理を撮影することはマナー違反とされる場合があるため要注意だ。
 また記事は、日本人は「褒めらているのに、その言葉を素直に受け止めない」という外国人の見方も紹介。日本には「謙遜」という言葉があり、他人から褒められても、それを一度は否定しておくという人は多いのではないだろうか。こうした謙遜の文化も外国人からすれば不思議な行動に映るらしい。」
http://news.searchina.net/id/1632054?page=1
 <一類型として定番的な、日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本旅行で中国人旅行客が「絶対に留意しなければならない事」について・・・日本人の民度は高く、日本社会には秩序があるがゆえに、中国人旅行客が中国国内と同じ感覚で行動すると痛い目に合うという内容・・・<を>説明する記事を掲載<した。>・・・」
http://news.searchina.net/id/1632062?page=1
 <日本に対し、米国からの「独立」、そして日中提携、を、かなり露骨に呼びかけている。↓>
 「・・・環球網は・・・日中関係が低迷しているのは日本側の責任であると主張する一方、中国を敵視することは日本にとって利益とはならないと論じる記事を掲載した。
 記事は、中国社会科学院の関係者の見解として、日中関係は2014年11月に行われた日中首脳会談をきっかけに改善の方向に向かうと思われたとしながらも、近年は再び関係が低迷していると指摘。その原因はあくまでも日本側にあると主張した。
 続けて、中国を敵視することは日本の利益に合致しないことは明らかだと主張。周囲に敵国が存在せず、東アジアが安定することは日本にとっての利益であると論じる一方で、日中関係の低迷は米国が日中の接近を拒んでいることが理由であると主張した。さらに、尖閣諸島(中国名:釣魚島)は日中関係における政治的な地雷となり、日本は米国の手先となり、中国の平和的な勃興をけん制するための駒になったと論じた。
 一方で、米国の大統領に就任したトランプ氏が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)からの離脱を決めたことや、在日米軍の撤退の可能性に言及したことなどを指摘。日本と米国の関係が変わりつつある可能性を示唆したうえで「冷戦中に対立していた米国と旧ソ連ですら、関係は改善した」と指摘、日本と中国には歴史問題や領土をめぐる対立は存在するものの、経済面では密接な関係が存在し、日本が中国を敵視する政策を変えれば日中関係は改善する可能性が高いと論じている。」
http://news.searchina.net/id/1632019?page=1
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太田述正コラム#8991(2017.3.24)
<インディアン物語(その1)>

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