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太田述正コラム#8524(2016.8.3)
<皆さんとディスカッション(続x3058)>

<太田>(ツイッターより)

 「数年前」の東大の日本史の入試問題を解説した予備校講師のコラム
http://news.infoseek.co.jp/article/toyokeizai_20160802_129160/
を読んだ。
 第2問の二つの質問は僕のコラムに解答が載ってるなとほくそ笑んだのだが、問題は第1問だ。
 私は、この講師が書いた模範答案は、(第2問もこれあり、)出題者の意図を正しく汲み取っていないという点では、掲げられている「NG解答例」と五十歩百歩だと思う。
 で、諸君の中の奇特な方々、出題者の意図は那辺にあるのかを見極めた上で、その意図に即したところの、太田コラム的な自由闊達な解答案を考えて欲しい。
 僕のモード転換論を思い出せば、案外簡単かもしれんよ。

 「自民SNSが炎上!小池知事への都議会自民の非礼対応に「失礼」「不愉快」「小学生以下」…」
http://news.livedoor.com/article/detail/11842725/
 都民じゃない奴も含まれているんだろうが、テメーらが票入れたり、棄権したりしてたもんだから、こいつらが大きな顔してのさばってんだろ!

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 在職中、遠慮しちゃって、音響測定艦等の見学をしなかったのが、私として、残念と言えば残念だな。↓

 「・・・<海上自衛隊の>音響測定艦<の>・・・「ひびき」と「はりま」・・・は冷戦終結後もロシア潜水艦の音紋を集め続けているほか、潜水艦能力の増強を続ける中国も主なターゲットとなった。
 <平成>25年5月に沖縄県久米島周辺の接続海域で中国の元級潜水艦などが航行した際は、米海軍の音響測定艦インペッカブルとともに「ひびき」も投入した。
 これに対し、中国側は日米の動きを妨害するため水上艦を展開し、音響測定艦を追尾したとされる。
 21年3月には中国・海南島南方沖で航行していたインペッカブルが中国のトロール漁船5隻に包囲された。
 同年5月にも音響測定艦ビクトリアスが黄海の公海上で中国漁船から航路妨害を受けた。・・・」
http://www.sankei.com/premium/news/160803/prm1608030002-n1.html

 さてと、中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群でっせ。↓

 <先頭を切るのは、旗艦、人民網サマ。習ちゃん、渾身の日本ベタ褒め。↓>
 「・・・近年、日本の大手電機メーカーであるソニーや東芝などは業績の低迷が目立つが、村田製作所、ローム、京セラ、島津製作所、オムロンなどの世界的に有名な電子部品メーカーの業績は好調だ。
 これらの企業はすべて京都に本社をおく「京都の企業」だ。詳しく分析してみると「京都の企業」には多くの共通点があることがわかる。
 例えば、これらの企業の多くは電子部品メーカーだ。私たちが使っている携帯電話には、京都の企業でデザイン・製造された部品がほとんど入っている。
 ほかの共通点としては、家族経営の企業が多数を占め、伝統産業の流れを汲んでいることだ。例えば、村田製作所は伝統的な陶器製品からセラミックを扱う企業へと発展した。
 さらに「京都の企業」は開発研究に力を入れ、業界内でトップを行く技術と製品を有している。島津製作所には田中耕一という普通のエンジニアがいたが、2002年にノーベル化学賞を受賞し、企業の技術の高さを証明した。
 「京都の企業」は目立たないが、どうして成功しているのだろうか<。>
 個人的な意見だが、これは京都の人々の精神と関係があるように思える。京料理は日本の伝統料理の代表であり、あっさりとした上品な味で知られている。京料理店のほとんどが、数十年もしくは100年以上続く老舗だ。京料理は材料にこだわっており、使用する「京野菜」や「京豆腐」はしばしば高い質の品を表す言葉となっている。
 2015年10月に発表されたミシュランガイドによると、京都のレストランの中で三ツ星を獲得したのは7軒、二ツ星は25軒、一ツ星は68軒で、星を獲得したレストランの軒数は世界第3位となった。
 京都のハイテク企業と京料理には2つの共通点が存在する。
 1つ目は品質重視。京料理においては、繊細な調理方法で上質な材料の本来の味を引き出している。電子部品においては、高性能の素材を使用し、高性能な部品のデザイン・製造を行う。
 2つ目は「地道な」経営だ。急激な前進を求めず、着実に業績を伸ばしていく。
 これらの共通点は京都の「職人文化(同志社大学教授・村山裕三著『京都型ビジネス―独創と継続の経営術』より引用)」と呼ばれる精神である。
 <現在では>高層ビルが果てしなく立ち並ぶ<ところの、京都が8世紀当時に範例とした>西安<(長安)>に比べ、京都は古めかしく、やや老朽化している感じさえうける。しかし、西安がサムスン電子の半導体工場を誘致しようとしていたとき、京都のハイテク企業はすでにスマホの次に狙う自動車向け部品や医療機器の部品に着手していたのだ。・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0729/c94473-9092736.html
 <引き続き、軽量級も、人民合作の形で、日本ベタ褒め。↓>
 「・・・PCbabyはこのほど、日本製の紙おむつは乳幼児を抱える中国人の母親たちを「飼い慣らした」と主張し、中国産の紙おむつが日本製の紙おむつに追い付くにはどうしたら良いかという点について論じている。
 記事は「ここ数年、日本製の紙おむつは中国国内で大変歓迎されている」と紹介し、おむつを販売する日本メーカーは中国市場において急速に成長したと説明。さらに「日本メーカーの中国市場における成長は日本製だからという理由だけでなく、製品が持つ極めて強力な差別化と競争力もかなり大きく関係している」と指摘、その品質の高さを絶賛した。
 続いて「中国の紙おむつメーカーと日本メーカーにはどれだけのレベルの差があるだろうか」と問題を提起。ある日本の紙おむつメーカーの場合、100人以上の研究開発スタッフ1人1人が手作りで紙おむつのアイデアを形にして実験していると説明、「中国のどの企業がこれほど多くの人を投入するだろうか」と疑問を投げかけた。 
 記事はこうした日本企業の体制について「匠の精神」であるとしたうえで「非常に敬服に値する」と絶賛する一方、「中国企業が資源投入を惜しまず、消費者の需要をより深く理解すれば、いつか日本企業と争えるようになるはずだ」と主張した。
 記事が強調している点の1つは、良い製品を生み出すためには投資を惜しんではならないという原則だ。」
http://news.searchina.net/id/1615591?page=1
 <今度は、日本に関するウンチクを吐露。↓>
 「・・・第一財経週刊は・・・日本の「萌え」文化について紹介する記事を掲載、「萌え」の要素が様々な場面で、時としてマーケティングの手段として用いられている事を紹介している。 
 記事は、「キャラクターの萌え」、「広告の萌え」、「アイドルの萌え」、「乗り物の萌え」、「服飾の萌え」についてそれぞれ紹介。「キャラクターの萌え」では、くまモンやふなっしー以外にも大量のマスコットキャラクターが存在するとしたうえで、「日本以外で、公共機関がマンガのようなキャラクターをデザインするような国はない」と解説した。そして、「広告の萌え」では、政党の宣伝ポスターにさえも美少女や萌えキャラが描かれていると伝えた。
 「アイドルの萌え」では、「これを見くびってはいけない」としたうえで、爽やかな笑顔や崩れないヘアスタイルなど、アイドルが醸し出す「萌え」の要素はしっかりと「設計されたもの」であり、そこには努力とこだわりが存在するのであると解説した。「乗り物の萌え」では、北海道の特急「旭山動物園号」と紹介したほか、日本でよく見られる自家用の小型自動車も「可愛らしく見える」としている。
 最後の「服飾の萌え」では、猫耳やメイド服、ゴスロリファッションなどを紹介。更に、もともとは水兵の制服だったセーラー服にまで、女子中高生の制服とすることで「萌え属性」を付加させたと説明した。」
http://news.searchina.net/id/1615592?page=1
 <これ日本の外務省のHPじゃないの、と目をパチクリさせたでー。↓>
 「・・・捜狐はこのほど、マレーシアで毎年開催され、今年で40周年を迎える「盆踊り」について紹介する記事を掲載した。
 記事は、マレーシアには人口の約5割を占めるマレー系と、それぞれ2割と1割を占める中華系とインド系という3つの民族が共存しており、民族や文化、宗教が入り混じった国だと紹介。そのため、日本の盆踊りも現地の人びとに受け入れられたのだと説明した。
 日本企業が多く進出しているマレーシアで行われるこの盆踊りは、もともと日本とマレーシア間の交流を目的に始められたが、今では現地の一大イベントになっており、政治家なども参加するほどだと紹介。手の動きに特徴があり、まるで「パラパラのよう」だと説明した。また、元は仏教儀式である盆踊りの主な目的、つまり先祖の魂を敬い、迎え入れ、一緒になって踊ることは、中国の「鬼節」という行事に似ており、中華系にはなじみがあるものなのだという。
 このイベントには、多くの地元住民が浴衣に下駄という装いで参加するため、「時空転換したような」錯覚に陥ると紹介。屋台が多く出店し日本の美食を楽しめること、日本伝統文化のダンス、マレーシア文化のダンス、和太鼓のパフォーマンスも楽しみの1つだと紹介。盆踊りの時間には、やぐらを中心に人がだんだんと集まり、最後にはみんなが1つになって踊る様子は圧巻だと感動を綴った。
 また記事は、マレーシアと日本の盆踊りが大きく違う点として、マレーシアの人びとが「盆踊りを日本文化の1つ」として捉え、扇子や帽子、刀などの小道具を手に日本を満喫するイベントになっていることを挙げた。また、黒人や白人、スカーフのヒジャブを被ったムスリムの女性まで、さまざまな文化・宗教の人びとが浴衣を着て集まっているところがマレーシアならではの光景であり、「マレーシアの縮図」だと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1615593?page=1

 この記事、やや斜に構えた、というか、習ちゃんからの日本絶賛指令に軽ーく反抗してみせたってところかな。↓

 「・・・中国に在住する日本人の数は13万1161人と、国別で見た場合は米国に次いで2番目の多さとなっている。
 ・・・捜狐はこのほど、「日本人は中国居住にあこがれているのか?」と疑問を投げかけ、日本人には「中国に居住したがる理由」があると主張する記事を掲載した。
 記事は、中国に在住する日本人が多いということは「口にしないだけで中国を羨む人も少なからず存在する」ことを示していると主張、そのうえで「日本人が羨む中国の良い点」を考察した。
 1つ目は、「住民税がない」ことだ。中国にも所得税に当たる税はあるが住民税はない。そのため生活が楽なのだという。
 2つ目の点は「不動産税がない」こと。日本では不動産を所有していると固定資産税がかかるが、中国の大多数の都市では個人用の住居には固定資産税はかからず、上海など一部の都市で試験的に導入しているに過ぎない。
 3つ目は「都市部で自動車が所有できる」ことで、日本では都市部で自動車を保有するにはコストがネックになるとしながらも、日本に比べると中国のほうが保有しやすいのだという。しかし駐車場を確保するのが難しいという点は中国も同様といえるだろう。
 4つ目は「ゴミ捨てが楽なこと」だ。中国では日本と違い、いつでも好きな時に捨てることができ、粗大ゴミの場合、日本では有料で引き取ってもらう必要があるが、中国では売ることができるので、日本人にとっては魅力的だろうと推測した。
 5つ目は「中国の野菜は比較的安いこと」だ。食料自給率が低い日本は野菜なども輸入しており、中国のほうが安いのは当然だが、中国の場合は「安全性」に疑問符がつく点は問題だ。
 6つ目は「仕事が楽なこと」。日本の職場は就業態度に厳しいが、中国では私用で抜け出すことも、会社の電話を私用で使うことも自由だと気楽さを強調した。」
http://news.searchina.net/id/1615588?page=1

 こりゃ反抗し過ぎの記事だわ。
 記者・編集者はパージ必至?↓

 「・・・捜狐はこのほど、日本経済の世界における真実の地位は「断片化された数値や感覚だけでは見えてこない」と主張し、未だに反発する兆しすら存在しない日本経済の姿を見極めるには「権威ある統計」を見る必要があると指摘した。
 記事は、「かつては世界経済の40%を日本が占めていた時期もあった」と指摘する一方、日本経済がバブル崩壊以降に経済成長をほとんど失ってしまったのは事実だと指摘、断片化された数値だけを見ると、これから先の日本経済に明るい未来が待っているとは到底思えないと主張した。
 続けて、スイスのビジネススクールIMDが発表した2015年度における世界の競争力ランキングにおいて、日本は統計の対象となった61の国と地域のうち27位だったと紹介。香港やシンガポール、台湾や韓国も日本より上位だったとし、「かつての日本であれば受け入れられなかったであろうこの順位も、今となっては見慣れたもの」と主張したうえで、IMDのランキングで日本の順位は20位前後をウロウロしているのが現実であると指摘した。
 さらに、国際通貨基金(IMF)の一人あたりGDPにおいても、日本はシンガポールや香港を下回り、アジアにおける順位でも下落し続けていると主張。そのほか、世界の富豪ランキングや世界企業番付「Fortune Global 500(フォーチュン・グローバル500)」でも1995年には149社がランクインしていたが、近年は50社ほどしかランクインしていないと指摘し、やはり日本経済の世界における存在感や影響力は低下し続けているのが現実だと論じた。」
http://news.searchina.net/id/1615590?page=1

 (アラブ世界を中心に)イスラム世界じゃ、自分達のところの現世がひど過ぎて、(エッチ等やりたい放題とされる)天国志向が蔓延してるってさ。↓

 ・・・Paradise as a goal for the individual or the group has gradually replaced the dreams of development, stability and wealth promised by postwar decolonization in the so-called Arab world.・・・
 <問題は、現実の「天国」・・西欧・イギリス・・が目と鼻の先にあること。でもって、この「天国」の一員になろうと難民になったり、業腹だと、この「天国」に行ってテロを決行して天国に行こうとする連中達も続出してる、とよ。↓>
 Curiously, this dream of a Muslim paradise finds itself confronted with another dream at once antagonistic and similar: the West. Generating passion or hatred for the Muslim believer and the jihadist alike, the West and its indulgences represent another facet of the post-mortem Muslim paradise. One dreams of going there, whether as migrant or as martyr. One dreams of going to the West and of living and dying there, or of subjugating and destroying it.・・・
http://www.nytimes.com/2016/08/02/opinion/paradise-the-new-muslim-utopia.html?ref=opinion

 で、イスラム世界の一員になっちゃってるトルコだが、今度のクーデタ未遂を企んだのは米国だと、エルドアン派と反エルドアン派を問わずコンセンサスができちゃってるんだと。
 (アラブ人達やトルコ人達等を、このような諸妄想から解放してあげるためにも、我々としても、(キリスト教廃絶の露払いとして、)イスラム教廃絶に向けて、広義の尽力をせにゃ。)↓

 Turks Can Agree on One Thing: U.S. Was Behind Failed Coup・・・
http://www.nytimes.com/2016/08/03/world/europe/turkey-coup-erdogan-fethullah-gulen-united-states.html?ref=world

 いまや、TPP推進派は、米国の全中央政治家中、オバマ一人だけに。
 (全体として、米国にとって不利、つまりは日本にとって有利なTPPに、もっと早くから、日本が全面協力してその成立を図るべきだったんだよ。)↓

 <President >Obama・・・is making a final push for a massive Asian trade deal that has been rejected by both Trump and Clinton — and by plenty of the powerful Republicans who once supported it. ・・・
http://foreignpolicy.com/2016/08/02/obama-is-americas-last-lonely-free-trader/?wp_login_redirect=0
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太田述正コラム#8525(2016.8.3)
<一財務官僚の先の大戦観(その58)>

→非公開

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