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太田述正コラム#8508(2016.7.26)
<皆さんとディスカッション(続x3050)>

<太田>(ツイッターより)

 「…中国がこのような権力集中国家になったのは、日本にも責任の一端がある。日本人は中国の伝統文化を好むが、人権問題にはあまり関心を持っていないように感じる。
 これは、西洋のように人権や自由の歴史がないまま、民主国家に変わった日本の成り立ちが影響しているのかもしれない。
 日本人には、中国人が学ぶべき多くの素養がある。
 だが、自由や権利については中国と五十歩百歩ではないか。
 どちらも東洋的な専制の伝統がある。日本は、ソ連、東欧や台湾のような自由を自ら勝ち取る経験をしていない。…」
http://digital.asahi.com/articles/ASJ7K619TJ7KUHBI013.html?rm=202
 戦後日本の「知識人」の罪は巨大。

<太田>

 関連記事だ。

 香港の「一流」英字紙が、どんどん中共当局に阿る内容になりつつあることを嘆く、英ガーディアンの記事だが、こういう論調が、上掲のような、欧米崇拝論者たる支那人を再生産し続けとるのよね。↓
https://www.theguardian.com/world/2016/jul/25/south-china-morning-post-china-influence-hong-kong-newspaper-confession

<太田>(ツイッターより)

 「トランプ氏…支持率でクリントン氏抜く…トランプ氏が優位に立ったのは昨年10月以降で初めて。…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%97%e6%b0%8f%e3%81%ab%e5%85%9a%e5%a4%a7%e4%bc%9a%e5%8a%b9%e6%9e%9c%ef%bc%9d%e6%94%af%e6%8c%81%e7%8e%87%e3%81%a7%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%83%88%e3%83%b3%e6%b0%8f%e6%8a%9c%e3%81%8f%e2%80%95%e7%b1%b3%e5%a4%a7%e7%b5%b1%e9%a0%98%e9%81%b8/ar-BBuRkMF?ocid=iehp
 本選でトランプがクリントンに勝つ可能性大。
http://www.slate.com/blogs/the_slatest/2016/07/25/today_s_trump_apocalypse_watch.html
 エライこっちゃ。
 うれちー!

<太田>

 「関連」記事だ。

 民主党全国委員会首脳同士のメールが複数リークされ、クリントン贔屓が明らかになったとサンダース支持者達が激高しているが、メールのうち少なくとも1通のハッキング/リークはロシアの仕業らしい。↓

 Of the questions raised by charges that Russia was involved in the release of hacked Democratic National Committee emails, at least one -- why would Russia do such a thing? ・・・
 <旧ソ連ないしソ連圏諸国での諸「革命」やアラブの春は、ロシアを一層弱体化させ、解体させようとする米国の陰謀である、とロシア官民は、固く信じ込んでるんだとさ。↓>
 Throughout the 2000s, popular uprisings in Eastern Europe and Central Asia overturned their pro-Kremlin leaders, replacing them with democratically elected governments more inclined to the West.
 In Moscow, these “color revolutions,” as well as the subsequent Arab Spring, were seen as a wave of hostile American operations, engineered to topple Russia’s allies and weaken Russia itself.・・・
 The Kremlin felt encircled and threatened by what it took to be a vast American conspiracy whose ultimate goal, it concluded, was the subjugation or outright destruction of the Russian state.・・・
 <今のロシアなんて、経済力がカナダないし韓国並みの吹けば飛ぶような小国のくせに、被害妄想だけは超大国並み、だと。
 (でもって、謀略には謀略で対抗しようと、クリミア併合の際も、謀略も用いたところ、今回のように謀略だけで、米国に仕返しをしようとすることもある、と。)↓>
 ・・・this is a country whose economy is smaller than Canada’s or South Korea’s, yet is seeking a great power role akin to China or the United States. Traditional methods won’t cut it.・・・
 <これ、ロシアが、トランプを応援しているという説もあるが、単に、米国内に混乱を起こさせようとしている、と見るべきだ、とも。↓>
 While some observers say Moscow sees a potential friend in Donald J. Trump, it would also be well within Russian strategy to stir up trouble just to stir up trouble. ・・・
http://www.nytimes.com/2016/07/26/world/europe/russia-dnc-putin-strategy.html?ref=world

<iNr0YU3n>

 「銃のない日本は天国? 帰国したくない在日米国人たち 一方で日本の安全神話には疑問の声も・・・」
http://newsphere.jp/national/20160725-1/

<七氏>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 ばっしばしやるねー。↓

 「日本統治時代の資産を回収せよ 台湾で国民党の「不当」財産回収法が成立」
http://www.sankei.com/smp/world/news/160725/wor1607250075-s1.html

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 相模原での大量殺人事件を、英のガーディアン、BBC電子版はトップで伝えた。
 米の主要メディアは、民主党党大会があったとはいえ、大量殺人ズレしているのか、日本に対する関心が低いのか、扱いは小さい。↓
https://www.theguardian.com/world/2016/jul/25/tokyo-knife-attack-stabbing-sagamihara
 <但し、米NSC(?!)の報道官が「最も深い哀悼の意」を表したが・・。↓>
http://www.asahi.com/articles/ASJ7V3HB7J7VUHBI00L.html?iref=comtop_8_04

 恒例の、中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だよ。

 <とにかく全文を読んで欲しい。(続きがあるみたいだね。)
 習ちゃんが、中共人民に向けて、日本文明総体継受を、と声をからして叫んでいるだー。↓>
 「「ライバル」の日本の長所に目を向ける器をもっているか? (一)・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0725/c94473-9090604.html
 「・・・中国網は・・・世界各国の駅弁を紹介する記事を掲載した。
 記事はまず最初に日本の駅弁を紹介し「北海道新幹線開業記念弁当」の写真を掲載したうえで、日本の駅弁は種類が非常に多いうえ、美味で世界に名高いと称賛した。」 
http://news.searchina.net/id/1614992?page=1
 「・・・日頭条は、日本製品の不買運動が一部で見られる中国において富裕層を中心に日本への医療観光が人気となっている現状を紹介した。
 記事は、2020年までに医療サービスを受けることを目的に日本を訪れる中国人は毎年31万人を超えるという予測を示し、日本での医療観光が人気である理由について「医療技術の高さ」や「サービスのきめ細やかさ」といった医療サービス全体の水準の高さを指摘。そのほか、観光資源やおいしい食事も多く、心も身体も健康になることができるのが日本であるとの見方を示した。」
http://news.searchina.net/id/1614981?page=1
 「・・・物聯網は、日本企業が取り組んでいる渋滞抑制技術について紹介する記事を掲載した。
 記事は、日本の自動車メーカーが開発した渋滞抑制技術によって、交通渋滞が解決するだけで無く、総合交通輸送体系を構築することができると紹介、中国の都市部における深刻な渋滞問題の解決に向けた突破口になるかもしれないと説明している。
 この技術は人工知能を利用した技術で、スマートフォンの速度感知装置を使って車両の加減速変動パターンを計測する。そして渋滞の発生につながる走行かどうかを判断するもので、今後さらに制度を高める必要があるが、実用化が期待される技術である。」
http://news.searchina.net/id/1614976?page=1
 「・・・今日頭条は・・・「平均寿命世界一の日本人 長寿のDNAはどこから来るのか」とする記事を掲載した。
 記事は、日本人の長寿の原因が「健康な食習慣」にあるとの見方を紹介するとともに「もう1つ、食に関して誰もが知っているが口に出さない秘密がある」とし、日本の農業が高度成長期における農薬や化学肥料を使うスタイルから、1990年代以降環境に優しい無公害農業へとモデルチェンジを進めた点を挙げた。
 そして、日本の消費者も食品の価格よりも安全性のほうをより重視するようになっているとし、日本政府もハイテク農業、バイオ農業を重視して「農家の収入増、農作物の品質向上、環境保護」という三位一体の農業モデルを目指したと紹介。有機栽培ブランドなど、環境保護レベルに基づいて価格の差別化が図られる等級レベルが作られたと伝えた。
 さらに、かつての化学肥料漬け農業によって疲弊した土壌を長期間かけて回復するために「農作物の輸入量を増やした」とも解説。輸入農作物の品種とともに、トウモロコシや大豆、小麦などの輸入率を大きく高めているとし「日本はすでに環境保護型の農業の新たな道を切り開いているのだ」と論じている。」
http://news.searchina.net/id/1614973?page=1
 「・・・CHN強国網は・・・「日本の華人女性はどうしてみんな帰国したがらないのか その反省すべき真相」とする記事を掲載した。記事は、在日華人のなかで「男性よりも女性のほうが、日本を好きな人の比率が多い」とし、日本にやってきた女性の多くが現地に留まることを選択すると紹介した。
 そのうえで、在日華人女性たちが長く日本に留まる理由として「帰国後の主婦業が大変」、「中国の衛生条件が悪すぎる」、「ショッピングに出かける楽しみがない」、「何をするにもコネが必要である」、「夫との離別後に再婚相手が見つけにくい」、「職場の人間関係が日本の方が楽」という6点を挙げた。
 「帰国後の主婦業」は、料理を作るのに材料をいちいちしっかりと洗浄するなど手間がかかること、「ショッピング」は中国のデパートに日本のデパートのような「行く楽しさ」がないこと、「コネ」は子どもの進学のほか、医者にかかる、お年寄りを介護施設に入れるといった事でもいちいち便宜を図らなければいけないことを、その理由として紹介している。
 最後の「職場の関係」については、日本では「年始に年賀状を出せば上司や同僚との関係を保てる」というのが理由のようだ。」
http://news.searchina.net/id/1614947?page=1
 「・・・日本に留学していた学生を出身国(地域別)で見た場合、2015年は全体の45.2%が中国人留学生だった。
 なぜこれほど多くの中国人が日本への留学を選んでいるのだろうか。中国メディアの捜狐はこのほど、「日本が好き」という個人的な感情を除いた場合、どのような理由で中国人が日本に留学しているのかを考察している。
 記事は、日本を訪れ、日本で暮らしてみると「すぐに日本を好きになってしまう」と伝えつつ、こうした感情を除いても日本には学ぶべき点が多いと主張。特に中国人学生が日本を留学先に選ぶ理由は「教育の質が高い」という本質的な理由の他に、「留学生であっても日本社会では日本人と同じ待遇を得られ、差別されることがない」こともあると論じた。
 さらに、日本から数多くのノーベル賞受賞者が輩出されていることを指摘し、「日本の高等教育のレベルは米国に次いで世界2位の水準だ」と主張。日本の高等教育機関は設備も充実しているうえ教育理念もすばらしいと指摘し、「日本の政府や企業も留学生に奨学金やインターンシップの機会を広く提供している」と指摘、こうした充実した制度が中国人学生に日本への留学を決意させていると伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1614998?page=1

 なお、こんな記事もあったな。↓

 「・・・中国人観光客3000人を対象に実施されたアンケート調査で、日本が「最も親切さが感じられる国」の1位に選ばれた。
 中国新聞網が韓国メディアの報道として19日付で報じたもので、「最も親切さが感じられる国」に日本を選んだ人は12%。2位は韓国(11%)だった。」
http://news.livedoor.com/article/detail/11803980/

 訪中中のライス米大統領安保担当補佐官、南シナ海問題に殆ど言及せず。
 (オバマは、習ちゃんの、尖閣/南シナ海での攻勢の真意を多分理解してるからねえ。
 お二方の、日本の、眠り呆けている官民を覚醒させるための「協同」でのご尽力に、かねて心から感謝しまくっとりますだよ。)↓

 National security adviser Susan E. Rice was in Beijing on Monday・・・
 But Rice did not talk about the South China Sea — at least not publicly. ・・・
https://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/amid-growing-asian-storm-us-seeks-quieter-touch-with-china-over-sea-dispute/2016/07/25/10cffc90-5226-11e6-994c-4e3140414f34_story.html

 背の高さは、健康と長寿と高収入の徴表だが、世界的に、30〜40年前にピークに達し、それ以来、下降してきている、とさ。↓

 Average adult heights in many countries appear to have peaked 30 to 40 years ago and have declined slightly since then・・・
 Height is strongly influenced by the mother’s nourishment during pregnancy, and the child’s during infancy. Height is also linked to overall health and well-being.
 Taller people tend on average to live longer and to have fewer cardiac and respiratory problems. Some studies have shown that they receive more education and are paid higher salaries.・・・
http://www.nytimes.com/2016/07/26/health/average-height-peaked.html?ref=world&_r=0
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太田述正コラム#8509(2016.7.26)
<支那は侵略的?(その4)>

→非公開

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