太田述正ブログは移転しました 。
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太田述正コラム#8379(2016.5.6)
<皆さんとディスカッション(続x2985)>

<太田>(ツイッターより)

 「加湿器殺菌剤で95人死亡。韓国で起きた「家の中のセウォル号」事件とは…」
http://www.huffingtonpost.jp/namkoong-ihn/reckitt-benckiser-korea_b_9837074.html
 今朝TVで知った話だが、韓国じゃあ政府が機能してないって改めて思うね。
 そして、記事のタイトルが示唆してるように、セウォル号的な怨念に満ちた経過を辿りつつある?

<N2yE5zhY>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 今更ではあるが、セウォル号事件の真相↓
 裁判でも公開されず、朝鮮日報にもこの記事は載らなかった。無理からぬことではある。
 
 韓国・セウォル号沈没事故、船員はなぜ乗客より先に逃げたのか 交信記録で明らかに
http://www.huffingtonpost.jp/2016/03/10/sewol-telecommunication_n_9425350.html

<太田>

 それ読んでたけど、いずれにせよ、ひでえ話だわ。

<太田>(ツイッターより)

 「…住友グループの経営者は、いまでも創業家の当主を「家長さん」と呼んで敬っている。
 屋号「住友吉左衛門」を継承する17代目家長・住友芳夫氏は、経営には口を挟まないものの、今なおグループに絶大な影響力を誇る。
 最たるものは、「事業精神」の継承だ。…
 「住友グループの社長に就任すると、家長さんから直々に『文殊院旨意書』のレプリカと銅橋のコピーが手渡されます。
 この“儀式”を経て、改めて住友の事業精神を心に刻むんです」…
 毎年4月25日には歴代の家長と従業員の霊を合祀する「祠堂祭」が開かれる。
 そうした席では家長自ら、「住友の事業精神を頭に入れてほしい」と出席者に要望するのだという。…」
http://news.infoseek.co.jp/article/postseven_406874/
 三菱よりもスゲエや。
 (三井住友フィナンシャルグループは「どちらかといえば住友寄り」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E4%BA%95%E4%BD%8F%E5%8F%8B%E9%8A%80%E8%A1%8C
だというけど、)三井は今どんなカンジなんだろうね。
 資本主義じゃない日本!

<太田>

 イトーヨーカ堂も資本主義じゃないようだねえ。
 (なお、鈴木前会長は伊藤名誉会長が(アメちゃん的な)「社会」還元してきたと思ってたようだが、(日本型経営の)「社員」還元じゃん。(太田))↓

 「ヨーカ堂100億円在庫買い取り要請・・・100億円規模の在庫を伊藤名誉会長らの私財で買い取ってもらい、その衣料を海外などへ寄付する・・・が頓挫--セブン鈴木会長、伊藤家との確執に新事実・・・
 フォーブスの2016年版「日本長者番付」によると、伊藤氏の資産は4000億円超で10位。・・・
 伊藤名誉会長は富を会社の従業員や社会へ還元しようという意識が強く・・・2008年には60億円規模の持ち株を社員に無償で提供した。さらに伊藤家は70億円を拠出し、セブン&アイ社員のための「伊藤研修センター」が2012年に完成した。・・・」
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/NBD/15/depth/050300271/

 それでは、その他の記事の紹介です。

 欧州NATO諸国中ドイツだけ名指ししたってのは理解困難だが、とにかく、スンバラシー、トランプ様。↓

 「トランプ氏、日本防衛費の全額要求・・・
  米軍が駐留する韓国やドイツにも同様に要求する考えを示し、応じなければ駐留米軍を撤収するとの持論も曲げなかった。・・・」
http://mainichi.jp/articles/20160506/k00/00e/030/001000c

 研究水準じゃないのかー。
 とまれ、日本勢の「健闘」、よかったねー。↓

 「・・・国際的な評判や認知度などが指標で、研究水準などを基にした大学番付とは別・・・<の>大学世評ランク<で>・・・1位は米ハーバード大で、4位の英ケンブリッジ大と5位の英オックスフォード大の2校以外、トップ10はすべて米国勢だった。
 アジアからは・・・12位<の>・・・東大のほか、中国の清華大(18位)、同北京大(21位)、シンガポール国立大(26位)、京都大(27位)が上位入り。100位以内に入ったアジアの大学は昨年の10から18に増加しており、・・・英国(の評価)が下落する一方、アジアの教育機関が急上昇している・・・」
http://news.infoseek.co.jp/article/160506jijiX645/

 亡くなった原田要
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%94%B0%E8%A6%81
氏追悼記事だ。↓

 Kaname Harada, Pearl Harbor Fighter Pilot Who Became Pacifist, Dies at 99・・・
http://www.nytimes.com/2016/05/06/world/asia/kaname-harada-pearl-harbor-fighter-pilot-who-became-pacifist-dies-at-99.html?ref=world&_r=0

 本日の中共当局による日本礼賛記事群特集だ。
 他文明の自発的な全面的継受という、人類史上空前の大事業にシャカリキに取り組んでる習ちゃんに心から敬意。
 (順不同。2か月以上前の記事もあるよ。)↓

 「・・・価値中国はこのほど、中国社会から道徳が失われていることが近年大きな問題になっていると指摘し、「人びとが相互に傷つけ合う社会になった」と指摘。企業は責任を負わずに利己的な行動に終始し、自分で使いたくないような商品を平気で他人に売りつけると指摘した。
 記事は、中国社会から道徳が失われている理由について、中国では宗教など「信仰するものがないこと」が挙げられていると紹介する一方、日本人は大多数が何かの宗教を信じているわけではないと指摘。それでも日本の社会に秩序があり、日本人が道徳を重んじるのは宗教の信仰が理由ではないことがわかると論じた。
 また記事は、かつて日本では中国から輸入した、「非食用に限定された事故米」を偽装して一般向けに流通させるという事件が起きたことを紹介。日本人が事故米として敬遠するコメは、中国では人びとが毎日のように口にする「普通のコメ」であると指摘、安全な食品に対する基準が日本と中国では大きく異なることを指摘したほか、事故米を流通させた企業は大きな代償を払うことになったほか、農林水産大臣までもが辞任に追い込まれたことを紹介した。
 中国では食の安全を揺るがす事件が生じても、共産党幹部が謝罪して役職を辞任するようなことはない。記事は、日本にはメディアが社会的な役割を全うしていない企業や機関を批判することができる「報道の自由」があり、国民も問題のある政治家を選挙によって当選させない「選挙権」があるとしたほか、1人1人が公共のルールを順守している点が中国と大きく異なる点であり、社会に秩序がもたらされる要因であると論じた。」
http://news.searchina.net/id/1609098?page=1
 「・・・捜狐・・・記事は、ここ数日中国のネット上で「宅配便の配達員が、バックしてきた自動車に当たって傷をつけたことで、自動車の運転手が配達員の顔を複数回叩いたうえ、賠償金まで請求した」といった内容の動画が拡散し、再三謝罪する配達員に対して罵声と攻撃を浴びせ続けた運転手への非難が集中したと紹介。
 そのうえで、「日本の配達員や清掃員たちはわが国では全く異なる生活をしている。十分に尊重され、周囲からの冷たい視線を浴びることはなく、気まぐれなイジメに遭うこともない」として、日本の配達員の様子について紹介した。日本で宅配便の集配を見たり実際に立ち会ったりするたびに「冷たい視線を浴びせ合ったりすることはない」と説明。「多くの人はこれが日本の虚偽文化だと言うが、自分に言わせれば、各個人が持っているべき基本的な素養だ」と論じた。
 また、消費者と配達員との「和気あいあい」以外にも、「われわれが学ぶべきこと」として宅配便会社の営業ルールを挙げた。中でも「不在連絡票」について取り上げ、その利便性について実際の例を示して説明。「不在連絡票」に従って午後7−9時に再配達を依頼したところ、9時に大汗をかいた配達員が荷物を持ってやって来たうえ、渋滞していたために送れた旨を詫びるべくしきりに頭を下げていたと伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1608322?page=1
 「・・・商網・・・記事は、・・・まず「消費者の声を傾聴すること」だ。日本の店舗では各フロアごとに消費者から出された「声」をすべて掲示しており、賞賛の声とともに批判の声も「包み隠すことなくすべて張り出す」とともに、その対応措置についても掲示しているとした。そして、この取り組みが「消費者と店舗、管理者との距離を近づけ、信頼関係を生む」と解説している。
 また、ペットに対する配慮についても特徴として言及。犬や猫などのペットの足を洗う場所、水飲み場所のほか、ペットを預けるサービスもあるとし「消費者が連れてくるペットも、忠実な顧客であり、消費者の一部分である」との認識があると説明した。
 さらに、乳幼児のお世話のためのスペースが充実していること、幼児や児童に合わせた高さの自動販売機などもも存在すること、休憩スペースには子供向けの空間が備えられていること、そして雨の日には傘袋の用意などといった配慮がなされることを挙げている。
 そして、ハード面の充実に加えて、従業員のサービス態度というソフト面でも優れていることを紹介。どの従業員も、歓迎や見送りの挨拶はもちろん、客とコミュニケーションをとる際にも笑顔を絶やさないほか、クレームを受けた際には自分の問題でなかったとしても謝り、自ら解決できる問題であれば手助けをすると説明した。」
http://news.searchina.net/id/1609101?page=1
 「・・・羊城晩報・・・記事は、アニメ産業が日本の重要な支柱産業の1つとなっており、作品や人材が次々と出現してくると説明。一方で、このような状況でも長期にわたり人気と新鮮味を保ち続け、多くの人を魅了してやまない名作も存在することを紹介し、その「原動力」について3つの観点から論じている。
 まず、作品が「庶民の中から生まれ、庶民に帰する」点にあると指摘。日本アニメが素晴らしいのは「生活に源があり、また生活に帰する」ことであり、空想的な題材や、歴史ものの作品でも生活感が色濃く出ており、作者と読者の間で共鳴を生むと解説した。
 続いて、創意が絶えず、新鮮味が減らない点を挙げた。時代や流行、そして読者の審美眼が変化するなか、その「風向き」をしっかり把握して絶えずイノベーションすることではじめて読者の目を引き付け続けられるのであると論じた。
 さらに、作品中にしっかりとした思想がありながら、説教じみた押しつけがましいテイストにならぬよう、細かい部分で作者の感情や価値観を表現している点について言及した。また、「細かい情感、生き生きとした性格、豊かな思想」が日本アニメの魂であり、それがアニメ作品を文学的でドラマティック、高品質な芸術作品に高めているとも解説している。」
http://news.searchina.net/id/1609104?page=1
 「・・・思客・・・記事はまさにこの文化継承という観点から東京を高く評価。東京の街には日本の歴史の中で生じ育まれてきた様々な文化を体現する建築物または生活スタイルが摩天楼群と共存していると説明。さらに「東京内部では新旧様々な生活文化がとても豊かに重なり合っている」と表現し、現代的な建築物の外観の美しさを超えた魅力が東京に存在しているとの見方を示した。
 また、中国の都市設計に東京の魅力の秘訣を取り込む方法を提案。中国で都市設計に取り組む場合は、意図的に都市の一部に古い建築物とその生活スタイルを保存するよう心がければ、都市の歴史・文化的な価値を強化することにつながり、都市がさらに魅力的になると指摘した。
 記事はさらに非常に重要な点を指摘、それは「現代風建築物の美しさにのみ価値があり、古いものには価値がない狭い見方」を超えなくてはならないという点だ。中国では非常に雰囲気のある古い街においても、住人を立ち退かせて街を取り壊し、現代風のマンションを建てるという状況が現に存在する。・・・
 <その上で、>「東京の魅力は1人の設計師による単純なデザインから生じたのでないことを、中国の都市設計者は理解しなくてはならない」と訓戒している。」
http://news.searchina.net/id/1609111?page=1
 「・・・中潔網・・・記事は、日本と中国では文化や習慣がまるっきり異なることを指摘したうえで、特に日本で「やってしまうと白い目で見られる」行為を紹介している。1つ目に挙げたのは、「列に並ぶ」文化であり、日本人が自発的に列に並ぶことは「美しき秩序」であると称賛しつつ、「日本は秩序を重んじる国であるため、トイレであろうが買い物であろうが列に並ぶ」ことが必要だと指摘した。
 さらに、日本で食べ物を食べる際は「箸で刺して口に運んではいけない」と指摘。さらに、歩きながら食べることや、食事が終わった後もずっと席を占領し続けることはマナー違反であると指摘した。・・・
 <また、>記事は・・・湯船へのタオルの持ち込みは禁止、さらに入浴前にはまず身体を洗うことが必要だと論じた。」
http://news.searchina.net/id/1609029?page=1
 「・・・三亜日報・・・記事は、ある日本企業が超ミニチュアの食器に着目し、これらの食器とともに実際の食材を用いて「超ミニチュア料理」を作り出していると紹介。指の腹と同じ大きさの皿に乗せられた握りずしや巻きずしの画像とともに、「超ミニチュア料理」のリアルさや面白さは「人びとを驚嘆させる」と評している。
 また、この企業ではこれまでにミニチュア盆栽、ミニチュアシアター、ミニチュア忍者屋敷といったミニチュアシリーズを制作してきたこと、ウェブサイト上では食器に加えてミニチュアのせんべい・フライドポテトなどを作る工程の動画が紹介されており、さまざまなミニチュア商品が販売されていることを紹介した。
 記事は、企業の関係者が「みんなこんな技を持っているわけではない。作るには、超絶な忍耐強さと技術を備えていなければならない」と語ったことを併せて紹介している。」
http://news.searchina.net/id/1608806?page=1
 「・・・光明網は・・・「日本人の『脳洞』・・・日本人を指して用いられることの多い言葉だが、その意味は「大いに脳内補充(=妄想)ができるほど、脳に大きな穴がぱっくりと開く」、簡単に言ってしまえば「妄想全開」だ。「妄想」と言ってしまうとアレだが、「想像」に置き換えれば大いなる褒め言葉であることが理解できる。・・・この想像力はもはや爆発だ!」と題した記事を掲載した。記事は、日本で発売されている「パラレルワールド御土産帳」という書籍を取り上げ、そこに掲載されている「日本人にしか想像できない」ような発明品の数々について紹介した。
 記事が紹介したのは、「0」と「1」のキーしかないデジタルデータ用タイプライター、アンティークな真空管を用いた無線ルーター、熱転写プリント用アイロン、タブレットパソコン型弁当箱、足踏み式うちわ、電話のダイヤル式計算機、毎正時に飛び出す鳩時計型監視カメラなどだ。
 記事は「『脳洞』と言ったら、誰が日本人にかなおうか」としたうえで、これらの作品について「思わず笑ってしまううえ、古めかしさまで覚える製品デザインだが、彼らのブラックホールの如き想像力と、見事な技術には心服せざるを得ないのである」と評している。」
http://news.searchina.net/id/1608023?page=1
 「・・・新藍網・・・記事は、9日間かけて関西地方を巡る桜の花見旅行で、数多くの現地のレストランを巡ったことを紹介。日本の食事で最も強く感じた印象は「まず精緻で仕事が丁寧。次に天然な地元食材を使っている」ということだったとしている。
 また、多くの食堂は家族経営であり、長い歴史の中で努力を重ね、美食に対する工夫を行ってきたと説明。ある日入ったギョウザ店がすでに54年の歴史を持つと聞いて驚いたことを明かした。さらに、日本では食べ物の監督管理が厳しく、安心して食べられるとし、中国では問題が発生して敬遠していたウナギを、日本旅行で何度も食べたことを明らかにするとともに「脂はあるがしつこくなく、香りも口どけもよい」と評した。
 記事はさらに、ラーメン、うどん、定食、焼き肉・鉄板焼き、神戸牛、懐石料理、おでん、果物、お菓子について写真付きでそれぞれ詳しく解説するとともに感想を紹介。ラーメンは素早く食べられる一方で、その作り方は非常に手が込んでいること、お菓子は「濃厚な化学香料の香りがせず、いくらでも食べられる」と評している。焼き物については「海鮮を除けば、中国の方が美味しいかな」と個人的な感想も残した。
 記事は最後に、今回の旅だけでは日本のグルメをすべて堪能することはできず、「残念ながら次を待たざるを得ない」とする一方、完全制覇できなかったものの「食べて非常に満足している」と締めくくった。」
http://news.searchina.net/id/1607613?page=1
 「・・・光明日報・・・記事は、古来より魚介類が日本人にとって最大のたんぱく質摂取源だったとしたうえで、世界的に海洋漁業資源が日々枯渇に向かっている状況において、いかに品質の良い魚介類をキープしていくかが「日本の関連分野の研究者が直面している重大な課題となっている」と説明した。
 そして、日本では「種の選抜」によって天然海産物の品種改良を進めて養殖の効率アップ、コストダウンを図る取り組みが進んでおり、長年の努力によってすでに「驚くべき成果」を挙げていると伝えた。その例として、約40年にわたって外観や成長速度の測定を行い、要職に適した性質を持つ種の選抜や交配を何度も繰り返すことで新品種の開発に成功した近代マダイを紹介した。
 また、より効率的で的確な「種の選抜」を目指すため、近年では「DNAマーカー」による選抜の研究がトレンドとなっていると説明。2007年には神奈川県と東京海洋大学がヒラメを用いた研究を進め、特定のウイルスに強い新品種の開発に成功し、現在では養殖ヒラメの20%のシェアを獲得するに至っている事例を紹介した。13年には日本水産総合研究センターが「DNAマーカーによる選抜」を柱とする戦略を制定し、外部機関と10種類あまりの魚類についての研究を進めていると伝えている。
 さらに、本来人間が食べることのできるイワシなどが、養殖魚のエサとしての消費が増加していることから、DNAマーカーを利用して大豆の搾りかすなどの「食品副産物」を食べて成長する品種を選抜する取り組みも進んでいると紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1606519?page=1
 「・・・好奇心日報・・・記事は、「雑誌大国」である日本ではライフスタイルやファッションを扱った雑誌が非常に豊富であると紹介。ファッション誌というと女性の専売特許というイメージを持ちがであるが、実はそうではないとしたうえで、男性ファッション誌も服装の組み合わせのみならず、ライフスタイルや趣味にまで深く掘り下げて紹介されており、「品格を身に着けたり、新たな物事を知るための良い方法となっている」解説した。
 そのうえで、「THE DAY」、「cal」、「pen」、「BRUTUS」、「2nd」、「POPEYE」、「men’s FUDGE」の7誌について、それぞれのコンセプト、対象となる年齢層、ファッション、旅行、食べ物、アートなど得意とするジャンルなどについて説明。各誌は日本国内向けの販売であるものの、それぞれウェブサイト上のコンテンツを閲覧することが可能であるとし、言語が分からなくても写真からその風格を味わうことができると紹介している。」
http://news.searchina.net/id/1606407?page=1
 「・・・人民網・・・記事は、日本各地の魅了を世界に伝える日本のメディア「ZEKKEI Japan」において「世界に紹介したい日本の春の絶景」の東日本部門第2位に選ばれたという、新潟県十日町市の「美人林」の風景を紹介している。
 記事は、樹齢約90年というブナの木たちがすらりとした幹をまっすぐに立てている姿に多くの人が魅了され、いつしか「美人林」と呼ばれるようになったことを説明。特に春は若々しい鮮やかな緑の葉が生い茂り、その風景は実に美しいと評した。そして「日本の春というと、往々にして桜などピンクの暖色系を容易に想起させる。しかし、この色彩鮮やかな若葉の萌芽には、全く異なる日本の春景色の趣を抱かせる」と解説した。」
http://news.searchina.net/id/1606319?page=1
 「・・・中国新聞網・・・記事は、「弾丸列車」と称される日本の新幹線は東京−新大阪間の東海道新幹線が第1号であること、在来線を走る「ミニ新幹線」が存在すること、成熟した列車制御技術によって5分間隔での運転を実現していること、動力分散方式を採用し、世界でもっとも安定した列車の1つと称されていることなど、新幹線に関する基本的な情報を紹介。
 そのうえで、昨年3月に開業してから1周年を迎えた北陸新幹線が通る富山県、石川県、福井県で撮影された、桜やアジサイなど色とりどりの様々な花が咲き乱れる風景や、秋の紅葉の景色の写真を数枚掲載し、その美しさを伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1604727?page=1
 「・・・青網・・・記事は、世界の3大コーヒー消費国の1つある日本には100年あまり前からカフェが存在し、「ほかのコーヒー大国に比べて、よりコーヒー自体にこだわる」という独特のコーヒー文化を築いてきたと紹介。それは「道」と「匠」の精神の融合であり、「われわれにとっては目新しく、謎めいたものなのだ」と説明している。・・・」
http://news.searchina.net/id/1605881?page=1
 「・・・揚子晩報・・・記事が紹介したのは、みりん、醤油、だし、味噌、酢。みりんはアルコール分を含む「健康調味の魔術師」であるとし、料理の甘みを引き出すのみならず照り出しや防腐といった作用まであると紹介。みりんの甘さを持つ和食は、甘い味付けを好む中国南部の人にはとても受け入れやすいものであると説明した。
 中国にも存在する醤油や味噌については、その種類の多さに感嘆。主な分類だけでも醤油は濃口、薄口、白醤油、たまり醤油など、味噌では白みそ、淡色みそ、赤みそ、大豆味噌、麦みそ、米味噌などが存在すると紹介。また、昔ながらの製法を守っている製造者も多く「これが芳醇な香りの秘密なのだ」としている。
 そして、だし。「最もベースになるもので、和食の調理においては軽んじることのできない地位を持っている」とし、これによって料理の味がより鮮やかに引き立つと説明。だし作りでは材料の選択や作り方におけるこだわりが詰まっており、「日本料理はシンプルながらもとても難しい料理」であることを説明する最良の例だと評した。
 酢については主にゆずポンズに代表される果実酢を紹介。「果実酢なんてリンゴ酢みたいに飲むだけのもの」という認識が、ゆずポンズによって覆されたとし、「淡い香りを帯びたポンズは、料理本来の味を壊さずに爽やかさを添加してくれる」と解説した。
 記事は日本を代表する調味料をもう1つ紹介している。それは、マヨネーズだ。和風調味料ではないが、おにぎりのツナマヨネーズなど「単にドレッシングとしてではなく、料理の中に巧みに使っているのだ」とし、マヨネーズも「日本人が超大好きな調味料の1つである」と伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1606063?page=1
 「・・・駆動之家・・・記事は冒頭、中国で3月15日とされている「消費者権利保護デー」の特別テレビ番組を見て、「問題を起こした会社の態度、そして中国国内飲食業が依然として衝撃的な現状にあることに吃驚した」と紹介。そのうえで、日本の飲食業事情について伝えている。
 まず、厨房について。オープンキッチンでなくとも照明や換気、冷蔵庫、コンロ、洗い場、排水溝などがしっかり標準装備されているとした。そして、原材料の加工から調理に至るまで、食材の洗浄、器具の消毒、服装、作業環境いずれにも厳しい規定が設けられていると紹介。服装は清潔な衣服や靴、マスクを着用し、髪の毛が混入しないよう帽子をしっかり被るようになっていると伝えた。
 さらに、食材管理も厳しく、原産地の明記はもちろん、さらには生産者の名前を公開して販売することもあると説明。品質保持期限も短く設定されており、時間が経過したものは必ず廃棄することになっているとした。これについて、巨大な浪費だとする人もいるが「国民の健康のため、日本では食品の安全に妥協がないのである」と論じた。」
http://news.searchina.net/id/1605293?page=1
 「・・・網易などの中国メディアで昨年11月に「日本で見られる7つの奇怪な現象 中国人は呆然」と題した文章が紹介された。文章では、日本国内では日本産ニンニクが中国産ニンニクの10倍の値段で売られている、駅員のいない駅がある、概ね赤信号を守る、白髪頭のタクシー運転手がいっぱいいるといったトピックが示されているが、そのなかに「スーパーマーケットで自由に写真撮影ができる」というものがあった。・・・」
http://news.searchina.net/id/1603389?page=1
 「・・・東方早報・・・記事によると、普段仕事が忙しく地元でもコンビニ飯を日常的に利用しているという・・・中国人・・・観光客は2月中旬に東京を訪問。羽田空港に降り立つや否や付近のコンビニで弁当を購入して「コンビニ飯の旅」をスタートさせ、1カ月の滞在期間で100軒近いコンビニにで300食あまりの「コンビニ飯」を購入、賞味したとのことである。
 記事は「日本は世界でもっともコンビニが発達した国の1つ。国内ではなかなか食べられない弁当のほか、今の時期なら桜弁当など、季節に合わせた『コンビニ飯』が楽しめる」とし、それがこの観光客のような「コンビニ飯愛好者」を日本へと赴かせる動機になっていると説明した。」
http://news.searchina.net/id/1605864?page=1
 「・・・海外網・・・文章は、「日本は先進国であり、科学技術が優れているのは言うまでもない。しかし、もっとも深い印象を受けるのはやはり人の心優しさであり、自分が『生きている』と本当に感じさせてくれることだ」としたうえで、日本の優れた点を列挙した。
 まず挙げたのは、弱者に対する思いやり。電車では車いすの人が利用しやすい設備が作られているのみならず、駅員が付き添って乗降者のアシストをしてくれると紹介。また、店舗やホテル、交通機関における盲導犬の入場に対する理解も進んでいることを伝えた。
 続いて、「おひとりさま」にとって非常に優しいことを挙げた。中国ではレストランは社交の場であり、1人で入ると周囲からじろじろ見られるのに対し、日本は「1人客にもっとも友好的な国」とし、1人用の定食メニューが豊富なうえ、1人用の席も多く用意されていると紹介している。また、街の清潔さ、非常口などの避難経路指示、田舎の小さな店でも価格表示がされているなど細かい部分に気を使っていること、自動販売機をはじめとするインフラがよく整っていることを併せて示した。
 そして最後に、日本での生活は中国の古典「礼記」に描かれた「大同社会」を想起させるとし、「われわれの先賢が渇望した大同社会が今では、異国の島国で根付いているようだ」と評した。」
http://news.searchina.net/id/1604789?page=1
 「・・・網易・・・「どうして日本で最もおいしいおやつはみんな北海道にあるのか」とする記事を掲載した。・・・
 記事はまず「北海道に行ったことのある人はみんな、アイスクリーム天国だと言う」とし、北海道のフレッシュなミルクをメインに夕張メロンなど現地産の果物を使ったさまざまなアイスクリームが味わえることを紹介した。
 また、北海道スイーツで「知らないわけにはいかない」ものとして、本物のイチゴを使用した六花亭のストロベリーチョコを挙げ、さらに六花亭のライバルという位置づけで北菓楼のバウムクーヘンも併せて紹介している。
 このほか、北海道の特産品として外せないジャガイモを使った定番菓子にも言及。意外な組み合わせながらも食べだすと止まらなくなる、チョコレートで有名なロイズのポテトチップチョコレート、カルビー・ポテトファームの「じゃがポックル」について説明した。なお、じゃがポックルは中国人の間では「薯条三兄弟」(スティックポテト三兄弟)と呼ばれている。3本の「じゃがポックル」がパッケージに描かれていることに由来するようだ。」
http://news.searchina.net/id/1604736?page=1
 「・・・捜狐・・・記事はまず、和牛が美味しい理由について、神戸牛を例に育成過程を紹介。神戸牛を育てるうえでは牛たちに美しい音楽を聞かせ、豊かな栄養を摂取させ、さらに定期的に一定量のビールを飲ませるなど、いわば「VIP待遇」で育てていると説明。こうした育成方法こそ、「和牛」を日本が世界に誇る美食たらしめている大切な要因といえるだろう。
 また記事は、日本を訪れて実際にで味わったという神戸牛や松阪牛の料理を紹介。懐石料理や焼き肉などで食事を楽しんだようだが、「国賓クラスしか味わえないような美食体験だった」、「口に入れると綿菓子のように柔らかかった」などと絶賛。あまりの美味しさに、「これほどのものを食べてしまったので、今後ほかの食べ物が美味しいと感じられるか少し不安を感じた」と伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1602872?page=1

 メルボルンの大学で、大人のオモチャ学科ができた。↓

 A university in Melbourne has established what is believed to be the world's first industrial design course focused on sex toys. ・・・
http://www.bbc.com/news/world-australia-36195823
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 石川ひとみ

子犬のブルー(1972年)←本田路津子 作詞:林權三郎 作曲:柳沢剛 これは、本家の勝ちだが・・。一応→※
https://www.youtube.com/watch?v=JccqdNe0BHU&nohtml5=False
 本田路津子
https://www.youtube.com/watch?v=iTU3_wEsEkw&nohtml5=False
真夜中のギター(1969年)(コラム#5625)←千賀かほる 作詞:吉岡オサム 作曲:河村利夫 フォークソング系は石川ひとみの弱点のようだが、これはかなりイケる。※
https://www.youtube.com/watch?v=vYlS82mUOPU&nohtml5=False
海より青い瞳(1974年)←アグネス・チャン 作詞・作曲:中原千史 ※
https://www.youtube.com/watch?v=TrkPYf2jsG4&nohtml5=False
ポケットいっぱいの秘密(1974年)←アグネス・チャン 作詞:松本隆 作曲:穂口雄右 ※
https://www.youtube.com/watch?v=4tGVmsYCNns&nohtml5=False&spfreload=10
涙くんさよなら(1965年)←坂本九 作詞・作曲:浜口庫之助
https://www.youtube.com/watch?v=TjPmxP_q9KA
赤い靴(コラム#3771、4247、5109、6380) 童謡系も弱点のようだが、これはかろうじて→※
https://www.youtube.com/watch?v=S8I0hmZvCt8

 後は落穂拾いです。

きらきら星(注) 訳詞:藤崎ともみ フランス民謡 ※
https://www.youtube.com/watch?v=DxPc3kt_pB4

(注)「18世紀末のフランスで流行したシャンソン"Ah! Vous dirais-je, Maman"(あのね、お母さん)の日本語名(邦題)。イギリスの詩人、ジェーン・テイラーの1806年の英語詩 “The Star” による替え歌"Twinkle, twinkle, little star"(きらめく小さなお星様)が童謡として世界的に広まり、さまざまな言語に翻訳され、現在では世界中で愛唱されている。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8D%E3%82%89%E3%81%8D%E3%82%89%E6%98%9F

パフ(Puff, the Magic Dragon)(1963年) 訳詞:比良九郎 作詞:レニー・リプトン&ピーター・ヤロー 作曲:ピーター・ヤロー ※
https://www.youtube.com/watch?v=fA_nc9pUBkQ
動物園へ行こう(1975年) 訳詞:海野洋司 作詞・作曲:T・パックストン ※
https://www.youtube.com/watch?v=WUGLqc5Iiig
プリンプリン物語(1979年) 作詞:石山透 作曲:馬飼野康二 ※
https://www.youtube.com/watch?v=9HxexiP0vLU
秘密の森(1986年) 作詞:岩室先子/作曲・編曲:山田直毅 5:04〜 録音環境も悪いが、病上がりのせいか、声に艶と伸びがないが・・。一応※
https://www.youtube.com/watch?v=oqrJi-ecmyE
不思議少女ナイルなトトメス←タイトルに興味があり、ぜひ石川による歌唱を聴いてみたかったのだが、Youtube上では発見できず!

(完)
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<コラム#8377の訂正>:2l3dHv8Eクン投稿の下掲部分が脱漏していた。ブログ訂正済。

3、日本側は辻少佐の独断専行並びに関東軍の暴走という立場の堅持(ロシア、モンゴルの研究者から近代的な軍隊でそれはあり得ないと突っ込みを入れられている)(論文2から引用)

『・・・1939 年 4 月、関東軍参謀の辻政信少佐は、関東軍参謀部の指示を受け、国境紛争処理方針である「満ソ国境紛争処理要綱」を作成した。4 月 25 日には、関東軍司令官の植田謙吉大将が、司令部で行われた恒例の師団長会合の際に、第一線の師団長たちにこの要綱を、関東軍作戦命令第 1488 として発令してその徹底を図った。この要綱は、「侵さず侵されず」を基調として作成されており、関東軍のソ連・モンゴル軍との全面的対決の姿勢を強く打ち出していた。その結果、「満『ソ』国境ニ於ケル」『ソ』軍(外蒙軍ヲ含ム)ノ不法行為ニ対シテハ周到ナル準備ノ下ニ徹底的ニ之ヲ膺懲シ『ソ』軍を慴伏セシメ其ノ野望ヲ初動ニ於テ封殺破摧ス35)」という中央とは異なる方針をかかげていた。この要綱の中で、ノモンハン事件の際に関東軍が紛争に介入する根拠としたのは、

次の箇所である。1、要領第 3 項中の「之ヲ急襲殲滅ス右目的ヲ達成スル為一時的ニ「ソ」兵ヲ満領内ニ誘致、滞留セシムルコトヲ得」という箇所2、要領隊 4 項中の「国境線明確ナラザル地域ニ於テハ防衛司令官ニ於テ自主的ニ国境線ヲ認定シテ之ヲ第一線部隊ニ明示シ」という箇所3、要領第 7 項中の「断乎トシテ積極果敢ニ行動シ其ノ結果派生スベキ事態ノ収拾処理ニ関シテハ上級司令部ニ信倚シ意ヲ安ジテ唯第一線現場ニ於ケル必勝ニ専任シ万全ヲ期ス36)」という箇所この要綱の目的が、ソ連、モンゴル軍の不法越境行為を徹底的に「膺懲」するものであることから考えると、この要綱が発動される前提条件は、ソ連、モンゴル軍が越境したかどうかを判断するための基準となる国境線が確定されていることである。国境問題が発生した後の国境に関する日満側の一貫した主張からみると、日満にとって、満州国とモンゴルの国境線はハルハ河の線である。しかし、ノモンハン事件当時の陸軍省人事局補任課長であった額田坦の『陸軍省人事局長の回想』をみると、陸軍側と関東軍側の間で、どちらがハルハ河を国境線として認定したかをめぐり、主張が食い違っている。『陸軍省人事局長の回想』には、国境の認定に関する陸軍側と関東軍側の見解が次のように記されている。『昭和 14 年初め、磯谷廉介関東軍参謀長上京の節、人事の打ち合わせもあり、かつては昔の古巣の補任課長室なので、中将は気軽に種々語られたが、その節、特に「侵サズ、侵サレズ」の原則に基づく国境紛争処理要綱と「ハルハ河を国境トスルコト」を今度中央で認められたと明言されていた。このことは、ノモンハン事件の発端から最後までに甚大な影響を及ぼしたことは明らかである。

戦後著者は、・・・磯谷中将に書簡をもって伺った。すると、次のような鉛筆書を頂いた。「此付近ノ国境ハ陸軍大臣ヨリ関東軍ニハルハ河ナルコトヲ明示セラレアリ、従ッテ、関東軍トシテハ関係ナシ」この度、本起案にあたり、あらためて、当時の稲田作戦課長に対し、上記国境の件を質すと「大本営からは関東軍に対し、国境を明示したことはない。関東軍に任せていた」とのことである37)』
これをみると、関東軍は、国境線を明示しないという中央の方針に反して、独断でハルハ河を国境線と認定し、国境紛争に対して強硬な態度をとっていたように思われる。しかし、6 月 3 日に陸軍省軍務局長が関東軍参謀長に送った電報 879 号には「交渉間必然的ニ国境問題ニ言及スルノ已ムオ得サル場合生スルニ至ヘク其際ハ従前満洲里会議等ノ経緯モアリ国境線トシテハルハ河ノ線ヲ主張セサルヲ得サルニ付此ノ点御諒承アリ度38)」と述べられており、さらに同日中に、参謀本部の総務部長から関東軍に打電された参電 590 号では、「外交折衝上必要アル時ハ「ハルハ」河ノ線ヲ以テ国境ト主張スルコト従来ノ通リナル旨 6 月 3 日発軍務電 879 ニテ軍宛通報セラレタルモ軍ノ作戦行動ニ弾力性ヲ有スルコト勿論ニシテ之カ為何等作戦ヲ拘束スルモノニアラサルナリ39)」と敷衍されている。これは牛島が主張するように「外交上の折衝で必要な場合はハルハ河であるということは、国境をハルハ河であるということを正確に意味するものではない40)」とみなすことも出来る。しかし陸軍の中央が、日満側がモンゴル側に対してハルハ河が国境線であることを正式に明言した「満洲里会議」に言及しつつ関東軍に対して国境線をハルハ河と主張するよう促していることは、参謀本部が国境をハルハ河と正式に認定していたことになると思われる。参謀本部は、満洲とモンゴルの国境線として、ハルハ河を主張するよう関東軍に指示していた。こため、関東軍は最後まで国境線をハルハ河として認定し、ソ連・モンゴル軍と国境線をめぐって対立し続けたといえよう。このように、辻参謀の起案した「要綱」を中央が承認したものだと理解して関東軍が行動した背景には、「要綱」に対する参謀本部の黙認あるいは同意的態度が存在したのである。
・・・ハルハ河での出来事への観点は、・・・特筆すべき共通点もある。それは、モンゴル、ロシア、日本の研究者たちが、ハルハ河戦争を当時の国際関係という構造の中に位置付け、同時代の世界レベルや地域レベルで起きていた種々の出来事と密接に結びつけながら分析を進めている点である。・・モンゴルの研究者 R. ガワーは次のように述べている。「ハルハ河戦争は、地域的な性格の小さな出来事ではなく、異なる社会・政治機構をもつ複数の国の軍事力が関与した戦争である41)」と。一方では、日本の下河辺宏満氏も「ノモンハン事件は事実上、戦争であった42)」と述べている。』

4、秦郁彦は『・・・1994年、ウランバートルで開催されたノモンハン学術シンポジウムでロシア陸軍戦史部のワルターノフ大佐が、相互の誤解に起因する衝突路線から生じた偶発的戦争という画期的な新解釈を示したのは一例である。それは当時の私のノモンハン観とほぼ一致するものでもあった。出合頭に近い偶発的衝突だとすれば、情勢分析、戦術判断の過失や錯誤が双方ともに頻発してもふしぎはない。』としている。
http://shuchi.php.co.jp/article/2112

5、モンゴル、ロシア共にプロパガンダとしてノモンハンを利用している(決まって彼等は田中メモランダムを引用し日本側はそれに辟易している)、更に再び資料が凍結される傾向にある

6、日本並びに海外研究者の日本の対赤露抑止戦略への無理解(論文1)

『(3) もし日本が、・・・
戦死傷者数が相手方よりも少なかったからといって、勝利したとは言えないであろう。戦争を始めたそもそもの理由・目的は何であったのか、また、最終的に、その目的を達成することができたのかどうか、といった点も重要である。「ノモンハン事件」の場合、最終的には、ほぼソ連側が主張していた国境線(ハルハ河から満州国側に約13 〜 20キロ入った線。一部国境線については、停戦間際の駆け込み攻勢で、日本側が押し戻しはしてはいるが)に近い形で決着している。また、ソ連は、緊迫度が増しつつある欧州情勢に対処するために、ぜがひでも背後の安全を確保しておきたかった(挟み撃ちとなる東西二正面での戦いは避ける)。そうした中で、「ノモンハン事件」を通じて日本に手痛い打撃を与え、ソ連の実力を見せつけ、ソ連の狙い(ソ連と敵対する「北進」を断念させること)を完遂することができた、とも言えそうである。一方日本は、「ノモンハン事件」の苦い経験により、ある種のトラウマが生じてしまい、結局、二年後には、「北進」から「南進」へと転換を図っていくことになる*39。欧米の学者の中には、もし日本が「北進」論を放棄していなかったならば、世界史の流れは、大きく変わっていただろうと述べる者もいる*40』
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太田述正コラム#8380(2016.5.6)
<入江曜子『古代東アジアの女帝』を読む(その4)>

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