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太田述正コラム#7747(2015.6.25)
<皆さんとディスカッション(続x2669)>

<豊丘時竹>(2015.6.24)http://d.hatena.ne.jp/toyotoki11/20150624

 月刊誌は買わない。
 つい先ほどそう思った。役に立たない。産経新聞、週刊新潮、太田述正コラム、経済日記でほとんど世の中の動きは分かる。

<太田>

 それでは、記事の紹介です。

 じゃ、障害者手帳を支給しなくっちゃ。
 こんな類型があるんだとすると、少年Aだけじゃなく、他にも何例か見い出せるね。
 成年になると、殺人衝動を自己抑制できるようになるのだとすれば、結構なことだけど・・。↓

 「話題の書『絶歌』を読んだ。・・・
 世間の感想とはかなり違うと思うが、私は一読して「痛々しい」と思った。・・・元少年は当時もいまも感情のない世界を生きている。おそらくその原因は、男性の脳の構造や機能の特徴というか、機能不全に由来するものだろう。
 それは本質的には変わっていないし、そのことを本当の意味で異常だとは実感できないままだ。だから、こんな手記を書いてしまったのだろう。というより、彼にはこれしか書けなかったのだ。世間の人が言うような、自己陶酔でも自己顕示でもないと思う。彼なりに少年院やその後の生活で一生懸命、「感情とは何か」ということを“学習”し、それなりの成果はあげている。これはその発表なのだが、世間の基準からはいまだかなりずれており、奇妙というより嫌悪感を抱かせるものにしかなっていない。・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%e9%a6%99%e5%b1%b1%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%80%81%e3%80%8e%e7%b5%b6%e6%ad%8c%e3%80%8f%e3%81%8b%e3%82%89%e3%80%8c%e5%85%83%e5%b0%91%e5%b9%b4a%e3%80%8d%e3%81%ae%e8%84%b3%e3%81%ae%e6%a9%9f%e8%83%bd%e4%b8%8d%e5%85%a8%e3%82%92%e8%aa%ad%e3%81%bf%e8%a7%a3%e3%81%8f/ar-AAc0UXq?ocid=iehp#page=2

 下掲の報道に接した時、どういうわけか、突然、母方の(もう亡くなって久しい)祖母が、まだ元気であった頃、野良猫出身のウチで飼っていた三毛猫を見て、三毛猫には雄はいないんだよ、と教えてくれた時のことを思い出した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%AF%9B%E7%8C%AB 
 Au revoir!
 (ところで、フランス語を齧った人、まさか、このフレーズを単に「さようなら」だと思ってやしないだろうね。'See you'と同じ意味なんだからな。)↓

 「三毛猫「たま駅長」死ぬ 和歌山電鉄、28日に社葬・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASH6S5V2CH6SPXLB00Y.html?iref=comtop_6_01
 「たま駅長お別れ「深い悲しみと感謝」 和歌山県知事・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASH6S63XNH6SPXLB01D.html?iref=comtop_list_nat_n03
 「たま駅長を「名誉永久駅長」に 10周年のお祝い叶わず・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASH6S6DCZH6SPXLB01Y.html

 日本の「左」の「識者」の諸君、それぞれ、自分で自分の言ってること読み返してみな。
 支離滅裂だから・・。↓

 「・・・この国はどこへ行こうとしているのか 「平和」の名の下に 歌手・加藤登紀子さん・・・」
http://mainichi.jp/shimen/news/20150624dde012010052000c.html
 「〈憲法と民主主義〉独学で見えてきたこと 高橋源一郎・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASH6Q62S5H6QULZU00J.html

 これだけべらべらと供述しながら、いまだに、違法性の認識がなかった、と言い続けているらしいところの、自分自身の最低限のpublic relationsすらできない彼女。少なくとも、トヨタが彼女をPR担当に据えたことは完全なミスキャストだったな。↓

 「「米国の父が小包で発送」と供述 麻薬で逮捕のトヨタ役員・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015062501000559.html

 CNNが、私の言うところの、日本人の中性化問題を大きく取り上げた。↓

 Middle-aged virgins: Why so many Japanese stay chaste・・・
http://edition.cnn.com/2015/06/24/asia/japan-middle-aged-virgins/index.html

 イスラム過激派指導者をドローン、有人機爆撃、特殊戦部隊、を使って殺害する、という、オバマ政権の対テロ戦争が効果をあげていない、とするコラムだ。↓

 ・・・The tactical, whack-a-mole approach is not having the desired effect,・・・
 <テロ攻撃も、それによる死者数も鰻上り。↓>
  In 2014, terrorist attacks increased 39 percent over the previous year, while the number of fatalities caused by terrorist attacks went up 83 percent.・・・
http://foreignpolicy.com/2015/06/24/u-s-counterterrorism-strategy-is-the-definition-of-insanity/?wp_login_redirect=0

 世界で最も空気汚染が甚だしいニューデリーの惨状が紹介されている。
 (どんどん全球的企業の地域総本部がインドを逃げ出してるし、インターナショナルスクールも閑古鳥が鳴いてるとさ。)↓

 Child health fears at the most polluted spot in the world's most polluted city・・・
http://www.theguardian.com/environment/2015/jun/24/indian-children-fall-victim-to-delhis-appalling-pollution

 安全でない環境で生活している人のテロメアは短くなり、早死にすることが分かった。
 (日本人の平均寿命が世界一の背景にはこういったこともあるワケだよな。(太田))↓

 It has long been known that people who live in unsafe neighborhoods suffer poorer health and increased risk for death. Now researchers have found that living in these areas is associated with shorter telomere length, a marker of aging cells.・・・
“When we look at two people of the same age and gender and other characteristics, we find that those who live in bad neighborhoods are biologically older than those who do not by about 12 years.”
http://well.blogs.nytimes.com/2015/06/24/bad-neighborhoods-may-be-bad-for-your-dna/?hpw&rref=health&action=click&pgtype=Homepage&module=well-region®ion=bottom-well&WT.nav=bottom-well&_r=0

 何代にもわたって安全でない環境での生活を強いられた米国の黒人奴隷の場合、テロメアだけじゃなく、遺伝子にも傷や欠損が生じ、奴隷制がなくなった以降も継承されている、と見ることができるんじゃないかな。
 (それにしても、南部連合旗の製造・販売・掲揚が、今次、黒人教会銃撃事件を契機にようやく禁止されつつある(典拠省略)背景には、これまで黒人達がそんなことすら強く求めてこなかったことがあげられよう。それは、既に指摘したところの、キリスト教の殉教思想が黒人達を毒して来たことに加えて、黒人達の遺伝子が先祖の奴隷経験の蓄積によって傷つけられたためかもしれない。)↓

 「・・・奴隷1人当たり綿収穫生産性は、1820年から1860年にかけて2倍を超えて高まった。
 この期間の最初の10年間に、摘むのがより容易な綿の品種が導入されたけれど、この生産性革命の大部分は、この品種の導入が一般化した後に、しかも、綿摘みがより容易かつ迅速にできるようになるような技術的革新が全くないのに生じた。
 ・・・この生産性革命は、奴隷達に対する極端な身体的暴力が日常化した結果<だった。>
 南北戦争前の経済の核心には、「拷問の脅し(threat)」があった・・・。
 「拷問」は、通常米国の奴隷制と結び付けられる言葉ではない・・・が、我々は結び付けるべきだ・・・。
 「大農場群(plantations)」という言葉も・・・「奴隷労働収容所(slave labor camp)」でもって・・・置き換えられるべきだ・・・。・・・
 結局のところ、大農場は、奴隷労働によって建設されたところの<奴隷主の>巨大邸宅を伴った労働収容所以外の何物でもないからだ。
 南部連合(Confederacy)は、奴隷労働収容所群の収容所列島(gulag archipelago)を維持するために形成された以上、南部連合が南北戦争を戦ったやり方は、南部体制の核心にあった暴力的人種主義を反映していた。
 南北戦争の諸会戦の諸再現の問題は、それらは、かかる人種主義を消毒したものであることだ。
 ゲティスバーグ会戦・・南部連合が北部自由州に侵入して行われた会戦の一つ・・の再現は、リー将軍の軍隊が、その多くが生まれた時から自由人であったところの、ペンシルヴァニア州のアフリカ系米国人非戦闘員達を誘拐し、奴隷にするために南部に連れて行ってたこと、を除外している。
 20万人の兵士達が北軍で勤務していた、1863年から65年にかけての諸会戦の諸再現は、それがありふれたことであったというのに、南部連合側が黒人たる戦争捕虜達の処刑ないし奴隷化を再導入したことでもって終わっていない。
 実際、1863年の南部連合の上下両院合同決議でジェファーソン・デーヴィス大統領によって署名されたものは、(その多くが一度も奴隷達であったことがない)黒人戦争捕虜達の奴隷化・・・を命じた。
 同じ年に、南部連合の陸軍長官のジェームズ・セッドン(James Seddon)は、自由人たる黒人北軍兵士達は処刑されるべきである、と記した。
 幸い、リンカーン大統領が、それには南部連合の戦争捕虜達の処刑でもって対抗する、との命令を発出した後、黒人戦争捕虜達の諸処刑は減少した。・・・」
http://www.washingtonpost.com/opinions/taking-down-the-confederate-flag-wont-fix-everything/2015/06/24/f1f837c2-1a97-11e5-93b7-5eddc056ad8a_story.html
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太田述正コラム#7748(2015.6.25)
<内藤湖南の『支那論』を読む(その25)>

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