太田述正コラム#7713(2015.6.8)
<皆さんとディスカッション(続x2652)>

<太田>(ツイッターより)

 日本人の母親と英国人の父親の下に生まれた、ロンドン在住の10歳の天才ピアノ少年が映像付で紹介されている。
 ピアニストのランランも登場するよ。
http://edition.cnn.com/2015/06/01/world/piano-prodigy-alasdair-howell-10-year-old-hands/index.html
 毎日1.5〜2時間しか練習しないって言うこういう子、伸びる可能性が高いね。
 それに、可愛い。

 「…『軍国主義者』と『国民』の対立という「二分法」の「洗脳」を1944年11月、延安で学んだのがGHQでマッカーサーの政治顧問付補佐官を務めたジョン・エマーソンだった。…
 日本共産党<の>… 野坂参三…らは、<戦時中、延安で>天皇批判を軍国主義者に置き換え、軍国主義者と人民…を区別し、軍国主義者への批判と人民への同情を呼びかける心理工作を繰り返し、贖罪意識を植え付けた日本軍捕虜を反戦兵士に「転向」させるまで洗脳した。
 野坂の日本人民解放連盟は八路軍敵軍工作部と表裏一体で、彼らの工作は中国共産党によるものだった。…
 GHQは、終戦直後の昭和20年9月に「プレスコード」(新聞綱領)を定めて言論を統制し、一般人の私信まで検閲を実施。10月には、「日本人の各層に、敗北と戦争を起こした罪、現在と将来の日本の苦難と窮乏に対する軍国主義者の責任、連合国による軍事占領の理由と目的を周知徹底する」との一般命令第4号を出した。
 さらに、12月8日から全国の新聞に『太平洋戦史』を掲載、翌日からラジオ番組『真相はこうだ』を放送させ、戦勝国史観を浸透させた。…」
http://www.sankei.com/life/news/150608/lif1506080009-n1.html
 赤露と米人種主義の癒着の一端を担った中共当局が、この洗脳から日本人を解き放とうと尽力してるってワケだ。
 戦後70年も経ってるのに、日本人がまだ覚醒しないのは、この洗脳に協力した国内勢力がまだ健在だからだが、産経あたりが社是を明確に反米に切り替えない限りダメだろうね。
 ところで、引退後のエマーソンに僕はスタンフォード大で会っている。
 彼がピアノを弾いていて、紹介されて少し言葉を交わした。

<太田>

 関連記事だ。

 エマーソンのスタンフォード大との関わりが下掲に載っている。↓
http://www.nytimes.com/1984/03/27/obituaries/john-k-emmerson-us-diplomat76.html

 産経よ、敵を間違ってるぞー。
 朝日は、ベトナム戦争時等、産経とは違って、反米だったぜ。
 互いに傷口に塩をすり込みあっててどうする。
 敵は米国なの!↓

 「もう一息で朝日の息の根を止められる・・・」
http://ironna.jp/theme/200

<dWt9IsaE>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫斎藤は、自分の選挙区でこそ人気があったけれど、世論の動向から乖離していた、ということだろ。≪(コラム#7711。太田)

・斎藤の分かれる評価

 「斎藤は戦後「回顧七十年」という回顧録を著している。その解説のなかで伊藤隆氏は、斎藤は評価の定まらない政治家であるという。評価が定まらないというのは政治的思想的立場のことである。
 伊藤氏は「……(斎藤の)研究不足は斎藤を見る視覚が定まらないという点も大きいであろう。……彼は一面当時の「革新」派を批判する保守主義者でもあり、熱烈な愛国者・天皇崇拝者であり、「平和」論に対する烈しい批判者でもあった。こうした点をどう理解するかについて、多くの研究者が戸惑っていたことが、その理由の大きな部分であったように思われる」と書いている。
 斎藤は反軍、反戦を訴えたがためにそれが時の政府や軍の方針を冒涜するものとして議員除名という汚名を被ったはずであるが、一方で斎藤はそれに矛盾するような発言もしている。それで専門家のなかには、そこに焦点をあて、(17)稿のなかで記したように、斎藤を極端な戦争遂行者だと指摘する者もいる。斎藤の一言一言をみると戦争を積極的に肯定する一面は確かに読める。その反面、実際の軍部やその同調者に対しては激しい批判を行っているのも事実である。斎藤には二面性がある。それが研究者を戸惑わせるというのである。
 これまでに「政治家斎藤」を本格的に取り扱った主な研究書としては、草柳大蔵の「斎藤隆夫かく戦えり」、松本健一の「評伝 斎藤隆夫 孤高のパトリオット」、そして大橋昭夫の「斎藤隆夫 立憲政治家の誕生と軌跡」の三篇がある。
 松本氏はその著書のなかで、人間社会に戦争がなくなることはない、戦争は強いものが勝ち弱いものが負ける、負けるものが悪いのである、という斎藤の戦争論を引用したあとでこういう。「では、斎藤は冷徹な帝国主義者なのであろうか。そうではない。かれはパトリオット(愛国者)なのである。……あえていえば理性的な帝国主義者……となるだろうか」と、斎藤を愛国と理性にアクセントをおいたうえで「帝国主義者」であると規定している。松本氏にすればこれは消極的な評価ではない。
 松本氏のいいたいことは、斎藤が戦後になって「粛軍」「反軍」云々と平和主義者のように評価されたが、それはある一面がいたずらに強調されたのであって、平和主義は斎藤の真の姿ではないということである。斎藤は国会で軍部の政治干渉を指摘批判し、それが鋭いものであったために攻撃の対象になった。戦後は斎藤のそういう反体制的な面にのみ評価が集まったが、斎藤の社会哲学の根にあるのは適者生存の法則である。人間社会においても力の強い者が生き残るという法則は貫かれており、国家間においても「力(パワー)の論理」がはたらいている。斎藤が批判したのは現実の軍や政府の行為が力の論理が何であるかを理解していないためであって、斎藤の思想はあくまで力の論理を基礎として日本が繁栄することである。それが斎藤の愛国である。
 したがって松本氏は、斎藤は人間社会の法則に立脚しない平和主義を主張したのではなく、人間社会の法則である力の論理(帝国主義)に基づき、これを徹底した理性によって捉えようとした政治家であり、それゆえに現実の軍部に対する批判にも出たのである、と斎藤に対して別の評価を与えようとするのである。」
http://seturi597.blog.fc2.com/?mode=m&no=91&cr=3e7b5c4996739131ec1ad68acc26604d
 別のサイトでは、↓

 「もし現代においてもこの演説を賛美するのなら、批判をおそれずに持論を展開する勇気、という程度でとどめる方がよろしいかと。

 あと、斉藤議員は当時、国民からの支持が厚かったようですが、これについても「国民が戦争に反対していた」からと捉えると辻褄が合わないところがでてきそうです。

 「国民の声を代弁してくれる議員」としての人気があったということならば、当時軍事的に勝利したも同然の大陸において、「いつになったら終わるのか」と言う厭戦感情(≠ 反戦感情)と同時に、「戦争(事変)の決着は既についたも同然なのに、賠償金も領土も取らないという政府の声明はおかしいじゃないか」と国民が考えていた可能性も看過することはできないでしょう。

 そう考えれば翼賛選挙(1942)時にも当選できたのは、「国民の声を代弁してくれる議員」への期待であって、その国民の声とは「戦争を止めろ」ではなかったのかもしれません。翼賛選挙時の戦況を考えれば、むしろそう思えます。」
http://jseagull.blog69.fc2.com/blog-entry-588.html

 結局斎藤は粛軍演説であれ反軍演説にしろ世論の一側面しか代弁できない、ズレた迷惑な「モノ言う政治家」だと考えます。

<Pnv.6AJA>(同上)

 太田さんは、単純に言って、この演説の中身を賛美しているのではなく、こんな演説が出来たうえに斉藤が当選したことが、戦前、戦中に民主主義が機能していた証拠だと言いたいだけだと思うゾ。

<太田>

 そもそも、僕が、斎藤演説の中身を賛美するワケないでしょ。


 それでは、その他の記事の紹介です。

 すぐ上の話と、最後のくだりが「関連」してるな。↓

 <ちゃうの、日本人女性は、元来、全員が売春婦だったのよ。(太田)↓>
 「・・・「ホステス」というルーシーさんの職業が英国では一般的でなく、英国にいる上司から何度も「売春婦か」と聞かれ、説明に困った。東京・六本木に通い「水商売」の複雑さとあいまいさを知った。・・・
 <これぞ、人間主義的報道って奴なんだわな。(太田)↓>
 ルーシーさんらへの準強姦(ごうかん)致死罪などに問われた受刑者・・・
 彼の父は、日本に帰化した在日韓国人で、貧しい移民から急激に裕福になった。彼自身はエリートコースを歩んだ。もちろん、出自が犯罪に関係するわけではないが、容疑者の生い立ちや社会的な背景などが報道されることは少なくない。だがこの事件では、ほとんどの大手メディアは彼の出自に触れることはなかった。「日本社会にはタブーがあるとも気がついた」という。
 <米国での警察の、必要悪たる黒人の扱いと相通ずる部分があるな。(太田)↓>
 一方、取材した警察官の多くは生い立ちと犯罪を結びつけ、驚くほど差別的な発言をしたという。
 <どんな組織もオールマイティじゃあないわさ。(太田)↓>
 「日本の差別は表に出ず、隠れている。捜査においては優秀だとされていた日本の警察に、無能な面があることも発見でした」・・・
 <斎藤についてもまさにそうだね。(太田)↓>
 人はあいまいで多くの顔を持つもの。私にできるのは、理解できないことを尊重し、ただそれぞれの人物が抱える物語を伝えることだけなのだと気がついた・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASH634J6KH63UCVL00K.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH634J6KH63UCVL00K

 日本の高齢者の間でのゲートボールの流行を取り上げた「FTの」記事だ。↓
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/2253e7f8-0923-11e5-b643-00144feabdc0.html#axzz3cR0n9hfQ

 朝鮮日報記者の怒りはもっともだ。
 「公」がムチャクチャの韓国。(太田)↓

 「【記者手帳】4日費やしても正確な病院情報を出せないのか・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/06/08/2015060800837.html

 トルコの総選挙で、与党の当選者数が半数割れ、しかも、クルド人政党が、得票率10%の足切りラインを初めて突破し議席を獲得。
 これで、エルドアンの、大統領権限強化の憲法改正は不可能に。↓
http://www.theguardian.com/world/live/2015/jun/08/turkey-election-2015-ruling-party-loses-majority-as-pro-kurdish-hdp-gains-rolling-report

 FIFA元副会長の収賄の決定的証拠をBBCが突きつけた。↓
http://www.bbc.com/news/world-latin-america-33039014

 ブッシュはイラクで民主主義が簡単に実現できると思ったのに対し、オバマはイラクでの民主主義を完全に諦めたが、どちらもひどい結果をもたらした、とさ。↓

 ・・・Where Bush made democracy a totem, and thought it could be delivered via occupation, Obama gave up on it entirely. The results of this equally misguided (and orientalist) approach are painfully evident today.・・・
http://www.theguardian.com/books/2015/jun/06/the-unravelling-emma-sky-review-high-hopes-missed-opportunities-iraq

 男女の脳の違いが簡潔に提示されている。↓

 「・・・脳には左耳の上あたりに『上側頭溝』があり、コミュニケーション能力をつかさどっています。男と女を比べると、女が大きい。お話をしたり、空気を読んだりという気質は、女が高いと言えます・・・頭の良い人<も>・・・頭の悪い人も男に多い・・・神経伝達物質のセロトニンの合成能力は、男は女より52%高く、脳内の濃度は高くなりやすい。セロトニンが多いと安心感を覚え、減ると不安になります。将来予測をすると、男よりも女が暗く、厳しくなる傾向があり・・・男はイケイケだけれど、女は慎重ということで<す。>・・・セロトニンを有効利用しやすい組み合わせを持つ人は、日本人では3%、米国人では32%という研究があります。セロトニンが多いと不安感情が和らぎますので、リスクがあっても怖がらず、挑戦しやすくなります。米国人は日本人の約10倍も挑戦的な人がいると推察できます・・・ねたみ感情は男のほうが強<い。>・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASH6404QDH63ULZU00Y.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH6404QDH63ULZU00Y

 そうなんだとさー。↓

 「・・・配偶者の収入に依存している夫や妻は、どちらも浮気する可能性があるものの、収入の少ない男性のほうがさらに浮気しやすい・・・」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2015/0608/c94475-8903551.html
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太田述正コラム#7714(2015.6.8)
<キリスト教の原罪思想のおぞましさ(その7)>

→非公開