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太田述正コラム#7685(2015.5.25)
<皆さんとディスカッション(続x2638)>

<太田>(ツイッターより)

 「…生まれたばかりの女の子の平均寿命を比べてみると、アメリカの場合は35年前の時点で、先進工業国34カ国(現在の経済協力開発機構=OECD)のなかで13番目に長かった。
 それが今では29番目に落ち込んでしまった。
 アメリカの幼児死亡率は、1980年ではドイツ(当時の西ドイツ)とほぼ同じだった。
 しかし現在のアメリカの幼児死亡率は、ドイツと比べて2倍も高い。…
 アメリカは、10代の出産率が先進国で最も高く、フランスより7倍も高率だ。
 子ども4人のうち1人は父母のどちらかがいないが、この比率も先進国のトップである。
 子どもの貧困率は20%で、OECD加盟34カ国のうち下から6番目に悪い。
 成人についてみてみると、1千人中の7人は刑務所に入っている。他の裕福な民主主義諸国と比べると5倍以上の投獄率だし、アメリカの40年前よりも3倍以上になった。…」
http://digital.asahi.com/articles/ASH4W45P4H4WULPT003.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH4W45P4H4WULPT003
 なすすべもなく、どんどん落ちぶれて行く米国。

<太田>

 私がアメちゃんなら、アメリカ原住民と黒人への補償、という観点を強調して、米国の再福祉国家化を実現する運動を起こすだろうな。
 それと同時に、議院内閣制の採用も呼びかけるな。

 ところで、MHさんの質問に全部答えてなかったので、付言しておこう。
 矢野浩二のTVドキュメンタリー録画を視聴したけど、感想はゼロ。
 巡りあわせだったということだねえ、ってだけ。

 で、話は全く変わるんだけど、このところ、ロシアと中共で、対独、対日戦勝70周年行事が行われたけど、日本でも、毎年、12月26日
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%93%E3%82%A8%E3%83%88%E9%80%A3%E9%82%A6
に対露戦勝記念行事をやったらどうかと思うね。
 1904〜5年に第一次日露戦争、1918〜22年に第二次日露戦争(シベリア出兵)、1945年に第三次日露戦争(日ソ戦)、1950〜91年に第四次に日露戦争(日本の朝鮮戦争「参戦」からソ連解散までの冷戦)、という、90年弱・・日清戦争から計算すれば、1世紀弱・・のいわば、日露百年戦争に日本は勝利したことを祝うんだな。
 たまたま、今年の12月26日は土曜日だから、オフ会を兼ねて、オフ会参加者だけで、日本で初めて祝賀行事(戦勝24周年記念)を敢行するってことも考えられるけど、年末の忙しい時だから無理かなあ。

<太田>(ツイッターより)

 「…00年の新受件数(すべての裁判所で新たに受理された訴訟件数)が553万7154件だったものが、13年には361万4242件と、なんと200万件も減少している。…」
http://news.livedoor.com/article/detail/10149767/
 知らんかったー。
 縄文モードの深化じゃーって理解でいいんかしら?

<2aJND1cv>

「・・・
一、観測事実 結婚相手に求めるものについて、男女共通のものに加え、
女性のみ相手の年収は自分より上であるべきという嗜好を持つ(出典:出生動向基本調査)

二、一より、収入の男女平等が実現されると、高年収の女性ほど自分の求める男性の数が少なくなり恋愛敗者となる(有名高齢フェミニストから実際それを悔悟するような空気も)。
 同時に貧乏でキモいおっさんもマッチングから外れる。

三、恋愛敗者となった女性は、いい男の2番目・3番目さんのほうがマシと考えシングルマザーになろうとする。経済的負担を回避するためにシングルマザー福祉を求める。
 財源はシングルマザー以外、いまり独身男である。

四、上記方向の結果として、キモくて金のない“すでに負けた”おっさんを、税金経由でイケメン高収入男性の子に貢ぐ社会制度でさらに奴隷化することになる。
 このシナリオは北欧では現実に観測されている。・・・」
http://togetter.com/li/824984

 今まで余り深刻に捉えてなかったんですが、上記のまとめを読んで女性優位社会の恐ろしさの一端を感じました。
 これは早急に解決すべきでしょう。

<太田>

 上記典拠、途中からなのかな。
 読んでも、キミの書いた話、あんまし出てこなかったね。
 とまれ、現在の日本が女性優位社会だってことをご納得いただけているようで大変心強い。

<NetNeet>

 掲示板への書き込みは初めてですが、太田ブログ自体は公開内容は全部読んだ者です。
http://blog.goo.ne.jp/deeplyjapan/e/9a5deb9a10d63d23c46ffe13484aabc8
 これ↑は太田さんの書き込みですか?同じブログを読んでいたら笑ってしまう。

⇒モチ、僕じゃあありません。(太田)

 書き込みの内容はともかく、このブログ主は太田史観では全体主義シンパだと思うんですがねえ。

 それはさておき、このドイツ帝国が世界を滅ぼすは、訳者には悪いけどクズ本でした。

 これを読めば内容はわかるし、トッド先生は結構面白いことを言う人だけど(面白い=的を射ているではない)、以下のURLでトッド先生が述べたことを200ページにわたって延々と述べるようなものです。
http://www.alter-magazine.jp/index.php?%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%A6%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91%E3%82%92%E5%86%8D%E5%BE%81%E6%9C%8D%E3%81%97%E3%81%9F%E3%81%8B

 まあイギリスの学者のノーマルなヨーロッパ史=暗黒とは正確な歴史認識であることよ。

⇒これも、イマイチ、ピンと来ない投稿だったね。
 とまれ、既公開コラムを全部読んでいただいているようで、サンキュー。(太田)

<KC>

 「「日本は訪れる価値がある国」と中国人有識者…「日本観光は理解しがたい」を伝えた中国メディアに、「中国人から高い評価を受けるのは争いようのない事実」など日本絶賛…」(コラム#7683)のURLは
http://www.msn.com/ja-jp/news/entertainment/%E3%80%90%E4%B8%AD%E5%9B%BDsnh48%E3%80%91%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%8F%AF%E6%84%9B%E3%81%95%E3%81%8C%E5%B0%8B%E5%B8%B8%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%AA%E3%81%84%EF%BC%81-%E6%96%B0%E6%9B%B2%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E3%81%8C%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%81%A7%E7%9C%BC%E7%A6%8F-%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E5%A3%B0%E3%80%8C%E6%9C%AC%E5%AE%B6%E3%82%88%E3%82%8A%E5%8F%AF%E6%84%9B%E3%81%84%E3%80%8D%E3%80%8C%E5%A4%A7%E5%A4%89%E3%82%88%E3%82%8D%E3%81%97%E3%81%84%E3%80%8D/ar-BBk8Oyl?ocid=iehp#page=2
ではなく、>こちらでは・・。
http://m.news.searchina.net/id/1573810

<太田>

 おっしゃる通りです。
 ブログとツイッターを訂正しておきました。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 同じことを何度も言うが、なさけないね。↓

 「・・・安保法案「反対」53%・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20150525k0000m010062000c.html

  高校の先輩の冨澤暉元陸幕長のコラムだけど、なかなか読ませる。↓

 「自衛隊は強いのか弱いのか、の疑問にお答えしよう--毎年平均して25人の死者を出す過酷な訓練は何のためか・・・」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43815?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link&utm_content=list

 死者への哀悼記事2つ。↓

 「丸山夏鈴さん、21歳のアイドルが肺がんで亡くなる 芸能界から惜しむ声・・・」
http://www.huffingtonpost.jp/2015/05/23/maruyama-karin-rip_n_7426560.html
 「戦地に眠るあなたへ 94歳の妻がつづる恋文・・・
 <これは余計。(太田)↓>
 二度と、戦争をやらせてなるものか・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASH5S4R61H5STIPE00C.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH5S4R61H5STIPE00C

 またもや、さもしい朝日の東大記事が。
 (だけど、美人ちゃんいるねえ。(太田))↓

 「「五月祭」で目の当たりにした東大美女に、女子高生らが歓声・・・」
http://www.asahi.com/and_M/gallery/20150519_toudaibijo/01_.html?iref=comtop_fbox_d2_04

 チョイ前まで、海外旅行に行けば、日本人も、基本的に同じことをしてたぜ。↓

 「中国の人にとって一番近しい関係にあるのは家族、親族ですが、その次に関係が深いのは同じ圏子・・・同程度の経済力、趣味嗜好、ライフスタイル、考え方を持つ、関係性が深い人間同士の集まりの範囲・・・に属しているメンバーになります・・・1人が複数の圏子に属していることがほとんどです。・・・圏子という仕組みは「仲の良い友達」という以上に硬い結束をほこる人間関係です。もし圏子内のメンバーの誰かが困難に出くわしたときには、他のメンバーは打算なく、自分のツテや能力を駆使して全力で困難に直面しているメンバーをサポートします。
 圏子のメンバーはお互いを「自己人」(ツーチーレン:ziji ren)と呼び、相手を助けたことに対する報酬等は一切期待しません。そして、頼む側も相手に対する遠慮はあまりしません。これもお互いを自己人だと思っているからです。・・・品質が良く、実用的で、日本でしか手に入れることができない日本の医薬品や化粧品は、圏子内の贈り物として非常に価値が高い・・・医薬品や化粧品は使用期限が比較的長いので、大量購入して本国に持ち帰り、圏子内でプレゼントが必要になった際に使用するということができます。ですから、中国人にとっては理想のお土産と言えるのです。・・・」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43852?utm_source=editor&utm_medium=mail&utm_campaign=link&utm_content=top

 米国防長官が、イラク軍はやる気なさ過ぎ、と嘆息。↓

 U.S. Defense Secretary Blames Iraqi Forces for ISIS Victory in Ramadi・・・
http://www.nytimes.com/2015/05/25/world/middleeast/us-defense-secretary-blames-iraqis-islamic-state-victory-ramadi.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&module=first-column-region®ion=top-news&WT.nav=top-news&_r=0

 今頃、米国内で、イラクの、クルド、シーア、スンニ連邦化の声が。
 (石油の殆んどがスンニ派多数地区にあるから、連邦って話になるんだろうが、戦いの結果三分割されることになるだろうね。(太田))↓

 Is a two-state solution the answer to Iraq's problems?・・・
http://edition.cnn.com/2015/05/23/opinions/baer-iraq-two-state-solution/index.html

 Isisは、パルミラの遺跡は破壊しないだろう、とするコラムだ。↓

 ・・・Most of the historical sites in Isis territory in Iraq and Syria remain intact. ・・・
 The ruins at Palmyra would not normally qualify for destruction by Isis・・・
 <破壊するのは非イスラム教の信仰に係る遺跡のみ、だから。↓>
 For Isis, only artefacts that involve a deity or worship must be destroyed. ・・・
http://www.theguardian.com/world/2015/may/24/palmyra-syria-isis-destruction-of-treasures-feared

 アフガニスタン政府の義勇兵を募り始めた。(オワだよな。(太田))↓

 Afghans Forming Militias to Fight Against Taliban・・・
http://www.nytimes.com/2015/05/25/world/asia/as-taliban-advance-afghanistan-reluctantly-recruits-militias.html?ref=world

 EUはナショナリズムを抑制するためにできたが、いまや、再びナショナリズムの時代に、と指摘するコラムだ。↓

 ・・・The European Union was intended to contain nationalism, which was indeed strikingly absent from the Continent during the immediate postwar years following the defeat of fascism and National Socialism. But it has now returned with a vengeance.
 <かつては左右の対立だったのが、現在では、全球化の裨益組と疎外組の対立に。↓>
 The new political conflict in Europe reflects a social cleavage between those who have benefited from globalization and those who have not and it is coming to overshadow the traditional left-right conflict between mainstream parties.
 <ちゅうわけで、国際主義 V. ナショナリズム、が対立軸に。↓>
 The new ideological cleavage pits internationalist against nationalists ・・・
http://www.nytimes.com/2015/05/25/opinion/how-britain-became-european.html?ref=opinion

 2050年には、地理的意味での欧州の多くの国でキリスト教徒が5割を切る、とさ。
 (今こそ、日本人が中心になって、欧米に、脱キリスト教化の促進を訴え、共に、世界の脱宗教化を目指すよう、呼びかけようぜ。↓

 ・・・ by 2050, under half of the population will be Christian not just in the UK, but also France, the Netherlands, Bosnia-Herzegovina, Australia and New Zealand, while Muslims will make up about 10% of Europe's population, up from 6% now, thanks to higher birth rates.
 <ところが、世界では、キリスト教徒のシェアは、アフリカを中心に増える一方。↓>
 However, Christianity globally will continue to grow, with the number of Christians projected to rise significantly in sub-Saharan Africa in particular.
According to demographer Conrad Hackett at Pew, in 1910 some 66% of the world's Christians lived in Europe. Now that has fallen to about 25%.
 By 2050, however, Europe will be home to just 16% of the world's Christians, while four out of every 10 Christians globally will live in sub-Saharan Africa・・・
http://www.bbc.com/news/uk-32722155
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太田述正コラム#7686(2015.5.25)
<アンドリュー・ジャクソン大統領のおぞましさ(その1)>

→非公開

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