太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/
太田述正コラム#7655(2015.5.10)
<皆さんとディスカッション(続x2623)>
<太田>(ツイッターより)
定番。↓
「日本の空港「保安検査」に驚愕!…「寛容」なのに「厳格」…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e7%a9%ba%e6%b8%af%e3%80%8c%e4%bf%9d%e5%ae%89%e6%a4%9c%e6%9f%bb%e3%80%8d%e3%81%ab%e9%a9%9a%e6%84%95%ef%bc%81%e3%83%bb%e3%83%bb%e3%83%bb%e3%80%8c%e5%af%9b%e5%ae%b9%e3%80%8d%e3%81%aa%e3%81%ae%e3%81%ab%e3%80%8c%e5%8e%b3%e6%a0%bc%e3%80%8d%ef%bc%9d%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%83%a1%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%a2/ar-BBjskE9?ocid=iehp
別段日本を意識はしてないんだろうが、当然、日本での写真も出てくる。↓
「テレサ・テンの死去から20年…」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2015/0508/c94657-8889323.html
英字紙台北タイムスが記事で、日本の「至宝」シミケンがサッカー界のメッシやロナウドに譬えられて絶賛されるとともに、彼による、日本のAV男優の数はベンガル虎よりも少ないので新規参入求む、との訴えを紹介した。
http://www.taipeitimes.com/News/world/archives/2015/05/10/2003617947
人民網で絶賛されるのも遠くない?
<7Lq8yFKg>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
<fZKPhWGEクン(コラム#7653)、>辺野古基金ってこういった人達の飯の種ってわけね。反対するための組織なんて佐藤優がよく言う知的怠惰の典型じゃんw。
「準備委は13日に結成総会を開く。総会には宮崎氏、鳥越氏をはじめ、すでに共同代表の就任を受諾している元外務省主任分析官の佐藤優氏や俳優の故菅原文太氏の妻・文子氏、報道写真家の石川文洋氏にも出席を呼び掛ける方針。」
沖縄の覚悟なんていうから独立でもするのかと思ったら、いつもの職業左翼と地元利権の同床異夢ファンタジーにナイーブな左巻き爺さんがたぶらかされてる構図じゃないか。
<太田>
昨日の夕刻、たまたま、「「ザ プレミアム アジアハイウェイを行く」」のトルコ篇を途中から最後まで鑑賞。エンディングで、次はイラン篇だという予告を聞いて、なーんだ、とびっくりしました。
21:00からは、例によって、立ち上げに苦労しつつ、タブレットで、MHさん言及のイラン篇を「ながら」チラ見しました。
イランは、私にとっては、インドネシアと並ぶ、土地勘に乏しい国であり、そういう意味で、この番組・・上っ面をなぞっただけって感じでしたね・・、面白かったです。
鑑賞結果を踏まえて、感じたことです。
シーア派をイランの(広義の)ナショナリズム/国策の手段と見、だから、いいころかげんな「教義」たらざるをえない、という私の前からの指摘の裏付けの一つになるな、とニンマリ。
(Isisとは正反対で、イランはイスラム教以外のアブラハム系宗教には滅法優しい。)↓
「イラン北西部<は>いわゆる古代アルメニアの地域<である。>・・・サファヴィー朝はアーザルバーイジャーン地方やアルメニアをめぐって、オスマン帝国と覇権を争っており、サファヴィー朝はアルメニア教会を保護<したし、>・・・ロシア帝国に圧迫されたガージャール朝もまた、アルメニア教会を保護<した。>」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%82%A2%E4%BA%BA%E4%BF%AE%E9%81%93%E9%99%A2%E5%BB%BA%E9%80%A0%E7%89%A9%E7%BE%A4
イラン北東端にこんな由来の同国第二の都市があり、シーア派にとって、メッカに次ぐ聖地だったなんて知らなかったよ。
(だけど、第二の都市が人口250万しかないとは、テヘラン一極集中・・人口1,300万
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%98%E3%83%A9%E3%83%B3
・・というか、イランが不毛の地というか・・。
【参考】イランの面積は165万平方km、人口は7560万人。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3 )↓
「マシュハド(・・・Mashhad)はイラン第二の都市でシーア派の聖廟都市のひとつ。テヘランの東、約850kmに位置し<てい>・・・る。2006年現在の人口は約250万人。開基は823年にさかのぼる。この年はシーア派・12イマーム派の第8代イマーム・アリー・アッ=リダー《(766〜818年)》の没した年であり、マシュハドとはマシュハデ・レザー、すなわちリダー(現代ペルシア語読みでレザー)の殉教地の意である。アリー・アッ=リダーは・・・この地で、アッバース朝の[第7代]カリフ・マアムーン[(786〜833年。カリフ:813〜833年)]の命により暗殺されたとシーア派では考える。こうしてサナーバードにはイマームの死没地としてモスク・・・<の>イマーム・レザー廟・・・が建設され、徐々にその周囲に街が形成されるようになった。・・・
マシュハドの宗教的重要性は巡礼地でもあるという点にもあらわれている。たとえば「富者はマッカへ、貧者はマシュハドへ」と言われるし、またマッカ巡礼を果たし、ハーッジの称号を冠するに至った者もまた、次にはマシュハド巡礼(特にイマーム・リダー廟)をおこない、マシュティーの称号を得るのである(住民もマシュティーと呼ばれる)。現在も年間約2000万人のムスリムがマシュハドを巡礼に訪れる。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%8F%E3%83%89
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%80%E3%83%BC (《》内)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%B3 ([]内)
なお、以下は、読者の皆さんのための復習だ。↓
「十二イマーム派<は、>・・・シーア派諸派の中では最も信者の数が多い最大派であり、そのために外部の観察者からはシーア派の主流派と見られることも多く、日本では報道などで単に「シーア派」といった場合は十二イマーム派を指すことがほとんどである。・・・十二代イマームの時、そのイマームが人々の前から姿を消した。これは言葉通りの意味ではなく、世界の内側もしくは存在の見えぬ次元に「隠れ」た、とする(9世紀おわりから10世紀初頭)。この「隠れ」(ガイバ)の状態は現在に至っても続いており、最終的には最後の審判の日にイマームは再臨すると信じられている。・・・「隠れ」に基づく十二イマーム派に特徴的な政治思想に、イマーム再臨までのあいだ不在のイマームの代理としてイスラム法学者が信者を指導できるとするものがある。20世紀にホメイニーの提唱した「法学者の統治論」とそれに基づくイラン・イスラーム革命では、この思想が精神的支柱となった。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%BA%8C%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%B4%BE
この番組の全般的な印象としては、イラン人達が、ナショナリズム/宗教(シーア派)の囚われ人である、というもの。
米国とその点だけとればよく似てるが、イラン人からは人間主義的なニオイがしているので、米国よりはマシか、とも思ったな。
欧米等の経済制裁下にあっても、経済はそこそこ成長を続けていることから、制裁解除になれば、しばらくの間は高度成長を続けるんじゃないかな。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
日本の経済体制の戦前からの一貫性の指摘は正しいのだけど、正しくは、政治経済体制であること、エージェンシー関係の重層構造を特徴としていること、従って日本の顔をした「社会主義」とも日本の顔をした「資本主義」とも形容できること、を銘記すべきだろう。
なお、安倍首相は米国のポチなんであって、日本型経済体制をむしろ資本主義化しようとしていて、その官房長官を務めた小泉元首相と同じ穴の狢だ、と私は見ている。↓
「・・・日本経済は1940年ごろ大転換しました。それまでの市場主義経済が、統制的な経済になったのです。・・・
「40年体制は社会主義です。これは当時の世界的な潮流です。ソ連や国家社会主義のナチスドイツ。アメリカもニューディール的な色彩が強くなっていった」・・・
40年体制の何が問題なの・・・か<ですが、>1990年代に世界経済は大転換しました。ひとつは重厚長大からITへの技術の変化。もう一つは、中国の工業化です。これに40年体制は対応できなかったのです・・・重厚長大産業はいまだに必要ですけど、中国がやればよくなった・・・
安倍首相は『戦後レジームからの脱却』と言っているけれど、まさに・・・40年体制・・に戻ろうとしています・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASH3Z7DSDH3ZPLFA013.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH3Z7DSDH3ZPLFA013
詳しい説明が出てこないが、日本は反対したんだろうが「満場一致」じゃないであろうところ、他国で日本に同調したのがゼロだったってのは呆れちゃうね。↓
「世界動物園水族館協会(WAZA)が、日本動物園水族館協会(JAZA)の会員資格を停止したことが9日分かった。日本の水族館が和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲したイルカを入手していることが、倫理規範に違反していると指摘している。
ホームページによると、WAZAは満場一致で<JAZAの>資格停止を議決・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20150510k0000m040068000c.html
今次英国総選挙で1667年に次いで若い20歳の女性グラスゴー大学生がスコットランドで下院議員に当選。
(その350年前の時は13歳だったってんだけど・・。
とにかく、イギリスの歴史はオモロイだ。)↓
・・・Christopher Monck, 2nd Duke of Albemarle, was 13 when he was elected as an MP in Devon in 1667.・・・
http://www.bbc.co.uk/newsbeat/article/32642208/meet-the-snps-mhairi-black-the-youngest-mp-elected-since-1667
米国で多発する警官による黒人射殺事件は、人種問題というよりは、都市におけるマイノリティーの貧困、放置少年、暴力的文化、に、警察の問題点が加味された問題だと見るべきだとさ。
(結局のところ、人種問題、より端的には黒人問題、じゃん。(太田))↓
・・・America is not reverting to earlier racist patterns, and calling for a national conversation on race is a cliche that evades the real problem we now face: on one hand, a vicious tangle of concentrated poverty, disconnected youth and a culture of violence among a small but destructive minority in the inner cities; and, on the other hand, of out-of-control law-enforcement practices abetted by a police culture that prioritizes racial profiling and violent constraint.・・・
http://www.nytimes.com/2015/05/10/opinion/sunday/the-real-problem-with-americas-inner-cities.html?ref=opinion
その時々のポピュラー音楽を、10代の時とは違って、人は、とりわけ男性は、そしてとりわけ子供のいる人は、次第に、聴かなくなるんだと。
(その結果として、若い頃に聴いたポピュラー音楽しか、いいとは思わなくなるのね。(太田))↓
・・・While teens’ music taste is dominated by incredibly popular music, this proportion drops steadily through peoples’ 20s, before their tastes “mature” in their early 30s.
Men and women listen similarly in their teens, but after that, men’s mainstream music listening decreases much faster than it does for women.
At any age, people with children (inferred from listening habits) listen to smaller amounts of currently popular music than the average listener of that age.・・・
http://www.newsweek.com/why-do-we-listen-less-pop-music-we-get-older-329805
記憶は流れではなくリズム(明確な部分とおぼろげな部分の繰り返し)の形をしているんだって。
そもそも我々は、例えば、雑多な音が流れている中で特定のリズムの音にだけ聞き耳を立てるではないか、とさ。
そのリズムでもって記憶がなされるんだ、と。↓
・・・the “stream” of consciousness is, in fact, an illusion. We actually perceive the world in rhythmic pulses rather than as a continuous flow.・・・
This is not to say that the brain dances to its own beat, dragging perception along for the ride. In fact, it seems to work the other way around: Rhythms in the environment, such as those in music or speech, can draw neural oscillations into their tempo, effectively synchronizing the brain’s rhythms with those of the world around us.・・・
http://www.nytimes.com/2015/05/10/opinion/sunday/its-not-a-stream-of-consciousness.html?ref=opinion&_r=0
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
太田述正コラム#7656(2015.5.10)
<内藤湖南の『支那論』を読む(その3)>
→非公開
<皆さんとディスカッション(続x2623)>
<太田>(ツイッターより)
定番。↓
「日本の空港「保安検査」に驚愕!…「寛容」なのに「厳格」…」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e7%a9%ba%e6%b8%af%e3%80%8c%e4%bf%9d%e5%ae%89%e6%a4%9c%e6%9f%bb%e3%80%8d%e3%81%ab%e9%a9%9a%e6%84%95%ef%bc%81%e3%83%bb%e3%83%bb%e3%83%bb%e3%80%8c%e5%af%9b%e5%ae%b9%e3%80%8d%e3%81%aa%e3%81%ae%e3%81%ab%e3%80%8c%e5%8e%b3%e6%a0%bc%e3%80%8d%ef%bc%9d%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%83%a1%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%a2/ar-BBjskE9?ocid=iehp
別段日本を意識はしてないんだろうが、当然、日本での写真も出てくる。↓
「テレサ・テンの死去から20年…」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2015/0508/c94657-8889323.html
英字紙台北タイムスが記事で、日本の「至宝」シミケンがサッカー界のメッシやロナウドに譬えられて絶賛されるとともに、彼による、日本のAV男優の数はベンガル虎よりも少ないので新規参入求む、との訴えを紹介した。
http://www.taipeitimes.com/News/world/archives/2015/05/10/2003617947
人民網で絶賛されるのも遠くない?
<7Lq8yFKg>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
<fZKPhWGEクン(コラム#7653)、>辺野古基金ってこういった人達の飯の種ってわけね。反対するための組織なんて佐藤優がよく言う知的怠惰の典型じゃんw。
「準備委は13日に結成総会を開く。総会には宮崎氏、鳥越氏をはじめ、すでに共同代表の就任を受諾している元外務省主任分析官の佐藤優氏や俳優の故菅原文太氏の妻・文子氏、報道写真家の石川文洋氏にも出席を呼び掛ける方針。」
沖縄の覚悟なんていうから独立でもするのかと思ったら、いつもの職業左翼と地元利権の同床異夢ファンタジーにナイーブな左巻き爺さんがたぶらかされてる構図じゃないか。
<太田>
昨日の夕刻、たまたま、「「ザ プレミアム アジアハイウェイを行く」」のトルコ篇を途中から最後まで鑑賞。エンディングで、次はイラン篇だという予告を聞いて、なーんだ、とびっくりしました。
21:00からは、例によって、立ち上げに苦労しつつ、タブレットで、MHさん言及のイラン篇を「ながら」チラ見しました。
イランは、私にとっては、インドネシアと並ぶ、土地勘に乏しい国であり、そういう意味で、この番組・・上っ面をなぞっただけって感じでしたね・・、面白かったです。
鑑賞結果を踏まえて、感じたことです。
シーア派をイランの(広義の)ナショナリズム/国策の手段と見、だから、いいころかげんな「教義」たらざるをえない、という私の前からの指摘の裏付けの一つになるな、とニンマリ。
(Isisとは正反対で、イランはイスラム教以外のアブラハム系宗教には滅法優しい。)↓
「イラン北西部<は>いわゆる古代アルメニアの地域<である。>・・・サファヴィー朝はアーザルバーイジャーン地方やアルメニアをめぐって、オスマン帝国と覇権を争っており、サファヴィー朝はアルメニア教会を保護<したし、>・・・ロシア帝国に圧迫されたガージャール朝もまた、アルメニア教会を保護<した。>」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%82%A2%E4%BA%BA%E4%BF%AE%E9%81%93%E9%99%A2%E5%BB%BA%E9%80%A0%E7%89%A9%E7%BE%A4
イラン北東端にこんな由来の同国第二の都市があり、シーア派にとって、メッカに次ぐ聖地だったなんて知らなかったよ。
(だけど、第二の都市が人口250万しかないとは、テヘラン一極集中・・人口1,300万
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%98%E3%83%A9%E3%83%B3
・・というか、イランが不毛の地というか・・。
【参考】イランの面積は165万平方km、人口は7560万人。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3 )↓
「マシュハド(・・・Mashhad)はイラン第二の都市でシーア派の聖廟都市のひとつ。テヘランの東、約850kmに位置し<てい>・・・る。2006年現在の人口は約250万人。開基は823年にさかのぼる。この年はシーア派・12イマーム派の第8代イマーム・アリー・アッ=リダー《(766〜818年)》の没した年であり、マシュハドとはマシュハデ・レザー、すなわちリダー(現代ペルシア語読みでレザー)の殉教地の意である。アリー・アッ=リダーは・・・この地で、アッバース朝の[第7代]カリフ・マアムーン[(786〜833年。カリフ:813〜833年)]の命により暗殺されたとシーア派では考える。こうしてサナーバードにはイマームの死没地としてモスク・・・<の>イマーム・レザー廟・・・が建設され、徐々にその周囲に街が形成されるようになった。・・・
マシュハドの宗教的重要性は巡礼地でもあるという点にもあらわれている。たとえば「富者はマッカへ、貧者はマシュハドへ」と言われるし、またマッカ巡礼を果たし、ハーッジの称号を冠するに至った者もまた、次にはマシュハド巡礼(特にイマーム・リダー廟)をおこない、マシュティーの称号を得るのである(住民もマシュティーと呼ばれる)。現在も年間約2000万人のムスリムがマシュハドを巡礼に訪れる。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%8F%E3%83%89
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%83%80%E3%83%BC (《》内)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%B3 ([]内)
なお、以下は、読者の皆さんのための復習だ。↓
「十二イマーム派<は、>・・・シーア派諸派の中では最も信者の数が多い最大派であり、そのために外部の観察者からはシーア派の主流派と見られることも多く、日本では報道などで単に「シーア派」といった場合は十二イマーム派を指すことがほとんどである。・・・十二代イマームの時、そのイマームが人々の前から姿を消した。これは言葉通りの意味ではなく、世界の内側もしくは存在の見えぬ次元に「隠れ」た、とする(9世紀おわりから10世紀初頭)。この「隠れ」(ガイバ)の状態は現在に至っても続いており、最終的には最後の審判の日にイマームは再臨すると信じられている。・・・「隠れ」に基づく十二イマーム派に特徴的な政治思想に、イマーム再臨までのあいだ不在のイマームの代理としてイスラム法学者が信者を指導できるとするものがある。20世紀にホメイニーの提唱した「法学者の統治論」とそれに基づくイラン・イスラーム革命では、この思想が精神的支柱となった。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%BA%8C%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%B4%BE
この番組の全般的な印象としては、イラン人達が、ナショナリズム/宗教(シーア派)の囚われ人である、というもの。
米国とその点だけとればよく似てるが、イラン人からは人間主義的なニオイがしているので、米国よりはマシか、とも思ったな。
欧米等の経済制裁下にあっても、経済はそこそこ成長を続けていることから、制裁解除になれば、しばらくの間は高度成長を続けるんじゃないかな。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
日本の経済体制の戦前からの一貫性の指摘は正しいのだけど、正しくは、政治経済体制であること、エージェンシー関係の重層構造を特徴としていること、従って日本の顔をした「社会主義」とも日本の顔をした「資本主義」とも形容できること、を銘記すべきだろう。
なお、安倍首相は米国のポチなんであって、日本型経済体制をむしろ資本主義化しようとしていて、その官房長官を務めた小泉元首相と同じ穴の狢だ、と私は見ている。↓
「・・・日本経済は1940年ごろ大転換しました。それまでの市場主義経済が、統制的な経済になったのです。・・・
「40年体制は社会主義です。これは当時の世界的な潮流です。ソ連や国家社会主義のナチスドイツ。アメリカもニューディール的な色彩が強くなっていった」・・・
40年体制の何が問題なの・・・か<ですが、>1990年代に世界経済は大転換しました。ひとつは重厚長大からITへの技術の変化。もう一つは、中国の工業化です。これに40年体制は対応できなかったのです・・・重厚長大産業はいまだに必要ですけど、中国がやればよくなった・・・
安倍首相は『戦後レジームからの脱却』と言っているけれど、まさに・・・40年体制・・に戻ろうとしています・・・」
http://digital.asahi.com/articles/ASH3Z7DSDH3ZPLFA013.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH3Z7DSDH3ZPLFA013
詳しい説明が出てこないが、日本は反対したんだろうが「満場一致」じゃないであろうところ、他国で日本に同調したのがゼロだったってのは呆れちゃうね。↓
「世界動物園水族館協会(WAZA)が、日本動物園水族館協会(JAZA)の会員資格を停止したことが9日分かった。日本の水族館が和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲したイルカを入手していることが、倫理規範に違反していると指摘している。
ホームページによると、WAZAは満場一致で<JAZAの>資格停止を議決・・・」
http://mainichi.jp/select/news/20150510k0000m040068000c.html
今次英国総選挙で1667年に次いで若い20歳の女性グラスゴー大学生がスコットランドで下院議員に当選。
(その350年前の時は13歳だったってんだけど・・。
とにかく、イギリスの歴史はオモロイだ。)↓
・・・Christopher Monck, 2nd Duke of Albemarle, was 13 when he was elected as an MP in Devon in 1667.・・・
http://www.bbc.co.uk/newsbeat/article/32642208/meet-the-snps-mhairi-black-the-youngest-mp-elected-since-1667
米国で多発する警官による黒人射殺事件は、人種問題というよりは、都市におけるマイノリティーの貧困、放置少年、暴力的文化、に、警察の問題点が加味された問題だと見るべきだとさ。
(結局のところ、人種問題、より端的には黒人問題、じゃん。(太田))↓
・・・America is not reverting to earlier racist patterns, and calling for a national conversation on race is a cliche that evades the real problem we now face: on one hand, a vicious tangle of concentrated poverty, disconnected youth and a culture of violence among a small but destructive minority in the inner cities; and, on the other hand, of out-of-control law-enforcement practices abetted by a police culture that prioritizes racial profiling and violent constraint.・・・
http://www.nytimes.com/2015/05/10/opinion/sunday/the-real-problem-with-americas-inner-cities.html?ref=opinion
その時々のポピュラー音楽を、10代の時とは違って、人は、とりわけ男性は、そしてとりわけ子供のいる人は、次第に、聴かなくなるんだと。
(その結果として、若い頃に聴いたポピュラー音楽しか、いいとは思わなくなるのね。(太田))↓
・・・While teens’ music taste is dominated by incredibly popular music, this proportion drops steadily through peoples’ 20s, before their tastes “mature” in their early 30s.
Men and women listen similarly in their teens, but after that, men’s mainstream music listening decreases much faster than it does for women.
At any age, people with children (inferred from listening habits) listen to smaller amounts of currently popular music than the average listener of that age.・・・
http://www.newsweek.com/why-do-we-listen-less-pop-music-we-get-older-329805
記憶は流れではなくリズム(明確な部分とおぼろげな部分の繰り返し)の形をしているんだって。
そもそも我々は、例えば、雑多な音が流れている中で特定のリズムの音にだけ聞き耳を立てるではないか、とさ。
そのリズムでもって記憶がなされるんだ、と。↓
・・・the “stream” of consciousness is, in fact, an illusion. We actually perceive the world in rhythmic pulses rather than as a continuous flow.・・・
This is not to say that the brain dances to its own beat, dragging perception along for the ride. In fact, it seems to work the other way around: Rhythms in the environment, such as those in music or speech, can draw neural oscillations into their tempo, effectively synchronizing the brain’s rhythms with those of the world around us.・・・
http://www.nytimes.com/2015/05/10/opinion/sunday/its-not-a-stream-of-consciousness.html?ref=opinion&_r=0
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太田述正コラム#7656(2015.5.10)
<内藤湖南の『支那論』を読む(その3)>
→非公開
太田述正ブログは移転しました 。
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