太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/
太田述正コラム#7199(2014.9.24)
<皆さんとディスカッション(続x2395)>
<太田>(ツイッターより)
ガーディアンが、対シリア空爆、というか、対Isis空爆一般、だけの実施は無意味で有害である、と腐すコラム2篇を載せた。
http://www.theguardian.com/commentisfree/2014/sep/23/air-strikes-weapons-deals-isis-insurgency、
http://www.theguardian.com/commentisfree/2014/sep/23/us-air-strikes-isis-syria-escalate-violence
ご説ごもっともだが、オバマは、それ分かっててやってんのさ。
<QOHev4oY>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫何で、アルバニア正教会がこの国勢調査の結果に反発してるかが分かる。≪(コラム#7197。太田)
組織が会員数を盛りたがるのは、よくあることでは?
≫残念ながら、日本語ウィキペディアが援用しているワトソン研究所の2004年レポートはリンク切れだが、≪(同上)
このレポートが肝なんだから、探す努力をしないと。
<英語ウィキペディアに下掲典拠が出てくる。>
95. Kosta Barjarba. "Migration and Ethnicity in Albania: Synergies and Interdependencies"
⇒これは、The last census that contained ethnographic data (before the 2011 one) was conducted in 1989.[95] の典拠というわけね。(太田)
英語版のほうに名前とタイトルが載ってて、移転先でサイト内検索すれば見つかる。見れば分かるが全然関係ない。
http://brown.edu/initiatives/journal-world-affairs/sites/brown.edu.initiatives.journal-world-affairs/files/private/articles/11.1_Barjaba.pdf
⇒確かに、あんまり関係なさそうだね。
だけど、そもそもこの話、本筋には全然関係ないのに、何でキミ、持ち出したの?(太田)
Dessy92という人が「イスラム教徒は9%強」なるデータを書き込んだ人。
http://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Albania&diff=prev&oldid=294594099
そのソースは45のこれ。
http://www.scribd.com/doc/15738681/Feja-ne-Shqiperi1
ちなみに、49に"Kosta Barjarba〜"のリンクがある。
察しがついたと思うが、日本語版の「宗教構成(アルバニア、ワトソン研究所の調査より)」は、英語版の誤訳と誤リンクだったってわけ。
⇒おーサンキュー。単なる誤リンクであって、正しい典拠は存在してたってことね。
アルバニア語だからよー分からんが、幸い、肝心の箇所は、単語が英語等とほぼ共通なんで読めるな。(太田)
≫もう一つ援用している、国務省が出した2007年レポートには以下のくだりがある。
http://www.state.gov/j/drl/rls/irf/2007/90160.htm ≪(同上)
2013年版には国勢調査が反映されている。
http://www.state.gov/j/drl/rls/irf/religiousfreedom/index.htm?year=2013&dlid=222183&anchor=sectioni#sectioni
⇒「反映」されてるが、援用されている国務省の新レポートは、いかに2011年の国勢調査(全数調査)の信頼が置けないかが、縷々記述されてるぜ。
(なお、キミが紹介した下掲
http://brown.edu/initiatives/journal-world-affairs/sites/brown.edu.initiatives.journal-world-affairs/files/private/articles/11.1_Barjaba.pdf
にも、'Albanian government is not going to conduct an official census, which yould clarify the numbers. The Albanian government fears that if a ce sus were adopted a considerable part of the population would be registered as Greek.'という、政府がまともな国勢調査を実施したくない理由が出て来るぜ。)
結局のところ、2008年の抽出調査と2011年の全数調査のどっちが信頼性が高いかだろ。
僕が前回書いたように、2008年の調査の方が信頼性が高いと考えられるのであり、結論は変わらないぜ。
だから、全数調査の結果で記述を書き換えなかった日本語ウィキペディアの方がマシなの。(太田)
<y6HUOuTA>(同上)
≫ということは、隠れキリスト教徒はいても、隠れイスラム教徒を含め、イスラム教徒は根絶されていたはずだからだ。イスラム教というのは、キリスト教等と違って、外形宗教(コラム#7195)・・一日5回の礼拝やラマダンの絶食等をやんなきゃアカン・・なんだからね。≪(コラム#7197。太田)
他のイスラム諸国とは異なり、禁忌とされる飲酒や豚肉食を厭わないなど、世俗色が強いのが特徴である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E6%95%99#.E6.A6.82.E8.A6.81
政府の計画を受け1923年にティラナで開かれた、アルバニア人ムスリム会議では以下の項目を決定。
・伝統的なサラートに代わる、新形態の礼拝の制定
・礼拝は都市部に限定
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E6%95%99#.E7.8B.AC.E7.AB.8B.E4.BB.A5.E5.BE.8C
⇒こういうのは、イスラム教じゃないの!
だから、共産党政権より前からアルバニアでイスラム教徒が払底した、という僕の推察は正しいんだよ。(太田)
世俗色の強いイスラムというアルバニア特有の事情を知らずに、一般論で推測するだけの断定をしたらあかんよ。
「ピュー研究所が近年行った人口統計学的研究によると、アルバニアのムスリムの割合は79.9%に上るという。
しかしながら、ギャラップによる調査ではムスリムが43%しかおらず、19%が正教会、15%がカトリック教徒、23%が無神論か無宗教であった。
いずれにせよヨーロッパで唯一、ムスリムが多数派を占めているのは変わりがない。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E6%95%99#.E6.A6.82.E8.A6.81
<zlLKEBqU>(同上)
アルバニアに宗教なんて浸透しなかったんや。何でもありな国。
「アルバニア・マフィア・・・
アルバニア人による組織犯罪の起源は、家系に基づいた伝統的な氏族社会にさかのぼる。およそ15世紀のころ、レク・ドゥカジニ(Lek Dukagjini)公の下、アルバニア人の氏族たちはカヌン(kanun)とよばれる一連のおきてにしたがっていた。カヌンは、氏族への忠誠と秘密の厳守を強く求めるものであった。それぞれの氏族は各地域を割拠し、支配していた。氏族の対立は時に暴力に発展し、「血の報復」や「血讐」として知られるジャクマリャ(Gjakmarrja)とよばれる復讐の法も存在した。カヌンで定められた規則は、アルバニア人による現代の組織犯罪の形成に寄与し、アルバニア人の組織犯罪に対して法の適用を進める上での障害となっている。 冷戦期の共産主義政権の支配下では、<アルバニアには常に闇市場があった。>1980年代の末に共産主義政権が崩壊すると、アルバニアはそれまでの鎖国状態から解き放たれ、他の国々とのつながりが生まれ、アルバニアの犯罪組織は国際規模に拡大していった。
イタリアの有力な検察官カタルド・モッタ(Cataldo Motta)は、アルバニア人の最も危険な犯罪者たちを特定した人物で、モッタは彼らが西側社会に対する脅威であると話している。
“ アルバニア人の組織犯罪は、今日の全ての犯罪活動の判断基準となった。全てがアルバニア人によって回っている。麻薬と武器、そして人の流れ、つまりヨーロッパに向かう不法移民は、アルバニア人の手のうちにある ”
モッタがその地位を去るとき、アルバニア人による暗殺の危険に備えて3人の警官が護衛にあたった[9]。 「アルバニア人の犯罪者は、はじめのころから特別だった」と話すのは、イタリア政府の組織犯罪調査官のフランチェスカ・マルセッリ(Francesca Marcelli)である。マルセッリによれば、「彼らがここにやってきた1993年の頃、彼らは他の移民とは明らかに異なっていた。彼らには強い意志があり、非常に暴力的であった。中には、イタリア・マフィアの構成員の息子に対してマシンガンの引き金を引く者もいた。イタリアでは、これは信じられない行為である」[10]。」
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2
人身売買
http://matome.naver.jp/odai/2138345796471340301?guid=on
<MiCMIc4s>(同上)
≫広義のロックだけで育った日本人は、・・・反米にはならんだろな。あーあ。≪(コラム#7197。太田)
アニソンやゲーム音楽で育った世代は如何に?↓
カラオケ月間ランキング
http://joysound.com/ex/ranking/karaoke/total/monthly.htm
↑1位の『Let It Go〜ありのままで〜』はアメリカのアニメ。
知っている限り、7位の『ようかい体操第一』を始め、14位、18位、21位、30位はアニソン。
アニソンのサンプル↓
【作業用BGM】視聴者に選ばれた神曲アニソン☆100曲メドレー【歌詞付き】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17891898
⇒日本のアニソンやゲーム音楽だって、J-POPの一環であり、広義のロック音楽の強い影響を受けてるの。
全部聴かせてもらったが、(「シナモン・カルダモン」「ひぐらしの鳴くころに」「白い炎」なんちゅうちょっと毛色の変わったのもあるにはあったけど、)シャウト(感情の吐露)、アフタービートのリズム、エレキ楽器やドラムスの使用といい、まさにそうだな。
その結果、みんな、同工異曲の雑音、ちゅうか騒音、になっちまってる。(太田)
<IFHj1nGAクン(コラム#7197)、WdQspIuEの投稿(コラム#7189)>を読んで!
その上で、<jkPfAxewクンの投稿>の「これが俺様の覚悟と謝罪だ、という<ロックな>お手本を」俺も見たいぜ!
</rk2sjIA>(同上)
≫それ、ロック好きのMHさんの書き込み。これが俺様の覚悟と謝罪だ、というお手本を見せてやれ!≪(コラム#7197。kPfAxew)
そのMHとか言う奴の意見使ってディスってるだろうが。
相も変わらず太田は謝罪どころかロックのせいで属国から抜け出せないとか極論暴論続けてるしな。
今まで米国人の偉そうな態度に反射的に嫌ってきたが太田みたいな奴があれだけ叩くって事は逆にアメリカ人もキリスト教もそう悪いもんじゃねえのかもって気がしてきたわ。
ま、元々太田は「習近平閣下」とか言って中共に尻尾振ってる糞野郎だしこんな奴の言う事にまともに反応してしまたって意味では俺が悪かったのかもな。
今まで反中反米路線で生きてきたが、これからは太田を反面教師として反中親米路線で行ってみるわ。
<Cmuu0Iik>(同上)
>今まで反中反米路線で生きてきたが、これからは太田を反面教師として反中親米路線で行ってみるわ。
オポチュニズムロックなんだね。
<m0o3dhjg>(同上)
常識だからいちいち典拠上げないけど、戦前から日本はアメリカ文化大好きだったよね。
過去にアメリカがしたことと、アメリカ文化大好きという日本の「伝統」は分けて考えればいいだけのことで、この二つを混同のうえ雑に「米国を第二の祖国視することになりがちだ」とか言われたら、言っちゃ悪いけど、愚民観が透けて見えるよ。
⇒日本人が、戦前から、野球を始めとする米国文化が大好きだったってのはその通りだ。
その背後には、米国の経済的な豊かさに対する憧れがあったと思われる。
(戦後も比較的最近までそうだったけど・・。)
だけど、戦前には米国の音楽・・孔子が国の大事と考えたところのものであり、どうやら、人間と動物を分かつ唯一最大のメルクマールは人間が音楽を有すること・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E5%8F%B2
は日本人の間に広範には浸透していなかった。
例えば、ジャズは、戦前には「着実にファンを増やしていった」ものの、「ジャズが大衆化した」のはあくまでも戦後だよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA (太田)
<qVxpxng>(同上)
<Cmuu0Iikクンの>「オポチュニズムロック」www。
クソワロタwww。
<zlLKEBqU>(同上)
</rk2sjIAクン、>親米って(笑)そういうことは独立してから言えよ、どんだけドMなやつなんだよ。
何で太田が役人辞めたのか分かっとらんな。
<melody-ohshima>
私は浅学な者ですので、支離滅裂な所ご容赦ください。
仏教の悟りとは、空を悟るともいわれます。空とはミリンダ王の問いのように、構成要素どうしの相互作用を理解することのようですね。
遺伝子のゲノムを全て読み取ることができたとしても、それはただの文字列の羅列にすぎず、本当の意味で遺伝子のメカニズムを理解するためには、それら文字列間の相互作
用を理解しなければなりません。
とはいえ、読み取るだけでも大変ですが、文字列間の相互作用を把握することは、場合の数だけでも天文学的・幾何級数的で無限大なので、理詰めでは無理でこれはもう芸術
センス的な直感に頼らなければならないです。
ビートルズ等ロック音楽の議論読ませてもらいましたが、クラッシックやロック風編曲外形でなく、シンプルに主旋律の音符間だけでの相互作用が浮かび上がらせる美しさが最重要ではないかと思います。
そういう意味では、ビートルズはまさにクラッシクの系譜にあると思います。
ちなみに、私はショパンのメロディが最高だと思います。
大変あつかましいですが、私作曲のポップス風の華麗なる大円舞曲のような曲を貼らせてもらいます。
青空
http://youtu.be/Q5u1P4ED71g
(http://www.youtube.com/channel/UCe6dc9pzTa_kIyjaTWBa48g)
無料読者ですが、今後も愛読させていただきます。
<太田>
アサガオ
http://www.youtube.com/watch?v=MjSER4IS9n8
ありがとう
http://www.youtube.com/watch?v=1U2BTaOQxLs
も聴かせてもらいました。
良いご趣味をお持ちですねえ。
さて、以下、お気にさわる部分もあると思いますが、take it easy!
まず、あなたのお話の枕に過ぎませんが、「ミリンダ王の問い」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E7%8E%8B%E3%81%AE%E5%95%8F%E3%81%84
で展開されている仏教論は、輪廻を所与のものとしている点だけをとってもいかがなものか、というのが私の見解です。
より本質的な問題点は、相互作用性を、一個体・・しかも輪廻転生するところの一個体・・を当該一個体を構成する諸要素間のそれに限定してしまっていて、個体間の人間(じんかん)主義的相互作用性を捨象してしまっており、仏教・・というか、釈迦の考え・・のヴェーダンタ哲学(コラム#7175)的ないしギリシャ哲学的な致命的矮小化が見られることです。
なお、次回の八幡市のセミナーで予定しているアショーカ王の話ともだぶるのですが、(そもそも、アレクサンドロス大王に始まる、ギリシャ人によるインド亜大陸北西部の蹂躙を許したのもアショーカ王の仏教帰依の「帰結」であるところ、)ギリシャ人たるミリンダ王(Menander I Soter。BC165/155〜BC130年)が仏教に改宗するや、同王の死後、彼の帝国が数カ国へと分解してしまい、それから1世紀ちょっと経った紀元前後には、インド亜大陸からギリシャ人による王国が消滅してしまう
http://en.wikipedia.org/wiki/Menander_I
わけであり、ここでも、仏教の平和性、というか、非人間主義環境における仏教の悲喜劇性、を思い知らされるところです。
遺伝子の相互作用については、私は、この分野に全く通じていないので、コメントは差し控えます。
で、お話の本論ですが、音楽の三要素は、メロディ(旋律)、リズム(律動)、和声(harmony)であるところ、クラシック音楽とは、和声に関して、近代欧州が生み出した・・平均律音階
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%9D%87%E5%BE%8B
を前提とする(太田)・・機能和声(functional harmony)を用いる音楽
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E5%A3%B0
で、それ単独で興行されることを目指すもの(太田)であり、メロディは、音楽、就中クラシック音楽の主要素ではありませんよ。
「私はショパンのメロディが最高だと思います。」に関しては、全く好みの問題ですが、私なら、月並みながら、「モーツアルト、ベートーベン、ショパンのそれぞれの作品中に何曲か最高のクラシック音楽曲、すなわち、最高の音楽曲がある」ですね。
その基準は全く主観的なものであり、曲を聴いているか弾いている時にもう死んでもいい、と思わせる瞬間があれば、それは最高の曲なんです。
<MH>
≫しかし、そのあたりから、抒情調になったので歓迎したのだけれど、彼の声質等がイマイチってこともあり、私的にはまあまあって感じでした。「パリの散歩道」(コラム#6756)は、このムーア作曲(共作)だったんですね。彼、歌わなかった方がいいと思いますが、これは大変結構でした。≪(コラム#7197。太田)
声質が直線的なんですが、彼は自分で歌っちゃうんですよね。
彼が歌うのは元在籍したバンドである、シン・リジイ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%82%A3
<の>Voである同じアイリッシュの盟友フィル・ライノット
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%83%E3%83%88
(パリの散歩道の共作者)の影響が多大にあったと思います。
Gary Moore & Phil Lynott out in the fields & military man live 1984
https://www.youtube.com/watch?v=wtnKieMw7LY
2005年に地元ダブリンで行った、ムーアによるフィルへの追悼コンサート(まさか自分も亡くなるとは・・・)
シン・リジィの名曲
Emerald(アイルランドの歌)
https://www.youtube.com/watch?v=JKyzfh3nOaU
Black Rose(アイルランド国花の歌、アイルランド民謡を散りばめた曲)
https://www.youtube.com/watch?v=HixdocH1tPc
⇒ 前のは、併録されていたStill In Love With Youの方が私には抵抗感がなかったですね。(太田)
後のは、「アイルランド民謡を散りばめた」部分だけがヨカッタですね。(太田)
ムーアが作詞・作曲して本田美奈子(彼女も故人)が歌う「愛の十字架 The Cross」
「1986年(昭和61年)にはゲイリー・ムーアから楽曲提供を受け、彼のギター・ワークをフィーチャーした「the Cross -愛の十字架-」をガイ・フレッチャー(ロキシー・ミュージックの元メンバー)のプロデュースにより制作した。ムーアとフレッチャーはこの年にロンドンで録音されたアルバム『CANCEL』にも参加している。この時にフランクフルトでのクイーンのコンサートに招かれ、メンバーとの交流を深めた。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E7%94%B0%E7%BE%8E%E5%A5%88%E5%AD%90.
https://www.youtube.com/watch?v=DuDofdKqobg
⇒ウーム、これも残念ながら失敗作ですねえ。(太田)
≫彼がカトリック系なのか、プロテスタント系なのかがどこにも出てこないのが不思議です。≪(同上)
彼はカトリック系ですね。
米国カトリック系のサイトに彼の死亡についてBBSで書かれており、BBC記事の典拠まで載せておりますので間違いないと思います。
「Catholic Answers Forums」
Rock guitar star Gary Moore dies aged 58
He's probably not so well known in the States but there are more than a few who will recognise him and his work.
http://forums.catholic.com/showthread.php?t=533804
http://www.bbc.co.uk/news/uk-northern-ireland-12377862
<太田>
どうもありがとう。
考えてみれば、カトリック系とプロテスタント系の間であれだけ殺し合いを続けてきた歴史を持つ北アイルランドで彼が生まれ育った・・しかも、ムーアが生まれ育ったベルファストでは、両系の人口がほぼ拮抗・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%B9%E3%83%88
ことから、どっち系なんて野暮でアブナイことには極力言及しない、という暗黙の掟が彼のファンの間にある、ということかもしれませんね。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
こりゃ感動もんだ。
特に、冒頭のお母さんの写真、本当に美しい!↓
「この世を去る72時間前、母は愛する息子の結婚式で「ラストダンス」を踊った(動画)・・・」
http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/23/grgroom-and-his-dying-mom-share-last-dance-72oom-and-his-dying-mom-s_n_5866750.html
日本の主要メディアの電子版よりも詳しく報道してくれてありがとう。↓
「米太平洋軍司令官に日本生まれのハリス提督を指名・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/09/24/2014092401706.html
今回の米軍「等」によるシリア空爆で、アレッポのアルカーイダ系も標的となったことが分かった。↓
A total of eight U.S. air attacks carried out in Syria’s largest city were aimed at the Khorasan Group, described in a U.S. Central Command statement as an organization of Al Qaeda veterans.・・・
http://www.latimes.com/world/middleeast/la-fg-airstrikes-syria-isis-20140923-story.html
子供たちは人間主義的であることが分かった。↓
・・・according to researchers at Cardiff University who found that half of all 10 to 15-year-olds would give away all or much of a £1m windfall.・・・
a quarter of the schoolchildren would give away the entire £1m, with a further 25% giving away substantial sums to charity, friends or relatives. Some 14% said they would save the whole sum.・・・
Girls appeared to be more altruistic, making up 58% of those wanting to give it all away, while 12 to 13-year-olds were the most generous. But boys were twice as likely as girls to bank the windfall.・・・
http://www.theguardian.com/society/2014/sep/24/1m-children-selfish-give-away-million-pound
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
太田述正コラム#7200(2014.9.24)
<中東イスラム文明の成立(その8)>
→非公開
<皆さんとディスカッション(続x2395)>
<太田>(ツイッターより)
ガーディアンが、対シリア空爆、というか、対Isis空爆一般、だけの実施は無意味で有害である、と腐すコラム2篇を載せた。
http://www.theguardian.com/commentisfree/2014/sep/23/air-strikes-weapons-deals-isis-insurgency、
http://www.theguardian.com/commentisfree/2014/sep/23/us-air-strikes-isis-syria-escalate-violence
ご説ごもっともだが、オバマは、それ分かっててやってんのさ。
<QOHev4oY>(「たった一人の反乱(避難所)」より)
≫何で、アルバニア正教会がこの国勢調査の結果に反発してるかが分かる。≪(コラム#7197。太田)
組織が会員数を盛りたがるのは、よくあることでは?
≫残念ながら、日本語ウィキペディアが援用しているワトソン研究所の2004年レポートはリンク切れだが、≪(同上)
このレポートが肝なんだから、探す努力をしないと。
<英語ウィキペディアに下掲典拠が出てくる。>
95. Kosta Barjarba. "Migration and Ethnicity in Albania: Synergies and Interdependencies"
⇒これは、The last census that contained ethnographic data (before the 2011 one) was conducted in 1989.[95] の典拠というわけね。(太田)
英語版のほうに名前とタイトルが載ってて、移転先でサイト内検索すれば見つかる。見れば分かるが全然関係ない。
http://brown.edu/initiatives/journal-world-affairs/sites/brown.edu.initiatives.journal-world-affairs/files/private/articles/11.1_Barjaba.pdf
⇒確かに、あんまり関係なさそうだね。
だけど、そもそもこの話、本筋には全然関係ないのに、何でキミ、持ち出したの?(太田)
Dessy92という人が「イスラム教徒は9%強」なるデータを書き込んだ人。
http://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Albania&diff=prev&oldid=294594099
そのソースは45のこれ。
http://www.scribd.com/doc/15738681/Feja-ne-Shqiperi1
ちなみに、49に"Kosta Barjarba〜"のリンクがある。
察しがついたと思うが、日本語版の「宗教構成(アルバニア、ワトソン研究所の調査より)」は、英語版の誤訳と誤リンクだったってわけ。
⇒おーサンキュー。単なる誤リンクであって、正しい典拠は存在してたってことね。
アルバニア語だからよー分からんが、幸い、肝心の箇所は、単語が英語等とほぼ共通なんで読めるな。(太田)
≫もう一つ援用している、国務省が出した2007年レポートには以下のくだりがある。
http://www.state.gov/j/drl/rls/irf/2007/90160.htm ≪(同上)
2013年版には国勢調査が反映されている。
http://www.state.gov/j/drl/rls/irf/religiousfreedom/index.htm?year=2013&dlid=222183&anchor=sectioni#sectioni
⇒「反映」されてるが、援用されている国務省の新レポートは、いかに2011年の国勢調査(全数調査)の信頼が置けないかが、縷々記述されてるぜ。
(なお、キミが紹介した下掲
http://brown.edu/initiatives/journal-world-affairs/sites/brown.edu.initiatives.journal-world-affairs/files/private/articles/11.1_Barjaba.pdf
にも、'Albanian government is not going to conduct an official census, which yould clarify the numbers. The Albanian government fears that if a ce sus were adopted a considerable part of the population would be registered as Greek.'という、政府がまともな国勢調査を実施したくない理由が出て来るぜ。)
結局のところ、2008年の抽出調査と2011年の全数調査のどっちが信頼性が高いかだろ。
僕が前回書いたように、2008年の調査の方が信頼性が高いと考えられるのであり、結論は変わらないぜ。
だから、全数調査の結果で記述を書き換えなかった日本語ウィキペディアの方がマシなの。(太田)
<y6HUOuTA>(同上)
≫ということは、隠れキリスト教徒はいても、隠れイスラム教徒を含め、イスラム教徒は根絶されていたはずだからだ。イスラム教というのは、キリスト教等と違って、外形宗教(コラム#7195)・・一日5回の礼拝やラマダンの絶食等をやんなきゃアカン・・なんだからね。≪(コラム#7197。太田)
他のイスラム諸国とは異なり、禁忌とされる飲酒や豚肉食を厭わないなど、世俗色が強いのが特徴である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E6%95%99#.E6.A6.82.E8.A6.81
政府の計画を受け1923年にティラナで開かれた、アルバニア人ムスリム会議では以下の項目を決定。
・伝統的なサラートに代わる、新形態の礼拝の制定
・礼拝は都市部に限定
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E6%95%99#.E7.8B.AC.E7.AB.8B.E4.BB.A5.E5.BE.8C
⇒こういうのは、イスラム教じゃないの!
だから、共産党政権より前からアルバニアでイスラム教徒が払底した、という僕の推察は正しいんだよ。(太田)
世俗色の強いイスラムというアルバニア特有の事情を知らずに、一般論で推測するだけの断定をしたらあかんよ。
「ピュー研究所が近年行った人口統計学的研究によると、アルバニアのムスリムの割合は79.9%に上るという。
しかしながら、ギャラップによる調査ではムスリムが43%しかおらず、19%が正教会、15%がカトリック教徒、23%が無神論か無宗教であった。
いずれにせよヨーロッパで唯一、ムスリムが多数派を占めているのは変わりがない。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E6%95%99#.E6.A6.82.E8.A6.81
<zlLKEBqU>(同上)
アルバニアに宗教なんて浸透しなかったんや。何でもありな国。
「アルバニア・マフィア・・・
アルバニア人による組織犯罪の起源は、家系に基づいた伝統的な氏族社会にさかのぼる。およそ15世紀のころ、レク・ドゥカジニ(Lek Dukagjini)公の下、アルバニア人の氏族たちはカヌン(kanun)とよばれる一連のおきてにしたがっていた。カヌンは、氏族への忠誠と秘密の厳守を強く求めるものであった。それぞれの氏族は各地域を割拠し、支配していた。氏族の対立は時に暴力に発展し、「血の報復」や「血讐」として知られるジャクマリャ(Gjakmarrja)とよばれる復讐の法も存在した。カヌンで定められた規則は、アルバニア人による現代の組織犯罪の形成に寄与し、アルバニア人の組織犯罪に対して法の適用を進める上での障害となっている。 冷戦期の共産主義政権の支配下では、<アルバニアには常に闇市場があった。>1980年代の末に共産主義政権が崩壊すると、アルバニアはそれまでの鎖国状態から解き放たれ、他の国々とのつながりが生まれ、アルバニアの犯罪組織は国際規模に拡大していった。
イタリアの有力な検察官カタルド・モッタ(Cataldo Motta)は、アルバニア人の最も危険な犯罪者たちを特定した人物で、モッタは彼らが西側社会に対する脅威であると話している。
“ アルバニア人の組織犯罪は、今日の全ての犯罪活動の判断基準となった。全てがアルバニア人によって回っている。麻薬と武器、そして人の流れ、つまりヨーロッパに向かう不法移民は、アルバニア人の手のうちにある ”
モッタがその地位を去るとき、アルバニア人による暗殺の危険に備えて3人の警官が護衛にあたった[9]。 「アルバニア人の犯罪者は、はじめのころから特別だった」と話すのは、イタリア政府の組織犯罪調査官のフランチェスカ・マルセッリ(Francesca Marcelli)である。マルセッリによれば、「彼らがここにやってきた1993年の頃、彼らは他の移民とは明らかに異なっていた。彼らには強い意志があり、非常に暴力的であった。中には、イタリア・マフィアの構成員の息子に対してマシンガンの引き金を引く者もいた。イタリアでは、これは信じられない行為である」[10]。」
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2
人身売買
http://matome.naver.jp/odai/2138345796471340301?guid=on
<MiCMIc4s>(同上)
≫広義のロックだけで育った日本人は、・・・反米にはならんだろな。あーあ。≪(コラム#7197。太田)
アニソンやゲーム音楽で育った世代は如何に?↓
カラオケ月間ランキング
http://joysound.com/ex/ranking/karaoke/total/monthly.htm
↑1位の『Let It Go〜ありのままで〜』はアメリカのアニメ。
知っている限り、7位の『ようかい体操第一』を始め、14位、18位、21位、30位はアニソン。
アニソンのサンプル↓
【作業用BGM】視聴者に選ばれた神曲アニソン☆100曲メドレー【歌詞付き】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17891898
⇒日本のアニソンやゲーム音楽だって、J-POPの一環であり、広義のロック音楽の強い影響を受けてるの。
全部聴かせてもらったが、(「シナモン・カルダモン」「ひぐらしの鳴くころに」「白い炎」なんちゅうちょっと毛色の変わったのもあるにはあったけど、)シャウト(感情の吐露)、アフタービートのリズム、エレキ楽器やドラムスの使用といい、まさにそうだな。
その結果、みんな、同工異曲の雑音、ちゅうか騒音、になっちまってる。(太田)
<IFHj1nGAクン(コラム#7197)、WdQspIuEの投稿(コラム#7189)>を読んで!
その上で、<jkPfAxewクンの投稿>の「これが俺様の覚悟と謝罪だ、という<ロックな>お手本を」俺も見たいぜ!
</rk2sjIA>(同上)
≫それ、ロック好きのMHさんの書き込み。これが俺様の覚悟と謝罪だ、というお手本を見せてやれ!≪(コラム#7197。kPfAxew)
そのMHとか言う奴の意見使ってディスってるだろうが。
相も変わらず太田は謝罪どころかロックのせいで属国から抜け出せないとか極論暴論続けてるしな。
今まで米国人の偉そうな態度に反射的に嫌ってきたが太田みたいな奴があれだけ叩くって事は逆にアメリカ人もキリスト教もそう悪いもんじゃねえのかもって気がしてきたわ。
ま、元々太田は「習近平閣下」とか言って中共に尻尾振ってる糞野郎だしこんな奴の言う事にまともに反応してしまたって意味では俺が悪かったのかもな。
今まで反中反米路線で生きてきたが、これからは太田を反面教師として反中親米路線で行ってみるわ。
<Cmuu0Iik>(同上)
>今まで反中反米路線で生きてきたが、これからは太田を反面教師として反中親米路線で行ってみるわ。
オポチュニズムロックなんだね。
<m0o3dhjg>(同上)
常識だからいちいち典拠上げないけど、戦前から日本はアメリカ文化大好きだったよね。
過去にアメリカがしたことと、アメリカ文化大好きという日本の「伝統」は分けて考えればいいだけのことで、この二つを混同のうえ雑に「米国を第二の祖国視することになりがちだ」とか言われたら、言っちゃ悪いけど、愚民観が透けて見えるよ。
⇒日本人が、戦前から、野球を始めとする米国文化が大好きだったってのはその通りだ。
その背後には、米国の経済的な豊かさに対する憧れがあったと思われる。
(戦後も比較的最近までそうだったけど・・。)
だけど、戦前には米国の音楽・・孔子が国の大事と考えたところのものであり、どうやら、人間と動物を分かつ唯一最大のメルクマールは人間が音楽を有すること・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E5%8F%B2
は日本人の間に広範には浸透していなかった。
例えば、ジャズは、戦前には「着実にファンを増やしていった」ものの、「ジャズが大衆化した」のはあくまでも戦後だよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA (太田)
<qVxpxng>(同上)
<Cmuu0Iikクンの>「オポチュニズムロック」www。
クソワロタwww。
<zlLKEBqU>(同上)
</rk2sjIAクン、>親米って(笑)そういうことは独立してから言えよ、どんだけドMなやつなんだよ。
何で太田が役人辞めたのか分かっとらんな。
<melody-ohshima>
私は浅学な者ですので、支離滅裂な所ご容赦ください。
仏教の悟りとは、空を悟るともいわれます。空とはミリンダ王の問いのように、構成要素どうしの相互作用を理解することのようですね。
遺伝子のゲノムを全て読み取ることができたとしても、それはただの文字列の羅列にすぎず、本当の意味で遺伝子のメカニズムを理解するためには、それら文字列間の相互作
用を理解しなければなりません。
とはいえ、読み取るだけでも大変ですが、文字列間の相互作用を把握することは、場合の数だけでも天文学的・幾何級数的で無限大なので、理詰めでは無理でこれはもう芸術
センス的な直感に頼らなければならないです。
ビートルズ等ロック音楽の議論読ませてもらいましたが、クラッシックやロック風編曲外形でなく、シンプルに主旋律の音符間だけでの相互作用が浮かび上がらせる美しさが最重要ではないかと思います。
そういう意味では、ビートルズはまさにクラッシクの系譜にあると思います。
ちなみに、私はショパンのメロディが最高だと思います。
大変あつかましいですが、私作曲のポップス風の華麗なる大円舞曲のような曲を貼らせてもらいます。
青空
http://youtu.be/Q5u1P4ED71g
(http://www.youtube.com/channel/UCe6dc9pzTa_kIyjaTWBa48g)
無料読者ですが、今後も愛読させていただきます。
<太田>
アサガオ
http://www.youtube.com/watch?v=MjSER4IS9n8
ありがとう
http://www.youtube.com/watch?v=1U2BTaOQxLs
も聴かせてもらいました。
良いご趣味をお持ちですねえ。
さて、以下、お気にさわる部分もあると思いますが、take it easy!
まず、あなたのお話の枕に過ぎませんが、「ミリンダ王の問い」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E7%8E%8B%E3%81%AE%E5%95%8F%E3%81%84
で展開されている仏教論は、輪廻を所与のものとしている点だけをとってもいかがなものか、というのが私の見解です。
より本質的な問題点は、相互作用性を、一個体・・しかも輪廻転生するところの一個体・・を当該一個体を構成する諸要素間のそれに限定してしまっていて、個体間の人間(じんかん)主義的相互作用性を捨象してしまっており、仏教・・というか、釈迦の考え・・のヴェーダンタ哲学(コラム#7175)的ないしギリシャ哲学的な致命的矮小化が見られることです。
なお、次回の八幡市のセミナーで予定しているアショーカ王の話ともだぶるのですが、(そもそも、アレクサンドロス大王に始まる、ギリシャ人によるインド亜大陸北西部の蹂躙を許したのもアショーカ王の仏教帰依の「帰結」であるところ、)ギリシャ人たるミリンダ王(Menander I Soter。BC165/155〜BC130年)が仏教に改宗するや、同王の死後、彼の帝国が数カ国へと分解してしまい、それから1世紀ちょっと経った紀元前後には、インド亜大陸からギリシャ人による王国が消滅してしまう
http://en.wikipedia.org/wiki/Menander_I
わけであり、ここでも、仏教の平和性、というか、非人間主義環境における仏教の悲喜劇性、を思い知らされるところです。
遺伝子の相互作用については、私は、この分野に全く通じていないので、コメントは差し控えます。
で、お話の本論ですが、音楽の三要素は、メロディ(旋律)、リズム(律動)、和声(harmony)であるところ、クラシック音楽とは、和声に関して、近代欧州が生み出した・・平均律音階
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%9D%87%E5%BE%8B
を前提とする(太田)・・機能和声(functional harmony)を用いる音楽
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E5%A3%B0
で、それ単独で興行されることを目指すもの(太田)であり、メロディは、音楽、就中クラシック音楽の主要素ではありませんよ。
「私はショパンのメロディが最高だと思います。」に関しては、全く好みの問題ですが、私なら、月並みながら、「モーツアルト、ベートーベン、ショパンのそれぞれの作品中に何曲か最高のクラシック音楽曲、すなわち、最高の音楽曲がある」ですね。
その基準は全く主観的なものであり、曲を聴いているか弾いている時にもう死んでもいい、と思わせる瞬間があれば、それは最高の曲なんです。
<MH>
≫しかし、そのあたりから、抒情調になったので歓迎したのだけれど、彼の声質等がイマイチってこともあり、私的にはまあまあって感じでした。「パリの散歩道」(コラム#6756)は、このムーア作曲(共作)だったんですね。彼、歌わなかった方がいいと思いますが、これは大変結構でした。≪(コラム#7197。太田)
声質が直線的なんですが、彼は自分で歌っちゃうんですよね。
彼が歌うのは元在籍したバンドである、シン・リジイ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%82%A3
<の>Voである同じアイリッシュの盟友フィル・ライノット
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%83%83%E3%83%88
(パリの散歩道の共作者)の影響が多大にあったと思います。
Gary Moore & Phil Lynott out in the fields & military man live 1984
https://www.youtube.com/watch?v=wtnKieMw7LY
2005年に地元ダブリンで行った、ムーアによるフィルへの追悼コンサート(まさか自分も亡くなるとは・・・)
シン・リジィの名曲
Emerald(アイルランドの歌)
https://www.youtube.com/watch?v=JKyzfh3nOaU
Black Rose(アイルランド国花の歌、アイルランド民謡を散りばめた曲)
https://www.youtube.com/watch?v=HixdocH1tPc
⇒ 前のは、併録されていたStill In Love With Youの方が私には抵抗感がなかったですね。(太田)
後のは、「アイルランド民謡を散りばめた」部分だけがヨカッタですね。(太田)
ムーアが作詞・作曲して本田美奈子(彼女も故人)が歌う「愛の十字架 The Cross」
「1986年(昭和61年)にはゲイリー・ムーアから楽曲提供を受け、彼のギター・ワークをフィーチャーした「the Cross -愛の十字架-」をガイ・フレッチャー(ロキシー・ミュージックの元メンバー)のプロデュースにより制作した。ムーアとフレッチャーはこの年にロンドンで録音されたアルバム『CANCEL』にも参加している。この時にフランクフルトでのクイーンのコンサートに招かれ、メンバーとの交流を深めた。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E7%94%B0%E7%BE%8E%E5%A5%88%E5%AD%90.
https://www.youtube.com/watch?v=DuDofdKqobg
⇒ウーム、これも残念ながら失敗作ですねえ。(太田)
≫彼がカトリック系なのか、プロテスタント系なのかがどこにも出てこないのが不思議です。≪(同上)
彼はカトリック系ですね。
米国カトリック系のサイトに彼の死亡についてBBSで書かれており、BBC記事の典拠まで載せておりますので間違いないと思います。
「Catholic Answers Forums」
Rock guitar star Gary Moore dies aged 58
He's probably not so well known in the States but there are more than a few who will recognise him and his work.
http://forums.catholic.com/showthread.php?t=533804
http://www.bbc.co.uk/news/uk-northern-ireland-12377862
<太田>
どうもありがとう。
考えてみれば、カトリック系とプロテスタント系の間であれだけ殺し合いを続けてきた歴史を持つ北アイルランドで彼が生まれ育った・・しかも、ムーアが生まれ育ったベルファストでは、両系の人口がほぼ拮抗・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%B9%E3%83%88
ことから、どっち系なんて野暮でアブナイことには極力言及しない、という暗黙の掟が彼のファンの間にある、ということかもしれませんね。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
こりゃ感動もんだ。
特に、冒頭のお母さんの写真、本当に美しい!↓
「この世を去る72時間前、母は愛する息子の結婚式で「ラストダンス」を踊った(動画)・・・」
http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/23/grgroom-and-his-dying-mom-share-last-dance-72oom-and-his-dying-mom-s_n_5866750.html
日本の主要メディアの電子版よりも詳しく報道してくれてありがとう。↓
「米太平洋軍司令官に日本生まれのハリス提督を指名・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/09/24/2014092401706.html
今回の米軍「等」によるシリア空爆で、アレッポのアルカーイダ系も標的となったことが分かった。↓
A total of eight U.S. air attacks carried out in Syria’s largest city were aimed at the Khorasan Group, described in a U.S. Central Command statement as an organization of Al Qaeda veterans.・・・
http://www.latimes.com/world/middleeast/la-fg-airstrikes-syria-isis-20140923-story.html
子供たちは人間主義的であることが分かった。↓
・・・according to researchers at Cardiff University who found that half of all 10 to 15-year-olds would give away all or much of a £1m windfall.・・・
a quarter of the schoolchildren would give away the entire £1m, with a further 25% giving away substantial sums to charity, friends or relatives. Some 14% said they would save the whole sum.・・・
Girls appeared to be more altruistic, making up 58% of those wanting to give it all away, while 12 to 13-year-olds were the most generous. But boys were twice as likely as girls to bank the windfall.・・・
http://www.theguardian.com/society/2014/sep/24/1m-children-selfish-give-away-million-pound
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
太田述正コラム#7200(2014.9.24)
<中東イスラム文明の成立(その8)>
→非公開
太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/