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太田述正コラム#7193(2014.9.21)
<皆さんとディスカッション(続x2392)>

<太田>(ツイッターより)

 「日本を旅行するのは祖国を愛していないから? 官製メディアの質問…」
http://www.recordchina.co.jp/a93650.html
「「日本軍の罪を暴くことは反日扇動なのだろうか?」 共産党機関紙の訴え…」
http://www.recordchina.co.jp/a93964.html
 明日のディスカッションで再度取り上げるが、正解解答は、それぞれ、「日本を旅行するのは愛国的行為」、「日本軍の罪を暴くのは中国共産党批判を促すため」であり、中共のネチズン達のコメント投稿中に正解が散見される。
 中共当局の対日戦略についての僕の指摘を裏付ける対中共国内情宣活動についに当局が乗り出したってことだな。

<太田>

 上記記事のさわりの部分をどうぞ。
 なお、後出の中共人民日本讃嘆小特集も参照のこと。↓

 「・・・「日本の良いところを実際に目にするだけでも、旅行が無駄にならないと思う」「母の同僚が日本に行った。帰国した彼に職場のみんなが『日本はどうだった?』と聞くと、『良かった』。『どこが良かったの?』『すべてが良かった』だってさ」・・・
 「反日感情はあなたがた官製メディアが扇動したから生まれたんじゃないの?」」
http://www.recordchina.co.jp/a93650.html
 「・・・「また反日扇動が始まったぞ」「その通り!私たちはみんな日本を恨んでいる。で?」
 「連日暴いている?日本への恨みを利用して、国民の目線をそらそうとしているだけだろ」「靖国神社を参拝することが、侵略の罪を否定することになるの?どういう論理?」
 「それなら、あなた方共産党は、なぜまだ日本に色目を使うんだ?」「ならば直接、往来を絶ち切ればいいのでは?日本に制裁や圧力を加えるのを見たことがない。捨てられた女みたいに毎日、ああでもないこうでもないと文句を言って。意味があるのか?」
 「共産党の真実の歴史が暴かれるのはいつかな?」「毎日、愛国を叫ぶやつこそ売国奴」
 「日本に虐殺された中国人が多いか、毛沢東に餓死させられた中国人が多いか…」・・・」
http://www.recordchina.co.jp/a93964.html

<Ar0LM3pQ>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫ロックミュージックを雑音扱いかよ
 「私にとっては」って断ってるじゃん≪(コラム#7191)

 個人的見解にしても、多くのファンが予想される分野を腐すのは、憎まれこそすれ良い事ではないでしょう。
 それと、ロック嫌いの表面よりも読者を怒らせた事を楽しんでいるかのような太田さんの態度が気にかかります。
 以上、横からの意見でした。

<W7Oaz2sw>(同上)

>楽しんでいるかのような太田さんの態度

 どこを読んでそう思ったのか知りたいね。
 ただ、太田さん(の主張)を単なる「愉快犯」的な視点で捉えるのではなく、もう少し「深刻」に考えたほうがいいと思うよ。↓

 「実は、私が元々提起した話は結構深刻なのであって、小さいころに、広義のロックを聴いて育った、小泉純一郎や村上春樹を始めとする戦後日本人達にとっては、米国が感性的に第二の祖国になってしまっており、私は、このことが、日本を米国から「独立」させるにあたっての最大の障害の一つである、と考えています。」(コラム#7181。太田)

<太田>

 <Ar0LM3pQクン、>往時は、下掲のように、「多くのファンが予想される<ビートルズという>分野」をイスラエルやソ連といった国家まで「腐す」ことを厭わなかったところ、ビートルズを、私が、(今に始まったことではありませんが、)高く評価していることをお忘れなく。

 「母国イギリスでは1965年のM.B.E勲章叙勲時にその批判が顕在化した。ビートルズへの叙勲に抗議する形で勲章を返却する者も現れ、この時は863個の勲章が返却された。同1965年、イスラエルは[・・ビートルズの歌がわが国の若者の心を崩壊させると信じる国会議員もいたこと<等>から・・]ビートルズの公演を拒否しており、またソビエト連邦(当時)を中心とした社会主義国家は、ロック音楽を資本主義による精神汚染とみなし、ビートルズの流行は西側からソ連国内の自由化を図るプロパガンダ工作の一種ととらえたため、そのレコード発売には政府からの許可が下りなかった。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%BA#.E3.82.B8.E3.83.A7.E3.83.B3.E3.81.AE.E3.82.AD.E3.83.AA.E3.82.B9.E3.83.88.E7.99.BA.E8.A8.80
http://www.afpbb.com/articles/-/2343561?pid=2572670 ([]内)

 現在、私は、ご案内のように、米国を根底的に批判するに至っているところ、親米であった20歳代に米国に留学した時に、広義のロック音楽に初めて遭遇し、というか遭遇させられ、騒音としか感じられず、嫌悪感を抱いたのが、今にして思えば、私が米国の根底的批判に至る長い道のりの出発点であった、ということに思い当たり、本件を提起したことをご理解いただきたいと思います。
 とにかく、(米国の属国である)日本人でありながら、それまで、全く、ロック音楽なしの、言葉は悪いけれど、無菌状態で20歳代にまで過ごしてきた・・当時は、NHKがその種の音楽は殆んど放送しなかったと記憶していますがね・・ことは、奇跡に近かったはずですが、その奇跡のおかげで、といったところでしょうか。

<MH>

≫最後に登場した曲、楽しませてもらいましたが、どうしてオケとの共演なのに、投稿者はDrums Soloなんてタイトルをふったんでしょうね。いずれにせよ、これ、本来ドラムとシンバルを使って演奏していたものを、ドラムス1個で、しかもややロック調に演奏した、というだけのことであり、色ものクラシックたるこの「序曲」の、一編曲演奏でしかありませんねえ。≪(コラム#7191。太田)

 説明不足でしたね。
 コージーの演奏はオケとの共演ではなく1977年のリッチーブラックモアズレインボーのミュンヘンでのコンサートの一部なんです。
 ですから「ドラム・ソロ」であり、バックのオケはテープ演奏です。

 インストでご紹介するとすれば、路線を変えてジャズロックで有名な英国人ジェフ・ベック。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AF

 ロンドン、ロニースコッツクラブのライブは如何でしょうか。これも素晴らしい演奏だと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AF3%E3%80%9C%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%84%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96
http://www.youtube.com/watch?v=_ndyILodYwM

⇒にゃーるほど、こりゃアリですねえ。
 これ、要するにロックの楽器(エレキギター、キーボード)も使ったジャズですな。
 なお、ジャズは、環境音楽・・飲みながら(、場合によっては談笑しながら、)チラ視聴する、或いは映画の効果を高める、等のためのもの・・であって、広義の現代音楽に属する、というのが私の考えです。(太田)

 追記<です。>

 ロニースコッツクラブ
http://www.ronniescotts.co.uk/index.php
のライブでプレーしグラミー賞を取った、ビートルズの「A Day in the Life」。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95

 ビートルズの原曲
http://www.youtube.com/watch?v=P-Q9D4dcYng

 同じくビートルズの「She's a Woman」
http://www.youtube.com/watch?v=lVG-UUiRE_E

 ジェフベックのプレー
http://www.youtube.com/watch?v=TZlFTbvfKPE

 口に銜えてプレーしてるのがスティービーワンダーから貰ったトーキングモジュレーターです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
 ジェフの使用で有名になり、世界中のギタリストがコピーしました。

⇒こっちの方は、私にはやっぱしダメだったですねえ。(太田)

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 ははーん、そういうことか。↓

 「・・・北朝鮮が9月中旬、日本人拉致被害者らの再調査に関し、拉致の疑いが拭えない特定失踪者と、残留日本人、日本人配偶者の安否情報に限って初回報告に盛り込む考えを日本側に示していたことが分かった。日本政府認定の拉致被害者12人については「調査中」として具体的な情報は提示しなかった。・・・日本側は、12人に関する新たな情報が含まれない限り、報告を受け入れることはできないとして拒否した。
 日本政府は、北朝鮮が経済的な見返りを得るため、情報を小出しにする駆け引きの姿勢を強めたと分析。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014092001001679.html

 事態は深刻だねえ。↓

 「・・・いじめ問題後、約1年9か月にわたる雅子さまの同伴登校に始まり、山中湖校外学習への同行と“特別扱い”を学習院側が認めていった。この姿勢にOB・OGである秋篠宮ご夫妻は首をかしげざるを得なかったという。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/9275536/

 これで、かなり、手術方法が分かってきたが、まだまだだねえ。
 (隔靴掻痒の感があるのは、公開できない特許権上の理由でもあるんだろか。医療技術でも特許ってあるんだろか。)↓

 「基礎からわかるiPS細胞臨床応用・・・」
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=105239&cx_text=07&from=ytop_os_txt2

 本日もまた、中共人民の日本礼賛小特集をどーぞ。↓

 「・・・テレビ司会者などを務めた崔永元(ツイ・ヨンユエン)氏が以前、東京の書店街を訪れた際、中国の56の民族の歴史や文化が事細かに書かれた書籍がたくさん積まれているのを見て驚いたという話を紹介し、「日本人は私たちの歴史を有している。私たちには何があるのか」と問いかけている。・・・
 「われわれには抗日『憤青(※反日的な思想が強い若者)』がいる」「私たちには『恨み』と『うぬぼれ』があるね」「おれたちには日本の成人向け動画がある!」
 「中国人には『貧富の差』がある」「われわれには『五毛党』がいる」(※「五毛党」は中国共産党支配下の世論誘導などを行うサイバー部隊)「手で日本兵を引き裂いてきた歴史かな」(※抗日ドラマに登場するシーン。荒唐無稽な内容で批判が噴出していることを皮肉っている)
 「中国は自分たちの歴史を闇に葬ってきたからな」「(中国は)文化をなくし、民族をなくし、自分をなくしている」「こういう問題を自問する同胞がいることが救い」
 「日本に感謝しなければ。もし彼らがいなければ、こうした書物は完全にこの世から消え去っていただろう」」
http://news.livedoor.com/article/detail/9273208/
 「・・・「中国の体制が変わらない限り日本に追いつくことは永遠にできない」
 「中国の憤青(※反日感情が顕著な若者)は日本のことになると過激な発言を繰り返すが、実際多くの日本人は政治に興味がなく、素養は中国人よりはるかに高い」・・・
 「日本人の生活水準は我々より高い。確かに仕事はつらいが、福利厚生は整っており、生活も保障されている。安定は素養の向上につながる。中国人の素養も決して低くはないが、庶民の生活が安定していないため、素養の向上が発展に追いついていないのだ」・・・」
http://www.recordchina.co.jp/a93958.html
 「・・・日中で行われた世論調査で、53%の中国人が将来的に「日本と軍事衝突が発生する」と考えていることがわかった。・・・
 「利益がなければ戦争なんてしない」「長年の洗脳教育の成果か」「戦争したいやつが、真っ先に戦場へ行ってくれ」
 「まずはこの調査の信ぴょう性を疑わねば。戦争したいやつは5割もいないだろう」「この調査はおかしい。そんなに頭の悪いやつが53%もいるとは思えない」「中国は食品安全、大気汚染、水質汚染でそれどころではない」
 「国辱を忘れるなとは言うが、軽々しく戦争を口にしてはいけない。戦争は国と国民に大きな代償を払わせることになる」
「中国は日本にかなわないよ。いずれにしても、おれは戦争なんてごめんだ」
 「平和がいい。戦争反対」「あの世へ逝くのを最も恐れているのは、ほかならぬ中国人。戦争?笑っちゃうよ」「多くの家庭は一人っ子。誰が戦地に送りたい?一家の大黒柱を失ったらその家は誰が面倒見るの?やっぱり平和がいい」」
http://www.recordchina.co.jp/a94072.html
 「・・・日本には街の清掃員という職業は存在しないが、一人ひとりが街の美化に関わっているのだ。・・・」
http://www.recordchina.co.jp/a91787.html
 「・・・「韓国に対しては、日本と中国は永遠に味方同士だ」「日本が嫌いなのは日中戦争の部分だけ。その他は尊敬出来る」「将来、日中関係が改善される日が来るなら、それは韓国のおかげかも」・・・「だから私は日本が好きなんだ」「日本政府は嫌なことばかりするけど、日本の国民はいつも暖かい」・・・」
http://www.recordchina.co.jp/a93313.html
 <最後に、御当局サマたる人民網による、ほんわかとした日本ヨイショ記事だ。↓>
 「・・・視覚的な記憶というものは、案外良く覚えているものだ。月日が移り変わり、長い年月を経ようとも、桜の花を見ると、正装に身を包み学校生活をスタートさせたあの春の日のことを、日本人なら誰でも懐かしく思い出す。」
http://j.peopledaily.com.cn/n/2014/0918/c94473-8784699.html

 朝鮮日報が本日も、日本ヨイショ記事。↓

 「アリババと孫正義・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/09/20/2014092001312.html

 ダライ・ラマの中共当局評価、とりわけ習近平評価は正しい。
 それにしても、全球的なチベット仏教ブームには困ったもんだ。↓

 「・・・ダライ・ラマ14世は19日まで訪印した中国の習近平(シーチンピン)国家主席について「国内の汚職問題を解決している」と評価。「習氏は訪印中、仏教が中国文化に大きな役割を果たしたと語った。彼はより開かれ、現実的な考えを持っている」と述べ、「最近は中国や台湾から多くの仏教徒がチベット仏教を学びに来る。チベット仏教の未来に、私は楽観的だ」と語った。」
http://digital.asahi.com/articles/ASG9N5TVGG9NUHBI00Z.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG9N5TVGG9NUHBI00Z

 Isisよりもアルカーイダ系の方が米国にとっては危険だという記事がまた出てた。
 (当たり前じゃん。アホちゃうの?(太田))↓

 ・・・Some American officials and national security experts said the intense focus on the Islamic State had distorted the picture of the terrorism threat that has emerged from the chaos of Syria’s civil war, and that the more immediate threats still come from traditional terror groups like Khorasan and the Nusra Front, which is Al Qaeda’s designated affiliate in Syria.・・・
http://www.nytimes.com/2014/09/21/world/middleeast/us-sees-other-more-direct-threats-beyond-isis-.html?ref=world&_r=0

 イラク国内じゃ、米CIAとIsisはつるんでるって思ってる人が大半だとよ。
 (イラクのシーア派と米国人一般のアホさかげんはいい勝負だよ。(太田))↓

 Suspicions Run Deep in Iraq That C.I.A. and the Islamic State Are United・・・
http://www.nytimes.com/2014/09/21/world/middleeast/suspicions-run-deep-in-iraq-that-cia-and-the-islamic-state-are-united.html?ref=world
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太田述正コラム#7194(2014.9.21)
<中東イスラム文明の成立(その5)>

→非公開

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