太田述正ブログは移転しました 。
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太田述正コラム#6970(2014.6.1)
<皆さんとディスカッション(続x2281)>

<太田>(ツイッターより)

 「…日本人は中国人のようにジロジロと人を見ることがないため、公共の場所では日本人の眼差しを見ることはない…仕事をしている日本人の眼差しは、とても鋭くやる気に満ちている。中国人のように怠惰ではない。…日本人が仕事に誇りややりがいを感じているのに対し、多くの中国人は生計のためだけに嫌々仕事をしているためではないか…さらに、バス停で日本円が足りなくて困っていた時に、日本人のおばあさんが不足分をくれ…その際のおばあさんの眼差しを…愛情があり、菩薩のようだった…と…し…寂しさと悲しさ、絶望に満ちている中国の老人の眼差し…との違いを強調した。…」
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/photonews/375725/
中共の人々の観察眼は鋭い。
 この「女性<が>香港経由で帰国したが、香港空港に到着した際、人々の眼差しが「悪意に満ちたものに変わった」と感じ、「香港空港は世界一の空港と言われるが、日本の空港には及ばない」と結論付け」たのもご立派でやんす。

 中共の新聞による掛け値なしの日本礼賛記事だ。
http://news.livedoor.com/article/detail/8889928/
 だけど、「大多数の中国人の日本に対する理解度は、はるか遠く太平洋の対岸に存在する米国に対する理解度に遠く及ばない。」のが本当だとすると、もっともっと記者達に頑張ってもらわねば。

 「日本の報道自由度は世界42位、なぜ日本メディアは異質なのか?海外から改善勧告も…」
http://news.livedoor.com/article/detail/8889994/
 43位ってのは低すぎると前にも書いたが英米に比べて日本の主要メディアの質が格段に低いことは確か。
 参考↓
http://blogos.com/article/87529/

<TA>

 三回目の講座のスライド素案、悪戦苦闘中です。
 結論から言いますが、まだまったく出来ていません。
 進捗状況的には、とりあえず料理の材料をテーブルの上に並べてみた、といったところでしょうか。
 必要なスライド、というか材料は、

1.アメリカはアングロサクソンと欧州のキメラ
2.キリスト教の論理
3.双極性障害について
4.共和党と民主党(キリスト教原理主義者とリベラルキリスト教徒)
5.南部と北部
6.人物篇

といったところです。
 一つ一つは大してややこしくもないのですが、これら全てを整理というか有機的に繋げて考えようとすると、かなりの歯ごたえになるのです。
 例えば、南北戦争以前、南部と北部は別の国ほどに違ったとかなんとかと書かれたコラムを読んだ記憶があるのですが、その違い及び原因、そしてそれを共和党と民主党と絡めて考えようとすると、

 「米国の二大政党である共和党は、主として北部人の間から生まれ、民主党は、主として南部人の間から生まれました。ところが、その後、共和党は主として南部人の政党となり、民主党は主として北部人の政党へと変貌を遂げます。つまり、かつての北部人が南部人となり、南部人が北部人となる、という、大きなねじれが生じるのです。」(コラム#6377。太田)

という件と合わさり、またあるいは、北部と南部どちらが欧州的か、などと考えも拡散し、えらいことになるのです(要するに南北を対立軸として図示するか、それともあくまで党派を対立軸にするか)。
 とりあえず、あと一週間、アメリカ史の勉強、コラムの読み込み、材料の整理・下ごしらえをやってみます。
                    
<太田>

 いやー、自分では、負担の少ない部分をお願いしたつもりだったけれど、無意識下では、容易ではないからこそ、ぶんなげちゃったのかもしれませんね。
 いずれにせよ、4と5は分けないこととし、「キリスト教原理主義者とリベラルキリスト教徒」一本にした方がよろしいのでは?
 そういう観点からは、3も分ける必要はなさそうですね。
 というのも、それはリベラルキリスト教徒の属性だからです。
 更にまた、2をアメリカ(米国)のところで正面から取り上げるのもやや疑問があります。
 取り上げるのなら、プロト欧州文明/欧州文明のところじゃないかと思うのです。
 ただ、確かに、2は講座のどこかできちんと取り上げた方がよさそうであり、そういう意味では、整理していただけるのなら有難いです。

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 Chaseさん、次々に恐縮ですが、アングロサクソン/欧州文明の人物群のスライドの素案の作成をお願いします。
 日本文明の人物群と平仄を合わせた方がいいかもしれません。
 TAさんご提案のアクィナスは、プロト欧州文明ゆえ、採用しませんでした。
 なお、グロセテストはグロステストに今後統一したいと思います。

           記

 アルフレッド大王(Alfred the Great。849〜899年)は、「君主は、要するに民の召使いであると<し、>・・・その生涯を通じて・・・彼の 民のことだけ、そして民にとって何が最も良いことかだけを考え続け<た。>」(Henrietta Marshll ‘Our Island Story’(1905)より。Edward Vallance 'A
Radical History of Britain: Visionaries, Rebels and Revolutionaries, The
Men and Women Who Fought for our Freedoms'(2009)から孫引き。)

 ロバート・グロステスト(Robert Grosseteste。1175?〜1253年)は、アリストテレス等のギリシャ科学書を批判的に読解するとと もに、星の輝き、音の発生、ナイル川の氾濫、雷の原因、動物の形態論等について、自らの自然観察に基づいて、次々に新しい見解を打ち出 し・・・た。彼はまた、ローマ法王の言や聖書の解説書ではなく、直接聖書そのものにあたれと主張し、法王庁の堕落を厳しく批判し・・・ た。(R.W. Southern, Robert Grosseteste ‘The Growth of an English Mind in Medieval Europe, 2nd edition’(1992)より)

 カール・マルクス(Karl Heinrich Marx。1818〜83年)は、「科学的社会主義、いわゆるマルクス主義を打ち たて、資本主義の高度な発展により共産主義が到来する必然性を説いた。」(ウィキペディアより)

 アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler。1889〜1945年)は、「人種主義的思想 (ナチズム)に基づき、・・・ドイツ民族が世界を支配する運命を持つと主張し、ナチス時代のドイツでは・・・ユダヤ人や障害者を弾圧、抹殺する政策を行った。さらに「ドイツ民族を養うため、東方に『生存圏』が必要である」として、領土回復とさらなる拡張を主張した。それは軍事力による領土拡張政策につなが<った。>」(ウィキペディアより)

<太田>

 というわけで、コラム#46、363、461、1064、3132、6926、6960の訂正でーす。(ブログは訂正しませんのであしからず。)
 グロセテスト→グロステスト

<太田>(Mixi太田コミュ・2014年05月14日 17:40)

 『Cube』
< http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%96_(%E6%98%A0%E7%94%BB) >
を途中から最後まで鑑賞。

<koijiuhuy>(同上・2014年05月14日 18:48)

 あんたすごいなwww。
 できれば感想聞かせてくれねえかな。

<太田>(同上・2014年05月17日 12:18 )

 『ドルフ・ラングレン・ダブル・トリガー』
< http://ameblo.jp/kamiyamaz/entry-11494350269.html >
を途中から最後まで鑑賞した。

<koijiuhuy>(同上・2014年05月17日 12:29)

 感想は?

<太田>(同上・2014年05月31日 18:13)

 オー今頃、koijiuhuyサンの2本の質問に気が付いた。

 『Cube』については、プロットの着想が斬新だったが、大学受験当時でまだ数学の知識がそれなりに生きてた頃に鑑賞できてたら、もっと楽しめたと思うね。

 『ドルフ・ラングレン・ダブル・トリガー』については、ラングレンという俳優は初見であったところ、その演技に、かなりの迫力を感じたねえ。

<やまもと/BERNIE>

 「日支戦争をどう見るか」シリーズを終えて
http://www.ohtan.net/video/kouen20131019.html

 日本文明について
http://www.ohtan.net/video/kouen20140426.html

<太田>

 K.Kさん、この際、ということで、2点、お尋ねしておきます。
 Thunderbirdで有料読者に新規コラムを送ってから、次にブログやまぐまぐで、即日、或いは2か月半後に一般公開しているところ、まぐまぐには、メールログをコピペしてアップしています。
 その理由は、見栄えの観点から、一行を適当な字数内に抑えるためです。
 ところが、Thunderbirdでは、URLについては、途中で折り返しにならないため、コピペしてから、私が自分で折り返しをさせています。(そうすると、URLをクリックしてもブラウザが開かないので、読者のためになっているかどうかは悩ましいところですが・・。)
 さて、問題は、URLの登場回数が多い等のコラムにおいては、Thunderbird上で一切折り返しがつかない場合があることです。
 仕方なく、ブログにアップする場合と同様<に>秀丸でつくったコラム原簿をそのままコピペした上で、全行、私が自分で折り返さなければならないので、やたら時間がかかります。
 これを回避する方法があるのか、お聞きしたいのです。

 もう一つは、Thunderbirdでメールを送ろうとする時に、以前は、アドレス帳を左の列に表示させ、その中からメーリングリストを選択できたところ、どこか変な所をさわったためか、1か月ほど前から、アドレス帳の表示ができなくなったのです。
 そのため、アドレス帳を開いて、その中のメーリングリスト内の全メルアドを、一挙にメールの宛先欄に<ドラッグアンドドロップ>しなければならなくなっています。
 これがどうして困るかと言いますと、件名欄やReply-To欄<、ひどい時は本文>にコピペされてしまい、訂正するのに手間取ることがあるからです。
 そこで、元の仕様に戻すにはどうすればよいのかをお聞きしたいのです。

<K.K>

 まず、後半部分に関してですが、Thunderbirdを起動して、 [作成]ボタンをクリックしてください。
 作成ウインドウが開いたら、[F9]キーを押してみてください。
 これでアドレス帳表示されないでしょうか?

⇒表示されました!(太田)

 次に、前半部分に関してですが、下記の数値を教えてください。
 Thunderbirdを起動してください。
 [ツール(I)]→[オプション(O)]をクリックしてください。
 [オプション]ウインドウが開いたら、左上の[詳細](歯車アイコン)をクリックしてください。
 [一般]タブ(←一般ボタンの下)をクリックしてください。
 右下の[設定エディタ(C)]をクリックしてください。
 警告画面が出ましたら、[最新の注意を払って使用する]ボタンをクリックしてください。
 [about:config]ウインドウの[検索(R)]テキストボックスに下記の[ ]内をコピペしてください。
 [mailnews.wraplength]
 画面が変わって、[mailnews.wraplength]の設定内容が表示されると思います。その中の一番右の[値]の数値を教えてください。

⇒72でした。(太田)

<K.K>

 前半部分の質問の趣旨なのですが、[mailnews.wraplength]という設定値は、半角何文字目で自動折り返しをするかを設定しているのですが、この設定値が72になっている、すなわち、全角で36文字目で改行されるはずなのに、長いURLを含むメールだと、長いURLが改行されないために、これに引きずられる形で、URL以外の全文も改行されなくなってしまう、ということでしょうか?

<太田>

 確たることは言えないのですが、特段URLがたくさん出てくるコラムではなくても、折り目がつかないことも、ままあるものの、一人題名のない音楽会・・URLが登場する頻度が大きい・・付のコラムの場合、2回に1回くらい全体に折り目がつきません。
 なお、その場合、一人題名のない音楽会部分を除いて同じコラムを自分あてに送ると、これも2回に1回くらいは折り目が付いてくれる、という状況です。
 (<折り目が付いてくれた場合は、>その後、一人題名のない音楽会の部分をコピペして付け加えた上で、自分でその部分に一行一行折り目を付けるわけです。)

 秀丸エディタでコラムを書いて、まず、Wordにそれを貼り付けているので、どちらかで折り目を付けちゃう、という手があるのかもしれません。
 (やり方は調べていませんが・・。)
 ただ、秀丸エディタで折り目を付けちゃうと、有料読者にThunderbirdで送った際に、おかしなところに折り目がついてしまって、読みにくくなってしまうことが想像されます。

<K.K>

 確信はありませんが、36文字で改行されるはずなのに、されないのはコラムナンバーが原因だろうと思います。しかも・・・に再現性は高くないようです。
 コラムナンバーが原因で、文字コードがISO-2022-JP のメールを送信したのに UTF-8 になっているようです。
 通常太田さんの有料読者への配信は文字エンコードがISO-2022-JPなのですが、コラムナンバー6969、6968(有料読者向けの方のみ)、6966(有料読者向けの方のみ)等はUTF-8になっています。
 原因がおおよそわかりましたので、対策を探ってみます。
 もう少しお時間をください。
 尚、引用URLの件ですが、メール配信の場合は、改行を入れないなくても読者には失礼にならない、むしろ入れない方がよいように思うのですが。

<太田>

 今後は入れないことにしましょう。
 <なお、>太田ブログへのアップの際には、逆に、改行を入れてはいけないことにご留意ください。
 また、ケーブルTV会社のJCOM太田への会社名変更に伴い、
http://faq.myjcom.jp/faq_detail.html?id=97&category=&page=1
にアクセスしました(コラム#6938)が、会社名は出てくるものの、コンテンツがまだ入っていませんし、インターネット関係サポートに電話しても混雑していてつなげない状況なので、しばらく様子を見たいと思います。

<K.K>

 下記のブログの方の解決策でOKだとは思いますが、もう少しだけ待ってください。
 明日の午前中までには手順等を送付いたします。
 (こちらの方は「ᦅ」が原因で文字化けしたそうです。)
http://self.blog.so-net.ne.jp/2011-02-06

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 上の方は、「自分と関係のある国が」は、「自分と関係のある」は不要だし、「国」と限定するのもおかしい。
 下の方は、自衛権は一つであり、「個別的」も「集団的」も本来ないはずなのでおかしい。↓

 「「集団的自衛権」は、自分の国が攻撃されていなくても、自分と関係のある国が攻撃されたときに反撃する権利です。・・・
 自衛権には二つある。一つは、自分で自分の身を守る「個別的自衛権」だ。・・・もう一つが「集団的自衛権」。・・・」
http://www.asahi.com/articles/DA3S11166357.html?iref=comtop_fbox_d1_01

 米国で原理主義的キリスト教徒がのさばり出したホンネのきっかけは黒人隔離禁止最高裁判決だったが、(さすがにはばかられたもんだから、その代わりに、)タテマエ上のきっかけにされたのが、その後の妊娠中絶容認最高裁判決だったとさ。
 前者は黒人差別、後者は女性差別が背景にあるとも。
 (だけど、そんな原理主義的キリスト教徒より数等倍ワルなのがリベラルキリスト教徒なんだからね。(太田))↓
http://www.slate.com/blogs/xx_factor/2014/05/29/the_religious_right_formed_around_support_for_segregation_not_against_abortion.html
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太田述正コラム#6971(2014.6.1)
<支那文明の起源(その6)>

→非公開

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