太田述正コラム#6596(2013.11.26)
<皆さんとディスカッション(続x2094)>

<太田>(ツイッターより)

 英国のアマゾンで、一週間に4日、夜間、倉庫で、10時間半の勤務(休憩1時間)で11マイルも歩いて33秒ごとに1個ずつのペースで注文を受けた荷物を集める仕事は、精神的・肉体的な障害を引き起こしうる、とBBCが番組で糾弾。
http://www.bbc.co.uk/news/business-25034598
 日本のアマゾンについての同様の映像を見たことがあるが、僕自身、こんな仕事、人間じゃなくロボットにやらせるべきだ、とその時思ったもんだ。

<Y2hgNB0k>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 中共は本当にツンデレだなぁ〜。
 日本の事が大好きなのに周りを気にして素直になれない。
 そんな気持ちに気付かない主人公の日本。
 ライトノベル読んでるみたい。
 ここに反日から親日になった韓国が加わるとハーレムだな。

<RwEk3avQ>(同上)

 <Y2hgNB0kクンの言ってる>意味が良く解からんが、アメリカを筆頭に英、EU、欧、東アジアと韓国を除く国々が日本の集団的自衛権を認める動きを見せてるのは、中共の必要以上の挑発行為が理由の一つだって事?
 これって中共になんのメリットがあるんだ?
 日本が集団的自衛権行使出来るようになれば日本とアメリカが対立して中共と仲良くなってくれるとでも思ってるのか?

→中共当局は、少なくとも、日本が「独立」すれば、(先の大戦や戦後占領の経緯に鑑み、)米国と対立するようになるのは必至であり、中共にとっては両国を手玉に取りやすくなると信じてる、と考えられるのさ。(太田)

 あと韓国が親日になるってのが信じられない。

→信じられないことに、既に親米にはなっとるぜ。(太田)

 ってか今更↓こんな連中に擦り寄ってきて欲しくねえよ。
http://blog.livedoor.jp/oboega/archives/35090235.html
 中共と一緒に滅んでしまえ。

<太田>

 中共(中国共産党政権)は滅ぶことはありうるわけだが、韓国が滅ぶってそもそも意味不明。
 それに、擦り寄るも何も、こういう日韓(旧日本帝国)プロジェクトもあるで。↓

 「ユーザー3億人突破LINE、来年中に5億人目指す・・・
 LINEは日本で誕生し、海外では韓国ではなく日本のサービスとして知られている。東日本巨大地震が起こった2011年、韓国に引き揚げず最後まで残っていた社員らが自宅で待機しながら、手軽にメッセージをやりとりできるサービスとして考案したのがLINEだ。・・・
  LINEは来年中の5億人突破を目指している。これを達成すれば、韓国発の世界No.1モバイル・サービス登場も夢ではない。」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/26/2013112600667.html

 その韓国は、カネの切れ目が親子の切れ目っちゅう、世界でもユニークな国らしいが・・。↓

 ・・・ Korea was the only country to show a relationship between the wealth of elderly parents and the frequency of visits by their children. The frequency doubled with every additional a percent of income, according to his findings.
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2013/11/26/2013112600466.html

<jQf3wGtii>(「たった一人の反乱」より)

 <ねこ魔人サン、>アンパンマン、やなせたかし氏の話は、いい話でした。
 ありがとうございました。

<TA>

≫読者の皆さん、ねこ魔人サン投稿へのコメントをどーぞ。≪(コラム#6588。太田)

 日本のアンパンマンとアメリカのスーパーマンとの比較から、『スパイダーマン9.11』を思い出しました。↓
http://dizdiz.jugem.cc/?eid=921
http://blogs.yahoo.co.jp/wygby591/15717084.html

 こういった現実世界における事件等と漫画・アニメを関連付けること、日本では聞いたことがありませんし、感覚的に有り得ないように思います。
 アメコミの類についての知識は全くありませんが、当時、文化の違いに大いに違和感を感じたものです。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 はあ、そうだったの?↓

 「日本の防空識別圏、馬羅島上空を「侵犯」・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/26/2013112600950.html

 こんな「ニュース」を目にした。↓

 「インドとの国境に近いネパール南部のルンビニ(Lumbini)で、仏教の開祖である釈迦が生まれたとされる場所で木造建築物の痕跡が新たに見つかった。これは紀元前6世紀頃のものとみられ、考えられていたより2世紀も早く釈迦が生きていたことを示す証拠であるかもしれない・・・」
http://t.topics.jp.msn.com/t/news/international/%e9%87%88%e8%bf%a6%e3%81%ae%e7%94%9f%e8%aa%95%e5%b9%b4%e3%81%8c%e6%97%a9%e3%81%be%e3%82%8b%e5%8f%af%e8%83%bd%e6%80%a7%e3%82%82%e3%80%81%e3%83%8d%e3%83%91%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%81%ae%e9%81%ba%e8%b7%a1%e3%81%a7%e6%96%b0%e7%99%ba%e8%a6%8b-1
   
 首をひねって再確認してみたけど、

 「釈迦<の>・・・主な推定生没年<について>は、
・紀元前624年 - 紀元前544年 : 南伝(上座部仏教)説
・紀元前566年 - 紀元前486年 : 北伝「衆聖点記」説
・紀元前466年 - 紀元前386年 : 宇井説
等があるが、他にも様々な説がある」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%88%E8%BF%A6
わけだから、南伝説が確からしいという可能性が出てきたってだけのことだ。

 なお、いずれにせよ、枢軸時代の範囲には収まるわけだ。↓

 「枢軸時代・・・とは、ドイツの哲学者で精神科医でもあったカール・ヤスパース(1883年--1969年)が唱えた紀元前500年頃に(広く年代幅をとれば紀元前800年頃から紀元前200年にかけて)おこった世界史的、文明史的な一大エポックのことである。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%A2%E8%BB%B8%E6%99%82%E4%BB%A3

 全日空と日航が独断でやったとは考えにくい。
 国交省に事前に了解を得たんだろ。↓

 「中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定したことに関し、全日本空輸と日本航空は25日、防空識別圏を通過する台湾便などの運航で、中国当局に飛行計画の提出を始めたことを明らかにした。ただ両社とも、これらの便の発着時刻などには変更はないとしている。
 防空識別圏を通るのは主に台湾便や香港便で、天候などによってはバンコク便などの東南アジア路線も含まれる可能性があるという。一方、上海など中国本土への便は従来から飛行計画を中国当局に提出しているため対応に変更はない。全日空は24日、日航は23日から提出を始めている。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131126/biz13112600500000-n1.htm

 国交省、ひいては日本政府が姿勢を改めたのは、米国からの「叱責」だった可能性が・・。↓

 「・・・太田昭宏国土交通相は・・・、日本航空や全日本空輸などに対し、これまでのルール通りの運用を行っていくとの政府方針を改めて連絡する考えを示した。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/131126/biz13112612510006-n1.htm
 「・・・中国側がADIZに入る航空機に対し、飛行計画の届け出などを義務づけるとしていることに対し、米国防総省の報道担当ウォーレン大佐は「応じない」と述べ、中国側の要求には従わないことを明言した。」
http://www.asahi.com/articles/TKY201311260030.html?ref=com_top6

 ところで、WSJ、「一般に、(というか米国は、)領空に入る意思のない、つまりは防空識別圏を横切りたいだけの航空機には飛行計画の事前提出を求めていない」なんてウソ書いちゃダメよ。↓

 ・・・The U.S., Japan and others also impose air defense identification zone in which planes intending to enter their airspace must declare themselves, but there is a key difference in this case. China has declared its intention to challenge planes and demand that they follow instructions in the new zone regardless of whether they intend to enter Chinese airspace or are merely transiting through the area.・・・
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303281504579217833296659344
 <ウソだっちゅう根拠は、ADIZの英語ウィキペディアだ。↓>
 ・・・ in actual practice the U.S. does attempt to apply its external ADIZ to military aircraft which pass through its extended ADIZ without intending to enter U.S. sovereign territory ・・・<(もっとも、典拠がリンク切れになっている旨警告されているが・・。)>
http://en.wikipedia.org/wiki/Air_Defense_Identification_Zone_%28North_America%29

 こういった話とも関連するが、今朝、医者に行ってから薬局で日本版ニューズウィークを読んでて、ルトワックの『自滅する中国』という翻訳本の存在を知ったので、ウチへ帰ってネットで調べてみた。
    
 「・・・中国は孫子の時代から陰謀を廻らし騙し合いを行ってきた。彼らの外交政策では裏切りや騙しが最低限のマナーと言われるほどだ。
 しかし、これは中国という同一文化内でしか通用しないものだ。・・・
 それを異文化の外国に適用すれば、周辺国が不信感を抱くのも当然と言える。・・・」
http://gekkan-nippon.com/?p=5365
 「・・・著者は「過去千年間に漢民族が中国を支配できていたのはそのうちの3分の1である」と言っている。・・・

→漢民族(漢人)ちゅうのは文明概念なのであり、「異民族」たる遊牧民侵略者達は、(モンゴル人の一部を除いて)おおむね漢人化したことからすれば、こういう言い方はおかしい。
 そもそも、漢人文明は、農耕民文化と遊牧民文化のハイブリッド文明なんだわさ。(太田)

 甘言、阿諛、ウソ、脅し、裏切り、毒盛り、暗殺、奇襲・・・という中国の文化と政治・・・
  中国の孫子の兵法<でもそれらが推奨されているところ、孫子は、>・・・は2500年以上もまえ春秋戦国時代時代の中国の状況から生まれたものだが、この時代の中国内は群雄割拠の時代である。
 これはルネッサンス期のイタリアの国際政治とおなじく、文化的に等質でおなじ規模の国家からなりたっていた時代の産物であり、第一に相互に徹底した実利主義 と日和見主義で闘争と協調がなされる。
 第二に故意に挑発し交渉に持ち込もうとする。
 第三に虚偽や騙しや、それにもとづく奇襲や暗殺が正当化されあたりまえになっている。
 いまの中国もこれをそのままいっている。 
 中国人はこの古代からの戦略に深い知恵があるものと信じて疑わず、これさえあれば欧米などをあやつれ、優位にたてると考えている。・・・」
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/05fe6cf720f7b1656e7629d9ea9cceac

⇒日支戦争/太平洋戦争の頃、このやり口に完全に「英米など<が>あやつ<ら>れ」て蒋介石政権(蒋介石/毛沢東政権)に対日勝利をプレゼントしちゃったところの、主犯格のドアホ米国の国民がよーまー恥知らずにこんなこと書けたもんだわ。
 当時の日本政府も日本国民も、漢人がどんな連中か完璧に分かっていたからこそ、(戦術的にはマズかったかもしれないが、客観的には絶対正しかったところの、あんな)「蒋介石政権を相手にせず」宣言をしたのよ。(太田)

 いずれにせよ、米国人が大言を吐けるのもそう長くはないで。
 カネ詰まりで、例えば、米空軍パイロットに訓練時間は、冷戦時代末期のソ連のパイロット並にまで削減されつつある。↓

 ・・・With sequestration and budget cuts, American combat air forces currently are getting only between five and eight hours of flying per month. "That's unacceptable," Gen. Carlisle says, noting that the U.S. is approaching the training level of Soviet forces in the Cold War, which hampered their flying ability.・・・
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304011304579219532139162744
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

太田述正コラム#6597(2013.11.26)
<アングロサクソン・欧州文明対置論(その8)>

→非公開