太田述正ブログは移転しました 。
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太田述正コラム#6532(2013.10.25)
<皆さんとディスカッション(続x2062)>
<太田>(ツイッターより)
セックスレス化した日本人について連続で英米で記事が出てるね。
今度は、ネット上のヴァーチャル恋人にはまってる男性達の紹介が軸だ。
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-24614830
前にも言ったけど、これが人間の本来の姿であって自分達もやがてそうなる、と連中はなかなか思い至らないようだね。
<太田>
補足すると、人間主義社会では、人は、性の相手方のことを慮って性欲望の顕在化に慎重だし、そもそも、自分の各種欲望をコントロールすることにも長けているから、男女とも中性化し、セックスレス化するってこと。
つまり、日本じゃ、人の多くは、(仏教の明示的関与なくして)「悟」った状態にあるってわけだ。
現代における人間主義社会の抱える唯一最大の問題は、避妊技術の向上やヴァーチャルセックスの容易化により、少子化がとめどなく進展することだ。
この少子化問題に対処するには、子育ての社会化・・かっての日本はそうだった・・とその経費の公的負担、更には子供がいる人への逆差別、等を組み合わせた施策の断行と、移民の大幅受け入れ、しかあるまい。
と、ここまで書いたら、「自分達もやがてそうなる、と・・・思い至」ってる記事を目にした。↓
<日本は少子化で世界に先行。↓>
・・・Japan is a leading indicator of a trend rather than an outlier. Birth rates are falling almost everywhere in the world except for sub-Saharan Africa. This includes the United States, where the vast majority of population growth (82 percent) in coming years will be due to immigration, an option Japan has steadfastly refused to consider.・・・
<セックスレスにおいても同様。↓>
・・・if decreased sexual desire were really the reason for Japan’s falling population, we’d be seeing versions of this trend story (perhaps to a slightly lesser extent) in every other developed country on the planet.・・・
http://www.slate.com/blogs/the_world_/2013/10/23/are_japanese_people_really_having_less_sex_than_anyone_else.html
<太田>(ツイッターより)
マルチタスク能力は、類人猿>女性>男性の順であることが分かった。
これは有事に女性の方が冷静に行動できることを示すと同時に、男性の方が物事に集中できることを示しているんだと。
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-24645100
要するに、女王蜂・働き蜂的分業が社会の自然な姿ってことかもね。
<太田>
ところが、日本の女性は女王蜂の座に座ることを拒否しているとしか思えない。
女王蜂は指導者としてふるまうだけじゃなく、何よりも子作りに励まなきゃならないんだけどねえ・・。↓
「男女平等、日本は過去最低105位・・・
昨年末の衆院選などの結果、女性議員の比率が11%から8%にさがり、政治分野が118位になったことが響いた。経済分野でも企業幹部の女性の割合が1割・・・」
http://www.asahi.com/articles/TKY201310250012.html
それでは、その他の記事の紹介です。
日本は、こういうわけで、女性も、そして、女性から指導者としての地位を丸投げされた男性も(本来的に不適任だからして)、上澄みは全然ダメだが、下積みは飛び切り優秀だ、っちゅうおかしなおかしな国なんだねえ。↓
「・・・経済協力開発機構(OECD)の国際成人力調査(PIAAC)の結果・・・「読解力」「数的思考力」分野で・・・日本の成人全体の能力が高いことが明らかになったわけだ。この理由として、社員研修のおかげという解説もされていたようだが、日本とOECD平均との差は知的職業よりもむしろ、単純作業労働者やブルーカラー労働者のほうが大きく、研修などを受けていない人の能力がダントツの世界一だったのだ・・・いかに初等中等教育で身に付けた能力が大人になってからの知的能力に影響するのかに驚かされる。・・・」
https://yorimo.yomiuri.co.jp/servlet/Satellite?c=Yrm0402_C&cid=1221840217541&pagename=YrmWrapper&cidy=0502511131025&cx_text=12&from=yoltop
この記事↓、「<民主党>の「独立」路線に中共当局が欣喜雀躍したことを思い出」(コラム#6528)させてくれたぜ。
「・・・09年に民主党政権が発足したとき、中国側の期待は大きかった。首相に就いた鳩山由紀夫は「日本は今まで米国に依存しすぎていた」と表明し、外交の軸足を中国など東アジアに移す構えをみせた。同年12月に当時の幹事長、小沢一郎が約140人の同党議員を率いて北京を訪れると、国家主席だった胡錦濤は議員一人ひとりと握手をして写真撮影に応じる異例の対応をした。・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2401E_U3A021C1000000/?dg=1
他方、「<中共当局批判>話が連日のように駆け巡る」とコラム#6528で書いた通り、本日も、そんな記事が出てたな。↓
「中国紙、記者拘束で連日の当局批判…他紙も報道・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131024-OYT1T00949.htm?from=ylist
北朝鮮の金王朝を一刻も早く打倒しよう!↓
「「第2の朝鮮戦争」65年に準備 北が派兵要請 中国機密文書・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013102502000119.html
唯一の全球的覇権国たる米国の零落ぶりを取り上げる記事も連日のように続いている。↓
<私が1970年代央に2年間過ごした、豊かな豊かな米西海岸のペニンシュラ地区がこんな有様になってるとはねえ。↓>
「シリコンバレー、貧富の差拡大…米の縮図に・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/net/news0/world/20131020-OYT1T00235.htm?from=ylist
<盗聴で(属国の日本以外の)ありとあらゆる主要国からぶったたかれてる米国だが、どこの国でもやってるという米国の反論は、米国・・正確には米国と拡大英国・・がやってることの規模と密度が他国とは桁違いであることから、かえって怒りを呼んでるってさ。↓>
・・・ US officials are being deliberately disingenuous when they claim that all countries engage in similar forms of espionage, even against allies. While it is widely accepted that the US, Britain, France, Russia and China engage in counter-espionage, other countries do not have the tools to conduct surveillance on the scale of the NSA.・・・
<また、米国側には、それなら、(昨日のコラム#6530で私が指摘したことだが、)「米国のハードパワーの使わなさ過ぎ」に文句を言うな、という反発があるとさ。(その気持ち、分かる分かる。)↓>
So far the official response in Washington has been muted, but there are signs of growing American frustration with the criticism it is receiving at the same time that it is expected to act as world leader.・・・
http://www.theguardian.com/world/2013/oct/24/obama-isolated-anger-builds-us-allies
イランから、純度20%へのウラン増殖を行わないとの交渉方針が示唆された。
この純度に達すれば、核兵器級の純度まで引き上げるのは容易なんだと。
どうやら、イランは本気で経済制裁解除を求めてるようだ。↓
・・・For optimists, a claim Thursday that Iran has halted enrichment of uranium to the critical 20-percent threshold is a sign that 24 years of bile and bluster between Tehran and Washington may be at an end.
A halt to 20 percent enrichment is among the key concessions wanted by the West, and according to The Associated Press, Iran made that offer at last week's talks. (Twenty percent is important because the most challenging part of uranium enrichment happens below that threshold; once you get to 20 percent, it’s relatively easy to enrich up to bomb-grade levels).・・・
http://www.csmonitor.com/World/Security-Watch/2013/1024/Iran-halts-20-percent-enrichment.-Are-nuclear-talks-working-video
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太田述正コラム#6533(2013.10.25)
<大英帝国の崩壊と英諜報機関(その7)>
→非公開
<皆さんとディスカッション(続x2062)>
<太田>(ツイッターより)
セックスレス化した日本人について連続で英米で記事が出てるね。
今度は、ネット上のヴァーチャル恋人にはまってる男性達の紹介が軸だ。
http://www.bbc.co.uk/news/magazine-24614830
前にも言ったけど、これが人間の本来の姿であって自分達もやがてそうなる、と連中はなかなか思い至らないようだね。
<太田>
補足すると、人間主義社会では、人は、性の相手方のことを慮って性欲望の顕在化に慎重だし、そもそも、自分の各種欲望をコントロールすることにも長けているから、男女とも中性化し、セックスレス化するってこと。
つまり、日本じゃ、人の多くは、(仏教の明示的関与なくして)「悟」った状態にあるってわけだ。
現代における人間主義社会の抱える唯一最大の問題は、避妊技術の向上やヴァーチャルセックスの容易化により、少子化がとめどなく進展することだ。
この少子化問題に対処するには、子育ての社会化・・かっての日本はそうだった・・とその経費の公的負担、更には子供がいる人への逆差別、等を組み合わせた施策の断行と、移民の大幅受け入れ、しかあるまい。
と、ここまで書いたら、「自分達もやがてそうなる、と・・・思い至」ってる記事を目にした。↓
<日本は少子化で世界に先行。↓>
・・・Japan is a leading indicator of a trend rather than an outlier. Birth rates are falling almost everywhere in the world except for sub-Saharan Africa. This includes the United States, where the vast majority of population growth (82 percent) in coming years will be due to immigration, an option Japan has steadfastly refused to consider.・・・
<セックスレスにおいても同様。↓>
・・・if decreased sexual desire were really the reason for Japan’s falling population, we’d be seeing versions of this trend story (perhaps to a slightly lesser extent) in every other developed country on the planet.・・・
http://www.slate.com/blogs/the_world_/2013/10/23/are_japanese_people_really_having_less_sex_than_anyone_else.html
<太田>(ツイッターより)
マルチタスク能力は、類人猿>女性>男性の順であることが分かった。
これは有事に女性の方が冷静に行動できることを示すと同時に、男性の方が物事に集中できることを示しているんだと。
http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-24645100
要するに、女王蜂・働き蜂的分業が社会の自然な姿ってことかもね。
<太田>
ところが、日本の女性は女王蜂の座に座ることを拒否しているとしか思えない。
女王蜂は指導者としてふるまうだけじゃなく、何よりも子作りに励まなきゃならないんだけどねえ・・。↓
「男女平等、日本は過去最低105位・・・
昨年末の衆院選などの結果、女性議員の比率が11%から8%にさがり、政治分野が118位になったことが響いた。経済分野でも企業幹部の女性の割合が1割・・・」
http://www.asahi.com/articles/TKY201310250012.html
それでは、その他の記事の紹介です。
日本は、こういうわけで、女性も、そして、女性から指導者としての地位を丸投げされた男性も(本来的に不適任だからして)、上澄みは全然ダメだが、下積みは飛び切り優秀だ、っちゅうおかしなおかしな国なんだねえ。↓
「・・・経済協力開発機構(OECD)の国際成人力調査(PIAAC)の結果・・・「読解力」「数的思考力」分野で・・・日本の成人全体の能力が高いことが明らかになったわけだ。この理由として、社員研修のおかげという解説もされていたようだが、日本とOECD平均との差は知的職業よりもむしろ、単純作業労働者やブルーカラー労働者のほうが大きく、研修などを受けていない人の能力がダントツの世界一だったのだ・・・いかに初等中等教育で身に付けた能力が大人になってからの知的能力に影響するのかに驚かされる。・・・」
https://yorimo.yomiuri.co.jp/servlet/Satellite?c=Yrm0402_C&cid=1221840217541&pagename=YrmWrapper&cidy=0502511131025&cx_text=12&from=yoltop
この記事↓、「<民主党>の「独立」路線に中共当局が欣喜雀躍したことを思い出」(コラム#6528)させてくれたぜ。
「・・・09年に民主党政権が発足したとき、中国側の期待は大きかった。首相に就いた鳩山由紀夫は「日本は今まで米国に依存しすぎていた」と表明し、外交の軸足を中国など東アジアに移す構えをみせた。同年12月に当時の幹事長、小沢一郎が約140人の同党議員を率いて北京を訪れると、国家主席だった胡錦濤は議員一人ひとりと握手をして写真撮影に応じる異例の対応をした。・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2401E_U3A021C1000000/?dg=1
他方、「<中共当局批判>話が連日のように駆け巡る」とコラム#6528で書いた通り、本日も、そんな記事が出てたな。↓
「中国紙、記者拘束で連日の当局批判…他紙も報道・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131024-OYT1T00949.htm?from=ylist
北朝鮮の金王朝を一刻も早く打倒しよう!↓
「「第2の朝鮮戦争」65年に準備 北が派兵要請 中国機密文書・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013102502000119.html
唯一の全球的覇権国たる米国の零落ぶりを取り上げる記事も連日のように続いている。↓
<私が1970年代央に2年間過ごした、豊かな豊かな米西海岸のペニンシュラ地区がこんな有様になってるとはねえ。↓>
「シリコンバレー、貧富の差拡大…米の縮図に・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/net/news0/world/20131020-OYT1T00235.htm?from=ylist
<盗聴で(属国の日本以外の)ありとあらゆる主要国からぶったたかれてる米国だが、どこの国でもやってるという米国の反論は、米国・・正確には米国と拡大英国・・がやってることの規模と密度が他国とは桁違いであることから、かえって怒りを呼んでるってさ。↓>
・・・ US officials are being deliberately disingenuous when they claim that all countries engage in similar forms of espionage, even against allies. While it is widely accepted that the US, Britain, France, Russia and China engage in counter-espionage, other countries do not have the tools to conduct surveillance on the scale of the NSA.・・・
<また、米国側には、それなら、(昨日のコラム#6530で私が指摘したことだが、)「米国のハードパワーの使わなさ過ぎ」に文句を言うな、という反発があるとさ。(その気持ち、分かる分かる。)↓>
So far the official response in Washington has been muted, but there are signs of growing American frustration with the criticism it is receiving at the same time that it is expected to act as world leader.・・・
http://www.theguardian.com/world/2013/oct/24/obama-isolated-anger-builds-us-allies
イランから、純度20%へのウラン増殖を行わないとの交渉方針が示唆された。
この純度に達すれば、核兵器級の純度まで引き上げるのは容易なんだと。
どうやら、イランは本気で経済制裁解除を求めてるようだ。↓
・・・For optimists, a claim Thursday that Iran has halted enrichment of uranium to the critical 20-percent threshold is a sign that 24 years of bile and bluster between Tehran and Washington may be at an end.
A halt to 20 percent enrichment is among the key concessions wanted by the West, and according to The Associated Press, Iran made that offer at last week's talks. (Twenty percent is important because the most challenging part of uranium enrichment happens below that threshold; once you get to 20 percent, it’s relatively easy to enrich up to bomb-grade levels).・・・
http://www.csmonitor.com/World/Security-Watch/2013/1024/Iran-halts-20-percent-enrichment.-Are-nuclear-talks-working-video
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太田述正コラム#6533(2013.10.25)
<大英帝国の崩壊と英諜報機関(その7)>
→非公開
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