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太田述正コラム#6017(2013.2.9)
<皆さんとディスカッション(続x1805)>

<太田>(ツイッターより)

 アイラブユーの表現の仕方25例の写真だ。
http://www.sfgate.com/living/slideshow/25-Sweet-Ways-to-Say-I-Love-You-56117.php#photo-4124416
 それはそれでほほえましい。
 ばってん、顔の出てこない写真もあるけど、白人と黒人だけで、黄色人種もラティノ系も皆無ってのおかしくないけ?

<KP>(ツイッターより)

 英国の郵便サービスはかなり悪いです。
 それ以上にロイヤルメイルの子会社的Parcel Force<(宅急便)>は想像を絶するサービスです。
http://www.trustpilot.co.uk/review/www.parcelforce.com
 日本からだとEMS<express mail service=速達>がイギリスでParcel Farce(sic)<(Parcel Forceの蔑称。farcee=茶番)>に化けるので要注意です。


</h9wGTTZ0>(「たった一人の反乱」より)

http://csis.org/files/publication/120810_Armitage_USJapanAlliance_Web.pdf
- http://www.masrescue9.jp/3th-Armitage.pdf
Asia Times 記事による Amitage/Nye 報告書 (原文は前者) の引用は、
"under the most severe conditions requiring the protection of Japan's interests"の直前に "even" の一語が挿入されたことを除いて、正確です。
 報告書の日本語抄訳である後者は、 "tier" を "someone/something tying" の意味にとったらしく、"tier-one nation" が「一つに結び付いた国民」とされてます。
 全文を読み比べたのではありませんが、それ以外に致命的な誤訳はない様です。
 報告書の提言部分のみならば、海自幹部学校[a]と双日総研・吉崎達彦氏[b]の邦訳もあります。
[a] http://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/col-033.html
[b] http://tameike.net/pdfs8/tame501.PDF

<太田>

 ネット調査力、スゴイですね。
 また、突合したわけじゃありませんが、英語力も相当のもの、とお見受けします。
 Who are you?
 どうもありがとう。

</h9wGTTZ0>(「たった一人の反乱」より)

 ところでスポーツ界の性差別問題。個別のハラスメント事件よりも、1996年に IOC が、スポーツの意思決定機関の女性メンバーを2000年までに 10% 以上、2005年までに 20% 以上にする目標を決定したのに[1][2]、全日本柔道連盟の理事全二十六名が男性で、
評議員を含めても女性は極僅かである[3][4]ことの方が問題ですね。
[1] http://www3.center-mie.or.jp/center/frente/sankaku/H18/sankaku_ogasawara.html
[2] http://www.jws.or.jp/jpn/library/lib_ban_ioc.html
[3] http://www.daily.co.jp/general/2013/02/02/0005712958.shtml
[4] http://www.judo.or.jp/about-zjr/yakuinmeibo.php

<太田>
 
 そのあたりも含め、国際柔道連盟は調査するんでしょうね。↓

 「女子柔道暴力告発、国際柔道連盟も調査に参加・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20130209-OYT1T00058.htm?from=ylist


 それでは、その他の記事の紹介です。

 件の中共海軍艦艇が、仮にイージス艦
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%B9%E8%89%A6
の蘭州級駆逐艦
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%98%AD%E5%B7%9E%E7%B4%9A%E9%A7%86%E9%80%90%E8%89%A6
だったとすれば、日本のイージス艦が搭載してるような対空パッシヴ・フェーズド・アレイ・タイプの固定式平板アンテナ(水上レーダー(民船も積んでる)とは違う。捜索機能とFC(火器管制)機能を併せ持っている)・・グルグル回るわけじゃなく、電波は途絶えない・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/AN/SPY-1
を搭載してるから、1月19日の事件については、水掛け論になるかもしれないが、1月30日の事件については、水上レーダー・・グルグル回って電波が間歇的に途絶える・・だったということになるから、FCレーダー・・目標の方向だけを見ており、電波は途絶えない・・であると海自側が誤認することはありえない、と一応言えそうだ。
 回答までこれだけ時間がかかったんだから、中共側は日本側との「論争」に少しは耐えられるような理論武装をしたに違いないが、これからの展開が面白いね。↓

 「中国国防省・・・によると、中国海軍の艦船が1月19日に海自横須賀基地(神奈川)所属の護衛艦「おおなみ」搭載の哨戒ヘリコプターに対し、30日には海自佐世保基地(長崎)所属の護衛艦「ゆうだち」に対し、いずれも監視用のレーダーを使用したという。ただ、射撃管制用レーダーについては「使用していない」と主張した。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130208/chn13020812460006-n1.htm
 「防衛相、証拠データ開示を検討 中国全面否定受け・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013020901001113.html

 とにかく、中共当局のこれまでの対応ぶりからすれば、低錬度説でほぼ間違いない。
 だから、文中の「政府」も、これら記事を書いた産経もピンボケだな。↓

 「政府が5日に中国海軍艦艇の射撃管制用レーダー照射を発表して以降、東シナ海での中国軍の挑発が沈静化していることが8日、分かった。フリゲート艦は沖縄県・尖閣諸島の北方海域に展開しているものの動きは小さく、連日続いていた戦闘機などの領空接近は途絶えた。中国共産党指導部が挑発を自粛するよう指示したためとみられ、政府は照射が「軍の独断」だったとの見方を強めている。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130209/plc13020908210006-n1.htm
 「・・・問題は党指導部が危険な照射を容認したか否かだ。容認していれば党の好戦的体質の表れであり、知らなかったなら軍に対する文民統制の重大な欠如を意味する。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130209/plc13020903200004-n1.htm

 前半の二類型については、繰り返しになるが、集団的自衛権行使を無条件で解禁すべきだし、後半の二類型については、これは今まで指摘したことがなかったかもしれないが、PKOに参加した場合には、個別的、集団的を問わず自衛権の行使ではない、と言い切り、PKFへの参加も当然可能とすべきだ。
 また、これも繰り返しになるが、このような件について「法整備」をするという発想そのものがおかしいのであって、自衛隊法中、自衛隊が警察行動をする場合以外に係る権限規定(ポジ規定)は基本的に廃止し、防衛行動については、やってはいけないことだけを規定(ネガ規定)することとすべきだ。(自衛隊を国防軍へと名称を改めることは、そのためであるとすれば、大いに意義がある。)
 このあたり、自民党には期待薄なので、維新に頑張って欲しいのだが、そんな気配がないねえ。↓

 「安倍晋三首相は8日、集団的自衛権行使を容認する憲法解釈の見直しに向け「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」を再び立ち上げ、初会合を官邸で開いた。同じ顔触れの懇談会は2008年の最終報告書で・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013020801001951.html
 「・・・は、公海上の米軍艦艇の防護と、米国への弾道ミサイルの迎撃の二類型について、集団的自衛権の行使は可能と指摘。国連平和維持活動(PKO)で他国部隊を救援する「駆け付け警護」と、武力行使する他国部隊への後方支援の二類型は、憲法が禁じる国際紛争解決のための武力行使には該当しないと結論づけている。・・・
 会合では、福田内閣以降、たなざらしとなっていた報告書を柳井俊二座長(元駐米大使)が首相に再提出。懇談会は今後、従来の四類型のほか、テロ組織など国家以外からの脅威への対応に関する憲法上の問題点も新たに協議することを決めた。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013020902000133.html
 「報告書は、共同訓練中の米軍艦船が攻撃された際や、米国へ弾道ミサイルが発射された際、日本が集団的自衛権を行使し、反撃・迎撃を可能にするよう求めた。
 国際平和活動では、近くの他国軍が攻撃された際の「駆けつけ警護」を自衛隊が行えるようにする。「武力行使と一体化」する他国軍への後方支援は憲法違反とする政府解釈も見直すとしている。・・・
 日本の安全確保に画期的な意義を持つ報告書であり、本格的な法整備につなげてもらいたい。・・・
 尖閣諸島周辺では中国軍の挑発・示威活動が続いている。自衛隊に「領域警備」の新任務を付与し、武器使用のあり方を含め、警察権と自衛権の法律の隙間を埋める作業は優先度が高い。
 集団的自衛権の問題でも、防護対象を、近くにいる米軍艦船だけでなく、離れた海域で活動する艦船や、米軍の航空機などに拡大することも検討していい。
 安全保障基本法や自衛隊の海外派遣に関する恒久法の整備に向けて、安保課題を総点検したい。」
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130208-OYT1T01476.htm?from=ylist

 なお、最近の太田コラムでの論議を振り返って欲しいが、このような東京新聞の集団的自衛権観は誤りだ。↓
 
 「・・・集団的自衛権は自国と密接な関係にある外国への武力攻撃を、自らは直接攻撃されていないにもかかわらず実力で阻止する権利だ。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013020902000158.html

 狩猟採集時代の人間(の遺伝子)を踏まえた人間の番(結婚)制度は、寿命が飛躍的に延びた現在に全くそぐわなくなっているので、結婚後15年もすれば、離婚するのがむしろ当然であり、それを回避するのであれば、オキシトシンとヴァソプレッシンを服用するほかない。10年後にはそれが可能になるだろう、という論文が出た。
 全く同感。
 結婚(番)制度の崩壊と、この種薬品の普及が並行して進む、と見た。↓

 ・・・ During our long Pleistocene hunter-gatherer existence, life expectancy is thought to have been about 30 years. This means that, assuming we coupled off as teenagers, for the great majority of our species' history, at least half of all relationships would have ended within 15 years.・・・
 Today we are, they argue, ancient apes living ultra-modern lives. The median length of a marriage is about 11 years which, they point out, fits "surprisingly well" with the Pleistocene 15. As we're living ever longer, we're outlasting the possibilities of love.・・・
  In theory, however, we'll be able to counter this evolutionary handicap by engineering our marriages with drugs.
 Such a drug would likely contain doses of two structurally similar hormones: oxytocin and vasopressin.・・・
  Sandberg and Savulescu aren't suggesting we're ready to manufacture them now (Sandberg gives it a rough estimate of about 10 years).・・・
http://www.guardian.co.uk/lifeandstyle/2013/feb/08/can-love-drug-cure-divorce
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 一人題名のない音楽会です。
 TRIO LOS PANCHOSの2回目です。

LA PALOMA(注)
http://www.youtube.com/watch?v=TgIvYxlZ8iw
 Andre Rieu
http://www.youtube.com/watch?v=0PaBpeOqPSg
 ELVIS PRESLEY
http://www.youtube.com/watch?v=58H9lIemX34
 Julio Iglesias & Nana Mouskouri
http://www.youtube.com/watch?v=RkHWaMJ6fl0
 Placido Domingo
http://www.youtube.com/watch?v=aV9122joMXY
 喜波貞子
http://www.youtube.com/watch?v=ZosFnRa-LsQ

(注)「スペインの作曲家セバスティアン・イラディエルが作曲したハバネラの楽曲・・・(1860年)」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%AD%E3%83%9E_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

その名はフジヤマ(Se llama Fujiyama)(注)
http://www.dailymotion.com/video/xs47b3_trio-los-panchos-se-llama-fujiyama-yyyyyyyy_music#.UQo9ab_F98E
 アントニオ古賀
http://www.youtube.com/watch?v=YiMsVilkmZc

(注)「トリオ・ロス・パンチョスのチューチョ・ナバロ(Chucho Navarro)作曲・・・1961年」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%90%8D%E3%81%AF%E3%83%95%E3%82%B8%E3%83%A4%E3%83%9E_(%E3%83%A9%E3%83%86%E3%83%B3)

La Malaguena(注) (Homenaje a Sarita Montiel)
http://www.youtube.com/watch?v=IuT7pYKS4E4&feature=fvwrel
 ビジーフォー(お笑い)
http://www.youtube.com/watch?v=9Vug1umBTLc&feature=related
 アイ・ジョージ
http://www.youtube.com/watch?v=Ggj8lgRF5c4

(注)「スペインの民謡,また舞曲の一種で,アンダルシア地方の地中海に面した港町マラガの一帯に伝わる。ファンダンゴの一種で,ギターによるリズミカルな前・間・後奏部,独唱による抒情的な歌の部分からなる。アルベニスはこの形式を用いて芸術的なピアノ曲を創作し,ラベルも《スペイン狂詩曲》の中に組み入れるなど,スペイン内外の作曲家たちにしばしば取り上げられた。ポピュラー音楽では,キューバのレクオーナ作曲の《マラゲーニャ》がよく知られている。」
http://kotobank.jp/word/%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3

(続く)
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太田述正コラム#6018(2013.2.9)
<エリザベス1世の時代(その5)>

→非公開

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