太田述正コラム#5965(2013.1.14)
<皆さんとディスカッション(続x1779)>

<太田>(ツイッターより)

 「…安部政権は実質的に「<中国を>封じ込めた後に<日中関係を>改善する」戦略を採用している。…フィリピン<は>海上保安庁に南中国海の港湾基地1カ所を提供すること承諾した。…」
http://j.people.com.cn/94474/8090103.html
 書いた記者は、この進展をうれしがってるように読めちゃうなあ。

 フランスによるソマリアのアルカーイダ系急襲は、仏軍兵士1人の死者と1人の捕虜を出し、人質はそのまま、という急襲された側の発表がどうやら正しそうだな。
 仏軍の2009年と2011年のドジ史も書かれてる。
http://www.taipeitimes.com/News/world/archives/2013/01/14/2003552514
 ナポレオンより後の仏軍はイタ軍並みかも。

<太田>

 ジブチの基地の米軍の戦闘機が、上記襲撃を掩護したんだね。↓

 U.S. military fighter jets provided backup support to a failed French hostage rescue mission in Somalia・・・
 <発砲はしなかったってさ。↓>
 ・・・the U.S. warplanes “briefly” entered Somali airspace but did not open fire・・・
 ・・・the combat aircraft were based at Camp Lemonnier in Djibouti, a small country on Somalia’s northwestern border.
 <同基地の米軍の戦闘機、ドローン、特殊部隊はイエーメンとソマリアのアルカーイダ系に対する作戦をずっとやってきた。↓>
 The U.S. military has based a growing number of armed Predator drones as well as F-15 fighter jets at Camp Lemonnier, which has grown into a key installation for secret counterterrorism operations in Somalia and Yemen.・・・
http://www.washingtonpost.com/world/national-security/obama-says-us-warplanes-involved-in-somali-rescue-mission/2013/01/13/6c8ad022-5de3-11e2-89a2-2eabfad24542_story.html

<FFEYVNJk0>(「たった一人の反乱」より)

 こんなこと言われると、もにょっちゃうなあ。
 同じ保守でも、オーストラリア自由党より、自民党の方がはるかにマシじゃねーかと。

 「豪州のカー外相は13日、岸田文雄外相との共同記者会見で、慰安婦問題で旧日本軍の強制性を認めた1993年の河野談話について「近代史で最も暗い出来事の一つであり、見直しは望ましくない」と述べた。」
http://www.asahi.com/international/update/0113/TKY201301130138.html

 「議会では、自由党のブレンダン・ネルソン(Brendan Nelson)党首がラッド首相による謝罪動議を支持するとしながらも、政府の過去の政策には善意に基づいたものもあると述べ、アボリジニ・コミュニティーの一部にみられた児童に対する性的虐待発生率の高さなどを根拠に挙げた。」
http://www.afpbb.com/article/politics/2350297/2636340

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 宗主国サマにご支援してもらおうなんてさもしいことは考えず、自ら決断して実行あるのみ!↓

 「安倍晋三首相は十三日、・・・集団的自衛権行使を容認する憲法解釈の見直しについて「このことで日米同盟がどう変わるのか、地域がどう安定するかを(オバマ大統領と)議論したい」と、二月で調整している訪米時の首脳会談で議題とする考えを示した。日本の集団的自衛権行使容認を歓迎する立場を取ってきた米側と議論することで、既成事実化する狙いがあるとみられる。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013011402000095.html

 期待通り、維新が憲法問題で自民党ににらみを利かせ始めたねえ。↓

 「日本維新の会の石原代表は・・・公明党は非常にちゅうちょしている。一番大事な憲法改正が自公連立でできるだろうか」と疑義<を>唱えた。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130113-OYT1T00532.htm?from=ylist

 米国の「一流」評論家も、米国は衰亡しつつなどないという誤った認識に立つことがあるし、また、誤った認識に立つとオバマの対外政策のキモを読み間違うことがあるってのがよー分かるな。↓

 <米国衰亡論とそれを踏まえた米国再興論は、これで三度目だと。一度目は1960年のケネディの時、二度目は1980年のベトナム後のソ連のアフガニスタン侵攻とイランの米大使館人質事件があったレーガンの時だと。↓>
 ・・・whether the United States is in long-term decline. We are not, and the decline discussion should not scare us. We seem to have it every few decades.
We had it in 1960 when John F. Kennedy promised to “get the country moving again.” We had it in 1980 after Vietnam, the Soviet invasion of Afghanistan and the taking of American hostages in Iran. Ronald Reagan pledged to “make America great again.”
 <そして、三度目は2008年の、中共の勃興と対イラク戦の泥沼と経済苦境以来のオバマの時だと。↓>
 And in 2008, with China rising, our country bogged down in a dispiriting war in Iraq and an economy in free-fall, Obama came along touting “hope” and “change we can believe in.” The operative verb was “believe,” and in 2012, Mitt Romney paid Obama the compliment of using the very same word in his “Believe in America” slogan. We desperately want to believe in ourselves.
 <オバマは米国の衰亡を受忍しているという批判がある。↓>
 Obama’s harshest critics are essentially charging that he has accepted American decline.・・・
 <オバマは、対外政策のアジア重視への転換、及び経済の再生を図っている。↓>
 In the meantime, he is reorienting our foreign policy toward a surging Asia and concentrating on rebuilding the American economy.・・・
 <これは、後退、衰亡、或いは孤立主義とは無縁であり、現実主義に基づく。↓>
 None of this is about retreat, decline or isolationism. It’s an approach rooted in realism about the true sources of American power and the urgency of getting our domestic and economic act together.・・・
 <米経済は強靭、米文化の磁力の強さ、民主主義的観念の魅力、中共を始めとする競争相手の抱える困難性、からして、米国は衰亡しつつなどないってさ。十年一日のごとき呪文だねえ。↓>
 The declinists are wrong because they underestimate the resilience of the American economy, the magnetism of our culture, the continuing appeal of the democratic idea and the difficulties our competitors, particularly China, confront. ・・・
http://www.washingtonpost.com/opinions/ej-dionne-america-is-not-in-decline-or-retreat/2013/01/13/a0011164-5c2b-11e2-9fa9-5fbdc9530eb9_print.html

 全世界に諜報網を張り巡らせている6か国中、諜報員に殺しのライセンスを与えていないのは英国だけだと。
 ところで、この6か国って、米中英仏露とどこかしら? まさか、イスラエル?↓

 ・・・There are only six countries in the world that run global intelligence networks, and Britain's is the only one so politically correct as not to have a license to kill. ・・・
http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324374004578219640180937224.html?mod=WSJ_Opinion_LEFTTopOpinion

 報道の自由問題は、中共中央も震撼させとるねえ。↓

 「・・・話は、南方週末の新年号が3日に発売された翌4日にさかのぼる。・・・
 メディアを統括する党内序列5位の劉雲山・党政治局常務委員・・・を始めとする党中央宣伝部は、「南方週末について冷静に考える必要がある」と題した社説を党機関紙・人民日報系の環球時報が掲載したことを問題視した。この社説は「古いメディアの管理方法は続けられない」とも書かれており、劉氏らはこれを自らへの「批判」と受け止めた。
 中央宣伝部は、環球時報に改めて別の社説を出すよう指示を出した。
 7日、環球時報は、当局による改ざんを否定し、「中国でメディアが当局と公に対抗すれば、必ず敗者になる」とした社説を掲載した。劉氏は、全国の主要紙に対し、「必ずこの社説を転載するように」と強く指示をした。
 9日未明、北京紙・新京報では、環球時報の2本目の社説の転載に抵抗し、社長が辞任を表明するなど混乱が拡大していた。・・・
 ・・・劉氏は、宣伝部に抗議する編集者と記者の更迭や処分方針も内部決定していた。これについて・・・習近平・・・総書記・・・は懸念を示し、関係者を処分しないよう指示した。
 南方週末の事前検閲を指揮した広東省党委の宣伝部長の更迭方針も決めた。すぐに処分すると党内の混乱が明るみに出るため、早ければ3月の全国人民代表大会の前後まで待って異動させる方向だ。・・・
 南方週末の記者や元編集幹部らによると、同紙の編集部内は通常通りの勤務状況だというが、「上層部も当局側もまだ誰も辞任していない。けじめがついていない」と不満を抱える記者は少なくないという。・・・ 」
http://digital.asahi.com/articles/TKY201301130289.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201301130289

 映画『アルゴ』を人質の一人が論評している。↓
http://www.bbc.co.uk/news/entertainment-arts-21003432
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太田述正コラム#5966(2013.1.14)
<狩猟採集社会(その1)>

→非公開