太田述正ブログは移転しました 。
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太田述正コラム#5961(2013.1.12)
<皆さんとディスカッション(続x1778)>
<太田>(ツイッターより)
「・・・日本に対する「口頭抗議」には中国社会全体がうんざりしている。中国人は国が実際の行動によってわれわれの権利を守り、日本の鼻柱を折ることを強烈に望んでいる。中国政府が昨日軍用機を釣魚島へ出動したのは、世論の主流に沿った措置だ。…」
http://j.people.com.cn/94474/8089018.html
これは中共当局の意向を代弁しているというよりは、当局を追い詰め、日中関係をより緊迫化させつつ、当局の無力さを露呈させることで、中共の崩壊を期していると思われる、オバマ政権の戦略に、自覚的に沿って、人民網の日本ヨイショ派があえて書いた記事だと思えてきたな。
いよいよ面白くなってきた。
<太田>
最近の新聞検閲騒動から見えてきたのは、習新体制は、改革などやる気がなさそうなことだ。↓
The public silence of new Communist Party leader Xi Jinping over the recent drama over what the media can and cannot do in China seems to reflect the strength of the conservatives in China, as well as the hesitancy of reformers to push any further.・・・
http://blogs.wsj.com/chinarealtime/2013/01/11/what-censorship-fight-says-about-chinas-new-leadership/?mod=WSJBlog&mod=chinablog
だから、中共の新聞人達の熱望に応えるためにも、日本が強気の姿勢を示して中共当局を追い詰める必要がある。↓
「・・・政府<は、>15日に閣議決定する平成24年度補正予算案に、スクランブル時に出動するF15戦闘機4機の近代化改修など約2124億円の防衛関係費や海上保安庁の領海警備体制の強化経費を計上した・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130112/chn13011203130002-n1.htm
<O6kHN1VyO>(「たった一人の反乱」より)
タカ派的発言を繰り返して衆院選大勝したのに、それらを引っ込めることが参院選対策とはこれ如何に?
<K2YO5PGw0>(同上)
自民が大勝した理由は民主の3年に及ぶ政権の評価と、維新の会他の政党のゴタゴタによるごっつあん票のおかげじゃね?
連携せずに(ゴタゴタせずに)選挙したみんなの党も票伸ばしてるし。
cむしろタカ派的な発言を不安視してた層にとって、それらの発言を引っ込めてくれたおかげで安倍政権に対してより支持出来るようになるって事なんじゃないの?
安倍政権に反発してた人達も一先ず安堵出来る状況だと思わせられるだろうし。
どちらにせよタカ派的な発言云々に関わらず、参院選までに景気回復させられなきゃ自民の大敗確定だけど。
<NaDKj3dD0>(同上)
以前に民主が大勝したのは、「何か良い方向へ変わるかもしれないから一度民主にやらせてみよう」っていう政治への期待が高まって皆が投票に出かけたからだろうけど、一度やらせてみた結果やっぱり社会は何も住みやすくならなかったから、皆が政治に興味を無くして過去最低の投票率となり昔のように自民が大勝した、という理解なんだけど違うの?
<福島>(ツイッターより)
急にリプすみません。泥沼の支那事変、対ソが国是であるはずの日本の南下等は、日本の中枢へのソビエトによる謀略の影響が少なからずあったと理解してよいものでしょうか?
<太田>
過去の関連太田コラムを読んでいただきたいが、簡単にお答えしておきましょう。
日本は、対ソが国是であったからこそ、その後背地である支那本体に親日政権を樹立しなければならず、反日政権たる蒋介石政権に対する英米の支援を断ち切るために南下したのです。
このことに関しては、「ソ連の謀略の影響」など、皆無です。
以下の歴史的経緯を振り返ってください。
フランスがドイツに降伏し、英国が危機に瀕し始めたのが1940年6月22日、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6#1939.E5.B9.B4
援蒋仏印ルート遮断のための北部仏印進駐が同年9月、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8F%E5%8D%B0%E9%80%B2%E9%A7%90
日ソ中立条約締結が、1941年4月、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E3%82%BD%E4%B8%AD%E7%AB%8B%E6%9D%A1%E7%B4%84
独ソ戦が始まったのは同年6月22日、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%AC%E3%82%BD%E6%88%A6
援蒋ビルマルートの牽制と対米英蘭戦に備えて南方資源確保の橋頭堡を得るための南部仏印進駐が同年7月。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8F%E5%8D%B0%E9%80%B2%E9%A7%90 前掲
私が前から指摘しているのは、日本は、援蒋を続けていた英国に対して、1940年の後半に、(北部仏印進駐と並行して)開戦すべきだった、ということです。
そうしておれば、英国に、(ということは、米国にも事実上、)援蒋を断念させることができ、その結果、1941年にも、日支戦争は日本の勝利で終わっていた可能性が大です。
他方、この時点で、日本単独で対ソ開戦をすることは、(後背地で蒋介石政権や中国共産党と戦っていたこと一つとっても、)余りにも無謀でした。
また、独ソ戦が始まった時点で対ソ開戦をすることは、日ソ中立条約があったということに加えて、既に客観的には米国がいつ参戦するが分からない状況になっており、しかも、依然後背地で敵性政権や中国共産党と戦っていたことから、やはり実行不可能でした。
(ソ連がゾルゲらの諜報活動で日本の対ソ開戦なしとの情報を掴み、東部戦線に兵力を集中させることができたのは有名な話ですが、これは謀略とは言えないでしょう。)
-------------------------------------------------------------------------------
一人題名のない音楽会です。
今回は、昨年10月に読んだタイム誌の記事で言及されているところの、
http://entertainment.time.com/2012/10/26/what-are-the-best-songs-for-seduction-the-results-will-surprise-you/
(10月28日アクセス)英国での調査の結果を踏まえて選定された、セックスの最中に聴きたい音楽の中から、9曲をご紹介したいと思います。
この9曲は、この記事の筆者が選んだものであり、☆が付いているのは、この記事の中でリンクが貼られていたものです。
1位☆:Lover Boy Scene, Dirty Dancing 映画より
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=yQUmA-F0rkg
リンク切れにつき→
Dirty Dancing - Lover Boy Scene
http://www.youtube.com/watch?v=oxCDAs3kbAU
2位:Sexual Healing
http://www.youtube.com/watch?v=azIX_QLjRnw
3位☆:Bolero Maurice Ravel作曲
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=LWcpw3GAAms
5位:Barry White - My First My Last My Everything
http://www.youtube.com/watch?v=BtwOeoeWhoo
8位:My Heart Will Go On, Titanic
http://www.youtube.com/watch?v=WNIPqafd4As
13位☆:Sound of Music 映画より
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=ikpj24WMOLw
14位☆:1812 Overture Tchaikovsky作曲 London Festival Orchestra
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=-BbT0E990IQ
17位:Boyz II Men - I'll Make Love To You
http://www.youtube.com/watch?v=fV8vB1BB2qc
20位☆:Star Wars Cantina John Williams作曲
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=JaPf-MRKITg
いかがでした?
(My Heart Will Go Onは、ほぼ唯一の例外ですが、)日本人のセックスの感性には必ずしもそぐわないところの、音楽に合わせて腰を機械的に動かし易い、リズミカルで軽快な曲が多いですよね。
クラシック曲も含まれていますが、だんだん速度が速くなって行って最後にクライマックスに達するボレロとか、これとかなりよく似た進行で、しかも時々大砲をぶっぱなす音がする1812年序曲だとか、笑っちゃいますよね。
<皆さんとディスカッション(続x1778)>
<太田>(ツイッターより)
「・・・日本に対する「口頭抗議」には中国社会全体がうんざりしている。中国人は国が実際の行動によってわれわれの権利を守り、日本の鼻柱を折ることを強烈に望んでいる。中国政府が昨日軍用機を釣魚島へ出動したのは、世論の主流に沿った措置だ。…」
http://j.people.com.cn/94474/8089018.html
これは中共当局の意向を代弁しているというよりは、当局を追い詰め、日中関係をより緊迫化させつつ、当局の無力さを露呈させることで、中共の崩壊を期していると思われる、オバマ政権の戦略に、自覚的に沿って、人民網の日本ヨイショ派があえて書いた記事だと思えてきたな。
いよいよ面白くなってきた。
<太田>
最近の新聞検閲騒動から見えてきたのは、習新体制は、改革などやる気がなさそうなことだ。↓
The public silence of new Communist Party leader Xi Jinping over the recent drama over what the media can and cannot do in China seems to reflect the strength of the conservatives in China, as well as the hesitancy of reformers to push any further.・・・
http://blogs.wsj.com/chinarealtime/2013/01/11/what-censorship-fight-says-about-chinas-new-leadership/?mod=WSJBlog&mod=chinablog
だから、中共の新聞人達の熱望に応えるためにも、日本が強気の姿勢を示して中共当局を追い詰める必要がある。↓
「・・・政府<は、>15日に閣議決定する平成24年度補正予算案に、スクランブル時に出動するF15戦闘機4機の近代化改修など約2124億円の防衛関係費や海上保安庁の領海警備体制の強化経費を計上した・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130112/chn13011203130002-n1.htm
<O6kHN1VyO>(「たった一人の反乱」より)
タカ派的発言を繰り返して衆院選大勝したのに、それらを引っ込めることが参院選対策とはこれ如何に?
<K2YO5PGw0>(同上)
自民が大勝した理由は民主の3年に及ぶ政権の評価と、維新の会他の政党のゴタゴタによるごっつあん票のおかげじゃね?
連携せずに(ゴタゴタせずに)選挙したみんなの党も票伸ばしてるし。
cむしろタカ派的な発言を不安視してた層にとって、それらの発言を引っ込めてくれたおかげで安倍政権に対してより支持出来るようになるって事なんじゃないの?
安倍政権に反発してた人達も一先ず安堵出来る状況だと思わせられるだろうし。
どちらにせよタカ派的な発言云々に関わらず、参院選までに景気回復させられなきゃ自民の大敗確定だけど。
<NaDKj3dD0>(同上)
以前に民主が大勝したのは、「何か良い方向へ変わるかもしれないから一度民主にやらせてみよう」っていう政治への期待が高まって皆が投票に出かけたからだろうけど、一度やらせてみた結果やっぱり社会は何も住みやすくならなかったから、皆が政治に興味を無くして過去最低の投票率となり昔のように自民が大勝した、という理解なんだけど違うの?
<福島>(ツイッターより)
急にリプすみません。泥沼の支那事変、対ソが国是であるはずの日本の南下等は、日本の中枢へのソビエトによる謀略の影響が少なからずあったと理解してよいものでしょうか?
<太田>
過去の関連太田コラムを読んでいただきたいが、簡単にお答えしておきましょう。
日本は、対ソが国是であったからこそ、その後背地である支那本体に親日政権を樹立しなければならず、反日政権たる蒋介石政権に対する英米の支援を断ち切るために南下したのです。
このことに関しては、「ソ連の謀略の影響」など、皆無です。
以下の歴史的経緯を振り返ってください。
フランスがドイツに降伏し、英国が危機に瀕し始めたのが1940年6月22日、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6#1939.E5.B9.B4
援蒋仏印ルート遮断のための北部仏印進駐が同年9月、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8F%E5%8D%B0%E9%80%B2%E9%A7%90
日ソ中立条約締結が、1941年4月、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E3%82%BD%E4%B8%AD%E7%AB%8B%E6%9D%A1%E7%B4%84
独ソ戦が始まったのは同年6月22日、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8B%AC%E3%82%BD%E6%88%A6
援蒋ビルマルートの牽制と対米英蘭戦に備えて南方資源確保の橋頭堡を得るための南部仏印進駐が同年7月。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%8F%E5%8D%B0%E9%80%B2%E9%A7%90 前掲
私が前から指摘しているのは、日本は、援蒋を続けていた英国に対して、1940年の後半に、(北部仏印進駐と並行して)開戦すべきだった、ということです。
そうしておれば、英国に、(ということは、米国にも事実上、)援蒋を断念させることができ、その結果、1941年にも、日支戦争は日本の勝利で終わっていた可能性が大です。
他方、この時点で、日本単独で対ソ開戦をすることは、(後背地で蒋介石政権や中国共産党と戦っていたこと一つとっても、)余りにも無謀でした。
また、独ソ戦が始まった時点で対ソ開戦をすることは、日ソ中立条約があったということに加えて、既に客観的には米国がいつ参戦するが分からない状況になっており、しかも、依然後背地で敵性政権や中国共産党と戦っていたことから、やはり実行不可能でした。
(ソ連がゾルゲらの諜報活動で日本の対ソ開戦なしとの情報を掴み、東部戦線に兵力を集中させることができたのは有名な話ですが、これは謀略とは言えないでしょう。)
-------------------------------------------------------------------------------
一人題名のない音楽会です。
今回は、昨年10月に読んだタイム誌の記事で言及されているところの、
http://entertainment.time.com/2012/10/26/what-are-the-best-songs-for-seduction-the-results-will-surprise-you/
(10月28日アクセス)英国での調査の結果を踏まえて選定された、セックスの最中に聴きたい音楽の中から、9曲をご紹介したいと思います。
この9曲は、この記事の筆者が選んだものであり、☆が付いているのは、この記事の中でリンクが貼られていたものです。
1位☆:Lover Boy Scene, Dirty Dancing 映画より
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=yQUmA-F0rkg
リンク切れにつき→
Dirty Dancing - Lover Boy Scene
http://www.youtube.com/watch?v=oxCDAs3kbAU
2位:Sexual Healing
http://www.youtube.com/watch?v=azIX_QLjRnw
3位☆:Bolero Maurice Ravel作曲
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=LWcpw3GAAms
5位:Barry White - My First My Last My Everything
http://www.youtube.com/watch?v=BtwOeoeWhoo
8位:My Heart Will Go On, Titanic
http://www.youtube.com/watch?v=WNIPqafd4As
13位☆:Sound of Music 映画より
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=ikpj24WMOLw
14位☆:1812 Overture Tchaikovsky作曲 London Festival Orchestra
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=-BbT0E990IQ
17位:Boyz II Men - I'll Make Love To You
http://www.youtube.com/watch?v=fV8vB1BB2qc
20位☆:Star Wars Cantina John Williams作曲
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=JaPf-MRKITg
いかがでした?
(My Heart Will Go Onは、ほぼ唯一の例外ですが、)日本人のセックスの感性には必ずしもそぐわないところの、音楽に合わせて腰を機械的に動かし易い、リズミカルで軽快な曲が多いですよね。
クラシック曲も含まれていますが、だんだん速度が速くなって行って最後にクライマックスに達するボレロとか、これとかなりよく似た進行で、しかも時々大砲をぶっぱなす音がする1812年序曲だとか、笑っちゃいますよね。
太田述正ブログは移転しました 。
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