太田述正ブログは移転しました 。
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www.ohtan.net/blog/
太田述正コラム#5313(2012.2.21)
<皆さんとディスカッション(続x1470)>
<太田>(ツイッターより)
光市母子殺害事件で最高裁が上告棄却し元少年の死刑確定。
「官僚裁判官が相場主義に陥り、[無能な弁護士達が売名行為にあけくれたために]形骸化した刑事裁判<に対して怒った>…遺族<が>司法…を揺り動か<し>…た裁判だった」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120220/trl12022018200011-n1.htm
[]内は僕が入れた。
<太田>
遺族の本村さん、珍しく言ってることに矛盾があるね。↓
「・・・「殺意の否認は非常に残念だが、逆風の中で熱心に弁護されたことは立派なことだと思う。被告にとっても、最後まで自分の命を助けようと足を運ぶ弁護士と接することで感謝の気持ちが芽生え、反省の一歩になる。弁護のテクニックなどでいかがかと思うことはあったが、弁護士の役割を果たされたと思う」・・・
http://news.livedoor.com/article/detail/6297487/
「・・・本村さんは「反省の情があれば死刑は下らなかった。残念だ。罪をかみしめ、それを乗り越えて受け入れてほしい」と複雑な思いをのぞかせた。・・・」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120221k0000m040052000c.html
以下は、参考だ。↓
「・・・最初の上告審で死刑廃止派の弁護士らに交代して以降、「甘えたい気持ちから抱きついた」と殺意否認に転じた。
この点を差し戻し審は「うその弁解は更生の可能性を大きく減らした」と批判した。最高裁も「不合理な弁解」と断じている。弁護方針に問題はなかったろうか。・・・
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120220-OYT1T01161.htm
「・・・今回、宮川光治裁判官が反対意見を述べたことに注目したい。死刑の選択に当たって、最高裁の中で意見が割れるのは極めて異例だ。
宮川裁判官は、差し戻し控訴審で出された2人の専門家の鑑定書などを基に、元少年の精神的な成熟度が18歳を相当程度下回っていた可能性に触れ・・・」
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20120221k0000m070085000c.html
「・・・差し戻し控訴審で弁護団に参加しながらも、その弁護方針の違いから突如「解任」された今枝仁弁護士<は、>・・・私が解任された「大弁護団」は、主任弁護人の安田好弘氏が日本の死刑廃止運動のオピニオンリーダー的な存在だったことから、Fの弁護活動を運動に利用している……との批判も浴びた。かねてより死刑存置派であった私もこの非難の渦に巻き込まれ、精神的に疲弊した結果、数か月間弁護士業務の休養を余儀なくされたくらいだ・・・<と語った、>・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/6294536/
↑弁護士達は、「犯人は、犯行当時は18歳を1か月過ぎてはいたけれど、全く未熟だった。だからこそ、彼は、その後も自分を不利にするような言動を重ねた。その犯人も、ようやく成熟してきて強い悔悛の情に苛まれている」というストーリーに沿った振付を犯人にすべきだったのさ。
<太田>(ツイッターより)
http://www.washingtonpost.com/?reload=true
←この頁の真ん中の左の画面をクリックすると英Highclere Castleの内外が動画で見られるよ。
お城での生活ってステキに思えるけど、実際には大変なんだろうね。
・・・
URL訂正:http://www.washingtonpost.com/
今しか見られないのでは?
<太田>
このお城を舞台にしたTVシリーズが英国で出来、それが米国でも放送されて大評判になってるんだね。↓
British TV series 'Downton Abbey' took America by storm when it aired on PBS last January. Season 2's coming this Sunday, but late last year, Jessica Fellowes (niece of series creator Julian Fellowes) wrote a book about the 'Downton Abbey' characters, the estate they live on, and the real-life facts that inspired this story of aristocrats and the servants who wait on them. ・・・
http://www.csmonitor.com/Books/2012/0106/Downton-Abbey-10-highlights-from-the-new-book/It-takes-many-kitchen-maids-to-make-one-Daisy
<児相_非常勤職員βさん >
globalystさんの「愚痴」<(コラム#5311)>と内容が被りますが、好例は「子供」です。
一部の親にとって、我が子は「実利的なアクセサリー」です。
親に反抗せず、聞き分けが良く、学業に優れ、眉目秀麗、芸術やスポーツに優れ、投資した以上の結果を示す「良い子供」は、親にとって最高の商品です。我が子の自慢話を吹聴して回る程に、親の満足度は増加します。
逆に、学業は最低、スポーツも駄目、非行に走り、いくら言い聞かせても従わず、どれだけ投資しても結果が出ない「駄目な子供」は、親にとって最悪の商品です。その愚痴を言えば言う程に絶望感が増します。
但し、「駄目でも良いじゃん」と割り切ることが出来れば、絶望しません。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
拷問による取調べに期待してアルカーイダ系テロリスト容疑者をシリアに送り込み続けてきた米国が、手のひらを返すように、アサド政権の非人道性を糾弾するとは、と皮肉たっぷりのコラムが出てた。↓
・・・ in the months and years after 9/11, the US collaborated closely with Syria, which became an ally in the war on terror and a frequent destination for victims of extraordinary rendition. Syrian torturers worked hand in hand with US interrogators.・・・
・・・in the chilling words of former CIA agent Robert Baer, in 2004: "If you want a serious interrogation, you send a prisoner to Jordan. If you want them to be tortured, you send them to Syria."・・・
These days, however, US politicians from across the spectrum piously condemn the Syrian regime for its crimes against humanity; two weeks ago, a bipartisan group of senators introduced a resolution condemning Assad for "gross human rights violations" and the use of "torture". Who says Americans don't do irony, eh?・・・
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/feb/19/syria-us-ally-human-rights
鯨やイルカが高等哺乳類だから、無条件で保護しなきゃならないって議論がいまだに大真面目に続けられてるんだね。
犬や猿はどうしてくれる(この一つ下の記事参照)。
犬なんて朝鮮半島や支那では食用になってるぜ。↓
Campaigners who believe that dolphins and whales should be granted rights on account of their intelligence are to push for the animals to be protected under international law.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2012/feb/21/whales-dolphins-legal-rights
人間には生まれ落ちた時に既に公平の観念が身についているって話、前にも紹介したねえ。これこそ人間主義のベースでもあるんだな。↓
・・・19- and 21-month-old infants have a general expectation of fairness, and they can apply it appropriately to different situations・・・
“We think children are born with a skeleton of general expectations about fairness,” Sloane said, “and these principles and concepts get shaped in different ways depending on the culture and the environment they’re brought up in.”・・・
<犬も猿もこの点じゃ人間と同じだってんで、果たして「人間主義」という単語を使い続けていていいのかってハナシにもなる。これも前に紹介したことあるなあ。↓>
Such findings aren’t limited to humans. Dogs have been shown to become less responsive to commands when they see another dog get a greater reward for doing the same trick・・・
Capuchin monkeys behave similarly.・・・
<社会的不平等度の高いところじゃ、人々の幸福度は低く、平均寿命も短いってさ。(これも復習だな。)↓>
・・・countries that have less social inequality have greater levels of happiness and longer life expectancies than societies in which there is a greater gap between rich and poor.・・・
http://healthland.time.com/2012/02/20/even-babies-can-recognize-whats-fair/
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太田述正コラム#5314(2012.2.21)
<大英帝国再論(その8)>
→非公開
<皆さんとディスカッション(続x1470)>
<太田>(ツイッターより)
光市母子殺害事件で最高裁が上告棄却し元少年の死刑確定。
「官僚裁判官が相場主義に陥り、[無能な弁護士達が売名行為にあけくれたために]形骸化した刑事裁判<に対して怒った>…遺族<が>司法…を揺り動か<し>…た裁判だった」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120220/trl12022018200011-n1.htm
[]内は僕が入れた。
<太田>
遺族の本村さん、珍しく言ってることに矛盾があるね。↓
「・・・「殺意の否認は非常に残念だが、逆風の中で熱心に弁護されたことは立派なことだと思う。被告にとっても、最後まで自分の命を助けようと足を運ぶ弁護士と接することで感謝の気持ちが芽生え、反省の一歩になる。弁護のテクニックなどでいかがかと思うことはあったが、弁護士の役割を果たされたと思う」・・・
http://news.livedoor.com/article/detail/6297487/
「・・・本村さんは「反省の情があれば死刑は下らなかった。残念だ。罪をかみしめ、それを乗り越えて受け入れてほしい」と複雑な思いをのぞかせた。・・・」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120221k0000m040052000c.html
以下は、参考だ。↓
「・・・最初の上告審で死刑廃止派の弁護士らに交代して以降、「甘えたい気持ちから抱きついた」と殺意否認に転じた。
この点を差し戻し審は「うその弁解は更生の可能性を大きく減らした」と批判した。最高裁も「不合理な弁解」と断じている。弁護方針に問題はなかったろうか。・・・
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120220-OYT1T01161.htm
「・・・今回、宮川光治裁判官が反対意見を述べたことに注目したい。死刑の選択に当たって、最高裁の中で意見が割れるのは極めて異例だ。
宮川裁判官は、差し戻し控訴審で出された2人の専門家の鑑定書などを基に、元少年の精神的な成熟度が18歳を相当程度下回っていた可能性に触れ・・・」
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20120221k0000m070085000c.html
「・・・差し戻し控訴審で弁護団に参加しながらも、その弁護方針の違いから突如「解任」された今枝仁弁護士<は、>・・・私が解任された「大弁護団」は、主任弁護人の安田好弘氏が日本の死刑廃止運動のオピニオンリーダー的な存在だったことから、Fの弁護活動を運動に利用している……との批判も浴びた。かねてより死刑存置派であった私もこの非難の渦に巻き込まれ、精神的に疲弊した結果、数か月間弁護士業務の休養を余儀なくされたくらいだ・・・<と語った、>・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/6294536/
↑弁護士達は、「犯人は、犯行当時は18歳を1か月過ぎてはいたけれど、全く未熟だった。だからこそ、彼は、その後も自分を不利にするような言動を重ねた。その犯人も、ようやく成熟してきて強い悔悛の情に苛まれている」というストーリーに沿った振付を犯人にすべきだったのさ。
<太田>(ツイッターより)
http://www.washingtonpost.com/?reload=true
←この頁の真ん中の左の画面をクリックすると英Highclere Castleの内外が動画で見られるよ。
お城での生活ってステキに思えるけど、実際には大変なんだろうね。
・・・
URL訂正:http://www.washingtonpost.com/
今しか見られないのでは?
<太田>
このお城を舞台にしたTVシリーズが英国で出来、それが米国でも放送されて大評判になってるんだね。↓
British TV series 'Downton Abbey' took America by storm when it aired on PBS last January. Season 2's coming this Sunday, but late last year, Jessica Fellowes (niece of series creator Julian Fellowes) wrote a book about the 'Downton Abbey' characters, the estate they live on, and the real-life facts that inspired this story of aristocrats and the servants who wait on them. ・・・
http://www.csmonitor.com/Books/2012/0106/Downton-Abbey-10-highlights-from-the-new-book/It-takes-many-kitchen-maids-to-make-one-Daisy
<児相_非常勤職員βさん >
globalystさんの「愚痴」<(コラム#5311)>と内容が被りますが、好例は「子供」です。
一部の親にとって、我が子は「実利的なアクセサリー」です。
親に反抗せず、聞き分けが良く、学業に優れ、眉目秀麗、芸術やスポーツに優れ、投資した以上の結果を示す「良い子供」は、親にとって最高の商品です。我が子の自慢話を吹聴して回る程に、親の満足度は増加します。
逆に、学業は最低、スポーツも駄目、非行に走り、いくら言い聞かせても従わず、どれだけ投資しても結果が出ない「駄目な子供」は、親にとって最悪の商品です。その愚痴を言えば言う程に絶望感が増します。
但し、「駄目でも良いじゃん」と割り切ることが出来れば、絶望しません。
<太田>
それでは、その他の記事の紹介です。
拷問による取調べに期待してアルカーイダ系テロリスト容疑者をシリアに送り込み続けてきた米国が、手のひらを返すように、アサド政権の非人道性を糾弾するとは、と皮肉たっぷりのコラムが出てた。↓
・・・ in the months and years after 9/11, the US collaborated closely with Syria, which became an ally in the war on terror and a frequent destination for victims of extraordinary rendition. Syrian torturers worked hand in hand with US interrogators.・・・
・・・in the chilling words of former CIA agent Robert Baer, in 2004: "If you want a serious interrogation, you send a prisoner to Jordan. If you want them to be tortured, you send them to Syria."・・・
These days, however, US politicians from across the spectrum piously condemn the Syrian regime for its crimes against humanity; two weeks ago, a bipartisan group of senators introduced a resolution condemning Assad for "gross human rights violations" and the use of "torture". Who says Americans don't do irony, eh?・・・
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2012/feb/19/syria-us-ally-human-rights
鯨やイルカが高等哺乳類だから、無条件で保護しなきゃならないって議論がいまだに大真面目に続けられてるんだね。
犬や猿はどうしてくれる(この一つ下の記事参照)。
犬なんて朝鮮半島や支那では食用になってるぜ。↓
Campaigners who believe that dolphins and whales should be granted rights on account of their intelligence are to push for the animals to be protected under international law.・・・
http://www.guardian.co.uk/world/2012/feb/21/whales-dolphins-legal-rights
人間には生まれ落ちた時に既に公平の観念が身についているって話、前にも紹介したねえ。これこそ人間主義のベースでもあるんだな。↓
・・・19- and 21-month-old infants have a general expectation of fairness, and they can apply it appropriately to different situations・・・
“We think children are born with a skeleton of general expectations about fairness,” Sloane said, “and these principles and concepts get shaped in different ways depending on the culture and the environment they’re brought up in.”・・・
<犬も猿もこの点じゃ人間と同じだってんで、果たして「人間主義」という単語を使い続けていていいのかってハナシにもなる。これも前に紹介したことあるなあ。↓>
Such findings aren’t limited to humans. Dogs have been shown to become less responsive to commands when they see another dog get a greater reward for doing the same trick・・・
Capuchin monkeys behave similarly.・・・
<社会的不平等度の高いところじゃ、人々の幸福度は低く、平均寿命も短いってさ。(これも復習だな。)↓>
・・・countries that have less social inequality have greater levels of happiness and longer life expectancies than societies in which there is a greater gap between rich and poor.・・・
http://healthland.time.com/2012/02/20/even-babies-can-recognize-whats-fair/
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太田述正コラム#5314(2012.2.21)
<大英帝国再論(その8)>
→非公開
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