太田述正ブログは移転しました 。
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太田述正コラム#4775(2011.5.29)
<皆さんとディスカッション(続x1218)>
<太田>(ツイッターより)
(コラム#4773に関し)シュピーゲル誌の記事、全部読んで欲しいが、例えば、その中で、佐藤栄佐久前福島県知事は、東電よりも原子力安全・保安院の方が問題であり、原発問題の内部告発等があってもほとんど握りつぶしてきたって言ってるよ。
ハメリン特集の関連でショパンのバラード第1番の巨匠達による演奏をユーチューブで聴き比べていて感動で泣けるのなんのって・・。
これって、少年時代にこの曲を自分が初見で弾いた時の記憶が鮮やかに蘇ってきたためでもあるけど、それにしてもこれは畢生の名曲だ。
<ΤεεΤ>(「たった一人の反乱」より)
小沢一郎・民主党元代表インタビュー:一問一答 <(コラム#4773)>
↑読んでみたが、結局、被災地のために具体的に何かやったり、建設的な提案やったりしてる?
こんな評論家みたいなことしかやってないってんなら、潔白だろうが何だろうが、消えていいよ。
<τΕΕτ>(同上)
<ΕΕττクン(コラム#4773)、>夜這いって昔のことだと思ってたんだが、田舎出身の友だち(今30代)が、自分の親の代では結構よくあったって言ってた。
だれそれの本当のお父さんは誰だとかいう噂話がたくさんあったらしい。
<また、ΕττΕクン(コラム#4773)、>アメリカで売春が合法の場所があるとは知らなかった。
中絶でヒステリーを起こす国だが、売春はいいのか。
<太田>
ネバダ州じゃ合法だって前に(コラム#3753で)書いたぞ。
<εΤεΤ>(「たった一人の反乱」より)
ちょっと古いけど。↓
「大前研一ライブ 日本復興計画 東電賠償問題
浜岡原発を止めたのはアメリカからの外圧。第七艦隊のHQがある横須賀基地を守るため。」
http://www.youtube.com/watch?v=FUmoQaAbh2Q&feature=mfu_in_order&list=UL#t=1m50s
↑太田さんこれは本当でしょうか?
<太田>
確かに古い。
ユーチューブ見てるヒマないが、別のソースを使ったコラム#4739での投稿に対して既に事実上答えてるよ。
どうせ今回のソースもきちんとした典拠を提示してないはずだ。
直感的に真っ赤なガセだね。
<noga>
<コラム#4602に関し、>意見交換は、日本人にとっての重圧である。
だから、英米人の前では子供のようにはしゃいだり、乙女のようにしおらしくしていなければならない。我々は、幼児の体験を再現する。
小泉元首相も、ブツシュ前大統領の前では、大いにはしゃいで見せたようである。このあり様が、日米間の平和を彷彿とさせている。
というのも、日本人には、まっとうな論旨というものがないからである。
それで、我が国では「議論をすれば、喧嘩になります」といわれている。
議論をするには、まず最初に、自分の把握した相手の論旨がいかなるものであるか示し、相手の諒解を得なくてはならない。
※次に、その論旨の注目点は、どこにあるかを自分の意見として述べなくてはならない。
最後に、その論旨に矛盾があるかどうかに付いて述べなくてはならない。
※もしも矛盾があるならば、それに代わる正しい道筋を示さなくてはならない。
矛盾がないのであれば、自分がそれを好むか好まないかにかかわらず、相手の論旨を成案と認めなくてはならない。
これは、英米人の高等教育の成果である。
<太田>
自分のURLを掲げてる・・コピペしなかったけどね・・ことは、アイデンティティーを明らかにしてると評価すべきなのか、それとも単に宣伝が狙いなのかは定かじゃないが、君の文章を読んだ限りじゃ、そのURLに当たろうという気持ちにはならなかったね。
僕の人間(じんかん)主義論を少しは齧ってから再度投稿することをお勧めする。
とりあえずは、たいていのことにはメリットとデメリットの両面があること、日本について自虐的に見たり描写したりすることには慎重であるべきこと、を念頭に置いて欲しいな。
なお、※を私がつけた君のセンテンスは、不要だったね。
それでは、まずは、昨日の記事の残りの紹介から。
今次大震災への台湾からの義捐金をめぐる諸問題についての記事だ。↓
<台湾からのが突出した世界一だったのに、日本政府の感謝の意は表明されなかった。↓>
・・・After Japan’s tragic triple disasters this March, ・・・ Taiwan’s contribution ($165 million) surpassed that of the United States ($125 million), South Korea ($19 million), and China ($4 million).
To mark the first month after the earthquake, a Japanese cabinet spokesman announced that “Prime Minister Kan wished to express his gratitude directly to the public of foreign countries for their sympathy and assistance.”
He did so in an advertisement in newspapers in China, Russia, South Korea, and France -- but not in Taiwan. An accompanying government statement singled out the United States, China, Australia, Mexico, and Europe for sending help, again without mentioning Taiwan.・・・
<台湾の人々は日本が好きとしたのが52%、米国が好きはわずかに8%、中共が好きは何と5%。↓>
In an opinion survey taken on Taiwan last year, more than half of those polled, 52 percent, listed Japan as their favorite country, while only 8 percent preferred the US, and 5 percent chose China. The Taiwanese admire their large Asian neighbor’s cultural traditions, successful economy, and shared democratic values.・・・
http://www.csmonitor.com/Commentary/Opinion/2011/0527/Why-didn-t-Japan-send-a-thank-you-note-to-Taiwan-One-word-Beijing
反体制派をさしあたり鎮圧できたとしてもシリアの経済は早晩破たんするので、アサド大統領の運命は定まってるとさ。そうなればいいけどなあ。↓
・・・"I think the crackdown on protesters will succeed in the next two months," a senior western diplomat in Syria says. "But in six months time, the economy will have taken such a battering that [President Bashar al-]Assad will have lost the support of the majority of Syrians."・・・
Actually, nobody is spending at all in Syria.・・・
Tourism, which possibly accounted for up to 18% of the entire economy, was the first to go. ・・・
The next economic support to go will be foreign investment. ・・・
<なぜなら、エジプトと違って体制の経済自由化政策のおこぼれをかなりもらってた中産階級がアサド離れを起こすからだとさ。↓>
Unlike in Egypt, where the educated middle class used their knowledge of the Internet and the media to help oust President Hosni Mubarak, in Syria it is the poverty-stricken masses that have led the protests while the growing business classes have sat tight. Soon, however, many of Syria's business class -- who are generally undecided on the anti-Assad demonstrations -- will start to feel the pinch when they can't afford to send their kids to schools or pay for hospital bills. The Damascus economist says that would be the beginning of the end for Assad. ・・・
http://www.time.com/time/world/article/0,8599,2074471,00.html
米国の金持ちと貧乏人の格差はものすごいのに、そういう認識が普及していないんだって。↓
Americans don't seem bothered enough by the country's growing wealth divide to do much about it, ・・・
In part, that's probably because they vastly underestimate the gap, believing the top 20% own 59% of the nation's wealth when they actually own 84%.
<しかも、成功神話が依然根強いためだとよ。↓>
But there's another, less obvious reason for our passivity -- the hope and glory pushed by an all-pervasive news, gossip and star-driven celebrity culture.・・・
Celebrity culture sustains faith in our economic system in another way. It tells us whom to blame for failure -- the individual.・・・
http://www.latimes.com/news/opinion/commentary/la-oe-sternheimer-celebrity-20110527,0,164506,print.story
第一次世界大戦の米英仏側の勝利が政治体制と指導者たちのおかげだってさ。
とんでもない。
ドイツ皇帝はともかくオーストリア皇帝はまともだった一方、ロイド=ジョージもウィルソンもひどかったぜ。
こういうのを後付の論理と言う。↓
・・・The Allies had greater financial resources, raw materials and technological expertise at their disposal, but what also mattered was the quality of their political systems and leaders. The Central Powers were semi-autocratic monarchies with over-powerful militaries and mediocre civilian politicians. Britain, France and the US were democracies led by men of the calibre of Lloyd George, Georges Clemenceau and Woodrow Wilson -- “compelling spokesmen for their respective countries”.・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/5e205956-87e5-11e0-a6de-00144feabdc0.html#axzz1NctOfrqg
以下、本日の記事の紹介です。
また、長野支局の記者の戦前史のコラムを産経が載せたね。
性懲りもなく吉田ドクトリンを(結果的に)擁護する内容だ。
勢力圏や植民地が減ることが主たる問題じゃなかった。
勢力圏や植民地、それに支那の人々が赤露の犠牲者にならないようにしてあげられなくなることが主たる問題だったんだぞ。↓
「「君は本当にやったほうがいいと思っているのかね。いいかい、ここでやけっぱちで事を構えたら、満州はもちろんのこと、朝鮮も台湾もなくしちゃうことになるんだよ。この際ひとつ我慢をすれば、満州は駄目だが、朝鮮と台湾はうまくいけば残るよ」・・・
70年前のちょうど今頃、東京の三宅坂から赤坂見附までを歩いている2人の陸軍将校の間でかわされた会話だ。・・・
冒頭に掲げた言葉は、原田・・・菅雄・・・少佐が疑問をぶつけてきた高橋氏に対して投げ返した答えだ。高橋氏が軍人精神を忘れてしまっているといわれるのでは、と切り返すと原田少佐は「だから危ないんだよ。そういう雰囲気が、ますます危ない方向へ国を引っ張っていくんだ」と高橋氏を諭す。
<この視野狭窄症の少佐でさえ、日本が民主主義国であることは当然視してたわけだよな。↓>
原田少佐はこう続ける。「大政治家というものは、正しいと自分で信じた場合、国民など黙らしてもその方向へ引っ張っていくものなんだ。その代わり、自分も永遠に黙らされることを覚悟の上でね」と、昔は、身命を賭(と)して国難に当たる政治家がいたが、今はもういないと慨嘆する。
<そんなことは、当時の日本政府首脳クラスにとっては常識だったさ。↓>
そして「結局、戦争することになるさ。そして敗けるんだよ」と、アメリカとの戦いに突入したあげく、日本は敗北するとの見通しを披露する。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110529/stt11052907000000-n1.htm
うーん、よー分からんぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%B8%85%E4%BF%AE%E5%A5%BD%E6%9D%A1%E8%A6%8F ↓
「・・・中華的秩序を原則とした清朝までの中国で・・・日清修好条規(1871年)・・・「は史上初めて、清以外の相手を対等の国家として尊重した。明治維新(1867年)を成し遂げた日本が『ただの島国ではない』との認識が広がった」からだ。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110529/plc11052905080004-n1.htm
いいことじゃないか。↓
「北沢俊美防衛相は・・・、在日米大使館政治部安全保障政策課に国務省職員として勤務する木村綾子氏(43)を六月八日付で防衛省の「キャリア官僚」として採用する方針を決めた。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を担当する課長級の参事官に充てる。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011052902000032.html
またもや、父祖の地、日本を(戦前の日本は民主主義国ではなかったという含意で)貶めるフランシス・フクヤマ。↓
Francis Fukuyama・・・goes on, “in many ways, Asian government, not just China, but Singapore and in an earlier day, Japan and South Korea, had governments that looked more like a corporate board of governance because there’s no downward accountability whatever. You don’t have to deal with constituents ... You run the whole country like a corporation, and I think that’s one of their advantages at the moment.”・・・
<アングロサクソンと欧州を峻別しない点でもフクヤマは米国人の通俗的世界観に盲従しとるね。↓>
What explains the west’s primacy over the past two centuries? Was that an accident of relatively recent history, as revisionist historians argue, or did it reflect longer-term advantages? He is in the latter, more traditional school. “ The invention of the scientific method, its institutionalisation in universities, the creation of an ongoing system for exploring nature and then commercialising the results of those things. It’s an intersection of ideas and social institutions that gels in Europe, sometime in the 17th and 18th centuries.”・・・
<仏教は高度な(抽象的)理論を伴ってると思うけど、フクヤマのアジアの範囲はどうなってるんだろね。なお、かかる高度な理論それ自体は近代をもたらさなかったことに注意。↓>
・・・one thing that’s always struck me is that there is no high level of abstraction in the Chinese religion or Chinese thought. The idea that there are hidden forces, which are universal, like gravity, which apply throughout the universe, is very western. Chinese religion is particularistic. And I think to this day, if you think about high-level theory, it’s still not coming from Asia.”・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/87512bac-87e5-11e0-a6de-00144feabdc0.html#axzz1NctOfrqg
日系人の強制収容について、こういう言い訳をするとはどういう神経じゃ。
黒人差別と同じ感覚で米国の(白人)指導層がやらかしたことだろうが。↓
・・・ Even a great democracy with a firm commitment to protecting human rights can succumb to prejudice and fear in times of danger. ・・・
http://www.latimes.com/news/opinion/opinionla/la-ed-internment-20110527,0,2143275.story
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
太田述正コラム#4776(2011.5.29)
<『伊藤博文 知の政治家』を読む(その3)>
→非公開
<皆さんとディスカッション(続x1218)>
<太田>(ツイッターより)
(コラム#4773に関し)シュピーゲル誌の記事、全部読んで欲しいが、例えば、その中で、佐藤栄佐久前福島県知事は、東電よりも原子力安全・保安院の方が問題であり、原発問題の内部告発等があってもほとんど握りつぶしてきたって言ってるよ。
ハメリン特集の関連でショパンのバラード第1番の巨匠達による演奏をユーチューブで聴き比べていて感動で泣けるのなんのって・・。
これって、少年時代にこの曲を自分が初見で弾いた時の記憶が鮮やかに蘇ってきたためでもあるけど、それにしてもこれは畢生の名曲だ。
<ΤεεΤ>(「たった一人の反乱」より)
小沢一郎・民主党元代表インタビュー:一問一答 <(コラム#4773)>
↑読んでみたが、結局、被災地のために具体的に何かやったり、建設的な提案やったりしてる?
こんな評論家みたいなことしかやってないってんなら、潔白だろうが何だろうが、消えていいよ。
<τΕΕτ>(同上)
<ΕΕττクン(コラム#4773)、>夜這いって昔のことだと思ってたんだが、田舎出身の友だち(今30代)が、自分の親の代では結構よくあったって言ってた。
だれそれの本当のお父さんは誰だとかいう噂話がたくさんあったらしい。
<また、ΕττΕクン(コラム#4773)、>アメリカで売春が合法の場所があるとは知らなかった。
中絶でヒステリーを起こす国だが、売春はいいのか。
<太田>
ネバダ州じゃ合法だって前に(コラム#3753で)書いたぞ。
<εΤεΤ>(「たった一人の反乱」より)
ちょっと古いけど。↓
「大前研一ライブ 日本復興計画 東電賠償問題
浜岡原発を止めたのはアメリカからの外圧。第七艦隊のHQがある横須賀基地を守るため。」
http://www.youtube.com/watch?v=FUmoQaAbh2Q&feature=mfu_in_order&list=UL#t=1m50s
↑太田さんこれは本当でしょうか?
<太田>
確かに古い。
ユーチューブ見てるヒマないが、別のソースを使ったコラム#4739での投稿に対して既に事実上答えてるよ。
どうせ今回のソースもきちんとした典拠を提示してないはずだ。
直感的に真っ赤なガセだね。
<noga>
<コラム#4602に関し、>意見交換は、日本人にとっての重圧である。
だから、英米人の前では子供のようにはしゃいだり、乙女のようにしおらしくしていなければならない。我々は、幼児の体験を再現する。
小泉元首相も、ブツシュ前大統領の前では、大いにはしゃいで見せたようである。このあり様が、日米間の平和を彷彿とさせている。
というのも、日本人には、まっとうな論旨というものがないからである。
それで、我が国では「議論をすれば、喧嘩になります」といわれている。
議論をするには、まず最初に、自分の把握した相手の論旨がいかなるものであるか示し、相手の諒解を得なくてはならない。
※次に、その論旨の注目点は、どこにあるかを自分の意見として述べなくてはならない。
最後に、その論旨に矛盾があるかどうかに付いて述べなくてはならない。
※もしも矛盾があるならば、それに代わる正しい道筋を示さなくてはならない。
矛盾がないのであれば、自分がそれを好むか好まないかにかかわらず、相手の論旨を成案と認めなくてはならない。
これは、英米人の高等教育の成果である。
<太田>
自分のURLを掲げてる・・コピペしなかったけどね・・ことは、アイデンティティーを明らかにしてると評価すべきなのか、それとも単に宣伝が狙いなのかは定かじゃないが、君の文章を読んだ限りじゃ、そのURLに当たろうという気持ちにはならなかったね。
僕の人間(じんかん)主義論を少しは齧ってから再度投稿することをお勧めする。
とりあえずは、たいていのことにはメリットとデメリットの両面があること、日本について自虐的に見たり描写したりすることには慎重であるべきこと、を念頭に置いて欲しいな。
なお、※を私がつけた君のセンテンスは、不要だったね。
それでは、まずは、昨日の記事の残りの紹介から。
今次大震災への台湾からの義捐金をめぐる諸問題についての記事だ。↓
<台湾からのが突出した世界一だったのに、日本政府の感謝の意は表明されなかった。↓>
・・・After Japan’s tragic triple disasters this March, ・・・ Taiwan’s contribution ($165 million) surpassed that of the United States ($125 million), South Korea ($19 million), and China ($4 million).
To mark the first month after the earthquake, a Japanese cabinet spokesman announced that “Prime Minister Kan wished to express his gratitude directly to the public of foreign countries for their sympathy and assistance.”
He did so in an advertisement in newspapers in China, Russia, South Korea, and France -- but not in Taiwan. An accompanying government statement singled out the United States, China, Australia, Mexico, and Europe for sending help, again without mentioning Taiwan.・・・
<台湾の人々は日本が好きとしたのが52%、米国が好きはわずかに8%、中共が好きは何と5%。↓>
In an opinion survey taken on Taiwan last year, more than half of those polled, 52 percent, listed Japan as their favorite country, while only 8 percent preferred the US, and 5 percent chose China. The Taiwanese admire their large Asian neighbor’s cultural traditions, successful economy, and shared democratic values.・・・
http://www.csmonitor.com/Commentary/Opinion/2011/0527/Why-didn-t-Japan-send-a-thank-you-note-to-Taiwan-One-word-Beijing
反体制派をさしあたり鎮圧できたとしてもシリアの経済は早晩破たんするので、アサド大統領の運命は定まってるとさ。そうなればいいけどなあ。↓
・・・"I think the crackdown on protesters will succeed in the next two months," a senior western diplomat in Syria says. "But in six months time, the economy will have taken such a battering that [President Bashar al-]Assad will have lost the support of the majority of Syrians."・・・
Actually, nobody is spending at all in Syria.・・・
Tourism, which possibly accounted for up to 18% of the entire economy, was the first to go. ・・・
The next economic support to go will be foreign investment. ・・・
<なぜなら、エジプトと違って体制の経済自由化政策のおこぼれをかなりもらってた中産階級がアサド離れを起こすからだとさ。↓>
Unlike in Egypt, where the educated middle class used their knowledge of the Internet and the media to help oust President Hosni Mubarak, in Syria it is the poverty-stricken masses that have led the protests while the growing business classes have sat tight. Soon, however, many of Syria's business class -- who are generally undecided on the anti-Assad demonstrations -- will start to feel the pinch when they can't afford to send their kids to schools or pay for hospital bills. The Damascus economist says that would be the beginning of the end for Assad. ・・・
http://www.time.com/time/world/article/0,8599,2074471,00.html
米国の金持ちと貧乏人の格差はものすごいのに、そういう認識が普及していないんだって。↓
Americans don't seem bothered enough by the country's growing wealth divide to do much about it, ・・・
In part, that's probably because they vastly underestimate the gap, believing the top 20% own 59% of the nation's wealth when they actually own 84%.
<しかも、成功神話が依然根強いためだとよ。↓>
But there's another, less obvious reason for our passivity -- the hope and glory pushed by an all-pervasive news, gossip and star-driven celebrity culture.・・・
Celebrity culture sustains faith in our economic system in another way. It tells us whom to blame for failure -- the individual.・・・
http://www.latimes.com/news/opinion/commentary/la-oe-sternheimer-celebrity-20110527,0,164506,print.story
第一次世界大戦の米英仏側の勝利が政治体制と指導者たちのおかげだってさ。
とんでもない。
ドイツ皇帝はともかくオーストリア皇帝はまともだった一方、ロイド=ジョージもウィルソンもひどかったぜ。
こういうのを後付の論理と言う。↓
・・・The Allies had greater financial resources, raw materials and technological expertise at their disposal, but what also mattered was the quality of their political systems and leaders. The Central Powers were semi-autocratic monarchies with over-powerful militaries and mediocre civilian politicians. Britain, France and the US were democracies led by men of the calibre of Lloyd George, Georges Clemenceau and Woodrow Wilson -- “compelling spokesmen for their respective countries”.・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/5e205956-87e5-11e0-a6de-00144feabdc0.html#axzz1NctOfrqg
以下、本日の記事の紹介です。
また、長野支局の記者の戦前史のコラムを産経が載せたね。
性懲りもなく吉田ドクトリンを(結果的に)擁護する内容だ。
勢力圏や植民地が減ることが主たる問題じゃなかった。
勢力圏や植民地、それに支那の人々が赤露の犠牲者にならないようにしてあげられなくなることが主たる問題だったんだぞ。↓
「「君は本当にやったほうがいいと思っているのかね。いいかい、ここでやけっぱちで事を構えたら、満州はもちろんのこと、朝鮮も台湾もなくしちゃうことになるんだよ。この際ひとつ我慢をすれば、満州は駄目だが、朝鮮と台湾はうまくいけば残るよ」・・・
70年前のちょうど今頃、東京の三宅坂から赤坂見附までを歩いている2人の陸軍将校の間でかわされた会話だ。・・・
冒頭に掲げた言葉は、原田・・・菅雄・・・少佐が疑問をぶつけてきた高橋氏に対して投げ返した答えだ。高橋氏が軍人精神を忘れてしまっているといわれるのでは、と切り返すと原田少佐は「だから危ないんだよ。そういう雰囲気が、ますます危ない方向へ国を引っ張っていくんだ」と高橋氏を諭す。
<この視野狭窄症の少佐でさえ、日本が民主主義国であることは当然視してたわけだよな。↓>
原田少佐はこう続ける。「大政治家というものは、正しいと自分で信じた場合、国民など黙らしてもその方向へ引っ張っていくものなんだ。その代わり、自分も永遠に黙らされることを覚悟の上でね」と、昔は、身命を賭(と)して国難に当たる政治家がいたが、今はもういないと慨嘆する。
<そんなことは、当時の日本政府首脳クラスにとっては常識だったさ。↓>
そして「結局、戦争することになるさ。そして敗けるんだよ」と、アメリカとの戦いに突入したあげく、日本は敗北するとの見通しを披露する。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110529/stt11052907000000-n1.htm
うーん、よー分からんぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%B8%85%E4%BF%AE%E5%A5%BD%E6%9D%A1%E8%A6%8F ↓
「・・・中華的秩序を原則とした清朝までの中国で・・・日清修好条規(1871年)・・・「は史上初めて、清以外の相手を対等の国家として尊重した。明治維新(1867年)を成し遂げた日本が『ただの島国ではない』との認識が広がった」からだ。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110529/plc11052905080004-n1.htm
いいことじゃないか。↓
「北沢俊美防衛相は・・・、在日米大使館政治部安全保障政策課に国務省職員として勤務する木村綾子氏(43)を六月八日付で防衛省の「キャリア官僚」として採用する方針を決めた。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を担当する課長級の参事官に充てる。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011052902000032.html
またもや、父祖の地、日本を(戦前の日本は民主主義国ではなかったという含意で)貶めるフランシス・フクヤマ。↓
Francis Fukuyama・・・goes on, “in many ways, Asian government, not just China, but Singapore and in an earlier day, Japan and South Korea, had governments that looked more like a corporate board of governance because there’s no downward accountability whatever. You don’t have to deal with constituents ... You run the whole country like a corporation, and I think that’s one of their advantages at the moment.”・・・
<アングロサクソンと欧州を峻別しない点でもフクヤマは米国人の通俗的世界観に盲従しとるね。↓>
What explains the west’s primacy over the past two centuries? Was that an accident of relatively recent history, as revisionist historians argue, or did it reflect longer-term advantages? He is in the latter, more traditional school. “ The invention of the scientific method, its institutionalisation in universities, the creation of an ongoing system for exploring nature and then commercialising the results of those things. It’s an intersection of ideas and social institutions that gels in Europe, sometime in the 17th and 18th centuries.”・・・
<仏教は高度な(抽象的)理論を伴ってると思うけど、フクヤマのアジアの範囲はどうなってるんだろね。なお、かかる高度な理論それ自体は近代をもたらさなかったことに注意。↓>
・・・one thing that’s always struck me is that there is no high level of abstraction in the Chinese religion or Chinese thought. The idea that there are hidden forces, which are universal, like gravity, which apply throughout the universe, is very western. Chinese religion is particularistic. And I think to this day, if you think about high-level theory, it’s still not coming from Asia.”・・・
http://www.ft.com/intl/cms/s/2/87512bac-87e5-11e0-a6de-00144feabdc0.html#axzz1NctOfrqg
日系人の強制収容について、こういう言い訳をするとはどういう神経じゃ。
黒人差別と同じ感覚で米国の(白人)指導層がやらかしたことだろうが。↓
・・・ Even a great democracy with a firm commitment to protecting human rights can succumb to prejudice and fear in times of danger. ・・・
http://www.latimes.com/news/opinion/opinionla/la-ed-internment-20110527,0,2143275.story
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太田述正コラム#4776(2011.5.29)
<『伊藤博文 知の政治家』を読む(その3)>
→非公開
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