太田述正ブログは移転しました 。
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太田述正コラム#4405(2010.11.29)
<皆さんとディスカッション(続x1029)>
<太田>(ツイッターより)
大衆小説やマスメディアは、大衆感情を映し出す鏡であると同時に、その感情を増幅する装置でもある。
戦後日本の場合、<パール・>バックに相当するのは司馬遼太郎であり、<ヘンリー・>ルースに相当するのは主要紙/主要TV局だ。
ボク、全く因果な存在だ。
己自身の真の姿を知りたかったら、ボク(太田コラム)と真摯に関わってごらん。
ただし、その結果どういう悲喜劇が起ころうと、自己責任だからね。
その間も、ボクは前に進ませてもらうよ。
<沖縄県知事選挙の結果を見ると、>中共・北朝鮮が頑張ってくれたことに藉口して、結局、沖縄の人々、日和っちゃったね。
こうなったら、中共・北朝鮮による片肺飛行だけに期待せざるをえない。
多分それだけで本土の人々を覚醒させるには十分だろ。
<太田>
それにしても、沖縄の皆さん、ここまで日和るかねえ。↓
「・・・仮に県外や国外への移設で合意できない場合、どのような対応が望ましいと思うかを<沖縄県で>聞いたところ、「名護市への移設実現に向けてさらに努力する」27%、「普天間飛行場が残ってもやむを得ない」10%で、「どちらとも言えない」が57%と大勢を占めた。」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101129-OYT1T00156.htm
<SY>(Facebookより)
What could be the first/second/third step to get rid of the American protectorate status for Japan ?
<太田>(同上。こういったやりとり、「友達」に公開できるんだろうけどやり方が分かんねー。どうにもMixiと使い勝手が違いすぎる。)
First step has already been taken by ending the semi-eternal one party rule by the LDP. Getting rid of the self imposed prohibition on collective defense would be the second step. Third step would be the bilateralisatiion of the japan-US Security Treaty.
<MS>
陛下自ら日本の議会制民主主義の歴史を語って下さいました。
さりげなく「中断されることなく」なんて入れるなんて、さすがです。
<太田さんの次著の>2.1にいれたいですね。
「天皇陛下のお言葉
議会開設120年記念式典に臨み、皆さんと一堂に会することを誠に喜ばしく思います。
わが国の議会は、明治23<1890>年、大日本帝国憲法の下で開会された第1回帝国議会に始まり、中断されることなく、戦後は、日本国憲法により設立された国会に引き継がれ、今日に至っています。この間、昭和21年に実施された帝国議会最後の総選挙において、初めて女性議員が選出され、また、新しい国会の開設に当たり、貴族院は廃され、参議院が設立されました。今や、第1回国会の召集以来63年がたち、国会の時代は、57年にわたった帝国議会の時代を超えるものとなりました。さまざまな時代を経たこの長い歳月を顧みるとき、議会が、わが国における議会政治の確立に努め、国の発展と国民生活の安定向上に力を尽くしてきたことに深い感慨を覚えます。
現下の内外の諸情勢に思いを致すとき、国会が、国権の最高機関として、国の繁栄と世界の平和のため果たすべき責務は、いよいよ重きを加えていると思います。
ここに、関係者一同が、先人の努力をしのぶとともに、決意を新たにして、国民の信頼と期待にこたえることを切に希望します。」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101129/plc1011291223006-n1.htm
しかも、女性議員の選出は、最後の帝国議会だった(敗戦後ですが)、ともおっしゃっていますね。
太田さんの次著を圧縮した内容を、述べられているかのように感じます。
<太田>
天皇が、心ある国民に行間を読み取ってもらうべく、おん自ら筆を加えられた、と考えてよろしいでしょうね。
どっちも次著に入れましょう。
<MS>
・・・wikileak、どえらいことになってますねー。
オバマには気の毒だけど、幸か不幸か、このままでいくと、中共+北朝鮮の片肺エンジン<(上出(太田))>に加えて、もう一方の強力なエンジンが、アメリカから提供されるかもしれませんね。
それにしても、guardianのwikileak特集webページ、googleのソフトをうまく使いつつ、よく短時間で情報を処理する体制を整えていて、恐れ入りました。
<太田>
この話、きちんととりあげようと一旦は思ったんですが、私にとって・・ということは、(目を皿にして捜せば別かもしれないけれど、)太田コラム読者にとっても、さして目新しい話が今のところ出ていない・・ので止めた次第。
ま、興味ある人のために、比較的面白かった関係記事のURLを掲げておきますね。↓
全般的にうまくまとめている記事。中東のアラブ諸国が軒並み米国にイラン核施設攻撃を促してる話も出ています。↓
http://www.spiegel.de/international/world/0,1518,731583,00.html
上記のイラン核施設攻撃を促してる話にしぼった記事です。↓
http://www.guardian.co.uk/world/2010/nov/28/us-embassy-cables-saudis-iran
在トルコ米大使館発と在イラク米大使館発の公信に次いでたくさんリークされた在日本米大使館発の公信を読んで面白いものを教えてくれとWSJが読者に呼びかけている記事です。↓
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2010/11/29/the-wikileaks-japan-trove-what-can-you-find/
それでは、その他の記事の紹介です。
日本の「左」も「右」も、米国に怨念を持つのなら、(第一も第二もない、唯一の)あの敗戦に関して持てってんの。
「政治」に関して第二の敗戦なんてことを口にする奴はマゾとしか言いようがないね。↓
「・・・ ベテラン政治学者の篠原一氏(85)は、雑誌「世界」11月号に寄せた論考「トランジション 第二幕へ」でこう述べた。
「私はあの五月末の(日米)合意は、日本の第二の敗戦だったと思っています」
鳩山前政権が今年5月、米軍普天間飛行場(沖縄県)の国外・県外移設を断念する決定をしたことへの感想だった。
敗戦――第2次世界大戦の記憶を、今なぜ呼び起こすのか。雑誌で語られなかった答えを求めて取材をした。進歩派として知られる篠原氏は、次のように語った。
米国による占領とも言える現状を脱するには最低限、自国内にある米軍基地を「動かす」必要がある。その意味で今回、国家の最高責任者が「最低でも県外」と初めて本格移設を掲げ、海兵隊が沖縄にいる意味にも疑問を投げかけた。だが国民は既成事実に追従し、首相も結局は……。
戦後体制の根幹にかかわる改正をめぐって政府も国民も屈服した、との認識だろう。・・・
安全保障の視点を含めて「敗戦」と断じた少数例として知られるのは、文芸評論家の江藤淳氏が生前、文芸春秋の98年1月号に寄せた「日本 第二の敗戦」だろう。
保守派の論客だった江藤氏は、97年の日米新ガイドライン合意を取り上げ、全国の自治体や民間機関が米軍に協力させられていく流れを憂えた。それは「もう一度日本が軍事的な空間として、全面的にアメリカの空間に取り込まれる」ことを意味するのだ、と。
氏はその際、沖縄にも触れていた。日米の「停戦ライン」は戦後、沖縄に置かれてきた。だが新ガイドラインにより停戦ラインは「本土、更には北海道にまで移動させられた」――との表現で。
12年の年月と保守/進歩の立場を超えて共振する二つの「敗戦」。そこからは「占領と独立の問題に直面させられているのは沖縄だけではない」との示唆も読みとれるように思う。沖縄/本土という二項対立的な言説が存在感を増しつつある中で、国家の自立性という原点への注意を促す現象に見えた。」
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201011260346.html
↑ところで、篠原一(1925年〜)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AF%A0%E5%8E%9F%E4%B8%80_(%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AD%A6%E8%80%85)
センセの「政治学」、本郷で単位とったけど、駒場の時に単位とったところの、下手な落語みたいな京極純一(1924年〜)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E6%A5%B5%E7%B4%94%E4%B8%80
センセの「政治学」より、もっと無内容だったな。
今から思うと、こりゃ、1960年代末〜70年代初の日本の政治が既に無内容になっていたことの反映だったか。
でもお2人の長寿にはあやかりたいねえ。
形の上からは国民党勝利に終わった台湾の5都市市長選の結果(3対2)から、実は、次の総統選での民進党候補の勝利が予想できるとさ。↓
・・・Results from the five elections showed that although the KMT won three of the five mayoral seats, it gained only 44.5 percent, or 3.4 million, of the total votes compared with the DPP’s 49.9 percent, or 3.8 million votes.・・・
The likelihood that the Democratic Progressive Party (DPP) would win the presidential election in 2012 surpassed that of the Chinese Nationalist Party (KMT) following Saturday’s special municipality elections, a university prediction center said・・・
http://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2010/11/29/2003489683
またもや、韓国軍がやらかしたひどいチョンボだよ。
キチガイに刃物とまで言うとちょっと大げさかもしれないけど・・。↓
「28日午後3時ごろ、京畿道坡州市ムンサン邑周辺にある陸軍の砲兵部隊で、155ミリ牽引砲から砲弾1発が誤って発射され、軍事境界線南側の非武装地帯(DMZ)へ落下した。
軍によると、この部隊は北朝鮮による延坪島への砲撃を受け、部隊内で非常事態に対応するための訓練を行っていたが、ある砲兵が模擬訓練を実際の戦闘と勘違いし、砲弾を発射したという。砲弾は部隊から北へ約14キロ離れた板門店近くの非武装地帯(軍事境界線と南方限界線の間)の山林へ落下したため、死傷者は出ていない。砲弾が落下した場所は、軍事境界線から約200メートル南側だったため、一歩間違えば南北間の軍事的な衝突につながる可能性もあった。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20101129000013
米国の例外主義(exceptionalism)議論の渦中にあるオバマ、昨年行った本件に係る話の含蓄のあることあること・・。↓
・・・ a single comment that Obama made at a news conference a year and a half ago in Strasbourg, France, during his first trip overseas as president.
Obama was asked by Financial Times correspondent Ed Luce whether he subscribes, as his predecessors did, "to the school of American exceptionalism that sees America as uniquely qualified to lead the world."
The president's answer began: "I believe in American exceptionalism, just as I suspect that the Brits believe in British exceptionalism and the Greeks believe in Greek exceptionalism."
That may have been a nod to the fact that many abroad hear talk of American exceptionalism as worrisome jingoism. But it provided ammunition for Palin and other Republican critics. ・・・
But while the opening sentence of Obama's answer sounded dismissive, the president's full statement was more complex than that - and was indeed an affirmation of American exceptionalism, although arguably a qualified one.
In addition to the world's largest economy and its mightiest military, Obama said, "we have a core set of values that are enshrined in our Constitution, in our body of law, in our democratic practices, in our belief in free speech and equality, that, though imperfect, are exceptional."
He added: "I see no contradiction between believing that America has a continued extraordinary role in leading the world towards peace and prosperity and recognizing that leadership is incumbent, depends on, our ability to create partnerships because we can't solve these problems alone." ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/11/28/AR2010112804139_pf.html
合掌。↓
「シルヴィアさん:肺がんで早すぎる死…・・・」
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20101129spn00m200008000c.html
結婚当時、私は代々木の官舎に住んでおり、代々木駅から渋谷経由で原宿で地下鉄千代田線に乗り換えて表参道経由で乃木坂で降り、赤坂の(旧)防衛庁に通っていた。乃木坂で反対方向に降りれば青山だった。
どういうわけか、これらの地名が盛んに登場したシルヴィアの歌。懐かしいなあ。↓
別れても好きな人 ロス・インディオス
http://www.youtube.com/watch?v=ElQqifQBAZ4&feature=related
それぞれの原宿 ロス・インディオス
http://www.youtube.com/watch?v=KhHf3B4Ut88
コモエスタ赤坂 ロス・インディオス
http://www.youtube.com/watch?v=EMlhja4cpe0&feature=related
うそよ今夜も ロス・インディオス
http://www.youtube.com/watch?v=icbTw1cPKLs&feature=related
恋の街神戸 ロス・インディオス
http://www.youtube.com/watch?v=pOByF9P59C8&feature=related
アマン +菅原洋一
http://www.youtube.com/watch?v=fJw4H6-RB0I&feature=related
恋の町札幌 +堀内孝雄
http://www.youtube.com/watch?v=_MzZW75WU-c&feature=related
恋のフーガ +石川さゆり
http://www.youtube.com/watch?v=nmqrT4DM5Co&feature=related
-------------------------------------------------------------
太田述正コラム#4406(2010.11.29)
<セオドア・ローズベルトの押しかけ使節(その1)>
→非公開
<皆さんとディスカッション(続x1029)>
<太田>(ツイッターより)
大衆小説やマスメディアは、大衆感情を映し出す鏡であると同時に、その感情を増幅する装置でもある。
戦後日本の場合、<パール・>バックに相当するのは司馬遼太郎であり、<ヘンリー・>ルースに相当するのは主要紙/主要TV局だ。
ボク、全く因果な存在だ。
己自身の真の姿を知りたかったら、ボク(太田コラム)と真摯に関わってごらん。
ただし、その結果どういう悲喜劇が起ころうと、自己責任だからね。
その間も、ボクは前に進ませてもらうよ。
<沖縄県知事選挙の結果を見ると、>中共・北朝鮮が頑張ってくれたことに藉口して、結局、沖縄の人々、日和っちゃったね。
こうなったら、中共・北朝鮮による片肺飛行だけに期待せざるをえない。
多分それだけで本土の人々を覚醒させるには十分だろ。
<太田>
それにしても、沖縄の皆さん、ここまで日和るかねえ。↓
「・・・仮に県外や国外への移設で合意できない場合、どのような対応が望ましいと思うかを<沖縄県で>聞いたところ、「名護市への移設実現に向けてさらに努力する」27%、「普天間飛行場が残ってもやむを得ない」10%で、「どちらとも言えない」が57%と大勢を占めた。」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101129-OYT1T00156.htm
<SY>(Facebookより)
What could be the first/second/third step to get rid of the American protectorate status for Japan ?
<太田>(同上。こういったやりとり、「友達」に公開できるんだろうけどやり方が分かんねー。どうにもMixiと使い勝手が違いすぎる。)
First step has already been taken by ending the semi-eternal one party rule by the LDP. Getting rid of the self imposed prohibition on collective defense would be the second step. Third step would be the bilateralisatiion of the japan-US Security Treaty.
<MS>
陛下自ら日本の議会制民主主義の歴史を語って下さいました。
さりげなく「中断されることなく」なんて入れるなんて、さすがです。
<太田さんの次著の>2.1にいれたいですね。
「天皇陛下のお言葉
議会開設120年記念式典に臨み、皆さんと一堂に会することを誠に喜ばしく思います。
わが国の議会は、明治23<1890>年、大日本帝国憲法の下で開会された第1回帝国議会に始まり、中断されることなく、戦後は、日本国憲法により設立された国会に引き継がれ、今日に至っています。この間、昭和21年に実施された帝国議会最後の総選挙において、初めて女性議員が選出され、また、新しい国会の開設に当たり、貴族院は廃され、参議院が設立されました。今や、第1回国会の召集以来63年がたち、国会の時代は、57年にわたった帝国議会の時代を超えるものとなりました。さまざまな時代を経たこの長い歳月を顧みるとき、議会が、わが国における議会政治の確立に努め、国の発展と国民生活の安定向上に力を尽くしてきたことに深い感慨を覚えます。
現下の内外の諸情勢に思いを致すとき、国会が、国権の最高機関として、国の繁栄と世界の平和のため果たすべき責務は、いよいよ重きを加えていると思います。
ここに、関係者一同が、先人の努力をしのぶとともに、決意を新たにして、国民の信頼と期待にこたえることを切に希望します。」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101129/plc1011291223006-n1.htm
しかも、女性議員の選出は、最後の帝国議会だった(敗戦後ですが)、ともおっしゃっていますね。
太田さんの次著を圧縮した内容を、述べられているかのように感じます。
<太田>
天皇が、心ある国民に行間を読み取ってもらうべく、おん自ら筆を加えられた、と考えてよろしいでしょうね。
どっちも次著に入れましょう。
<MS>
・・・wikileak、どえらいことになってますねー。
オバマには気の毒だけど、幸か不幸か、このままでいくと、中共+北朝鮮の片肺エンジン<(上出(太田))>に加えて、もう一方の強力なエンジンが、アメリカから提供されるかもしれませんね。
それにしても、guardianのwikileak特集webページ、googleのソフトをうまく使いつつ、よく短時間で情報を処理する体制を整えていて、恐れ入りました。
<太田>
この話、きちんととりあげようと一旦は思ったんですが、私にとって・・ということは、(目を皿にして捜せば別かもしれないけれど、)太田コラム読者にとっても、さして目新しい話が今のところ出ていない・・ので止めた次第。
ま、興味ある人のために、比較的面白かった関係記事のURLを掲げておきますね。↓
全般的にうまくまとめている記事。中東のアラブ諸国が軒並み米国にイラン核施設攻撃を促してる話も出ています。↓
http://www.spiegel.de/international/world/0,1518,731583,00.html
上記のイラン核施設攻撃を促してる話にしぼった記事です。↓
http://www.guardian.co.uk/world/2010/nov/28/us-embassy-cables-saudis-iran
在トルコ米大使館発と在イラク米大使館発の公信に次いでたくさんリークされた在日本米大使館発の公信を読んで面白いものを教えてくれとWSJが読者に呼びかけている記事です。↓
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2010/11/29/the-wikileaks-japan-trove-what-can-you-find/
それでは、その他の記事の紹介です。
日本の「左」も「右」も、米国に怨念を持つのなら、(第一も第二もない、唯一の)あの敗戦に関して持てってんの。
「政治」に関して第二の敗戦なんてことを口にする奴はマゾとしか言いようがないね。↓
「・・・ ベテラン政治学者の篠原一氏(85)は、雑誌「世界」11月号に寄せた論考「トランジション 第二幕へ」でこう述べた。
「私はあの五月末の(日米)合意は、日本の第二の敗戦だったと思っています」
鳩山前政権が今年5月、米軍普天間飛行場(沖縄県)の国外・県外移設を断念する決定をしたことへの感想だった。
敗戦――第2次世界大戦の記憶を、今なぜ呼び起こすのか。雑誌で語られなかった答えを求めて取材をした。進歩派として知られる篠原氏は、次のように語った。
米国による占領とも言える現状を脱するには最低限、自国内にある米軍基地を「動かす」必要がある。その意味で今回、国家の最高責任者が「最低でも県外」と初めて本格移設を掲げ、海兵隊が沖縄にいる意味にも疑問を投げかけた。だが国民は既成事実に追従し、首相も結局は……。
戦後体制の根幹にかかわる改正をめぐって政府も国民も屈服した、との認識だろう。・・・
安全保障の視点を含めて「敗戦」と断じた少数例として知られるのは、文芸評論家の江藤淳氏が生前、文芸春秋の98年1月号に寄せた「日本 第二の敗戦」だろう。
保守派の論客だった江藤氏は、97年の日米新ガイドライン合意を取り上げ、全国の自治体や民間機関が米軍に協力させられていく流れを憂えた。それは「もう一度日本が軍事的な空間として、全面的にアメリカの空間に取り込まれる」ことを意味するのだ、と。
氏はその際、沖縄にも触れていた。日米の「停戦ライン」は戦後、沖縄に置かれてきた。だが新ガイドラインにより停戦ラインは「本土、更には北海道にまで移動させられた」――との表現で。
12年の年月と保守/進歩の立場を超えて共振する二つの「敗戦」。そこからは「占領と独立の問題に直面させられているのは沖縄だけではない」との示唆も読みとれるように思う。沖縄/本土という二項対立的な言説が存在感を増しつつある中で、国家の自立性という原点への注意を促す現象に見えた。」
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201011260346.html
↑ところで、篠原一(1925年〜)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AF%A0%E5%8E%9F%E4%B8%80_(%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%AD%A6%E8%80%85)
センセの「政治学」、本郷で単位とったけど、駒場の時に単位とったところの、下手な落語みたいな京極純一(1924年〜)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E6%A5%B5%E7%B4%94%E4%B8%80
センセの「政治学」より、もっと無内容だったな。
今から思うと、こりゃ、1960年代末〜70年代初の日本の政治が既に無内容になっていたことの反映だったか。
でもお2人の長寿にはあやかりたいねえ。
形の上からは国民党勝利に終わった台湾の5都市市長選の結果(3対2)から、実は、次の総統選での民進党候補の勝利が予想できるとさ。↓
・・・Results from the five elections showed that although the KMT won three of the five mayoral seats, it gained only 44.5 percent, or 3.4 million, of the total votes compared with the DPP’s 49.9 percent, or 3.8 million votes.・・・
The likelihood that the Democratic Progressive Party (DPP) would win the presidential election in 2012 surpassed that of the Chinese Nationalist Party (KMT) following Saturday’s special municipality elections, a university prediction center said・・・
http://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2010/11/29/2003489683
またもや、韓国軍がやらかしたひどいチョンボだよ。
キチガイに刃物とまで言うとちょっと大げさかもしれないけど・・。↓
「28日午後3時ごろ、京畿道坡州市ムンサン邑周辺にある陸軍の砲兵部隊で、155ミリ牽引砲から砲弾1発が誤って発射され、軍事境界線南側の非武装地帯(DMZ)へ落下した。
軍によると、この部隊は北朝鮮による延坪島への砲撃を受け、部隊内で非常事態に対応するための訓練を行っていたが、ある砲兵が模擬訓練を実際の戦闘と勘違いし、砲弾を発射したという。砲弾は部隊から北へ約14キロ離れた板門店近くの非武装地帯(軍事境界線と南方限界線の間)の山林へ落下したため、死傷者は出ていない。砲弾が落下した場所は、軍事境界線から約200メートル南側だったため、一歩間違えば南北間の軍事的な衝突につながる可能性もあった。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20101129000013
米国の例外主義(exceptionalism)議論の渦中にあるオバマ、昨年行った本件に係る話の含蓄のあることあること・・。↓
・・・ a single comment that Obama made at a news conference a year and a half ago in Strasbourg, France, during his first trip overseas as president.
Obama was asked by Financial Times correspondent Ed Luce whether he subscribes, as his predecessors did, "to the school of American exceptionalism that sees America as uniquely qualified to lead the world."
The president's answer began: "I believe in American exceptionalism, just as I suspect that the Brits believe in British exceptionalism and the Greeks believe in Greek exceptionalism."
That may have been a nod to the fact that many abroad hear talk of American exceptionalism as worrisome jingoism. But it provided ammunition for Palin and other Republican critics. ・・・
But while the opening sentence of Obama's answer sounded dismissive, the president's full statement was more complex than that - and was indeed an affirmation of American exceptionalism, although arguably a qualified one.
In addition to the world's largest economy and its mightiest military, Obama said, "we have a core set of values that are enshrined in our Constitution, in our body of law, in our democratic practices, in our belief in free speech and equality, that, though imperfect, are exceptional."
He added: "I see no contradiction between believing that America has a continued extraordinary role in leading the world towards peace and prosperity and recognizing that leadership is incumbent, depends on, our ability to create partnerships because we can't solve these problems alone." ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/11/28/AR2010112804139_pf.html
合掌。↓
「シルヴィアさん:肺がんで早すぎる死…・・・」
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20101129spn00m200008000c.html
結婚当時、私は代々木の官舎に住んでおり、代々木駅から渋谷経由で原宿で地下鉄千代田線に乗り換えて表参道経由で乃木坂で降り、赤坂の(旧)防衛庁に通っていた。乃木坂で反対方向に降りれば青山だった。
どういうわけか、これらの地名が盛んに登場したシルヴィアの歌。懐かしいなあ。↓
別れても好きな人 ロス・インディオス
http://www.youtube.com/watch?v=ElQqifQBAZ4&feature=related
それぞれの原宿 ロス・インディオス
http://www.youtube.com/watch?v=KhHf3B4Ut88
コモエスタ赤坂 ロス・インディオス
http://www.youtube.com/watch?v=EMlhja4cpe0&feature=related
うそよ今夜も ロス・インディオス
http://www.youtube.com/watch?v=icbTw1cPKLs&feature=related
恋の街神戸 ロス・インディオス
http://www.youtube.com/watch?v=pOByF9P59C8&feature=related
アマン +菅原洋一
http://www.youtube.com/watch?v=fJw4H6-RB0I&feature=related
恋の町札幌 +堀内孝雄
http://www.youtube.com/watch?v=_MzZW75WU-c&feature=related
恋のフーガ +石川さゆり
http://www.youtube.com/watch?v=nmqrT4DM5Co&feature=related
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