太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/

太田述正コラム#4373(2010.11.13)
<皆さんとディスカッション(続x1013)>

<ΜΔΜΔ>(「たった一人の反乱」より)

 やはり…民主の誇るパシリ種馬・細野豪志が、「ビデオ映像を公開しない」との中国との密約だったんだが…哀れw。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20101108ddm003030115000c.html
 仙石の、この外務省外しだけでなく、全ての公僕からの総スカンでテロ勃発なんでね?
 米国による菅政権の指導力と、普天間移設問題で揺らぐ日米関係のテストの「二つのテスト」の存在を指摘だと。
 ちなみにそいつは、「新米国安全保障センター」の“苦労人”だってさ〜ww 憶え易いねぇ。

<太田>

 サンクス。引用された記事読んでなかった。実にもっともらしいね。↓

 「・・・ 中国の戴秉国・国務委員(副首相級)による丹羽宇一郎駐中国大使の9月12日午前0時(中国時間)の呼び出しは、首相官邸と外務省の連携の欠如を象徴する「失態」だ。
 関係者によると、中国側は11日午後6時と8時に、大使に会談を呼びかけたが、日本側がいったん断り、未明にずれ込んだ。だが、この経緯は官邸に報告されず、仙谷由人官房長官が記者会見で「未明の呼び出し」に不快感を示し、対中関係悪化に拍車をかけることになった。
 政府内の混乱は官邸によるその後の「外務省外し」につながる。
 仙谷氏は「外務省に頼らない中国とのルートが必要だ」と周辺に漏らし、日本企業の対中進出に携わる民間コンサルタントで、長く親交のある篠原令(つかさ)氏に中国への橋渡しを依頼。調整の末、民主党の細野豪志前幹事長代理の訪中が実現した。
 「衝突事件のビデオ映像を公開しない」「仲井真弘多(沖縄県)知事の尖閣諸島視察を中止してもらいたい」−−。細野氏、篠原氏、須川清司内閣官房専門調査員と約7時間会談した戴氏らはこの二つを求めた。報告を聞いた仙谷氏は要求に応じると中国側に伝えた。外務省を外した露骨な「二元外交」は政府内の足並みの乱れを中国にさらけ出すことになった。
 「これからは外交ルートは外務省に一本化すると中国側に言ってある。よろしく頼む」。ベルギーで日中両首脳の懇談が実現し、ひと息つくと、仙谷氏は前原誠司外相にこう言ったが、首相官邸と外務省の溝は今も完全には解消されていない。・・・」

 さて、かなり漏洩の方の事実関係も明らかになってきたねえ。↓

 「・・・10月18日に馬淵国土交通相が情報管理徹底の指示を出すまでは、石垣海保以外でも、記憶媒体やパソコンに映像が保存されていたことが判明。また、流出発覚後、海保はネットワーク上のデータ類について詳細な追跡調査をしていないこともわかった。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101113-OYT1T00011.htm
 「・・・海保関係者によると、映像は調査研究用に海上保安大学校のパソコンに送られていた可能性があるという。」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101112-OYT1T01222.htm
 「・・・映像が・・・海上保安大学校(広島県呉市)の共有フォルダー・・・<に>置かれていたのは・・・九月中旬から下旬にかけての四、五日間だけのことだった。
 アクセス制限はかけられておらず、全国の海保からパスワードなしで閲覧可能で、この間に保安官の同僚職員が気付<き、>・・・海上保安庁のサーバー内の共有フォルダーから映像を入手し・・・、<この同僚職員が>保安官が乗務する巡視艇「うらなみ」の共用パソコンに保存<していた。>・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010111302000030.html
 「・・・保安官は、・・・<この共用パソコンから>映像データ・・・<を>入手<した>時期について・・・「9月下旬から10月中旬ごろの間」と説明。捜査当局がこのパソコンを調べたところ、データが引き出された形跡を確認した・・・
 保安官の説明では、映像データを「うらなみ」のパソコンから外付けの記憶媒体である公用のUSBメモリーに移したうえ、職場のパソコンに入れ直して私物のメモリーに記録。今月4日夜、神戸市中央区のインターネットカフェのパソコンを使って動画サイト「ユーチューブ」に投稿した。・・・」
http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY201011120548.html

<ΜΔΔΜ>(「たった一人の反乱」より)

 海保って私物の記憶媒体持ち込むのはOKなのか?
 海自なんてその時点でアウトなんだが・・・。
 ましてそれを外部に持ち出すなんてね・・・。

<ΜΔΔΜ>(同上)

 <流出させた海上保安官の罪だが、>過失的流出に対する警察庁の場合を参考にすれば、懲戒免職が妥当じゃないかな?
停職→辞職コースはぬるいんじゃないかなぁ。

 警察庁が懲戒処分の指針を改正、Winny流出させたら免職も
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/12/21/17972.html

<太田>

 懲戒処分は刑事罰(罪)じゃあないよ。

<ΔΜΔΜ>(同上)

 δλλδクン(コラム#4371)、>縄文モードに入ると官僚はダメになるという事は弥生モードになればちゃんとするということだな。
 ならば今までの歴史に学ぶ限り、放っておいてもいずれ必ず日本は縄文モードから弥生モードに揺れ戻すんだから、長い目で見ればあくせくと独立を急がなくても日本の未来は何も心配ないということじゃん。

<ΔΔΜΜ>(同上)

 周りの国が日本の変化を待っててくれるんならそうだろうね。
 で、変化の第一歩たる政権交代も今はこんな感じ。↓

 民主、支持率30%割れに動揺=「政権末期」の声も−時事世論調査
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010111200910
 次の頭って誰だ?
 順番から言えば岡田か前原?

<ΔΜΜΔ>(同上)

>周りの国が日本の変化を待っててくれるんならそうだろうね。

 周りの国が待ってくれなかったらどうだって言うの?
 最悪の場合でも日本がジリ貧的に貧しくなっていくくらいのことで、
 日本の文化が消滅するようなことではないでしょ。

<μμΔΔ>(同上)

 そう思うなら、それでエエんじゃないか。
 次世代や死んだ後のことはシラネという無責任な考えだが、そういう人がいても不思議ではない。残念ではあるが。

<太田>

 全球化(グローバル)化した現代においては、もはや日本が縄文モードを維持するのは不可能であり、早急にヒト・カネ・モノの開国を実現し、縄文モードと弥生モードを弁証法的に止揚すべきだ、というのがボクのかねてからの主張だからね。
 念のため。

<キジッシー>(2010.11.9)http://blog.zige.jp/atohiko

 ・・・日本には 次の4つの選択枝があります。

1 ガッシュウコクの属国のままでいる
2 ガッシュウコクに合併する(52番目の州になる)
3 中国の属国になる
4 独立国になる

 このうち、1)〜3)を選択した場合、安全保障や外交を真剣に考える必要はありません。
 宗主国に「おまかせ」しておけば済むことだからです。
 特に、2)合併を選んだ場合は、もはや国家ですらなくなります。(注)

(注)こういった関係を「幕府」と「天領」の関係になぞらえたのがコチラ。↓
  ロシア政治経済ジャーナル(ワカリヤスイ)
   「属国(家畜)」と「宗主国」と言い放っているのがコチラ。↓
  (そのマンマ)防衛省OB太田述正の日本はアメリカの属国だ(ちょっとナンカイ笑)       

 ところで、今の日本の状態は、1)〜4)のどれかというと、1)ガッシュウコクの属国。
 だから、今の政権に外交能力がないことは、ある意味「当たり前」です(涙)。
 そして「危機管理能力」がない。。。これも「当たり前」。
 なぜなら、「外交」や「危機管理」の必要性は、独立国になってはじめて生まれてくるからです。・・・

<キジッシー>(2010.11.11)http://blog.zige.jp/atohiko

 ・・・「属国(家畜)」という刺激的な言葉に、ピンとこない方、嫌悪感を持たれる方、薄々感じてるが認めたくない方、いろいろ複雑な気持ちの方がおられると思います。
 でも 認めることから始めないと、批判も、これからしようとすることも、どこかトンチンカンなことになってしまいます。

 日本は 属国だ! 家畜だ! 天領だ!

 ずいぶんと屈辱的な言葉ですが(注)、この言葉は、「魔法のふりかけ」です。
 戦後の歴史・政治・経済・社会を「魔法のふりかけ」をかけて見ると、今まで分からなかったことが不思議なほどよくわかるようになり、何をすべきか、これからの道筋も見えてくるのではないでしょうか?・・・

 (注)当初 この言葉を受け入れるのに吐き気すら覚えました。・・・
  
<植田信>(2010.11.9)http://8706.teacup.com/uedam/bbs?OF=20&

 ・・・これから、日中が本格的にクラッシュするようになると、非核保有国の日本は、どうするのか。
 どこかの時点でアメリカに泣きつくしかないか。

 すると、やはりこうなります。
 太田述正氏の<3>日<前>の一言プログ。

≫日本の戦後体制は、人類史上空前(絶後?)の自発的属国体制という異常なものだ。その破壊の先駆けとなったのが、小沢(未開人)と鳩山(宇宙人)という異常な二人であったことは、やむをえなかったのかもねえ。≪(ツイッター→コラム#4367。太田)

 ここを抜け出すには、2つの大きなハードルがあります。
 戦前の日本軍の後遺症の清算。
 それと、戦後世代の憲法的脳死です。

 尖閣諸島事件は、まったくもって目覚ましいモーニング・コールです。・・・


<植田信>(2010.11.11)http://8706.teacup.com/uedam/bbs?OF=10&

・・・<一昨>日の太田述正氏の一口コメント。

≫現在の日本の戦前史観は、戦後、真の戦犯たる吉田茂を始めとする外務官僚達(現役・OB)が、自分達を免責するために、占領軍・宗主国米国の威を借りながら捏造したものであり、その論理的帰結が属国状況なんだ。≪(ツイッター→コラム#4369。太田)

 これは絶品です。
 こういう見解は、見たことない!!
 しかも、おそらく当たっているだろう!!

 これまでにあったのは、「東京裁判史観」です。
 こんなものはとっくに消費期限が終わっているだろうに、と私はもう20年も思っているのですが、それならなぜ吉田体制がそれからも延々と続くのか、とここが不思議でした。
 しかし、なるほど、アメリカ製の史観ではなく、日本製の史観というところが、戦後世代もうっかりミスしてきたところか、とポンと膝を打つ。

 まあ、早とちりかもしれませんが、なかなか期待できる太田・新説です。

<太田>

 ・・・。

<ΜΔΔΜ>(「たった一人の反乱」より)

≫現在の日本の戦前史観は、戦後、真の戦犯たる吉田茂を始めとする外務官僚達(現役・OB)が、自分達を免責するために、占領軍・宗主国米国の威を借りながら捏造したものであり、その論理的帰結が属国状況なんだ。≪(ツイッター。太田)

 陸海軍省に全責任をなすりつけて、ブッ潰して、米軍に外注することで、外務省は戦後の官僚機構のトップに君臨し続けているわけですね。
 ということは、独立しないことが、外務省の省是みたいなもんじゃないですか?

<太田>(ツイッターより)

 <10日の>夜から書き始めたシリーズ(未公開)で、日本の戦争前後の外務官僚達が軒並みいかに無能で「国賊」的であったか改めて痛感している。
 憲兵隊が吉田茂らを目の敵にした理由がやっと分かってきた思いだ。

 私、吉田茂を買いかぶってたかもな。
 彼、一時的ならぬ恒久的軍備放棄を目指したけれど、晩年、それは間違ってた、いや自分が戦前戦後にやったこと全てが間違っていたと悟ったってあたりが本当のところかもよ。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 何でこういうニュース、日本の主要メディアの電子版が、そのホームページで取り上げないのかねえ。↓

 The Dalai Lama and other Nobel Peace laureates met yesterday for a summit on nuclear disarmament in Hiroshima・・・
http://www.taipeitimes.com/News/world/archives/2010/11/13/2003488427

 既に世界3番目の武器輸出国になっているドイツが、一層自分で自分にはめているタガをはずそうとしている。↓

 ・・・Germany is the third largest weapons exporter in the world, despite restrictive guidelines. Now the federal government wants to make arms sales abroad even easier to make up for defense budget cuts at home.・・・
http://www.spiegel.de/international/germany/0,1518,728844,00.html
-------------------------------------------------------------

太田述正コラム#4374(2010.11.13)
<『吉田茂の自問』を読む(その4)>

→非公開

太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/