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太田述正コラム#4169(2010.8.3)
<皆さんとディスカッション(続x912)>

<honeykingdom>(ツイッターより)

大地、10代のころに読みました。どこがいいのか全然判らなかったことだけを覚えています。
 今読むと感想もまた違うのかも。


<subrosa_605>(同上)

中学の時夢中(必死?)で読んだです。

<太田>

 どちらもハンドルネームやロゴ「写真」から女性の方のようだけど、『大地』、ひょっとして日本の女性の青春必読書って感じなのかなあ。

<honeykingdom>(同上)

 ・・・少し前の「グラマー」に関する話題、女としてあれこれ思いながら未投稿。今からでもOKですか?

<太田>

 もちろんOKです。
 まーだだかい?

<太田>(同上)

 (コラム#3940に関し)ナポレオンの頃までは、ロシアのエリート達はかなりまともだった。
 それがどんどんおかしくなって行ったのはどうしてなのか?
 ナポレオンが彼等に強いた戦いを通じて、フランス発の民主主義独裁の思想に彼等が汚染されたためか?

<jaguar321>(同上)

 太田さん答え言っている? 
 ドイツの軍事顧問の合理主義とか、中川八洋氏の説では正教会による下地があった?

<太田>

 いくら、字数制限があるとはいえ、お答え、これじゃいささか舌足らずすぎて欲求不満が募りますねえ。

<TA>

 これ(↓)は日本が人間主義を世界へ普及させている実例と考えてよろしいでしょ
うか。

 NHK クローズアップ現代 「“おもてなし”で世界をねらえ」(2010年 7月26日
(月)放送)
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2919

<太田>

 上記サイトを覗いた感じじゃ、おっしゃるとおりですが、実際の番組はどんな感じでしたか?

 「たった一人の反乱」(http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mass/1276703130/l50http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mass/1276703130/l50 ※)、国際情勢板(http://kamome.2ch.net/kokusai/)からマスコミ板(http://kamome.2ch.net/mass/)に移動したのなぜ?
 ※URLが二つある理由も分からない。
 2ちゃんねらー諸君、教えて!

 いずれにせよ、「たった一人の反乱」で投稿が3日間ないこともあり、例によってインターネットで浚渫してみた。
 その「成果」は以下のとおり。

<sat**ukurod*wi*>(2008.5.31)http://blogs.yahoo.co.jp/satorukurodawin/folder/115046.html?m%3Dlc%26p%3D2

 --「激論、官僚国家日本」: 朝まで生テレビ08・5/31 #官僚7--
 
・・・
3 太田氏の提言
?
 ともかく、これらの議論は、あまりにも「議論が枝葉に向きすぎではないか。」と突然、太田氏は言い放った。

 朝生初登場の太田述正氏。彼は、年金・医療問題について番組終盤で少子化対策に関する具体的提言を与野党共にはっきりと国民に提示すべきと、述べ、このポイントのついた指摘におもわず田原氏はうなずいていた。
 3時間にも及ぶ議論の中で、医療費については33兆円のうち11兆円を75歳以上が占める状態のなか11兆円のうち11/1である1兆円を75歳以上に負担させて何が悪いのかと田原氏。(内訳:窓口1兆円、消費税5兆円、現役4兆円 75歳以上1兆円)
 どこが姥捨て制度だ、と氏は与野党に詰め寄るが、自民党代表の片山氏等は5年前にその11/1を現役世代が仮に負担した場合のモデルについて役人は「検討中」である旨を言い放ったきりに現在に至るという堕落ぶりを田原氏から露呈されたために反論できないでいた。野党も、杓子定規に「世代間闘争がある」などの主張に留まった。

 では、国民が真にとるべき次の一手とは、民主党の言う公益法人の改廃や、埋蔵金の発掘など<先の議論>に固執することではなく、著書「官僚国家の崩壊」の中川氏がいう国家公務員を10万人減らすことや、地方公務員を15万人減らすことや、参議院議員を50人にする、衆議院議員を200人にする、といったことでもない。では、一体何なのだろうか。

 今現在、「もっとも」大切なことは「国民の力を政権交代に向けること」である。
 少ない発言の中で力強く太田述正氏は主張されていた。
 なるほど、太田氏の鋭い指摘に感服するばかりである。・・・

<豊丘時竹>(2010.4.6)http://runsinjirun.seesaa.net/article/146616000.html

■在日外国人差別─太田述正ブログ#3927
http://blog.ohtan.net/archives/51958548.html

 ・・・私には、<この中に出てくる>関岡英之さんの意見<が>正しいと思えてしまう。
 まあそれは日ごろ、関岡英之氏の考えに近いブログを読んでいるからなのだろう。・・・
 
<Fat Tail α>(2010.7.31)http://fattailalpha.at.webry.info/201007/article_2.html

 --太田述正公開コラム、ほぼ読了--

 ほぼ、というのは、2010年7月の数日分をまだ残しているためで、完全に終了しているわけではないからだ。
 しかし、考えてみれば読破を試みようと思い立ってから、既に2年以上経過しているのではないか。
 それまで、特に面白そうなものに限って読んでいたのだが、そうするとやはりそれまでの論旨が気になり、遡って読むものの、コラムのカテゴリー分けも完璧なものではないので、所々抜け落ちている個所を発見し、意を決して時系列順に全コラム読破に挑むことになったのは、たしか08年のGWあたりだったと記憶している。

 他の読者も早めに読破に挑まないと、ノビー中将は筆まめで絶対にコラム執筆を休まないから、益々全てのコラムを読むのが難しくなりますよ。
 恐らく、怪我や病気で入院する事態に陥っても、看護婦の目を盗んでコラム執筆を続けるのだろう、ノビー中将は。
 最近では、読者との対話シリーズで、すっかり砕けた筆致になっているが、私は個々のコラムからはもとより、この連綿と続くノビー中将物語に、時として鬼気迫るものを感じる。
 何せ目指すは日本の「革命」なのだから、伊達と酔狂だけで出来るものではないので、これも考えてみれば当たり前か。

 縄文・弥生サイクル説の一層の肉付けから、第一革命の完遂可否とその総括まで、今後のコラムの展開が楽しみだ。
 ほぼ読了も果たしたので、これで胸を張って有料会員になれる、と思っていたのだが、ひょんなことからアングロサクソン・シリーズの再読を始めてしまった。
 有料会員になるのは、もう少し先になってしまいそうだ。

 以下、コラムの内容で気になる点。

一、明治・大正の弥生化期だが、終息までの期間がそれまでのサイクルと比較して随分と短い。これは、それだけ幕末の開国に伴う弥生化のスピードが速く、その分終息までの期間が短くなり、この時代のストレス、あるいは外生的要因によるインパクトの大きさを物語るものなのか。

→世界の変化が加速化していたということもあるだろうな。(太田)

二、また、弥生化は国内で完結される内生的要因ではあまり起こりえず、外生的要因をトリガーとしなければならない傾向があるのか。

→そんなことはない。12世紀末から17世紀初まで続いた弥生モード・マークIは、内生的要因をトリガーとしたものだ。途中から蒙古襲来とか南蛮人の渡来とか外生的要因が付け加わったけどね。(太田)

三、アメリカ大恐慌の原因はともかく、回復の要因についての整理は、第二次世界大戦参戦による大恐慌の完全脱出、という説に依拠しているようだが、同時代のアメリカにおけるTFPの継続的上昇やNIRAの弊害説等、参戦がなくとも経済は自律的に回復した可能性も示唆されており、この点はもう少し幅広い研究結果を汲んでおく必要があろう。

→具体的に論じて欲しいが、先の大戦説を論駁するのはかなりホネでは?
 いずれにせよ、ローズベルトが有能な大統領であったことを論証するのは無理だって私としては言いたいねえ。(太田)

四、早く優秀な助手や弟子を見つけて欲しいものだが、ひょっとすると本人は、自ら手を挙げる人の出現を待っているのではないか。だとすると学生を含めた若人達よ、日本の革命児の門下に入る、またとないチャンスだよ。

<太田>

 おかげさまで、このところ、優秀な協力者の数が増えてまっせ。

 それにしても、これが私の縄文・弥生交替論への、これまでのほとんど唯一のコメントってのはさびしいね。


 それでは、記事の紹介です。

 チャベス・ベネズエラ大統領の心の師、シモン・ボリヴァーがどんな大香具師的人物だったか、何となく分かるねえ。この師にしてこの弟子あり。↓

 ・・・Gabriel Garcia Marquez's novel 'The General in His Labyrinth' is one place to begin, if you want to understand the combination of heroic and tragic qualities that keep・・・Simon Bolivar<'s>・・・memory alive to this day. (In New York, his equestrian statue still dominates the intersection of the Avenue of the Americas and Central Park South.) The idea of a United States of South America will always be a tenuous dream, but in his bloody struggle for its realization, Bolívar cut a considerable figure, as he did in his other capacities as double-dealer, war criminal, and serial fornicator, also lovingly portrayed by Márquez. ・・・
  After the failure of Bolivar's attempted Gran Colombia federation-which briefly united Venezuela, Colombia, Ecuador, and other nations-the U.S. minister in Bogotá, future president William Henry Harrison, said of him that "[u]nder the mask of patriotism and attachment to liberty, he has really been preparing the means of investing himself with arbitrary power." ・・・
http://www.slate.com/id/2262520/pagenum/all/#p2

 スタンダール症候群(Stendhal syndrome)なんてのがあるって知らなかったな。↓

 ・・・a psychosomatic illness that causes rapid heartbeat, dizziness, fainting, confusion and even hallucinations when an individual is exposed to art, usually when the art is particularly beautiful or a large amount of art is in a single place. The term can also be used to describe a similar reaction to a surfeit of choice in other circumstances, e.g. when confronted with immense beauty in the natural world.・・・
http://en.wikipedia.org/wiki/Stendhal_syndrome
http://www.guardian.co.uk/artanddesign/jonathanjonesblog/2010/aug/02/art-ill-stendhal-syndrome

 そりゃ、確かに「小ぶり美乳」の名画群(コラム#4167)を眺めてるうちに、あなた・・特に男性の場合だが・・の心臓の鼓動が高まり、妄想にふけるに至ったとしても、不思議でも何でもないけどね。
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太田述正コラム#4170(2010.8.3)
<『憲法と歴史学』を読んで(その2)>

→非公開

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