太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/

太田述正コラム#3159(2009.3.18)
<皆さんとディスカッション(続x429)>

<太田>

 検察と警察の関係(コラム#3157)が分かっていない読者が多いようなので、一言。

 「・・・司法警察活動(犯罪の捜査)に関し・・・検察官は警察官等に対して、一般的指示権、一般的指揮権、具体的指揮権を有するほか、正当な理由がなくこれらの検察官の指揮に従わない場合、検事総長、検事長、検事正は従わない司法警察職員の懲戒の請求を公安委員会に対してすることができる。・・・」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A4%9C%E5%AF%9F%E5%AE%98

<サヨク>

 <コラム#3067を読みました。>
 ピアノ演奏を聞く時には、左手が右手と同等に音楽を奏でてるかが気になって仕方ありません。例示された演奏者の中ではグールドが群を抜いてると思います。
 蛇足ですが、諏訪内と仲道はずっと前ですがお見かけしました。服のセンスがイマイチの印象でした。両者とも。

<太田>

 この際、ついでにご紹介しましょう。
 ドボルザークのスラブ舞曲第2番です。
 まずはオケの演奏で。
http://www.youtube.com/watch?v=PeEx-u5FNJI&feature=related
 次にバイオリンとチェロの演奏で。(パールマンとヨーヨーマです。素晴らしい!)
http://www.youtube.com/watch?v=QJp8cRLmqb0&feature=related
 次にオイストラッフのバイオリンの演奏で。これも素晴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=XCbzIIpeAwg&feature=related
 最後に日本の若手のホープ庄司紗矢香のバイオリンの演奏で。恐るべき才能です。
http://www.youtube.com/watch?v=faPf92gsGgo&feature=related
 庄司さん、もうちょっと背があれば、視覚的にも申し分ないんですがね・・。
 残念ながら、ピアノの演奏では、ご紹介する域に達しているものはありませんでした。
 
<コバ>

 小沢が台湾の民進党蔡英文主席と会談し「政権交代を経験した台湾は、日本より民主主義が一歩進んでいる」と述べたそうです(一歩どころじゃないでしょう!)。
http://www.minyu-net.com/newspack/2009031701000950.html

 しかしこの小沢発言、日本の政治の停滞、台湾の民主主義の進歩をそれぞれ体現している小沢、蔡英文もあいまって本当に皮肉みたいに感じられます。
 民主党内の元自民勢力は自民党の延命に手を貸す工作員なのかも…。
 民主党生え抜き若手議員に本当に決起してもらいたいところです。世代交代アピールで腐った自民党公明党をぶっ潰してほしい。

<後からすみません>

 <コラム#2941>「田母神空幕長解任事件について」<を読み>ました。
http://blog.ohtan.net/archives/51316742.html#comments

 いろいろ突込みどころがあるような気がしますが、2つだけ。

1.「次の二つのオプションが自ずから導き出されるはずです。・・・集団的自衛権の行使を禁じる政府憲法解釈を変更した上で・・・このどちらかを、われわれは選択しなければならないのです。」
 上の記事の論理的帰結は、「米国からの独立or集団的自衛権の行使」であって、必ずしもandにはならないと思います。

→法的には、日本の米国からの「独立」は、日本保護条約たる日米安保の廃棄かこの日米安保の双務化なくしてはありえません。後者のオプションを採用するためには集団的自衛権が行使できることが不可欠です。他方、日本の領域防衛は朝鮮半島の防衛なくしては極めて困難です。よって前者のオプションを採用するためにも集団的自衛権が行使できることが必要なのです。(太田)

 また、そもそも、自衛隊の不祥事をなくす為に、1億2千万の国民の安全を大きく左右するような政策を主張されるのは本末転倒だと思います(結論自体は妥当かもしれませんが)。

→私は、単に自衛隊(防衛省)の不祥事をなくすために日本の米国からの「独立」を主張しているわけではなく、政府全体のガバナンスを回復するためには「独立」が不可欠である、という主張しているのです。現在の日本政府の無能と腐敗は、政府にガバナンスが欠如していることの帰結である、ということです。(太田)

2.「・・・日本に敵対した。」
敵対した理由、原因をお書きにならないと意味がないと思います。パワーポリティクスを考えておられるのかもしれませんが、大義名分というか正当性も重要だと思いますので。
→あのコラムは雑誌掲載論考だから、字数制限があり、最後に私の日本戦前史観の要点を列挙したのであって、私の史観をもっと知りたいのなら、私の過去の関連コラムを読み込んでいただくしかありませんね。(太田)

<YK>

 私のコメントをコラムに取り上げていただき感謝・感激です。 

 太田さんは、お忙しい方ですから見る時間はないと思いますが、ビデオを紹介します。

http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-1477.html#more
の「青年将校化する東京地検特捜部・・・」(ビデオ・2時間) 田原・ムネオ・佐藤優・平野さんなどが出席し討論したビデオです。

<太田>

 忙しい忙しくない以前に、佐藤の友人、
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090312/138612/?P=2
佐藤の共同正犯容疑者(周知の事実)、佐藤、小沢の子分(周知の事実)の4人(など?)が出席した番組じゃ、見るまでもなく、彼らが何を言ったかは予想できます。
 せっかくながら、少なくとも私は関心ありません。

 本日は、小沢秘書逮捕がらみの記事だけのご紹介です。

 「・・・公共事業の受注企業から選挙資金の提供を受けてはいけないという規定は、すでに公職選挙法にある。選挙以外の政治活動ならOKという理屈にどれだけの人が納得するだろうか。
 だが、驚いたことに、当の小沢氏がきのうの会見で、企業・団体献金の全面禁止を打ち出した。公共事業を受注しているかどうかをどう調べるのか。政府や自治体に物品を納入している企業もそこに含めるのか。などなどの難問があるから、やるなら全面禁止でという主張である。
 自民党の中枢にいた時から巨額の企業献金を集めてきた小沢氏だけに、耳を疑う人も多いかもしれない。・・・ 
 ・・・代表がここまで言った以上、民主党は与党も巻き込んで、全面禁止に向けた政治資金規正法の改正に具体的に動いてはどうだろう。 ・・・」
http://www.asahi.com/paper/editorial.html

→7艦隊発言といい、企業・団体献金全面禁止発言といい、破れかぶれになった小沢の臨終の言や佳し。

 「・・・秋田県<の>・・・寺田知事は西松が建設した大松川ダムのある横手市の「創和建設」社長を務めた後、平成3年から横手市長。9年に小沢氏の依頼で知事選に出馬、新進党の推薦で初当選して現在3期目。次男は民主党の衆院議員で、小沢氏の秘書だった長男も8年に新進党から衆院選に出馬、落選した。・・・
 官報によると、創和は7〜11年、陸山会に計200万円を、12〜14年は大久保容疑者の前任の会計責任者が代表だった「自由党衆議院比例区東北第3総支部」に計720万円を献金。小沢氏の地元・奥州市にある創和の岩手支店も9年、陸山会に50万円を、14〜15年は小沢氏が代表だった「自由党岩手県第4区総支部」に計120万円を献金し、大久保容疑者が代表の「小沢一郎政経研究会」が15年に開いたパーティーの券も、24万円分を購入。総額は1114万円にのぼる。
 県公報によると、知事の政治団体「新しい秋田をつくる会」に13〜18年、西松の秋田営業所元所長から合計68万円の献金があった。
 西松の共同企業体(JV)は16年3月、湯沢市にある皆瀬ダムの補修工事を約1億9000万円で受注し、14年5月にも秋田市の県立武道館の建築工事を約36億円で受注している。
 捜査関係者によると、特捜部は、皆瀬ダムと武道館の工事で大久保容疑者が受注調整に関与したとみており、小沢氏側と知事側、西松のトライアングルの関係にも注目。知事周辺がダミー献金を認識していた疑いがあるとみて、ゼネコン側と下請け企業から受注調整や献金の経緯について事情を聴いているもようだ。・・・」

→小沢の、県(秋田県)レベルの共犯者、というより小沢の家業の大番頭の一人(?)、が明るみに出てきた感がありますね。(太田)

 「・・・東北地方に支店や営業所を置くゼネコン各社が、岩手と秋田の知事選の際に、社員や下請け企業の従業員を大量に動員して熱心に支援活動をしていた・・・。小沢一郎民主党代表の選挙以外にも、民主党系の首長選の集票活動に積極的に参加<していた。>・・・
 建設業界の従業員らが大量動員されたのは、1997年に初当選した寺田典城秋田県知事の知事選と、達増拓也知事が臨んだ2007年の 岩手県知事選。・・・
 ・・・後援会や正規の選挙対策本部とは別に、ゼネコン各社は独自の支援体制を組織。「支援者の名簿集め」「電話作戦」「遊説」などに役割を分担して、談合担当者や営業所幹部らが現地で指揮。現地の下請け業者が有権者を戸別訪問する「ローラー作戦」を展開した。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009031802000052.html

→事実だとすれば、暴力団小沢一家ってところですね。
 こんな暴力団まがいの輩の横行を放置してきた岩手と秋田の有権者達には呆れるほかありません。ひょっとして北東北人の意識はまだ蝦夷の時代のままで日本人になりきっていなかったのか、と苦言を言いたくなります。ちょっと言い過ぎたか。
 今回、かなりの悪行が明るみに出てきたのは、公共事業費の圧縮で、実入りが乏しくなり、カネの縁がほぼ切れたために、小沢一家の舎弟連中の口が綻び出したってことなんだろうな。(太田)

 「・・・三村<申吾>県政の誕生以降、青森での小沢氏の求心力は徐々に弱まりつつあるとされ、西松建設も、14年9月着工の県立美術館建設工事(約21億円)を最後に、数億円単位の工事を除くと、県発注の大型工事は受注していない。
 地元関係者は「知事が小沢氏側と距離を置いているため」と指摘している。」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090318/crm0903180206006-n1.htm

→北東北でただ一県我が道を歩み出していた青森。三村ファンの私(コラム#648、2251、2534、2536)としては、まことに鼻が高いねえ。(太田)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

太田述正コラム#3160(2009.3.18)
<MBAが世界不況をもたらした?(その1)>

→非公開

太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/