太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/

太田述正コラム#2992(2008.12.24)
<皆さんとディスカッション(続x345)>

<michisuzu>

≫「聞くところによると今上陛下は宮内庁では歴代で最も評判が悪いとか?理由は民主的な人だからとか。」(コラム#2988。michisuzu)なんて、本来絶対典拠が必要ですよ。それにしても、お世継ぎ問題で体調を崩されるとは、今上天皇もお気の毒に。≪(コラム#2990。太田)

 典拠をつけるとすれば田原総一郎さんがTVで話されていたことの伝聞です。
 彼によればどうも今上天皇は天皇制に否定的ともとらえられます。

 いいなあ!そうゆう考え方好きだなあ!って感じ。

 民主主義に天皇制は不要だしね、ほんと。

<太田>

 森さんや安倍さんや福田さんや麻生さんが首相の時、彼らが日本で一番エライ人じゃないってんでどんなに我々の心の平安が得られているかって思いませんか?
 世の中には無用の用ってのがあるわけで、しかも、それが千数百年続いた年代物だとくりゃ大切にした方がいい、というのが私の考えです。
 今年の天皇誕生日の一般参賀は、ご即位後、最多だったというじゃないですか。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008122490085448.html

<michisuzu>

≫ついにmichisuzu、典拠をつける! うれし泣き。せっかくだから、ちゃんと次のURLをつければ、更に良かったね。≪(同上)

 太田様の何時ものきついご指摘に恐縮です。
 アバウトな性格の私は年末は実家の北海道なのでぼちぼち年内のアップ終わりかなあって感じです。
 よい年の瀬をお迎え下さいね。
 来年の衆議院に当選される(出馬するのかなあ?)ことを心よりお祈りいたしますうう!

<太田>

 選挙に二度と出ることはないって何度も言ってるのどうして素直にみんな聞いてくれないんですかね。
 それはともかく、皆さんもよい年末年始を。そして来年もよろしく。

 そう言えば、コバさんの以下の質問にお答えしてませんでした。

≫武力侵攻は二の次で、日本列島が核兵器によって先制攻撃され、全滅してしまう可能性はないのでしょうか?  もし北朝鮮が核兵器を東京中心部に打ち込んだら、それだけで日本は壊滅的ダメージを受けると思うのですが…。≪(コラム#2990。コバ)

 ロシアも中共も北朝鮮も、合理的プレヤーであり、そんな無意味で、しかも米国による核報復を招く虞があることなどやりゃしませんよ。
 ただし、ロシアと中共は国として合理的プレヤーなのに対し、北朝鮮は金正日個人として、合理的プレヤーなのであって、ロシアや中共と違って、北朝鮮は、国としては、いささか非合理的なプレヤーになることはありえますがね。
 ついでに、

≫核兵器は、抑止力として使われるだけとは限らない。≪(コラム#2990。太田)

について、もう少し説明しておきましょう。
 (正確には、「核抑止力として使われるだけとは限らない」と記すべきでしたね。)
 米国は、戦後初期においては、NATO欧州正面でソ連が侵攻した時、侵攻ソ連軍に対する核攻撃は一般市民を巻き込むのでやるわけにいかず、核兵器で対都市攻撃をすることにしていましたが、それだとソ連も米国に対し報復対都市攻撃をして米ソ共倒れになってしまいます。
 そこで、ソ連の核基地を標的に対兵力攻撃をまずやる、というやり方(Counter Force Strategy)
http://en.wikipedia.org/wiki/Counterforce
に変えたのです。
 これなら、ソ連はただちに報復対都市攻撃をすることは躊躇するのではないか、というわけです。
 しかし、このような心配は、海を越えて米国の与国にソ連が侵攻しようとする場合にはする必要がありません。
 地上部隊を載せたソ連の船団に米国が核攻撃をかけても、一般市民を巻き込むことはほとんどないからです。しかも、それだけで、ソ連が米国に報復核攻撃をしかけることは考えにくいのです。
 つまり、ソ連から海を隔てている国は、米国が核兵器を保有していて、その核兵器を比較的容易に使うことができる(=核行使の敷居が低い)、という状況下で、渡洋攻撃をしかけることはほとんど不可能になった、ということなのです。
 
 本日の記事は、何と言ってもディケンズの『クリスマス・キャロル』の「書評」です。
http://features.csmonitor.com/books/2008/12/23/the-man-who-invented-christmas/
 若くして小説家として名声を博しながら、スランプに陥り、家庭生活の危機と借財に苦しんでいた31歳のディケンズが、クリスマス前に、突然ひらめいて書いたのがこの畢生の名作です。
 この本は、ディケンズの文豪としての地位を不動のものにしたばかりではありません。
 それまで、マイナーな祝日でしかなかったイギリスのクリスマスを、現在のようなクリスマスに変貌せしめたのはこの本なのです。
 そのクリスマスが非キリスト教国も含めた全世界に普及したことは皆さんご存じのとおりです。
 クリスマスイブの今日、皆さん、改めてこの本を読んでごらんになってはいかがですか。
 
 中共が空母保有願望を公式に明らかにしました。
http://www.asahi.com/international/update/1223/TKY200812230254.html
http://www.nytimes.com/2008/12/24/world/asia/24beijing.html?ref=world&pagewanted=print
 バカだね。止めときゃいいのに。

 中共での08憲章に署名した劉暁波(Liu Xiaobo)の拘留(コラム#2975(未公開))に抗議する、胡錦涛中共主席宛公開書簡がインターネットにアップされています。
 この書簡への署名者として、ウンベルト・エコー氏やサルマン・ラシュディ氏ら超有名人とともに、今後中共への入国が認められなくなる虞が強いのに、多数の支那学者が名前を連ねています。
http://www.nytimes.com/2008/12/24/world/asia/24china.html?ref=world&pagewanted=print
 残念ながら、154人くらいの署名者の中に、日本人らしき人物は早稲田の法科大学院の2名の教授だけです。臆病者の国公立の学者ども、出てこい!
http://www.hrw.org/en/news/2008/12/22/letter-consortium-release-liu-xiaobo-chinas-president-hu-jintao

 私が出演する、本日24日のの14時25分〜14時50分の文化放送、
前半 12月25日(木曜日)19:30〜20:30
後半 12月26日(金曜日)19:00〜20:30
のスカパー!216チャンネル内「日本文化チャンネル桜」(インターネット放送:So-TV(http:///www.so-tv.jp/))、及び、
 12月26日(金曜日)19:00〜の「太田総理・・・」
をよろしく!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

太田述正コラム#2993(2008.12.24)
<文化放送出演/「桜」出演>

→非公開

太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/