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太田述正コラム#2829(2008.10.4)
<皆さんとディスカッション(続x265)>

<MS>

 --オフ会の案内--

 皆様、オフ会の1次会の場所と日時が決まりましたのでお知らせいたします。

  日時: 11月1日(土) 午後1時から5時
  場所: 日本橋公会堂第一洋室(24人収容可)
      http://www.city.chuo.lg.jp/sisetugaido/horu/nihonbasikokaido/
      アクセス:http://www.usknet.com/seminar/nihonbashi_kokaido.htm
      (東京駅からだと、東京メトロ丸ノ内線で大手町、大手町から東京メトロ半      蔵門線にのりかえ水天宮前でおり、乗車と徒歩を入れて全15分程度です。)
  内容: 詳細は未定ですが、太田さんと白熱した議論、質疑応答を繰り広げること で、知的な時間を共有できる場になることを期待しています。
  会費: 内容と人数が決まり次第確定するつもりです。
      会場費は全体で1500円でしたので、一人あたりの参加費は、ソフトドリンク     代なども含めて500円以下におさめようと思っています。
 その他: 昼御飯に関しては各自済ましてから来場されても結構ですし、オフ会中に      弁当を食べていただくという形でも全くかまいません。
      各自の都合に合わせて、お気軽にお越しください。

  募集: 皆様、オフ会が盛り上がるようなアイデアありませんか?
      今回は参加できない方でもかまいませんので、何かいい知恵があれば教えて     下さい。
      また、会の名前(当日の会場内での案内に必要です)も募集します。

      2次会は近くで食事をしつつの懇親会を予定しています。これに関してもよ     い店があれば教えていただけると助かります。

      よろしくお願いいたします。

<太田>

 MSさん、まことにご苦労様です。
 ところで、参加希望者(1次会、2次会)がMSさんに出席する等の連絡するための臨時フリーメルアドを設定していただけないでしょうか。
 なお、やはり「ディスカッション」にも登場したことのあるKTさんが、オフ会の手伝いに手を挙げられました。

<田吾作>

>オフ会が盛り上がるようなアイデアありませんか?

 ハード的に実行可能かどうか(1対1ならば現在可能ですが1対多数の場合つまりテレビ電話会議が可能かどうか)わたしには分かりませんが、インターネットのテレビ電話システムを使用して、リアルタイムでオフ会を中継するという方法が考えられます。
 もし実行可能ならば、全国の読者が仮想参加者としてオフ会に参加できるようになります。

<太田>

 オフ会会場での発言者の姿をCCDカメラで撮った映像と声を小型マイクで拾った音声をリアルタイムで私のホームページで流し、非出席者で発言したい人は、オフ会会場の誰かの携帯に電話をしてその音声をオフ会会場で流す、ということは理論的にはできそうですが、相当の準備とスタッフが必要で、実際問題として実行不可能でしょうね。

<雅>

 --自民党と官僚--

「野党の資料要求、事前提示を」 自民が全省庁に要請
http://www.asahi.com/politics/update/1002/TKY200810020303.html

 楽しそうな証拠を見つけたのでどうぞ。
 これをテレビでニュース報道して「掘り下げ」なければ、マスコミも確信犯の証拠かな。

<太田>

 同じことを内閣官房がやれば、名目の付け方によっては何の問題もないのに、それをどうして自民党の国対がやったのかが面白いところです。
 恒久政権下で自民党議員の感覚が、自民党=政府、になってしまっているって証でしょうね。

<ter*196*2*01>(http://blogs.yahoo.co.jp/tero19632001/55181184.html

 「属国の防衛革命」、目が飛び出るほど興味深い本ですよ・・・

 <この>共著の太田さんの記事の解説を、一ファンたる自分が代弁するような形(甚だ拙いものではございますが)で書かせていただきます。誠に傲慢なようでもうしわけございません・・(苦笑&陳謝)・・・

 第1章・もうこの記事には、あまりにも的を得てしすぎなので、号泣したほどですね。是非日本版ドゴールの出現を強く願うものでございます・・・

 第3章・自分の考える2+2政党制の理想の形をある意味示してくれるようですね。でも元記事が2003年ごろなので、小沢さんのあの愚行の後では、ちょっと考え直したくなる?

 第5章・この章にイチバン驚愕しましたね。WW1以後のアメリカは「日本を主要仮想敵国とし、英国と協調」ってのが外交方針だと思ってましたが、実は 「対日戦以上に対英戦を本格検討(カナダ・ジャマイカ・バハマ等を奇襲攻撃&占領する計画で実働演習まで実施)」してたとは。でも米国の最終目標たる「日 英(含・英連邦)を屈服&属国化してユーラシアの大陸国家と対峙」て目標は、「アース・リング」という形で成就した?

 第6章・ノムたんを見てきたブロガー空すれば、「民主化=まともな政治に」って方程式は、虚構の産物だってのはもう常識ですよ・・

 第8章・もう「イスラムの世俗化」は、したいと思うトルコ等を除き断念して、彼らを「如何に封じ込めるか」って方向に進む方が建設的では?

 第9章・大石英司さんも言われていることですが、第五列として送り込まれた連中まで「返り忠」したくなる国家って発想に近いですね。まあ、移民も「内容」によりますが・・

 第10章・法的理屈としては正しいのでしょうが、自分としては国境管理の観点から「3島返還(兵頭さんも提唱)」がイチバン無難では?

<Chase>(http://blog.zaq.ne.jp/fifa/1

2008年09月23日(火)
太田述正の属国理論

 待望の太田述正氏の新刊「属国の防衛革命」が出た。あにはからんや、太田氏の肝心の防衛論は示されていない。なんと属国であるから、何をいっても無駄とのこと。いやはや太田節がいきなり炸裂といったところである。その点、期待を裏切られたが、太田氏の基本理論をまとめて提示しており、氏のブログを散見するより楽なところはありがたい。

 ところで、日本はアメリカの属国であるという場合の、属国という用語は、ブランドとして、近年では副島隆彦氏の独壇場であった(本人は、その意味するところを含めて所有権を主張している)。昔では江藤淳、ちょっと前なら小室直樹等々が使っていたが、副島隆彦氏は、歴史に連なるジャパンハンズの存在を指摘しながら属国論を展開していったところがこれまでの論者と違うユニークな点である。しかし、副島氏は怒るかもしれないが、ジャパンハンズのモチーフは落合信彦氏のかっての一世を風靡した一連の著作にあるのではないだろうか。落合氏は、日本国内の"counterpart"、"agent of influence"に関するヒエラルキーをよく指摘していたからである。

 閑話休題。太田氏の属国論と副島氏の属国論は中味はてんで違う。太田氏は、副島氏の影響は受けていないと思われるが、属国論のブランド自体は薄々知っていたのではないかと推察する。しかし、その根本が大違いであるために、独自の属国論をまわりをかまわず構成できたのであろう。

 その属国論の根幹だが、これは新刊の冒頭の論に出てくる。それは、日本は属国にさせられているのではなくて、自ら進んで属国になっているという点だ。前者は、例えば"war guilt information program"の存在なんかを持ち出して盛んに右派の論客から提示されている概念である。この理論は、いわゆる国の歪みをアメリカのせいにすることで自己免責しやすい。あわせてモラルハザードも生む考え方だ。

 太田氏の属国論は、朝鮮戦争以降は、アメリカは日本を真の独立国に誘導しようと努力してきたが、日本が惰眠を貪り、属国にすすんで成り下がってきたというものである。確かにこの感覚のほうが、我々を覆っている気持の根本を抉り出しているようでしっくりくる。朝鮮半島文化にある事大主義となんら変わることのない卑屈な思想だ。皮肉な?余談だが、ここでは、副島隆彦氏の理論が使える。すなわち日本文明なぞは存在せず、東アジア文明の中の日本文化(a culture)であるということだ。

<太田>

 結構、この共著はインパクトを与えているようで、大変うれしいことです。

 さて、過去コラムのフォローをしておきましょう。


 米アフリカ軍(コラム#1683、1837、2587)が、少なくとも期日だけは予定通り発足しました(
http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/7644994.stm
。10月3日アクセス)

 タリバンとの秘密交渉(コラム#2818)を、アフガニスタンのカルザイ大統領自身が明かしました(
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7643959.stm
。10月3日アクセス)。

 次に、韓国を中心に世界的に話題になったけれど、コラムにとりあげなかったところの、韓国の国民的女優チェ・ジンシルさん(39歳)の自殺については、他国のことではあっても、心が痛みます。
 関心のある方のために、関係URLをとりまとめておきました。

 彼女が国民的女優になった経緯、
 そんな彼女が日本でも活躍したプロ野球選手のチョ・ソンミンと結婚した後、その2年後に別居、更に2年後に離婚し、この間DVも経験したこと、
 離婚に伴う鬱病と闘いながら二人の子供を抱えるシングルマザーとして女優業を続けたこと、
 自殺の直接の引き金となったのは、インターネット上の中傷であったこと、
等、興味は尽きません。

http://sankei.jp.msn.com/world/korea/081002/kor0810021026003-n1.htm
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-skoreaactress3-2008oct03,0,7018346,print.story
http://www.nytimes.com/2008/10/03/world/asia/03actress.html?ref=world&pagewanted=print
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/7648156.stm
(いずれも10月3日アクセス)、及び
http://www.chosunonline.com/article/20081003000018
http://www.chosunonline.com/article/20081003000021
http://www.chosunonline.com/article/20081003000033
http://www.chosunonline.com/article/20081003000083
http://www.chosunonline.com/article/20081003000062
(いずれも10月4日アクセス)
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太田述正コラム#2830(2008.10.4)
<ノーベル賞がとれない米国の小説家(続)(その1)>

→非公開

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