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太田述正コラム#2704(2008.8.2)
<皆さんとディスカッション(続x209)>

<消印所沢>

 例の中国の「金盾」と関係あるかどうかまでは存じませんが、参考までに。

INTELLIGENCE: The Chinese Olympic Puzzle
http://www.strategypage.com/htmw/htintel/articles/20080731.aspx

<記事概要>
 中国では、五輪期間中の外国人のネット・アクセスを監視するためのハードとソフトを、全てのホテルに設置。
 これまで中国当局は3万人体制でネットを監視している。
 IOC委員会は中国に代わり、自由なネットアクセスができないことを、IOC加盟各国に謝罪した。

<大阪の川にゃ>

 --長野の聖火リレーで味をしめた中国人が、暴行をエスカレートさせる予兆--

凶悪中国人を正当防衛によって射殺した栃木県警の警察官が、ようやく不起訴に決定したようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080731-00000047-san-l09

 宇都宮地裁前でその警察官に感謝する集会を開いているところに、ある中国人が「黙れ、馬鹿野郎。」と叫びながら割り込んできたようです。
 兵頭二十八氏の盟友せと弘幸氏が、中国人による治安状況悪化という危機を指摘しています。
http://dogalog.excite.co.jp/viewvideo.jspx?Movie=48051149/48051149peevee185942.flv

 どうも、長野での聖火リレーで中国人が乱暴狼藉をやっても日本の警察は一切逮捕しなかった事を、中国人(マフィアも?)が学習したようです。さらにエスカレートの予兆です。
 第3次南京事件で日本は無抵抗だと悟った蒋介石が、次にやったテロ済南事件を思い出しました。
http://ww1.m78.com/sinojapanesewar/sinojapanese%20war.html

<太田>

 済南事件については、コラム#214で触れたところです。
 もう少し抑えた表現にしていただくと有り難いですね。

<コバ>

台湾において、馬総統が兵役を徴兵制から志願制に移行させるつもりのようです(
http://www.naruhodo.com.tw/news/search.php?page_num=0&no=7069
)。
 これによって中台の緊張関係は和らいでいくことになるのでしょうか?
 また、軍隊のない日本に住む人間として、太田さんの意見に全面賛成はするのですが、自分が兵役につくのは嫌だなあとダメ縄文人として思っています(運動もダメだし…)。自衛隊が軍隊と認められた場合、日本では兵役問題はどうなるのでしょう。自分のような一市民は、有事の際に国家や自衛隊に協力する心構えがあれば良いのでしょうか?

<太田>

 日本が自立して自衛隊が軍隊になったところで、徴兵制の禁止という禁忌は解かれるであろうものの、そのことがただちに現実の徴兵制の導入に結びつくわけではありません。 今や軍人には高度な専門性が求められるようになってきており、徴兵制によっていくらシロウトを確保したところで、すぐにはものの役にたたないからです。しかも、高度な機械化、IT化による軍隊の省力化も進展しています。大量のマンパワーの確保など、かかる見地からも不要になりつつあります。(典拠省略)
 よって、結論的に申し上げれば、コバさんが徴兵されることはまずありえません。
 ご自身でおっしゃっているように、「一般市民は、有事の際に国家や自衛隊に協力する心構えがあれば良い」のです。

 さて、台湾の(平時における)徴兵制から志願制への移行についてですが、以上申し上げたことに鑑みれば、これは時代の趨勢ということであり、中台の軍事バランスや緊張関係の動向とは直接
関係はないと見るべきでしょう。

<雅>

 コラム#2702でのMSさんの投稿を読みました。

>『興宣大院君の政策19世紀半ば朝鮮社会は、内には勢道政治に対抗する民衆勢力が成長し、外には日本と西洋列強が侵略してきた。高宗の即位(1863)によって政治的実験を掌握した興宣大院君は王朝の危機を克服し、失墜した王権を回復しようとした。... 興宣大院君は丙寅洋擾(1866)と辛未洋擾 (1871)を経て、全国に斥和碑を建て、通商修好拒否政策を断固として維持した。このような対外政策は外勢の侵略を一時的に阻止することには成功したが、朝鮮の門戸開放を遅らせる結果をもたらした。』(p116)

 私は、韓国の李氏朝鮮に対する評価を知りたかったのです。日本統治を「否」とするとしたら前の李氏朝鮮、大韓民国の活躍を「是」とするのかなと思いまして

>『自由民主主義と資本主義を理念とした新しい大韓民国の国家建設は、多くの試練を味わわなければならなかった。特に、政府樹立を前後した時期に左右の対立が激しくなり、済州島4・3事件や麗水・順天10・19事件などが起きた。李承晩政府はこのような局面を克服し、社会秩序を確立するために反共政策を強化する一方、農地改革を断行して農業経営の合理化を模索した。』(p.133-134)

 済州島4・3事件、麗水・順天10・19事件、老斤里事件、特に保導連盟事件などは、米国統治時代&李承晩時代に起きたことなので、それらは、その双方を否定する要因になるから教科書には記述していないのかなな入れてないのかな?っと思いました。
 ある程度は記述しているのですね。ただ、やはり保導連盟事件は入れてなかったですか。
 総じて韓国が自国の歴史についてどれほど客観的記述(見ているかは別)に見ているのかという点を、私は知りたかったのです。

<MS>

>韓国の李氏朝鮮に対する評価を知りたかったのです。日本統治を「否」とするとしたら前の李氏朝鮮、大韓民国の活躍を「是」とするのかなと思いまして

 うーん。私は意図ではなく重要性についてお聞きしたつもりなのですが。。。
 『韓国国定教科書が自国の近代化の過程をどのように記述しているか?』
という具合の質問ならわかるのですが。
 記述そのものが必ずしも「是否」を明記しているわけではないですよ。
 振り返ってみると、私の質問の依頼の仕方があまりに大雑把だったかもしれませんね。
 その点に関しては申し訳ありません。

>済州島4・3事件、麗水・順天10・19事件、老斤里事件、特に保導連盟事件などは、米国統治時代&李承晩時代に起きたことなので、それらは、その双方を否定する要因になるから教科書には記述していないのかなな入れてないのかな?っと思いました。
>ある程度は記述しているのですね。ただ、やはり保導連盟事件は入れてなかったですか。
> 総じて韓国が自国の歴史についてどれほど客観的記述(見ているかは別)に見ているのかという点を知りたかったのです。

 老斤里事件、保導連盟事件の記述がないのは、すでに申し上げましたように、朝鮮戦争の記述自体がごくごく表面上のものに限られているからです。
 おそらく現在も戦争が継続しているが故にこのような制約があるのでしょう。
 しかも、このことは教科書に限ったことではないようです。
 たとえば、朝鮮日報で『保導連盟事件』をキーワードに検索しても、たった2個の記事しかヒットしません。ちなみに『老斤里事件』は18件です。

 韓国国定教科書を読んだところでは、戦時中であるためデリケートな問題の扱いを間違えないように配慮している印象を持ちました。
 現在もなお戦時中である韓国において、日本のように自由な言論があるとは思えません。
 このことに関してはどう思われますか?
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太田述正コラム#2705(2008.8.2)
<イラクにおける女性自爆テロ>

→非公開

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