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太田述正コラム#2556(2008.5.19)
<皆さんとディスカッション(続x142)>

<KAZU>

朝生ご出演おめでとう?ございます。私は番組当初から好んで観ていますが、当初の5時間枠から現在の3時間枠になってからは、激論が減り、エンターテイメントとしての面白みは相当減りました(と個人的には感じています)。
 田原氏の司会を批判する向きも多いですが、それでもなお、田原氏、およびあの番組の果たしてきた役割は大きなものがあると思っています。TVタックルやたかじん、太田総理・・・のような番組が叢生したことにも繋がっていますし・・・。
 太田さんのご登場はまさに待望の真打ちと期待したいところですが、太田さんの含みのある(それが売りになっちることは承知していますが?)丁寧なご発言は、あの番組では他の猛者からすぐ遮られたり、話途中で突っ込みを入れられそうな場面をついつい想像しています(出演後、新参の方からは、いたいことがちっとも言えなかったよなんてぼやきがよく聞かれます)。
 狙い目?としては、番組開始時には、静けさがあり、一定の冒頭陳述的な時間配分があろうかと思いますので、その時間に一気に、ブリッツ・クリーク!していただきたいと希望します。そうなれば、朝生でも、チャンネル桜の時のように太田さんが主役になられるものと期待します。
 大変僭越と重々承知するところですが、長年の朝生ウォッチャーとして大いなる期待を込めて進言させていただきます。

<太田>

 皆さん、ばかに力はいってますね。
 いずれにせよ、朝生、実際に見たことないので参考になる情報を色々ありがとうございます。

<コバ>

 --米兵受刑者の豪華特別メニュー--

 赤旗によれば、米兵受刑者はその他の受刑者とは違って、ステーキやデザートなど豪華な特別メニューが用意されているそうです(
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2008-05-17/2008051704_02_0.html
)。
 米軍からの補充食料が認められているからだそうですが、その補充食料も日本政府からの思いやり予算で賄われているのでしょうか?
 しかし、不平等条約を撤廃させようと努力した昔の政治家のような革命家は今や日本では死滅してしまったのか…。

<太田>

 もっとすごい記事が出てましたよ。
 「日本に駐留する米兵らの事件をめぐり、日米両国政府が一九五三年に「重要な案件以外、日本側は裁判権を放棄する」との密約に合意し、日本側がその後約五年間に起きた事件の97%の第一次裁判権を放棄していた・・・日本の裁判が実施されたケースについて<も>「米側の軍法会議で裁くより、刑罰が軽くなっている・・・現在でも・・・沖縄県などで相次いでいる事件は不起訴となるなどして日本の公判廷で裁かれないケースも多く、事実上の裁判権放棄が慣例化している。」(
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008051802012262.html
。5月18日アクセス)
 日本が米国の属国ではないなどとのたまう極楽とんぼの目開きメクラ・・失礼!正しくは「健常風視覚障害者」・・諸君、いいかげん分かってくれたかい?

<太田>

 コラムがらみで気付いた記事をいくつかご紹介しておきます。
 
(その1)

 英BAEシステムズの社長(CEO)他1名が、米国入国時に一時拘束され、パソコンと簡易端末(Blackberry)を押収、検査されました(
http://www.guardian.co.uk/world/2008/may/18/bae.usa
。5月18日アクセス)。
 「BAE社は、トルネード戦闘機など武器売却に絡み、少なくとも10億ポンド(約2000億円)に渡る裏金をスルタン皇太子の息子で元駐米大使のバンダル王子らに渡したとの疑惑が報じられてい」ます(
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080518-OYT1T00499.htm
。5月19日アクセス(以下同じ))。
 将来、米当局が入国者全員に対して行うことを検討しているところの、パソコンのハードディスク内容のチェック(コラム#2552)の予行演習という趣がある話ですね。
 これは同時に、サウディ疑惑(最近のコラムでは#2480、2482)でBAEを追求している米国司法当局のなみなみならぬ決意の表れでもあります。

 (その2)

 福田首相にインタビューしたワシントンポストの重鎮記者ホーグランドが(Jim Hoagland)、ミャンマーへの人道的介入(コラム#2539、2541、2547、2549、2555(以上未公開)、2550、2552)に一致して消極的な日本の政治家、官僚、自衛官の姿勢をこきおろす論説を書きました(
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/05/16/AR2008051603431.html
)。
 一方、ロサンゼルスタイムスは、リーフ(David Rieff)の、ミャンマーへの人道的介入を叫んでいるのが欧米の援助団体と英仏政府要人であることを指摘した上で、前者は自分達の出番がない場合の被害拡大想定を過大視するのが常だとし、後者については、東南アジアに「人道的目的」で植民地を拡大したかつての歴史を省みてモノを言え、という人道的介入に批判的なコラムを掲載しました(
http://www.latimes.com/news/opinion/la-op-rieff18-2008may18,0,7149375,print.story
)。
 それにしても、日本国内は人道的介入否定論ばかりなのか、全く議論が行われてませんね。

 (その3)

 守屋前防衛次官の裁判で、19日、東京地裁で守屋への被告人質問が始まりましたが、彼は、贈賄罪などに問われた軍需専門商社「山田洋行」への便宜供与を否定しました(
http://www.asahi.com/national/update/0519/TKY200805190070.html
。5月19日アクセス)。
 前から言っているように、私は守屋は主観的には便宜供与はしていないと思っている(コラム#省略)ので、予想通りです。
 国会での証人喚問で、ゴルフや飲食接待の際に一部代金を負担していた、子供の留学費用は自弁したとウソの証言を行ったり、額賀議員との宴席の日にちを間違えたりして(典拠省略)醜態を晒した守屋の愚かさには心底呆れ返りましたが、今回はウソをついていないことを、彼のために祈るばかりです。 
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太田述正コラム#2557(2008.5.19)
<米国経済の憂うべき現状(その1)>

→非公開

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