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太田述正コラム#2432(2008.3.19)
<皆さんとディスカッション(続x89)>

<バグってハニー>

佐藤さんも太田さんのこと書いてますよ。
http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20080316/1205679038

「防衛庁再生宣言」も読んでたみたいで、それを高く評価している一方で、番組の討論では話がかみ合わなくて困惑したみたいです。
コメント欄にも一般視聴者の太田評がありますよ。
 また、
http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/20080318
を見ると、 チャンネル桜の「討論・・」については、逆に防衛省内部状況がよく分かったとか、太田氏の発言にコメントする参加者の「解説」が、逆に小学生に対するように丁寧だったのでよく理解できた、と言う意見が多かったらしい。討論は進まなかったが逆に視聴者に理解されたのは大変いいことだったと思う。
結果よければすべてよし?

<太田>

 どうもどうも。
 「たかじん」の時と同様、視聴者に深く考えさせる契機になったようで、うれしいですね。
 佐藤守さんは基本的にお一人で頑張っておられるようで敬意を表しますが、私には佐藤さんのブログを読む時間がとれません。関心ある方はぜひお目をお通しください。

<大阪の川にゃ>

>私が「左」の方により親近感を覚えるのは、弥生人たろうと努めている私が、彼らの間に、「右」に比べてより多く隠れ弥生人を見出しているからに違いないのです。

 差し支えない範囲で、数人でかまいませんので具体的氏名をご教授下さい。

<太田>

 「隠れ」弥生人の名前を私の一存で勝手に明かすわけにはいきません。
 それに、日本の論壇をフォローしていない私が、つきあっている隠れ弥生人の名前を仮に明かしたとしても、皆さんがご存じの人であるわけがないじゃないですか。

<安保>

 <太田さんの考えは、>『世界平和あっての日本の繁栄であるから、自衛隊を世界平和の為にこそ活用すべきだ』・・・ですね。
・・・・・・・・・・・・・・
↑現実を見据えることの出来ない書生論ですね。・・話が大きいようで全く現実論ではないですから・・・空想論から抜け出せない左翼論者の根本と大差なしです。

<太田>

 イヨッ!成田屋!
 英国だって米国だって(核の脅威/テロリスト的脅威、を除いて)直接的な軍事的脅威がないのに、戦後、せっせと防衛力を整備し維持してきました。
 この英国や米国の防衛力に対する考え方を書生論、空想論だと嗤い、切り捨てるとはアンタはエライ!
 だけど、米国に外交・安全保障をやっていただいている属国の民としては、ちょっとばかし頭が高すぎる発言じゃありませんかねえ。ブルブル・・。

<MS>

 チャンネル桜拝見しました。白熱していて面白かったです。
 『世界平和』という言葉を使うと右巻きの人は、脊髄反射で反発(誤解)するので、
コラム#2164<皆さんとディスカッション(続々)>の『世界政府が存在しない以上、・・ 必要な防衛力を上回る防衛力は、・・国際公共財なのであり、・・』というような表現の方がよいと思います。
 それにしても、仮にも保守といわれる人たちが、やたら下手な英語を意味もなく(日本語で適切な言葉があるのに)使っていて、情けなく感じました。啓蒙活動がんばってください。

<太田>

 確かに、脊髄反射しかできない方々に対してまで事実と論理に基づく説明を試みる私は究極のお人好しかも。
 なお、防衛力と国際公共財についてですが、実は自国に対する直接的な軍事的脅威を抑止するための防衛力だって国際平和の維持に貢献しているという意味で国際公共財だと言えないことはないのです。従って、引用されたくだりも必ずしも適切な表現ではないのです。

<bahasa>

 質問です。
 万が一日本が巻き込まれる戦争の危険性という観点から、自国の軍事予算縮小にヒステリックに反対する人は、軍拡競争をして戦争に巻き込まれる危険性を考えていないのが不思議です。太田先生に伺うのもおかしいのかもしれないのですが、何故なんでしょうか。
 ちょっとアカっぽいですが軍事は再生産のきかない奢侈品、もしくは掛け捨ての保険で、できれば必要最小限にとどめてもらいたいと思うので、「見せ金」にしては、防衛費は高すぎると思います。

<太田>

 今度はまた典型的な「左」の方の登場ですな。
 超ざっくり申し上げれば、戦後米国が音頭を取って対ソ軍拡競争をやってくれたおかげで大戦争の勃発や共産主義の拡散が抑えられ、ソ連が平和裏に崩壊したわけですが、あなたも心の底ではそう思ってませんか?
 また、純経済学的に言っても、必ずしも「軍事は再生産のきかない奢侈品、もしくは掛け捨ての保険」とは言いきれないことも覚えておいてください。(拙著『防衛庁再生宣言』参照)
 つくづく思うのですが、私は経済専門家でないので、景気の話は公にはしないのですが、皆さんだってそうでしょう。
 ところが、安全保障/防衛問題になると、誰でも彼でも論戦に参加しようとされる。
 これが不思議なんだよねえ。
 先週放送された「太田総理・・」には、テーマが防衛問題なのに経済学者(経済評論家)の森永卓郎さんが出席しておられた。私ならいくらバラエティでも出席を遠慮しますがね・・。
 
<安保>

 権力に腐敗頽廃は当ったり前ですよ、日本などまだまだマシなほうでしょう。

<太田>

 収賄(個人的に袖の下をもらって便宜を図る)蔓延度から言えばおっしゃるとおりです。
 しかし、私の言う政官業の三位一体的癒着構造は、戦後の事実上の自民党一党独裁下に形成されたものであるところ、これは天下りを中核として「合法的」に維持されて来ており、構造的な腐敗退廃を日本にもたらしているのです。
 このような形の構造的な腐敗退廃は、他の先進自由民主主義諸国には例を見ません。
 それにしても、この構造的な腐敗退廃が目に入らないとはねえ。
 脊髄反射の安保さん。
 あなた、ひょっとして日本にお住いではないのでは?

<NTT Food Company>

>皆さんは私よりずっと前から言挙げをしてこられたわけだが、何も変わってないじゃないですか。方法が間違っていたのですよ。

 そう、明らかに間違っていた。
 間違ってたのは思想では無く、運動方法が間違っていた。
 今まで、保守と名のってきた人の多くが、その活動を議論という内向きの活動に終始して来たが、その結果はというと、反日サヨク勢力の蔓延を許す事になった。
 つまり、今までやってきた、
  議論=語る
という方法では何も変えれないという事である。
 反日サヨクは、その活動の多くをデモとか街宣といった多くの国民の目に写る様な活動を中心に行ってきた。
 対し、保守と言われる人々は、先にも書いた様に、身内だけで固まりその多くが議論といったヒキコモリ活動に終始してきた。
 これじゃあ、反日サヨクに勝てる筈無い。
 だからこそ、保守活動も
 <『語る』運動から『行動する』運動へ>
にしなければならないし、そうしなければ この日本という国の独立は有り得ない。
 身内だけで固まりその多くが議論といったヒキコモリ活動に終始してきた保守層の事を、私は「保守綺麗事派」とか「綺麗事派保守」と呼ぶ。
 この派の特徴は、日本人の”美徳”を間違って捉え過激な抗議行動に反対し、文句を言われても怒ってはいけない、怒鳴ってはいけない、何事も耐え忍ぶのが日本人の素晴らしいと盲信している。
 しかし、これら(文句を言われても怒ってはいけない、怒鳴ってはいけない、何事も耐え忍ぶのが日本人)は、戦後、サヨクが誇大解釈しそれを利用する事により反サヨク勢力(保守勢力)を封じ込めて来た。
 戦前の日本は、道理が通らない理不尽な事に対しては凛として反論して来た。
 文句を言われても怒ってはいけない、怒鳴ってはいけない、何事も耐え忍ぶのが日本人というのはサヨクが作り出した幻想なのだ。
 保守綺麗事派は保守では無い! いや、保守だとしたらこれでは日本は良くならない。また60年同じ事を繰り返す。
 いや、もっと悪くなる。巨大な左翼組織の前でこのような有り様では100年たっても何も変わらないばかりか、日本は左翼・在日の国になっている。
 私から見るとチャンネル桜の水島氏らも保守綺麗事派である。
 それが証拠に、水島氏は「主権回復を目指す会」代表の西村修平氏を"右翼ゴロ"とまで貶め痛烈に批判している。

>同じ思想同士が集まっての議論は所詮自慰行為です。最近の桜はそんな感じがしていました。

 そう、同じ思想同士が集まっての議論は自慰行為に過ぎない。それに固執し自己満足しているだけなのが「保守綺麗事派」なのである。
 自慰行為では何も変わらないし変えられない。

>→月刊雑誌では「諸君」や「正論」等がずっと前からあり、結構売れているのに対し、TVではパートタイムのチャンネル桜だけしかないというのに、それが変化のあかしですって!?(太田)

 「諸君」や「正論」等といった書籍は、書店に行けば誰でも手軽に買えるが、チャンネル桜を視るには先ず受信機器を購入してそれを設置しスカパーと契約を締結しなければならないし、それ以前に、チャンネル桜の存在そのものの認知度が低いので「諸君」や「正論」等と比べるのは如何かと。

>それくらい戦後の吉田ドクトリンによる商人国家の“豊かさ”は頑強な壁なのです。

 吉田ドクトリンも戦後レジームを継続させている要因の1つでしょうが、根本はやはり東京裁判史観を柱とする戦後の自虐史観ですよ。

<太田>

 Mixiでの投稿もそうですが、投稿文が長すぎますよ。
 もう少し簡潔にお願いします。
 ところで、私はマルクス主義史観はもとより、司馬遼太郎史観もいわゆる自由主義史観にもあきたらなく思っており、戦前史の全面的見直しが必要であるという立場です。
 拙著『防衛庁再生宣言』や私のコラムのバックナンバーにぜひ目を通してみてください。
 あなたがMixiでの投稿で引用された深田匠氏の考えは私と相通ずるところがあると思いました。
 しかし、お示しの同氏の本の抜粋を読ませていただいた限りでは、いささか論述が荒っぽいですね。
 氏の共和党善玉・民主党悪玉論をコラム#2428と2431で批判したのですが、現在のところ有料読者だけへの配信にさせていただいているのであしからず。

<jeastyuyu>

 先生のブログを最近知っていろいろと読ませてもらっています。
 コラム#2024「敗戦後のドイツ人の受難」はとても驚きました。酷かったことは知っていましたが、正直ここまでとは思いませんでした。
 でも、僕はナチスが行った行為が連合国側が言っているようなものよりもましだったと思っています。(もちろん、比較的にですが。)
>>http://maa999999.hp.infoseek.co.jp/
 ここのサイトは、歴史を授業形式で行っているサイトです。
 この中に、「ソフィア先生の逆転裁判」というコンテンツがあります。先生に一読をお勧めしたいと思います。戦時中のドイツの行った行為は連合国側が言うようなものではなかったということが書かれています。自分はこのサイトに書かれていることも一理あると思っています。

<太田>

 今度はお馴染みのホロコースト否定論ですか。
 勘弁してくださいよ。
 ホロコースト否定論批判はさんざんやってきているので、もっと私のコラムのバックナンバーを読み込んで下さいね。
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太田述正コラム#2433(2008.3.19)
<チベット騒擾(続)>

→非公開

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