太田述正コラム#2373(2008.2.19)
<皆さんとディスカッション(続x67)>

<みはる>

 コラム#2372(2008.2.18)「日本論記事抄・後編(その3)」(未公開)を読みました。
 仕事をしない官僚や政治家に怒りながらも、日本にも希望があると思えてきます。ありがとうございます。
 
<太田>

 コラム#2372では、ファイナンシャルタイムスに掲載されたピリング東京特派員の日本論記事にコメントする形で、私の縄文モード/弥生モード論に触れた上で、「自然との共生と人間主義をベースとする日本、それと同時に、ポスト農業革命だけを身につけた社会やアングロサクソン社会と論理的な対話が可能な日本は、今まさにこの新しい時代の先導役を果たすことが期待されているのです。」と申し上げた次第です。
 この関連で、縄文時代の暮らしを「意識」し、腸内細菌の餌を少しでも多く入れてあげることに努めることを推奨される「寄生虫博士」藤田紘一郎氏の言(
http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/interview/080215_fujita02/
。2月19日アクセス)は示唆的ですね。

 ところで、私の「天下り」禁止論について、ネット上での議論が迷走しているようなので一言。
 時事用語のABC(
http://www.weblio.jp/content/%E5%A4%A9%E4%B8%8B%E3%82%8A
。2月19日アクセス)には、

 「天下り(あまくだり)=退職した公務員が民間企業などに再就職すること。中央省庁を退職した公務員がそれまでの職務と関係の深い民間企業に相当の地位で就職すること。人事院による一定の制限を守る限り、法的に認められている。・・」

とあります。
 最初のセンテンスが広義の天下りだとすれば、二番目のセンテンスは狭義の天下りということなのでしょうが、このどちらの定義も間違いだと思います。
 いや、二番目のセンテンスは間違いとまでは言えないかもしれないけれど、読んだ人に誤解を与えかねないので不適切だと言うべきでしょう。
 私が天下りを禁止しなければならないと申し上げているのは、誤解が生じないように厳密に言えば、最狭義の天下りです。
 それはいかなるものか。
 私のコラムで最初に天下りという言葉が登場するのはコラム#776ですが、そこでは、

 「私は、防衛庁の世話で天下りをすることは、国民の皆さんが払っておられる税金を無駄遣いすることになるので許されないと考え、自分の力で何とか再就職しようと考え、防衛庁を飛び出した人間です。」

 ここでは、天下りが所属官庁の「世話で」行われるものであることを当然視していることがお分かりか。
このような天下りの用法は、これまで天下りを受け入れてきた業界においても常識です。
 例えば経済同友会は、2005年7月、「われわれは利益誘導を目的とした天下りを受け入れない」というアピールを採択しています(コラム#809)。
 「利益誘導を目的とした」天下りなど、天下る当人の才覚だけでできるわけがありません。所属官庁と天下り受け入れ企業の合意なくしては不可能であることがお分かりか。
 つまり私は、官僚の再就職は一定のルールをクリアすれば、それまでの職務と関係の深い民間企業への再就職を含め、禁止する必要はないが、所属官庁の関与は禁止する、という趣旨で、天下りの禁止を唱えているのです。
 まさか、所属官庁の関与を禁止したって現状通り天下りは続くとお思っている方がおられるのじゃないでしょうね。
 所属官庁の関与を禁止すれば、「相当の地位」(時事用語のABC)で再就職することは、つまり再就職して高給を食むことは、100人中1人内外の例外的に識見が卓越していたり、例外的に豊富な人脈を持っている官僚以外はできなくなることを私が保証します。

<ちんみ>

 ひろって きました。
 世襲議員の跋扈・・何やあほらし。

 2世3世議員データバンクtop
http://www.notnet.jp/data01index.htm

 2世3世議員名簿
http://www.notnet.jp/data02index.htm

 選挙区別2世・3世議員一覧
http://www.notnet.jp/data03index.htm

 ところで、Yoshu さん紹介の植田信さんのHPに、太田氏の話題に関連することを編集してUPされています。

「遅れてきた東大全共闘」太田述正論集
http://www.uedam.com/waota.html

<太田>

 植田さんは、上記「太田述正論集」の冒頭、Yoshuさんに対し、「私の見るところ、太田述正氏は、現在の日本語言論界の中で画期的な人です。どんどんと太田氏と言葉を交わしてください。その分だけ、日本人の現状認識が進みます。今年に入ってから、太田氏のブログ等を拝見するのは、私の毎日の楽しみの、大きな1つになっています。」とおっしゃっていますね。
 多謝。

<コバ>

 コソボが独立宣言を行った(http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008021700204)ようですが、今後、セルビアとコソボとの間で紛争が起こる可能性はあるのでしょうか? また、セルビアは国際法違反だと無効を主張しているようですが、国際法的には何も問題ないのでしょうか?

<太田>

 Pixyさんが、掲示板上で回答されているところ、国際法上違法であるとのお立場のようですが、いかがなものでしょうか。
 近々この話をとりあげるつもりなので、少しお待ちを。
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太田述正コラム#2374(2008.2.19)
<日本論記事抄(その3)>

→雅子さまと小和田恆氏の話ですが、非公開

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