太田述正コラム#2358(2008.2.11)
<皆さんとディスカッション(続x62)>

<ちんみ>

 現在巷では、≪中国産≫の「毒ギョーザ」「殺人ギョーザ」だの〜騒がれていますが、≪米国産≫の毒食物は、華麗にスルーされていますね・・。

○アメリカは「へたり牛」の肉を食わせるな!電気ショックで立ち上がらせ、BSE検査をパス 〜 牛に電気ショックの映像、米で波紋 弱った牛を電気ショックで立ち上がらせ、BSE検査をパス。
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10069454694.html

○国内で収穫後の農産物に農薬を使うと法律違反・・・
 しかし、アメリカで収穫後に農薬を使われた農産物が日本に送られても、厚生省はなにも対応していない。←できないんダロ〜(笑)
 本当なら法律違反のはずなのに、「法律の解釈の違い」などといって国内の法律を適用していない。
酸っぱさも甘さも防カビ剤のおかげ〜オレンジ
http://fish.miracle.ne.jp/ois/fryday2.htm
エコロジー【ポストハーベスト、輸入農産物にご用心!】
http://fine-club.com/health/eco/post_harv/index3.html

 主・宗主国からの(食)製品に対し、奴隷の身分で批難するなんぞとんでもない!文句言わず、黙ってありがたく喰え!!ってことですね。
 捕鯨問題にせよ何にせよ、このアングロサクソンのスタンスは実に判りやすい・・。
 外交だ、防衛だ〜以前に、日本人は養鶏場や養豚・牛さんたちのように、「薬漬けの家畜」で糸へんに冬・・となってしまう(既に出来上がっている?)。 
 宗主国からの食糧安保政策(捕鯨問題や、米から小麦・・食生活の変化)に、日本だけでなく世界中が支配を・・ 
 〜ホント、真の独立をしないと。。

 尤も、目に見える危機(食べて直ぐの今回の餃子)は大問題で、目に見えない・見え難い危機(狂牛病等、後からの発病等)は捨て置け〜ってことで、食あたりしなければ善しとするのが現行の日本でもありますね。
 私事ですが、もう何年も前に肉食止めました〜恐ろしーいですもの・・即死ならまだしも、ヨレヨレで闘病生活が長く続くような、本人も周囲も大変な”生地獄”は本当にカンベン。

<太田>

 ポイントは、日本人が米国人に比べて米国産の食に関し、より大きなリスクに晒されているかどうかです。
 仮にそうだとすれば、米国は聞く耳を持つでしょうが、そうではないのであれば、属国たる日本が日本の法律をいくら振りかざそうが、米国は聞く耳を持たないでしょう。
 それがいやなら、日本は米国から自立する以外にありません。

<狛T>

 --朝日新聞「それ本当ですか?ニッポンの科学」--

 先週から朝日の夕刊で連載されています。
 ネットで読めないのが残念ですが、朝日らしくなく大変面白いです。
 1回目(2月4日掲載)は、「BSE検査・全頭調べても残る危険」。
 肉牛を全頭検査してもBSE感染牛をすべて発見することは不可能であり、コストがかかる割にメリットは少ない。
 日本以外の国では全頭検査はどこでもやっていない。
 それよりも重要なのは危険部位除去。
 国際獣疫事務局が定めるBSE対策は危険部位除去とピッシングの禁止だが、日本では危険なピッシングがまだ続いている。
 そのため、日本はイギリスと同じ危険度の高い国に分類されている(アメリカの方が危険度は低い)。
http://d.hatena.ne.jp/kmori58/20080206/p1

<ヒロユキ>

 守屋氏の件から太田さんが重大発言を繰り返して発信。
 でも、結局はうやむやに闇に葬られるのでしょうか?
 天下りも絶対に、未来永劫無くならない。
 防衛省・社会保険庁含め全ての官庁は同じ穴のムジナ。
 諦めるしか無いのでしょうか。
 所詮は庶民の戯れ言・・。
 悔しいです。

<太田>

 情けないことをおっしゃらないでください。
 皆さん方が賢明な投票行動を続けていけば、政官業の癒着構造を粉砕することは必ずできます。

<大阪の川にゃ>

 コラム#2354(2008.2.9)を受けて、

1、風車が倒壊した事故は、エラー警告に運転員が気付けないマニュアルミスの可能性です。
http://www.eurus-energy.com/data/20070316.pdf
 風の豊富な東北・北海道に台風はほとんど来ません。しかも落雷対策の風車ができつつあります。
http://www.ebara.co.jp/business/machin/energy_related/wind/epwhp2.html

 もしも風力発電の生み出すエネルギーが、その製作に必要なエネルギーよりも小であるなら、メディアのチェックが厳しい独・米国・英国が、大規模な風力発電に取り組んでいる事実の説明ができません。
http://www.nikkeibp.co.jp/news/eco07q2/535683/
 日本の電気の単位発電量当たりのCO2量は346gですが、風力発電では25.9g以下です。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB

2、>IPCC「南極の氷床は21世紀には質量が増加する可能性が高い」<
>IPCC「東南極の標高の高い寒冷な地域では、おそらく降雪量の増加が原因で氷厚が増しているが、・・・西南極の氷厚の減少分はこれを上回っている。」<

 IPCCは、前者では南極で21世紀に氷床が大きくなると言い、後者では氷厚の減少が上回ると言ってます。もちろん、揚げ足をとるつもりはありません。
 温暖化が起こるのは確かなところ、南極の氷がどうなるかは不確定要素が多いので「そんなに解けないし、解けても降雪量が増えるのでトントン。」と安心するのは危険ではないでしょうか。
 さらに、世界の降水量の変化が増大する可能性があります。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TPage/TPOndanka3.html

3、このまま風力発電を日本でほとんど導入しない場合に喜ぶのは、チャイナとの排出権取引によってCO2を削減するODA利権集団です。
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080201AT3S3100U31012008.html
 電力会社を中心とする原子力巨大利権と、この排出権ODA利権が、日本における反風力発電の本丸ではないでしょうか。
 NHKに電力会社系の特殊法人の理事がでていて「風力発電は風に左右されて出力が変動するので精密機械メーカーに迷惑をかける。だからこれ以上増やすのは難しい。」と発言していました。ドイツには精密機械メーカーはないのでしょうか。
 さらに、風力発電はエネルギー自給率向上の面でもご指摘の地熱発電と同じく重要なのに、ほとんどその点が指摘されません。

<太田>

>もしも風力発電の生み出すエネルギーが、その製作に必要なエネルギーよりも小であるなら、メディアのチェックが厳しい独・米国・英国が、大規模な風力発電に取り組んでいる事実の説明ができません。

 ここでのポイントは、あなたの言葉をお借りすれば、それが「エネルギー自給率向上」に資するかどうかでしょう。つまり、コスト的には愚行であっても、安全保障上は意味がある場合がある、ということです。

<友人TK>

 今日のG7など見ていると、アメリカの態度に憮然としますね。
 アメリカの責任が重大なのに、堂々と(図々しく)アメリカはほかの国もきちんと対応して利下げしろと言っているではないですか。
 日本にはいままで永い間政府の対応が遅いとぎゃーぎゃー責めていたアメリカなのに、何だと思いませんか?
 アングロサクソンは中国ロシアよりましかもしれませんが、あまりの傲慢さにあきれてしまいますよね。
 「拒否できない日本」(関岡英之)を読了しましたが、これは中々よく書けていると思いました。
 著者は軍事防衛関連について得意でないので「誰かに防衛の分野についても書いて欲しい」と言っています。
 太田君、この著者と共著で出しませんか?
 さらに困ったことにこの本は20冊ほど参照しながら熱心に書いているので、その中から何冊かは読まねばなりません。
 よって、ますますこの分野から抜け出せそうにないのです。

<太田>

 いかなる国であれ、堂々と(図々しく)自分の国益に照らして他国にモノ申すことに何の不思議もありません。
 異論があるのなら、これまた堂々と(図々しく)反論すればよいだけのことです。
 問題は日本は米国の属国(保護国)なので、そうはいかないことです。
 現在執筆、編纂中の私の次の本で、日本は米国の属国(保護国)論にも触れる予定なので、出版されたらぜひ読んでください。

<少彦梛>

 初めまして。 
 「すくなひこな」と申します。
 今回は、(コラム#2348で)私の愚拙なブログを取り上げていただき、ありがとうございます。
 しかしながら、慚汗背を流れるような思いでもあります。
 また、私が「第2ラウンド開催」の記事をブログに記載するにあたり、太田様のお名前を事前に確認していないなど、大変な失礼を致しましたことをお詫び申し上げます。
 申し訳ございませんでした。
 これからも、日本の軍備・軍事政策などを私なりに考える上で、太田様の今後のご活動・ご発言も参考にさせていただきたく存じます。
 宜しくお願い致します。

<太田>

 さっそくですが、昨日行われた、米空母艦載機部隊移駐を争点とする岩国市長選、受け入れ派の勝利に終わりましたね。
 投票率は76.26%と前回(65.09%)を大幅に上回り、得票数は前自民党衆議院議員の福田良彦氏が47,081票、前岩国市長の井原勝介氏が45,299票でした(
http://mainichi.jp/select/today/news/20080211k0000m010087000c.html)。
 一度もお目にかかったことはないけれど、井原さん、本当にお疲れ様でした。
 岩国基地では、2008年度に沖合滑走路が完成することから、防衛省による騒音予測調査で、艦載機59機が移駐しても、「うるささ指数」75以上の周辺住宅が1万7000世帯から4000世帯へ大幅に減少することとされており、しかも政府が米軍再編交付金等様々なアメをちらつかせており、かつ岩国市長には艦載機移駐を中止させる権限はなく、仮に市長が反対したままでも艦載機部隊は移駐できる(
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080211-OYT1T00087.htm
)、という状況下で、これまであえて移駐に反対してきた多数の岩国市民達の見識に心から敬意を表したいと思います。
 改めて問題にすべきは、市庁舎建設補助金を凍結・予算計上中止を行ってまでして岩国市を追いつめた政府・自民党であり、前回の市長選の時の移駐受け入れ反対から今回の市長選で受け入れ賛成に転じた公明党(
事実関係は、
http://www.asahi.com/politics/update/0210/SEB200802100009.html
による)です。
 カネの力で権力の維持を図ることだけを身上とする自民党は、福田氏が移転計画に関し「岩国の言い分を国に伝え、条件闘争を行う」と訴えている(
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080211/lcl0802110031000-n1.htm
)ことにも鑑み、岩国市に大盤振る舞いをすることを余儀なくされることでしょう。
 こうしてわれわれの税金は更に無駄遣いされ、しかも全国の米軍基地所在自治体における反米軍感情はますます陰にこもった形で高まっていくのです。
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太田述正コラム#2359(2008.2.11)
<新著断章>

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