太田述正コラム#2352(2008.2.8)
<皆さんとディスカッション(続x60)>

<読者SK>

 公開されたコラム#1895(2007.8.6)を読ませて頂きました。
 カーショウの本は読んだ事がありませんが、色々な本を読んだ結果、私も第2次世界大戦後の共産勢力の伸長は米国のせいだと考えております。
 米国が余計な事をしたため苦しむ人が大勢でました。
 これに関連してこの米国の政策の決定に共産勢力の暗躍があったとする説がありますが、これに関してはどう思われますか?
 中川八洋氏の著書などが有名かと思います。
 米国ではレッドパージなどがありましたし、ゾルゲ事件で有名な尾崎秀実が近衛文麿と近しい関係があったなど、十分妥当性があると思っております。
 前も書いたかも知れませんが、もっと早くこのメールマガジンの存在を知っておれば良かったと後悔しております。
 バックナンバーも全部読もうと思っておりますが、なにせ膨大の量の為、躊躇しております。

<太田>

 コラム#1895については、コラム#1896もご覧下さい。
 さて、先の大戦に至る「米国の<対日>政策の決定に共産勢力の暗躍があった」かどうかについては、自分で調べていないのでお答えは控えます。
 いずれにせよ、中川八洋氏は、第二次東西冷戦期に日本へのソ連の脅威なる、実態と180度背馳した風説を流した人物の一人であるということを頭に入れておいてください。
 ところで、計見一雄著『戦争する脳』の書評を読んだのですが、

 「「戦争=あってはならないこと」だから、考えなくていい、という思考が導かれるだけだ。そうではなくて、「ありえること」として、狂気の中身をちゃんと見ておくべきではないか。そんな問題意識から、戦争を引き起こし、遂行する狂気の解明を目指したのが本書、著者いうところの〈戦争に至る精神病理学〉である。」

なのだそうです。
 (以上、
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20080131/145933/
(2月7日アクセス)による。)

 しかし、こんな発想をする著者(父親が旧軍人で陸上自衛隊の幹部であったところの、本人は精神科緊急医療の第一人者だそうです)こそ精神病理学の対象とするにふさわしいと私は思います。 
 少なくとも、海外の読者が読めば・・読むことはありえないでしょうが・・彼らは一様にそう言うはずです。
 アングロサクソンにとっては戦争は彼らの生業であり、最も合理的に遂行されなければならない営みだからであり、欧州人や欧州由来のイデオロギー信奉者にとっては、戦争は政治の延長(クラウゼビッツ)に他ならず、政治は、従って戦争も断じて狂気の発露などではないからです。
 もちろん、ヒットラーのような狂人が国家の最高指導者として戦争を遂行したりホロコーストを行ったりすることもありますが・・。

<大阪の川にゃ>

 コラム#2350ですが、

1、武田邦彦教授が指摘したペットボトル再利用のいんちきさの裏には、廃棄物利権があるのでしょう。
 しかし、南極大陸の氷が解けても、雪が多く降ることになるので海面が上昇しないという武田教授のお話はいかがなものでしょうか。

2、確かに海水が温まると水蒸気が多くなって雲ができ雪が多く降るのは正しいでしょう。しかし、タイムラグが生じる可能性が大です。
 例えば、まず空気が温まり今世紀中はどんどん氷が解けて海面が上昇します。そしてその後南極海の水温が上昇し始め、22世紀には、南極大陸の雪の量が増えるのでしょう。そして、23世紀にはなんと20世紀の海水面と同じ高さに戻る、というものです。

3、 Wind turbines 'could fuel all homes by 2020'
 イギリス政府の近々の計画によれば、7000基の風力発電タービンをイギリス沖合に設置して洋上風力発電所(ウインドファーム)とし、2020年までにイギリスの全家庭で使われる電力をカバーするつもりらしいです。
http://www.dailymail.co.uk/pages/live/articles/technology/technology.html?in_article_id=500893

4、ドイツの再生可能資源による発電量は既に全発電量の12%を越えています。日本は1%未満です。
 http://www.dbj.go.jp/japanese/download/br_report/frankfurt/nikkei_eco0710.pdf
 風力発電に注目しない専門家は、経歴から見て電力会社の原子力巨大利権に関係があるのかな、とも想像しています。

<太田>

 「南極大陸の氷」云々の話は知りませんでした。武田さん、いささか手を広げすぎではないでしょうか。

<遠江人>

>これは、直接会った人を惹き付けて止まないオバマの魅力に加えて、・・・(コラム#2351。未公開)

 YouTubeで検索すればオバマの動画を数多く見ることができますが、動画で見ただけでも、喋りといい、あの顔や表情といい、確かになんとも言えない魅力はありますね。目の前で直接演説を聞いたりしたらなるほど惹かれてしまうのかもしれません。

YouTube - Obama's Victory Speech
http://www.youtube.com/watch?v=yqoFwZUp5vc

<太田>

 アフリカ人との混血で、東南アジアで少年時代を過ごしたオバマのような人物や女性であるクリントンのような人物が日本の首相の有力候補になる時代が早く来なければいけません。


<田吾作>

【クライン孝子の日記】
http://www.takakoklein.de/
2008年02月07日の中で引用されていた記事

「・・“朝鮮総連系の在日同胞, 50万人→4万人に減少”
“パチンコ不況が金融会社の倒産につながり総連に打撃”
http://www.dailynk.com/japanese/read.php?cataId=nk00100&num=1827・・」

をお知らせします。この間の色々な事件の背景の基礎になっている事実だと私は考えます。問題は行き場の無くなった「朝鮮総連系の在日同胞」と呼ばれる人々が何をしてこの先「食っていく」かと言う事になります。
 人数が多いので色々な形で政治問題として現象化せざるを得ないと私は考えます。

<太田>

 金日成/金正日はいわば、大暴力団の大親分であり、この旧日本帝国の外地を本拠地とする大暴力団の内地支部が朝鮮総連であり、その資金源が総連系在日朝鮮人からのみかじめ料(寄付)であり、大口寄付者はパチンコ業者であったと考えることもできます。
 そう考えれば、暴力団一般と持ちつ持たれつの関係を維持しつつ、天下りの形で暴力団関係業界からみかじめ料をせしめてきた警察にとっても、パチンコ業界の大不況は利権構造の核心部分の崩壊を意味するのであって、大問題でしょう。
 在日朝鮮人問題としてではなく、われわれ自身の問題ととらえる必要がありそうですね。
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太田述正コラム#2353(2008.2.8)
<審議官時代の空自パワハラ事件(その2)>

→非公開

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