太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/
太田述正コラム#2295(2008.1.12)
<皆さんとディスカッション(続x34)>
<宇宙人>
早速ブログにて質問に答えていただきありがとうございました。
国際支援の方法についてはもう少し勉強したいと思います。
今後とも太田さんの活動・活躍を応援しております。
<shima>
「胸先」でも「胸付」でもなく「胸突き八丁」ではないでしょうか。先の配信記事で「胸先八丁」を疑問に思い調べたところ広辞苑第五版に「胸突き八丁」で載っていました。細かい話をしてすいません。
<太田>
そりゃそうですよね。ご指摘ありがとうございました。
<ykk>
反捕鯨に関してこんなブログがありました。
ガイア教の天使クジラ
http://tkido.blog43.fc2.com/blog-category-20.html
要するに、「反捕鯨は宗教なのでどういう風に反論しようが聞く耳持たれない」ということだそうです。
なかなか面白い意見だとは思います。食肉業界の陰謀説なんかよりはよっぽど。
ただ本当なのか判断する材料を持たないので、うーんそうなのかな、と思うしか無いのですが・・・。
みなさんはどう考えられますか?
<太田>
オーストラリアのメディアは知りませんが、英米のメディアは捕鯨問題で次第に日本寄りのスタンスを打ち出しつつあります(例えば、コラム#1272、1273参照)。
アングロサクソンのジャーナリストが本件で「聞く耳」を十分持っていることが分かります。
ただ、グリーンピース等の連中にとっては反捕鯨は宗教なのでしょうね。もっとも、比較的最近生まれた新興宗教ですが・・。
<Yoshu>
今BS-1でやってる海外ドキュメンタリーの“奇跡の映像”シリーズの昨夜の七回目の中東分断の回には、今更ながら、英仏の身勝てさに怒りを感じました。現在の中東の問題の火種を作ったのは、どこの誰かいと言いたいです。テロとの戦いなんて言って、アフガニスタンとイラクに対しての攻撃。そのテロリスト産み出した原因は自分達にあるのではないかと…。昨日、国会で給油新法が通りましたが、日本の政治家よ、世界史の勉強してこいと言いたいです。
<太田>
ちょっと待った!
あなたはハンドボールの五輪アジア予選での中東諸国の「身勝手さに怒りを感じま」せんか?
いや、怒りを通り越して、この世の話とは思えないのではありませんか。
サウディアラビアは、そしてイランも一応、英国やフランスによる植民地化を免れており、中東諸国のメンタリティーのすべてが欧米の植民地主義によってもたらされたと善意に解釈することはできません。
日本が欧米諸国と親しいのは、日本が米国の属国であったり、日本が欧米諸国同様先進国であったり、あるいは自由民主主義国であったりするからだけではありません。
「身勝手さに怒りを感じ」られる程度の近しさ、共通性があるからなのです。
というか、このような近しさ、共通性が日本や欧米諸国との間で存在しないからこそ、中東諸国は自由民主主義国になれず、経済的にも先進国になれないのです。(石油収入がいくらあっても経済先進国とは言えません。)
<バグってハニー>
私が観た番組というのはこれです。
http://www.pbs.org/kqed/chinainside/women/index.html
貧しい農村では男がすべて出稼ぎで出払って、女性と子供・老人だけ、というところがたくさんある。それで、都市に出た夫から新しい女ができたからお前とは離縁するとか、その新しい女と一緒だったら帰ってきてもいいとか一方的に言い渡されたり。なおかつ、経済的に非常に厳しい、最低ラインの生活を送っているんですね。中国人女性は4分間に一人の割合で自殺しているそうです。
一方で、都市には工場でたくましく働く若い女性がいる。さらに、ムスリムの少数民族の女性も出てきました。夫ら男たちの前では「女は家にこもって家族の面倒をみるべきだ」とか言ってたのに、本音を語っていないと思った番組制作者が今度は女性だけにしてみれば、「女性も外で働けたらすばらしい。一度してみたい」とか言い始めたりとか。中国というのはものすごく多様な国なんですね。
スティーブン・チュー(Steven Chu、中国系米国人物理学者、1997年にノーベル物理学賞受賞)の地球温暖化に関する講演を最近、聞きました。ウィットに富んでいて、研究は物理学から神経生物学まで多岐に渡り、真のインタレクトはかくありなん、という感じでいたく感銘を受けました。チュー教授は『不都合な真実』よろしく、科学者、政治家相手に地球温暖化の問題とそれに科学者はいかに立ち向かうべきかを説くべく、行脚を続けているそうです。それで、私が聞いた講演に用いられたのとおなじスライドを見つけたので、口演抜きだとちょっと辛いですが、がんばって紹介してみます。タイトルは“Lighting the Way: Toward a Sustainable Energy Future”です。
http://www.lbl.gov/Publications/Director/assets/docs/10_11_2007_CAS_Beijing-1.pdf
<以下略(太田)>
<太田>
繰り返しますが、できれば、鬱病を中心とする精神疾患や自殺の動向について、日本に焦点をあてた分析をお願いしたいのですが・・。
<大阪の川にゃ>
こんにちは。本日平成20年1月11日の衆院本会議でのテロ特措法の採決で、小沢党首が欠席(棄権)しました。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-11X203.html
あれだけ反対していた小沢氏が棄権とは。
どうも太田さんが洞察されたように、小沢氏は巨大な力に追い詰められているような感じがします。
巨大な力とはもちろん唯一の超大国のことです。
<太田>
民主党が当初新テロ特措法を参院で継続審議に持ち込もうとして、他の野党の総スカンを食ってしぶしぶ否決に転じた経緯を見ても、本件での民主党の自民党とのなれ合い姿勢はミエミエです。
これらはすべて宗主国米国ににらまれた小沢氏のことを民主党執行部が慮ってのことだ、と考えれば平仄が合います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<太田>
14日収録、18日放送の日テレ「太田総理・・」に出演することになりました。
テーマはインド洋での給油問題です。
不祥事問題専門家から安全保障専門家へのイメチェンなるか!?
ところで、ITに関して私をサポートしていただける方が4名にもなり、現在太田HP、ブログ、掲示板の全般的リニューアルが図られようとしていますが、安全保障問題に関して防衛省関係者で私をサポートしていただける方はいらっしゃらないでしょうか。
いらっしゃったら、名誉有料会員にさせていただきます。
また、昨日ネットで、東村山市議殺人事件に関する本の紹介をめぐる私の裁判におけるスタンスを批判する記事を2つ発見しました。(これ以外にもありそうです。)
http://pullman.blog117.fc2.com/blog-category-6.html
http://www.policejapan.com/contents/syakai/20071221/index.html
これも有名税ということかもしれません。
いずれにせよ、この種の批判を行う際には私にもご一報をいただきたいものです。
残念ながら私には、現在、これら批判に反批判を行う時間的余裕がありません。
以前も(コラム#1860で)似たような話をしたことがありますが、広義の創価学会問題に関心のある読者の方等で、私に代わって反批判を行っていただける方はいらっしゃいませんか。
ポイントは、ネット上で上記の本の著者2人のうちもっぱら1人に対する人格攻撃が行われているようだが、人格攻撃は生産的ではないし、著者のもう1人に関しては人格攻撃をするネタがないとすればなおさらであることが第一点、第二点は、千葉氏には創価学会員と疑われても仕方のない言動がある、第三点は、上記の本やこの本がらみの訴訟(千葉氏が提起したものを含む)の現状からして、この本の信憑性はいまだ否定されてはいないように見えること、第四点は、このところ、日本の判例が公共的、公益的問題提起を抑圧するような方向性が顕著に出てきており、これこそ深刻な問題であること、等であろうかと思います。
反批判を行っていただける方は、当然名誉有料会員にさせていただきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
太田述正コラム#2296(2008.1.12)
<「太田総理・・」2008年初出演>
→非公開
<皆さんとディスカッション(続x34)>
<宇宙人>
早速ブログにて質問に答えていただきありがとうございました。
国際支援の方法についてはもう少し勉強したいと思います。
今後とも太田さんの活動・活躍を応援しております。
<shima>
「胸先」でも「胸付」でもなく「胸突き八丁」ではないでしょうか。先の配信記事で「胸先八丁」を疑問に思い調べたところ広辞苑第五版に「胸突き八丁」で載っていました。細かい話をしてすいません。
<太田>
そりゃそうですよね。ご指摘ありがとうございました。
<ykk>
反捕鯨に関してこんなブログがありました。
ガイア教の天使クジラ
http://tkido.blog43.fc2.com/blog-category-20.html
要するに、「反捕鯨は宗教なのでどういう風に反論しようが聞く耳持たれない」ということだそうです。
なかなか面白い意見だとは思います。食肉業界の陰謀説なんかよりはよっぽど。
ただ本当なのか判断する材料を持たないので、うーんそうなのかな、と思うしか無いのですが・・・。
みなさんはどう考えられますか?
<太田>
オーストラリアのメディアは知りませんが、英米のメディアは捕鯨問題で次第に日本寄りのスタンスを打ち出しつつあります(例えば、コラム#1272、1273参照)。
アングロサクソンのジャーナリストが本件で「聞く耳」を十分持っていることが分かります。
ただ、グリーンピース等の連中にとっては反捕鯨は宗教なのでしょうね。もっとも、比較的最近生まれた新興宗教ですが・・。
<Yoshu>
今BS-1でやってる海外ドキュメンタリーの“奇跡の映像”シリーズの昨夜の七回目の中東分断の回には、今更ながら、英仏の身勝てさに怒りを感じました。現在の中東の問題の火種を作ったのは、どこの誰かいと言いたいです。テロとの戦いなんて言って、アフガニスタンとイラクに対しての攻撃。そのテロリスト産み出した原因は自分達にあるのではないかと…。昨日、国会で給油新法が通りましたが、日本の政治家よ、世界史の勉強してこいと言いたいです。
<太田>
ちょっと待った!
あなたはハンドボールの五輪アジア予選での中東諸国の「身勝手さに怒りを感じま」せんか?
いや、怒りを通り越して、この世の話とは思えないのではありませんか。
サウディアラビアは、そしてイランも一応、英国やフランスによる植民地化を免れており、中東諸国のメンタリティーのすべてが欧米の植民地主義によってもたらされたと善意に解釈することはできません。
日本が欧米諸国と親しいのは、日本が米国の属国であったり、日本が欧米諸国同様先進国であったり、あるいは自由民主主義国であったりするからだけではありません。
「身勝手さに怒りを感じ」られる程度の近しさ、共通性があるからなのです。
というか、このような近しさ、共通性が日本や欧米諸国との間で存在しないからこそ、中東諸国は自由民主主義国になれず、経済的にも先進国になれないのです。(石油収入がいくらあっても経済先進国とは言えません。)
<バグってハニー>
私が観た番組というのはこれです。
http://www.pbs.org/kqed/chinainside/women/index.html
貧しい農村では男がすべて出稼ぎで出払って、女性と子供・老人だけ、というところがたくさんある。それで、都市に出た夫から新しい女ができたからお前とは離縁するとか、その新しい女と一緒だったら帰ってきてもいいとか一方的に言い渡されたり。なおかつ、経済的に非常に厳しい、最低ラインの生活を送っているんですね。中国人女性は4分間に一人の割合で自殺しているそうです。
一方で、都市には工場でたくましく働く若い女性がいる。さらに、ムスリムの少数民族の女性も出てきました。夫ら男たちの前では「女は家にこもって家族の面倒をみるべきだ」とか言ってたのに、本音を語っていないと思った番組制作者が今度は女性だけにしてみれば、「女性も外で働けたらすばらしい。一度してみたい」とか言い始めたりとか。中国というのはものすごく多様な国なんですね。
スティーブン・チュー(Steven Chu、中国系米国人物理学者、1997年にノーベル物理学賞受賞)の地球温暖化に関する講演を最近、聞きました。ウィットに富んでいて、研究は物理学から神経生物学まで多岐に渡り、真のインタレクトはかくありなん、という感じでいたく感銘を受けました。チュー教授は『不都合な真実』よろしく、科学者、政治家相手に地球温暖化の問題とそれに科学者はいかに立ち向かうべきかを説くべく、行脚を続けているそうです。それで、私が聞いた講演に用いられたのとおなじスライドを見つけたので、口演抜きだとちょっと辛いですが、がんばって紹介してみます。タイトルは“Lighting the Way: Toward a Sustainable Energy Future”です。
http://www.lbl.gov/Publications/Director/assets/docs/10_11_2007_CAS_Beijing-1.pdf
<以下略(太田)>
<太田>
繰り返しますが、できれば、鬱病を中心とする精神疾患や自殺の動向について、日本に焦点をあてた分析をお願いしたいのですが・・。
<大阪の川にゃ>
こんにちは。本日平成20年1月11日の衆院本会議でのテロ特措法の採決で、小沢党首が欠席(棄権)しました。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-11X203.html
あれだけ反対していた小沢氏が棄権とは。
どうも太田さんが洞察されたように、小沢氏は巨大な力に追い詰められているような感じがします。
巨大な力とはもちろん唯一の超大国のことです。
<太田>
民主党が当初新テロ特措法を参院で継続審議に持ち込もうとして、他の野党の総スカンを食ってしぶしぶ否決に転じた経緯を見ても、本件での民主党の自民党とのなれ合い姿勢はミエミエです。
これらはすべて宗主国米国ににらまれた小沢氏のことを民主党執行部が慮ってのことだ、と考えれば平仄が合います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<太田>
14日収録、18日放送の日テレ「太田総理・・」に出演することになりました。
テーマはインド洋での給油問題です。
不祥事問題専門家から安全保障専門家へのイメチェンなるか!?
ところで、ITに関して私をサポートしていただける方が4名にもなり、現在太田HP、ブログ、掲示板の全般的リニューアルが図られようとしていますが、安全保障問題に関して防衛省関係者で私をサポートしていただける方はいらっしゃらないでしょうか。
いらっしゃったら、名誉有料会員にさせていただきます。
また、昨日ネットで、東村山市議殺人事件に関する本の紹介をめぐる私の裁判におけるスタンスを批判する記事を2つ発見しました。(これ以外にもありそうです。)
http://pullman.blog117.fc2.com/blog-category-6.html
http://www.policejapan.com/contents/syakai/20071221/index.html
これも有名税ということかもしれません。
いずれにせよ、この種の批判を行う際には私にもご一報をいただきたいものです。
残念ながら私には、現在、これら批判に反批判を行う時間的余裕がありません。
以前も(コラム#1860で)似たような話をしたことがありますが、広義の創価学会問題に関心のある読者の方等で、私に代わって反批判を行っていただける方はいらっしゃいませんか。
ポイントは、ネット上で上記の本の著者2人のうちもっぱら1人に対する人格攻撃が行われているようだが、人格攻撃は生産的ではないし、著者のもう1人に関しては人格攻撃をするネタがないとすればなおさらであることが第一点、第二点は、千葉氏には創価学会員と疑われても仕方のない言動がある、第三点は、上記の本やこの本がらみの訴訟(千葉氏が提起したものを含む)の現状からして、この本の信憑性はいまだ否定されてはいないように見えること、第四点は、このところ、日本の判例が公共的、公益的問題提起を抑圧するような方向性が顕著に出てきており、これこそ深刻な問題であること、等であろうかと思います。
反批判を行っていただける方は、当然名誉有料会員にさせていただきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
太田述正コラム#2296(2008.1.12)
<「太田総理・・」2008年初出演>
→非公開
太田述正ブログは移転しました 。
www.ohtan.net
www.ohtan.net/blog/