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太田述正コラム#2214(2007.12.4)
<近況報告>
1 始めに
近況報告です。
2 社会新報
社会新報(週刊)の12月5日版の最終頁(16頁)にタブロイド判の前面を使って私の写真付きインタビュー記事が掲載されました。
見出しは、
額賀財務相の「口利き」を暴露した元仙台防衛施設局長 太田述正さん
額賀財務大臣による口利きの実態を暴露した太田述正・元仙台防衛施設局長の勇気ある行動に熱烈なエールを送りたい。天下りの接待、水増し請求など、防衛利権の腐敗構造を太田元局長に聞いた。
です。
記者の思い入れがひしひしと伝わる見出しですよね。
3 「太田総理・・」収録顛末記
前回と違って、日本テレビの麹町(旧)局舎におもむき、控え室に通されました。
一人だけの広い部屋でしたが、ウーロン茶2缶と幕の内弁当、それにカレー弁当が置いてありました。収録後、四谷三丁目で友人と夕食を共にすることになっているので、もったいないと思いつつも弁当には手をつけませんでした。
この控え室での説明でマニフェストが「どんな小さな不祥事でも内部告発した人には国から賞金を最高で1億円あげます」に変わったと聞きましたが、あらかじめ聞いていたのは「「賞金を1,000万円あげます」ですから、エライ違いです。
それはともかく、前半は食品偽装の話で後半は政治家・官僚の話だと聞いて、かなり異質な二つのトピックを無理矢理一緒にくっつけた感じだなあと危惧の念を持ちました。
1730過ぎから収録が始まりました。
こんなことは初めてですが、メーク抜きでいきなり始まり、髪の毛をなでつけるいとまもありませんでした。
案じた通り、前半の話の輪の中には入っていけませんでした。
後半の話が始まり、ようやく発言を始めたのですが、今度は言いたいことを十分述べる時間がなく、欲求不満が残る結果になりました。
私の発言の要旨は次の通りです。
1 江戸時代には水戸黄門(政治家)、大岡越前守(官僚)伝説が生まれたが、今ではこのような伝説が生まれることは考えられない。民間での内部告発者が監督官庁に訴えても埒があかないことが最大の問題。
2 だから、官庁内の内部告発者に期待せざるをえないが、(民間での内部告発者に褒賞金を出すことには私は一概に反対ではないが、)内部告発をしようかという官僚にとってカネのためと見られる可能性があるとかえって告発しにくくなる。
(私は役所を飛び出してから、まともな再就職もできず、何のしがらみもなかったからこそ、守屋の問題が起きたときに、自由闊達な意見を言うことができた。)
褒賞金を出すよりむしろ、まともな政治家が大臣等になるようにすることが先決。
そうして初めて官庁における内部告発が功を奏するようになる。
3 私の知る限り防衛庁長官や防衛大臣にまともな政治家が就いたことはない。一見まともに見える石破大臣だって、守屋を次官にした人だし、商社を介在させることに当時から疑問を持っていたと思われるけれど、在任中そのために何もしなかった。
4 山田洋行による見積もりの偽造が取り沙汰されているけれど、それは輸入品に国際相場があるからだ。国際相場がない純国産装備やライセンス生産装備については、言い値で防衛省が買っているのが現実だ。防衛省には積算・原価計算能力がない。第一、見積もりを値切ったら天下りの数が減るだけなので、値切るインセンティブが全く働かない。
今回私の発言に関して論争になったのは、最後の4についてであり、金美齢さんが、某大学教授の言を引きつつ、「太田さんの意見は極端だ」と言い出し、他方、民主党の原口議員が、ちょっぴりピンボケの私の擁護論を展開しました。
遅ればせながら、今回の出演者達は次の通りです。
太田光(当然前回も一緒した)、平沢勝栄(前回も一緒した)、串岡弘昭(超有名な内部告発者)、安藤和津(以上マニフェストに賛成)、島村よし伸(自民党衆議院議員)、大村秀章(自民党衆議院議員)、原口一博(久しぶりに一緒になった!)、太田述正、、奥谷禮子(企業社長)、真田哲弥(企業社長)、河辺啓二(前回も一緒した)、小倉優子、高見恭子、金美齢、松本恒雄(一橋大教授。公益通報者保護法等の専門家)、川原ひろし(企業社長)、ケビン・クローン(前回も一緒した)(以上マニフェストに反対)
他の複数の出演者(もちろん政治家以外)から、収録後、額賀さんは逃げ切るのでしょうか、防衛省事件は守屋さんで終わりなのでしょうか、防衛省は根本的に問題を抱えているのではないでしょうか、といった質問が私に寄せられました。
ついに、防衛問題が国民的関心事になった、と思いたいところです。
4 取材
本日午後、某社某記者の取材を受けました。
額賀さんに関する次の一手をどうとるか、また、政官業癒着構造指弾の新たな火の手をどこにあげるか、を相談しました。
明日午後には、別の社の記者による私の写真付きインタビュー記事の取材があります。
更に7日(金)の夕刻には、本日とはまた別のラジオ局のインタビュー形式の番組の収録がこの放送局であります。
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太田述正コラム#2214(2007.12.4)
<J-Wave用シナリオ>
→非公開
<近況報告>
1 始めに
近況報告です。
2 社会新報
社会新報(週刊)の12月5日版の最終頁(16頁)にタブロイド判の前面を使って私の写真付きインタビュー記事が掲載されました。
見出しは、
額賀財務相の「口利き」を暴露した元仙台防衛施設局長 太田述正さん
額賀財務大臣による口利きの実態を暴露した太田述正・元仙台防衛施設局長の勇気ある行動に熱烈なエールを送りたい。天下りの接待、水増し請求など、防衛利権の腐敗構造を太田元局長に聞いた。
です。
記者の思い入れがひしひしと伝わる見出しですよね。
3 「太田総理・・」収録顛末記
前回と違って、日本テレビの麹町(旧)局舎におもむき、控え室に通されました。
一人だけの広い部屋でしたが、ウーロン茶2缶と幕の内弁当、それにカレー弁当が置いてありました。収録後、四谷三丁目で友人と夕食を共にすることになっているので、もったいないと思いつつも弁当には手をつけませんでした。
この控え室での説明でマニフェストが「どんな小さな不祥事でも内部告発した人には国から賞金を最高で1億円あげます」に変わったと聞きましたが、あらかじめ聞いていたのは「「賞金を1,000万円あげます」ですから、エライ違いです。
それはともかく、前半は食品偽装の話で後半は政治家・官僚の話だと聞いて、かなり異質な二つのトピックを無理矢理一緒にくっつけた感じだなあと危惧の念を持ちました。
1730過ぎから収録が始まりました。
こんなことは初めてですが、メーク抜きでいきなり始まり、髪の毛をなでつけるいとまもありませんでした。
案じた通り、前半の話の輪の中には入っていけませんでした。
後半の話が始まり、ようやく発言を始めたのですが、今度は言いたいことを十分述べる時間がなく、欲求不満が残る結果になりました。
私の発言の要旨は次の通りです。
1 江戸時代には水戸黄門(政治家)、大岡越前守(官僚)伝説が生まれたが、今ではこのような伝説が生まれることは考えられない。民間での内部告発者が監督官庁に訴えても埒があかないことが最大の問題。
2 だから、官庁内の内部告発者に期待せざるをえないが、(民間での内部告発者に褒賞金を出すことには私は一概に反対ではないが、)内部告発をしようかという官僚にとってカネのためと見られる可能性があるとかえって告発しにくくなる。
(私は役所を飛び出してから、まともな再就職もできず、何のしがらみもなかったからこそ、守屋の問題が起きたときに、自由闊達な意見を言うことができた。)
褒賞金を出すよりむしろ、まともな政治家が大臣等になるようにすることが先決。
そうして初めて官庁における内部告発が功を奏するようになる。
3 私の知る限り防衛庁長官や防衛大臣にまともな政治家が就いたことはない。一見まともに見える石破大臣だって、守屋を次官にした人だし、商社を介在させることに当時から疑問を持っていたと思われるけれど、在任中そのために何もしなかった。
4 山田洋行による見積もりの偽造が取り沙汰されているけれど、それは輸入品に国際相場があるからだ。国際相場がない純国産装備やライセンス生産装備については、言い値で防衛省が買っているのが現実だ。防衛省には積算・原価計算能力がない。第一、見積もりを値切ったら天下りの数が減るだけなので、値切るインセンティブが全く働かない。
今回私の発言に関して論争になったのは、最後の4についてであり、金美齢さんが、某大学教授の言を引きつつ、「太田さんの意見は極端だ」と言い出し、他方、民主党の原口議員が、ちょっぴりピンボケの私の擁護論を展開しました。
遅ればせながら、今回の出演者達は次の通りです。
太田光(当然前回も一緒した)、平沢勝栄(前回も一緒した)、串岡弘昭(超有名な内部告発者)、安藤和津(以上マニフェストに賛成)、島村よし伸(自民党衆議院議員)、大村秀章(自民党衆議院議員)、原口一博(久しぶりに一緒になった!)、太田述正、、奥谷禮子(企業社長)、真田哲弥(企業社長)、河辺啓二(前回も一緒した)、小倉優子、高見恭子、金美齢、松本恒雄(一橋大教授。公益通報者保護法等の専門家)、川原ひろし(企業社長)、ケビン・クローン(前回も一緒した)(以上マニフェストに反対)
他の複数の出演者(もちろん政治家以外)から、収録後、額賀さんは逃げ切るのでしょうか、防衛省事件は守屋さんで終わりなのでしょうか、防衛省は根本的に問題を抱えているのではないでしょうか、といった質問が私に寄せられました。
ついに、防衛問題が国民的関心事になった、と思いたいところです。
4 取材
本日午後、某社某記者の取材を受けました。
額賀さんに関する次の一手をどうとるか、また、政官業癒着構造指弾の新たな火の手をどこにあげるか、を相談しました。
明日午後には、別の社の記者による私の写真付きインタビュー記事の取材があります。
更に7日(金)の夕刻には、本日とはまた別のラジオ局のインタビュー形式の番組の収録がこの放送局であります。
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太田述正コラム#2214(2007.12.4)
<J-Wave用シナリオ>
→非公開
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