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太田述正コラム#1271(2006.6.2)
<アブナイ人物リスト(その2)>
3 暗殺されそうな有名人リスト
(1)リスト
次は、今年3月の米フォーリンポリシー誌に掲載された、暗殺されそうな有名人リスト(http://www.foreignpolicy.com/story/cms.php?story_id=3400&fpsrc=ealert060328(3月30日アクセス)です。
・アフガニスタン大統領カルザイ(Hamid Karzai):そのタリバン狩りと軍閥解体政策によって、タリバン残党と「味方」の旧軍閥首領達からねらわれている。コラム#173、190、561、635、1150
・ロシア大統領プーチン:そのチェチェン政策によって、ロシア内外のイスラム過激派からねらわれている。前述
・ベネズエラ大統領チャベス:その反米政策によって、旧軍部や旧政権の幹部からねらわれている。前述
・パキスタン大統領ムシャラフ(Pervez Musharraf):そのアルカーイダ等イスラム過激派摘発政策によって、イスラム過激派及びそのシンパたる下級軍人達からねらわれている。コラム#9、10、24、25、39、68、69、637、679、682、683、749、924、1075、1087
・サウディアラビア国王アブドラ(Abdullah):そのイスラム過激派摘発及び近代化政策によって、イスラム過激派からねらわれている。コラム#924
・アルカーイダ指導者オサマビンラディン(Osama bin Laden):米国の敵ナンバーワンであるがゆえに、米軍からねらわれている。コラム#5、10、55、183、190、191、196、202、388、389、390、395、396、474、505、975、1233
・イラクのシーア派宗教指導者(Ayatollah)シスタニ(Ali Sistani)師:そのイラク・シーア派の一体性維持及びプラグマティックな「政策」によって、スンニ過激派やシーア派内敵対勢力からねらわれている。コラム#314、323、371、482、500、674、685、903
(2)コメント
このリストも網羅的ではなさそうですが、この6名の有名人は、いずれも治安に大きな懸念のある環境に置かれているわけですが、彼らは、ビンラディンやシスタニのように国家の首脳ではない人物か、国家の首脳の場合は、独裁者ではない人物(ただし、プーチンとチャベスは独裁者もどき)であり、独裁権力でテロリストを完全に押さえ込むことができない、という共通点があります。
敵は多くても、治安に大きな懸念のない環境に置かれている自由・民主主義国家のブッシュ米大統領や、敵が多い上に治安にも懸念はあるけれど、テロリストをほぼ完全に押さえ込むことが可能な独裁者たる金正日やカストロは、おおむね安全だ、ということです。
それにしても、この6名は、命を張って生きておられるだけに、テロや武力紛争を追いかけることが多い私のコラムには、これまで何らかの形で登場された方々ばかりですね。
これらの方々の運命やいかに?
いささか不謹慎ながら、興味津々ですね。
(完)
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