太田述正コラム#13022006.6.17

<中共の恥部(その5)>

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  前回のオフ会の時は、うっかりしてお渡しするのを忘れてしまったのですが、次回、7月8日(土)のオフ会に出席された方には、拙著「防衛庁再生宣言」をサイン入りで贈呈します。

 皆さん、ふるって出席しましょう!

 5月の連休に入った頃から、コラムの購読者数もホームページへの訪問者数も、はたまたブログへのアクセス数も長期停滞基調に入っています。本コラムはこのような意味での停滞が確定的になったら、継続する意味はなくなります。口幅ったいですが、読者の皆さんによる本コラムへのインプットや普及宣伝は社会貢献だと思ってぜひともよろしく。

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 中共では、政治犯(political dissidents)を刑務所や強制収容所に送り込むだけでなく、公安部(THE MINISTRY OF PUBLIC SECURITY)が運営する旧ソ連の特別精神病院(SPECIAL PSYCHIATRIC HOSPITAL)そっくりの精神病院・・安康(ankang=平和と健康(幸福)!)と称する・・に送り込むことが常態化しています。強制収容所や安康に送り込むのは、(裁判所を経て)刑務所に送ると国際的注目を浴びるからでしすし、裁判所に証拠を提示する必要もないし、また刑罰ではないので、何年拘束を続けてもよいからです。

 強制収容所よりもたちが悪いのが安康です。

 安康では、政治犯のような正常な「患者」に対しても、ベッドに縛りつけて鼻から胃へと管を差し込んで向精神薬を強制的に投与したり、長時間窮屈な姿勢で手錠を掛けたままにしたり縛り上げたままにしたり、針を筋肉に打ち込み電流を流して痛みを与えたり、電撃棒によって膚を焼いたりして、時には死に至らしめたりするのです(注7)。

 (注7)このような実態は、1999年から数100名単位で法輪功関係者が安康に送り込まれたことで世界に知られるところとなった。昨年10月に、13年間北京の安康に入れられていた、自由・民主運動家の王萬星(Wang Wanxingが「治癒しないまま」解放され、家族が亡命していたドイツに追放された結果、安康経験者が初めて海外でその経験を語ったことで、改めて安康に対する非難の声が英米で沸き上がった。今年3月に王のドイツでの精神鑑定の結果が発表され、本人が完全に正常であることが確認された。ちなみに王は、1992年に天安門事件の三周年の日に天安門で、中国共産党を批判し天安門事件の再考を求めたプラカードを掲げたところ、「誇大妄想狂・訴訟マニア・病的な自己顕示欲保持者」であるとして精神治療を要すると「診断」され、安康に送り込まれた。

 

全国的には20??25箇所、このような精神病院があり、人口が100万を超える都市に設置されることになっています。

 もちろん、精神疾患のある犯罪者も送り込まれているのですが、そこに3,000人にのぼる政治犯が送り込まれていると推定されているのが問題なのです。

(以上、http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-asylum9nov09,0,3841811,print.story?coll=la-home-world20051110日アクセス)、http://www.taipeitimes.com/News/editorials/archives/2005/12/24/2003285853(英ガーディアン記事の転載)(20051225日アクセス)、http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-mental17mar17,1,1339874,print.story?coll=la-headlines-worldhttp://www.nytimes.com/2006/03/17/international/asia/17china.html?pagewanted=print(どちらも3月18日アクセス)、http://www.falundafa-jp.net/features/WPA_Yokohama_12/Issue_020822_2_J.htm(6月17日アクセス)による。)

6 終わりに

 身から出た錆の部分が多いとはいえ、これだけ山のように課題があると中共当局も大変だな、と思ってしまいますね。

 ところで、中共については、当然のことながら、これまでコラムで頻繁に取り上げてきており、その恥部についても各所で触れたところです。

 この際、コラム#13234834955455586311041237等を読み返されることをお勧めします。

(完)

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