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太田述正コラム#1461(2006.10.21)
<拷問は許されるか?>(有料)

 (本篇は、開店準備を開始した「情報屋台」(コラム#1447)への第二回目の出稿を兼ねています。)

 (全文は、有料読者しか読むことができません。有料講読申し込みは、ohta@ohtan.netへ。半年分の会費は5,000円です。有料読者中の希望者にコラムのバックナンバーのzipファイルを差し上げています。)

 「拷問は許されるか?」と聞かれたら多分皆さんは全員「絶対許されない」と答えるでしょうね。
 ところが、世界25カ国で計2万7,000人の人々に質問したところ、29%の人が拷問は許される場合がある、と答えたのです。
・・・ 拷問は有効ではない、という主張がしばしばなされます。
 しかし、<拷問が有効でなかった>ことはまれ・・です。
 他方、・・拷問が効果的であった例は歴史上枚挙にいとまがありません。
・・・緊急事態下においては、拷問を行うことが認められる場合がある、と指摘する米国の有識者は少なくありません。「死に至らない拷問は、殺人よりも罪は軽い。戦争では、人を必要があって殺害することは認められている。いわんや人に対し必要があって行われる拷問をや」というわけです・・。
 ・・一体どうしてこんな話をしたと思われますか?
 本来、指導者に要求される最大の資質の一つは、有事において判断を誤らない、ということです。
 ところが、日本は戦後、軍備を放棄し、軍事を考えなくなってしまったため、日本の現在の指導者は、平時にしか通用しない指導者もどきばかりになっているのではないか、という懸念を私は持っているからです。
 
 最後に、トリビアを一つ。
最近の研究によれば、釣り針にかかった魚も痛みを感じている可能性が高い、ということが分かってきました。ですから、たとえ釣った魚を逃がしてやるスポーツ・フィッシングといえども、魚にとっては拷問である可能性が高いということを、釣愛好家はお忘れなきよう・・。
 

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