太田述正コラム#9622(2018.2.3)
<皆さんとディスカッション(続x3607)>

<太田>(ツイッターより)

 米国による対北限定攻撃が近付いている今、何と社説で「…韓米同盟の破棄が核・ミサイル問題解決のカードになる…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/02/02/2018020201133.html
と言い出した。
 その含意が中共の属国化の甘受であることを朝鮮日報は分かっているに違いない。
 習ちゃんには早くも春が訪れつつある。
 それと共に日本にも春が?

 1928年生まれの自撮り写真家の西本喜美子(熊本在住)の活躍ぶりがAFPを通じて世界に報じられている。
http://www.taipeitimes.com/News/world/archives/2018/02/03/2003686969
 私より20歳以上も年長だが、最新の技術を駆使しつつ人生を謳歌するこういう高齢表現者の存在は、まことに心強い限りだ。

<太田>

 政治家も官僚も劣化がとどまるところを知らず。↓

 「リニア談合--大成建設、3回目の捜索 弁護人抗議「不当」・・・」
https://mainichi.jp/articles/20180203/k00/00m/040/153000c

 現在の日本における大学格付け感覚がよく分かったわー。↓

 「京大入試ミス--「今さら」悩む転入 慶大生、興味も変わり・・・」
https://mainichi.jp/articles/20180203/k00/00m/040/159000c
 「・・・去年落ちた京大から今更の追加合格で慶大1年生困惑へ・・・」
http://matometanews.com/archives/1883952.html

 佐藤名人に勝った話を今頃蒸し返すとは。
 ニュースがなければ藤井モノってか。↓

 「「名人をこす」夢への第一歩 将棋界の頂点に真っ向勝負・・・」
https://digital.asahi.com/articles/ASL104V2BL10UCVL00Y.html?rm=882

 日本の電機メーカー復活の予感?↓

 「麻倉怜士の新デジタル時評--CES 2018本当の見どころは“ディスプレイ革命”・・・」
https://japan.cnet.com/article/35113662/?tag=as.latest

 ポーランドでの件のホロコーストがらみ法案のハナシの続編。
 英米の「左」の代表的批判が載っている。
 (常識的な内容過ぎて余り面白くない。)
 (両コラムには出てこないが、この法案、ポーランド上院も通り、後は大統領の承認を待つだけ。)↓
https://www.theguardian.com/commentisfree/2018/feb/02/poland-holocaust-free-speech-nazi
https://www.washingtonpost.com/opinions/global-opinions/the-stupidity-and-unenforceability-of-polands-speech-law/2018/02/02/95888e36-082b-11e8-8777-2a059f168dd2_story.html?utm_term=.3281e0facdc3

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網より。
 台北タイムスと同期させたってか。↓>
 「日本の90歳のおばあちゃんの爆笑自撮り写真が話題に・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0202/c94473-9423075.html
 <新材料で日本へ行けキャンペーン。↓>
 「宮城県の美食体験談  仙台の牛タン&松島の牡蠣・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0202/c94473-9423097.html
 <日本長期滞在中共人民に指導。↓>
 「中国人5人逮捕 日本の漫画を違法で翻訳した容疑・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0202/c94475-9423172.html
 <なんだかのどかな風景だなあ。↓>
 「産経新聞記者の挑発に華春瑩報道官が力強く反論・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2018/0202/c94474-9423127.html
 <ここからはサーチナより。
 定番の人間主義的である日本人全般へのオマージュ。(中に出てくるフレーズに触発されたが、日本人はウォーキング四書五経なのよね。エジプトのシーシ大統領は、日本人はウォーキング・コーランと言ったが・・。)↓>
 「・・・今日頭条は・・・「中国人から見た日本人の恐ろしさ」について論じる記事を掲載した。
 記事は、日本人を恐ろしいと表現する理由として、「中国人が持っていない特質を日本人が持っている」ということのほかに、その特質が一部の日本人だけではなく、「日本人全体」が共通して持っていることを挙げた。そして、その特質とは「みなが同じ方向を向いて、同じことに取り組めること」だとし、「日本の清潔さ」や「公共の場所における静けさ」に、その特性が現れていると指摘した。
 続けて、日本が清潔で公共の場にゴミが落ちていないのはゴミをポイ捨てする人がいないからだと指摘。また、日本では中国のように黒煙を吐きながら道を走る車も見られないが、これも日本ではルールが定められたら、誰もがそのルールを守るからであるとし、「清潔さを実現するのは簡単そうに思えるが、中国ではそれを継続していくことができない」と指摘。それは多くの中国人に公徳心がないからであり、中国人が「汚いことに慣れてしまっているからだ」と主張した。
 さらに、日本の公共の場所は非常に静かであり、中国のように周囲に気を使わず大声で話をする人はいないとし、これは日本人が周囲に常に気を配り、迷惑をかけないよう徹底しているためだと主張。中国人は孔子の教えである「己の欲せざる所は人に施すことなかれ」という言葉を口にするが、まったく行動が伴っていないと主張した。
 また記事は、中国では日本について称賛すると「愛国青年」たちから激しく罵られると紹介する一方、中国が日本を越えるためには日本人の美点から学ぶことも大切だと伝え、罵っているだけでは進歩がないと強調した。」
http://news.searchina.net/id/1652890?page=1
 <日本の電機業界を激励。↓>
 「・・・日本の家電企業はどうなるのだろうか。記事は、日本の白物家電市場は長く低迷が続いたが、この20年で最高の売上となったということは、確かな技術に加えて営業戦略を適切なものにできれば、新しいビジネスチャンスをものにするに違いない、と明るい見通しを示した。」
http://news.searchina.net/id/1652887?page=1
 <日本人に言わせる形で中共人民を誘導。↓>
 「日本人から見た中国・・・競争だらけ、安全検査だらけ、上半身裸のオジサンだらけ・・・
 記事は「日本人の指摘は至極ごもっともと言わざるを得ない。確かに、中国ではお腹丸だしのおじさんが多い」と評している。」
http://news.searchina.net/id/1652886?page=1
 <客観記事と言えばそうではあるが、レスペクトしてるのか揶揄してるのか。↓>
 「・・・今日頭条は・・・新幹線の車両内における行動を通じて、中国人の視点で「日本人かどうかを見分ける」方法について紹介する記事を掲載した。
 記事が挙げているのは、新幹線の座席の背もたれを倒す際の行動だ。「後ろの客に断りもなく、いきなり倒す人の多くは外国人だ」と主張している。・・・
 この中国人は日本人が後ろの座席の人に「すいません」と断ってから背もたれを倒す光景を何度も見たことがあるようで、たとえ乗客が少ない車内でも同じように断りを入れるのが日本人だと指摘した。
 続けて、日本人が背もたれを倒す際に断りを入れるのは「後ろの席に座っている客を自分の行動で驚かさないため」であるとし、日本人はそれだけ周囲に気を配っているのだと指摘。自分の身の回りをよく観察し、周囲の反応に敏感な日本人はまるでネコのようだと主張し、日本人がネコ好きなのも頷けると主張した。」
http://news.searchina.net/id/1652859
 <これは、レスペクトが感じられる客観記事。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本の東京の地鉄では、『押し屋』が満員電車に客を押し込む」とする記事を掲載した。日本にとって地下鉄は文字通り地面を走る電車を意味するが、中国のメディアが「地鉄」(地下鉄)と書く場合、一般的に地上と地下両方の近郊電車路線を意味する。
 記事は「日本は国土面積が狭いため、都市部では自家用車の利用が不便になる。代わりにレール交通路線が非常に便利なまでに発達しており、人びとは新幹線や電車を頼りに通勤しているのだ。北京や上海、広州、深センの地下鉄同様、東京の地下鉄もラッシュ時は大変な混雑になる。世界で最も混雑する地下鉄の1つと言われるほどだ」と紹介した。
 そのうえで「そんな東京の地下鉄の通勤ラッシュで満員電車に乗り切れないときはどうするか。彼らは『押し屋』と呼ばれる専門の係員を配備するという方法を思いついたのだ。『押し屋』は、超満員の電車内に自力で入りきれない客に対して礼儀正しく『押しますよ』と断りを入れる。そして、車内の乗客に対して大声で知らせた後、ドアの外から押し込むのである」と説明している。
 また「『押し屋』は誰もができるという訳ではなく、厳しい訓練が必要であるとともに、フィジカルの要素も求められる。そして、『押し屋』は手袋を装着することで、乗客の体に直接接するのを防がないといけないのだ」とし、単に威勢よく押し込めばいいというわけではなく、一歩間違えれば事故やトラブルになりかねない難しい仕事であると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1652884
 <これもそうだが、少し前の記事の使いまわしであるところ、若干新材料も。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本の鳶職について紹介する記事を掲載し、危険が伴う高所の作業という点は日本と中国で共通しているが、それ以外には職業として非常に多くの違いがあると紹介している。
 記事は、日本の鳶職は足場や鉄骨を組むための「資格」を保有していることが求められると指摘。中国では建設作業は農村からの出稼ぎ労働者が従事していることも多く、資格の有無など問われないことを指摘する一方で、日本では危険な作業だからこそ職人の安全を担保するための資格制度が整備されていることを紹介した。
 続けて、日本の鳶職人の服装は非常に特殊であるとし、非常に太く、幅の広いズボンを履いていると紹介。これは中国では見られないものであるため、不思議に感じる中国人は多いかもしれないが、ズボンを太くすることで「動きやすさを確保すると同時に、風の強さを判断したり、身の回りのものとの距離を把握したりと、危険を察知しやすくなるメリットがある」と指摘。中国人から見ると特殊に見える鳶服だが、それが着用されるのは意味と目的があるのだと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1652889?page=1
 <これぞ単なる客観記事。但し、日本へ行けキャンペーンの一環ではある。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本の通訳案内士法改定による影響について、中国人ガイドや旅行会社関係者、業界関係者の意見を紹介する記事を掲載した。
 昨年制定された改正通訳案内士法が、1月4日に施行された。これにより、以前は国家資格である通訳案内士の資格を持っていないとできなかった有償によるガイド従事が、資格を持っていない人でも従事できるようになった。記事は、同法改正の主な原因が、訪日観光客が増加するなかで、合格率が20%前後という通訳案内士の数が不足し、需給バランスが崩れてしまったことにあると紹介した。
 また、改正法では通訳案内士の業務独占が廃止される一方で、無資格者に「通訳案内士」という名称そのものや、これと紛らわしい名称の使用を認めない名称独占が残されたと説明している。
 そのうえで、通訳案内士の資格を持つ中国人ガイドが「こんなおかしな話があるか。何十年も努力して、他のことを諦めてようやく資格を取った人もいるというのに、突然誰でも仕事が出来るようになるなんて。しかも腹立たしいのは、資格試験の合格者は研修参加が必須で、資格のない人は研修を受けずとも従事できるという点だ。名称の独占というが、そんなもの何の意味があるのか」と憤ったことを伝えた。
 一方で、中国人ツアーの引受会社からは歓迎の声が出ているとし、「これまでは実務能力に長けていても無資格の人はガイドとして雇えなかった。しかし実際、観光客にとって重要なのは資格ではなく、実務能力とサービス精神の有無なのだ。ガイドの能力は言語面だけではなく、総合的なマネジメント能力で評価される。これは1度の知識力を問う試験で包含することはできない。実際にガイドとして仕事をした経験によって蓄積されるものなのだ」というインバウンド旅行会社社長の声を紹介している。
 さらに、ある日本の観光業界関係者が「今回の法改正による実質的な影響はない。なぜなら、有資格者ではガイドのニーズをまかないきれず、既に多くの人が無資格で従事しているからだ。資格を持っていなかったとしても、普通の人には分からない。そして、ツアー引受会社の経営者が重んじるのは知識ではなく、商品を売る能力。観光案内がいくら上手であっても、観光客に買い物をさせるのが下手であれば辞めさせられることになるのだ」と語ったことも併せて伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1652885?page=1
 <ここからは今日頭条記事以外の引用。
 師を立てつつ胸を張る、お定まりのパターン。↓>
 「・・・中国メディアの中国経済網は・・・中国のキャッシュレス社会を支えているのは日本で発明された「QRコード」であると指摘する一方、そのQRコードを使用して中国が大金を生み出しつつあることに、日本人が驚愕していると主張した。
 中国で使用されている非現金決済手段としては、主に「支付宝(アリペイ)」と「微信支付(ウィーチャットペイ)」が一般的だ。日本を訪れる中国人旅行客にとっての利便性向上のために、日本でも小売店などを中心に支付宝や微信支付の導入が本格化している。
 記事は、QRコードはもともとトヨタグループのデンソーが1994年に開発したものだと指摘し、デンソーがQRコードの特許権を行使しないとしたことで世界中で広く使用されることになったと紹介。そして現在、中国のモバイル決済においてQRコードは必要不可欠な存在になったわけだが、記事は、「もはや中国で使用されているQRコードは中国独自の規格のものであり、中国が知的財産権を持っている」と主張し、「DVDの知的財産権問題と同じ轍は踏まない」と論じた。
 記事が言及している「DVDの知的財産権」とは、中国がDVDプレーヤーの生産大国となった際、DVD規格を使用する際は特許使用料を支払わなければならないとして、世界的な摩擦が起きた問題を指している。記事は、中国のモバイル決済において必要不可欠なQRコードで「首根っこ」を押さえられないよう、「DVDの知的財産権」問題を教訓にしたことを伝えつつ、今や中国規格のQRコードが世界でお金を生み始めていると指摘。中国は世界の工場から世界の規格大国へと変化しつつあると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1652888?page=1

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 一人題名のない音楽会です。
 正月気分を完全に抜くために、今年の正月に組んだ二つの小特集での取り残し分をご紹介しておくことにしました。

◎死

ショパン ピアノソナタ第2番(第3楽章(葬送行進曲)14:40〜) ピアノ:辻井伸行
https://www.youtube.com/watch?v=LEKdv3rowSQ

ワーグナー 「神々の黄昏」から「ジークフリートの葬送行進曲」 指揮:Herbert von Karajan オケ:Berliner Philharmoniker
https://www.youtube.com/watch?v=46dDkY8WDuo

◎死 じゃなかったが・・

 私自身、この曲を哀悼曲だと思い込んでいたところ、添付した注を読んで、初めてそれが勘違いであったことを知ったのだが、予定を変更せず、ここでご紹介しておくことにした。

Maurice Ravel - Pavane for Dead Princess(1899年)(注α) ピアノ:Elena Kuschnerova
https://www.youtube.com/watch?v=GEUpQ5pCSOQ
 管弦楽版(1910年) 指揮:? オケ:Orchestre National de France
https://www.youtube.com/watch?v=GKkeDqJBlK8

(注α)Pavane pour une infante defunte。「原題のinfante defunteは文字どおりには「死んだインファンタ(スペインの王女の称号)」を意味<する>・・・。ラヴェルによると、この題名は「亡くなった王女の葬送の哀歌」ではなく、「昔、スペインの宮廷で小さな王女が踊ったようなパヴァーヌ」だとしている。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A1%E3%81%8D%E7%8E%8B%E5%A5%B3%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%83%91%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%83%8C

◎ワルツ

Dmitri Shostakovich The First Waltz←「第二」だけじゃなく、「第一」もなかなかのもの。
https://www.youtube.com/watch?v=L7Kh8ys735g 

Iosif Ivanovici Donauwellen Walzer (Waves of the Danube Waltz)※
https://www.youtube.com/watch?v=Ht30HqwXoxA

Juventino Rosas Over the Waves Waltz (Vals sobre las Olas)※
https://www.youtube.com/watch?v=QzCCQZFDkJk

Emile Waldteufel Espana
https://www.youtube.com/watch?v=x5Lu7G3-7dE

Secret Garden Appassionata  
https://www.youtube.com/watch?v=Gi_PV5umdio

Nobuo Uematsu Misa No Uta※ 
https://www.youtube.com/watch?v=gLPV3eOJooE

※ワルツの抄録アンソロジー(コラム#7965)の中で紹介したことがある。
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太田述正コラム#9623(2018.2.3)
<キリスト教の原罪(その7)>

→非公開