太田述正コラム#9375(2017.10.2)
<私の現在の事情(続X95)>(2018.1.15公開)

1 歯医者へ

 この前のオフ会の折、歯を二本抜くかどうかで躊躇しているという話をしたところ、出席者の一人から、東京医科歯科大卒の歯科医にセカンドオピニオンを求めた方がよい、と助言され、今までのかかりつけの歯科医の予約日を明後日に控えた本日午前、ネットで調べ、大森駅周辺に、私が切り替えたばかりの眼医者の近くに東京医科歯科大卒の歯科医がいることを発見し、さっそく電話し、受付の女性にこの旨を伝え、午後の予約を取りました。
 そうしたら、昼食の時に、件の2本の歯とは別の歯のかぶせ物が取れてしまい、何か応急措置をしないわけにはいかなくなり、これは、天の啓示なのでは、と、歯医者を切り替える決断を下した上で、予約時間めがけてこの歯科医院に出かけました。
 結論から言うと、やはり、件の2本の歯は、どちらも抜いた上でブリッジにするほかない、とのことでした。
 どこが、かかりつけの歯医者と違ったかと言えば、うち1本は、抜歯を、その歯の下がぐじゃぐじゃ状態なので、設備や支援体制が整った病院で行った方がよい、残りの1本は、自分の所で抜歯しても全く問題がないが、場合によっては、病院で併せてやってもらうことになるかもしれない、と言われたことです。
 これを、東京医科歯科大卒業生同士の相互扶助か、などと穿った見方してはいけないと自分い言い聞かせつつ・・いや、冗談です。患者のことを真に考えてくれている、と受け止め・・、そういうことでお願いします、と返事をしておきました。
 病院は、五反田にあるので、しばらくの間、3本の歯の治療に、大森に行ったり、五反田に行ったり、を繰り返すことになりそうです。
 もとより、その後も、一か月に一回、この新歯科医に歯垢取りに通うことになりますが・・。

2 眼医者へ

 次に向かったのは、先般、私が切り替えた新眼医者です。
 (やはり、オフ会の折、別の出席者が、私がこの眼医者について書いたコラムを読んだので、この眼医者にかかることにするかもしれない、と言っていました。
 彼、自宅も勤務先も神奈川県なのですが、JRの大森駅周辺の医者、というだけで、超広域にわたる潜在集「客」力がある、ということなんですねえ。
 それに加えて名医であればなおさらです。
 それにしては、今日も、この眼医者に「来客」が少なかったですが・・。
 どうか、その他の皆さんも、御贔屓にしてあげてください。)
 で、本日そこに行ったのは、(チョイ、既にコラムに書いたかと思いますが、)白内障進行抑制点眼薬のカリユニをもらうのが目的でした。
 今回も、ぶったまげたのは、これまでのかかりつけの眼医者とこの眼医者との目がくらむばかりの違いです。
 前回は、アレルギー用点眼薬だけもらったところ、頓服薬としてもらったので、一日の点眼回数は話題にならなかったのですが、本日の白内障の点眼薬については、一日何回点眼していたか、と助手を通じて聞かれたので、今までの医者に言われた通り、5回だと答えたところ、後で、それは、医療保険の規則違反だ、一日3〜4回の点眼が上限である、と教えてくれました。
 バレたら、保険機関から注意を受ける、と。
 (もちろん、あなたが、一日、何回点眼しようと、私の知ったことではないが、とも。)
 従前の眼医者は、この違反を承知で、患者に点眼薬を早く使い切らせて来院回数を稼いでいた、ということになります。
 (その上、頓服薬を、常用薬として、2種類も処方し、これらについても、一日5回の点眼を私に申し渡していたのですから、彼は、患者のことなど、いや、患者の治療のことなど、いやいや、患者の健康のことすら、どうでもいい、と思っていることになります。)
 しかも、本日もらった1枚の領収書と、全く同じ薬を全く同じ分量もらったところの、前の医者/薬局の2枚の領収書・・(最後に赴いた)8月18日付・・とを比較してみると、患者負担分が、前者が院内処方のため併せて430円だったのに対し、後者は、それぞれ、590円と1480円で、合計2070円でした!
 そもそも医薬分離にしないと、医者が損をする保険の仕組みになっている
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%88%86%E6%A5%AD
にも拘わらず、この大森の眼医者は、自分が損をしてまで、患者の便を考えて院内処方にしている上に、処方だけして、その際、併せて、(形だけの)本来の意味での診察はしないことにして、患者の負担を更に抑えてくれているのではないでしょうか。
 (前の医者は、診察室に空いた窓から、待合室のその前の席にその都度移動させた患者と目を合わせ、短時間、殆ど無内容なことを一言二言しゃべるのは、最短時間で形の上で本来の意味での診察をしたことにするためだと思われます。)
 本来の意味での診察をしていないというタテマエを維持するためか、この医師、わざわざ、診察室から、待合室まで出て来て、、座っている私の前に、かなりの時間、立ったままで、点眼回数の話等、もろもろの話をしてくれました。
 こういうことがあると、つい、5年くらい前までの、支那人が阿Q性を克服することなど不可能だ、と思っていた頃の私に戻りそうになってしまいます。
 習ちゃんの苦労がしのばれます。
 それはそれとして、この大森の眼医者・・そして、新宿の小田急の眼鏡屋も・・、人間主義者というより、利他主義者だ、と言うべきかもしれませんね。
 利他主義者がちらほらいるところの、大部分が人間主義者の日本人達。
 何と恐ろしい、稀有な社会に我々は生を受けたことでしょうか。