太田述正コラム#9222(2017.7.18)
<皆さんとディスカッション(続x3407)>

<太田>(ツイッターより)

 「中国成長6.9%…4〜6月…習近平指導部が17年の目標とする「6.5%前後」を上回った。1〜6月の成長率も6.9%…」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK17H0N_X10C17A7000000/?dg=1
http://www.bbc.com/news/business-40627737
 米中経済力逆転に向けて着実な歩み。
 米CNNのHP、なぜ報道せず?

 中共でくまのプーさんがSNS上の禁句にされた。
 習ちゃんの体形がプーそっくりなものだから、日中緊張後の初安倍・習会談の際に、それぞれをイーヨーとプーに見立てた風刺画が流通したことを契機にこの種の風刺が流行ってきていたからだと。
http://www.bbc.com/news/blogs-china-blog-40627855
 プーッ!

<しおもん>(同上)

 たしかにちょいにてるな…。

<zJlABE26>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 大日本帝国崩壊が朝鮮半島最大の地政学的悲劇。

<K.K>

 大日本帝国の崩壊をもたらしたのは米国なわけですが、米国は太平洋戦争を大陸勢力(親ロシア)として戦って、戦後海洋勢力(反ロシア)に変化しています。
 もし米国が終始海洋勢力であったならば大日本帝国の崩壊はなかったし、もし米国が終始大陸勢力であったならば朝鮮戦争はなかったと言えると思います。
 この辺りを捉えて解答するならば、「米国の両生類性は朝鮮半島最大の地政学的悲劇」という感じでしょうか。
 朝鮮半島から見ると(対北方騎馬民族という視点で見ると)、中国の漢民族による王朝は海洋勢力、中国の騎馬民族による王朝は大陸勢力の様に見えたのではないかなと思います。
 朝鮮は、海洋勢力に見える中国王朝にも、大陸勢力に見える中国王朝にも事大してきたわけですから、大陸勢力と海洋勢力のどちらとしてでも振る舞える能力を身に着けてしまったのではないかと思います。
 そこへ20世紀になって、両生類たる米国と、大陸勢力(反日勢力)を擬態した海洋勢力(親日勢力)たる中共が登場して、海洋勢力・大陸勢力どちらとして振る舞ってよいのかわからなくなっているのが現在の韓国かなと思います。
 この辺りも捉えて解答するならば、「中国と米国の両生類性は朝鮮半島最大の地政学的悲劇」という感じです。

<太田>

 余り深入りすると解答がバレてしまいそうですが・・。
 私の設問中のプーチンの言に登場するソ連崩壊を、「ロシアが、対欧州の緩衝地帯としての東欧と、対イスラム・対中国の緩衝地帯としての中央アジアを失った出来事」であるとしたK.Kさんは、その限りにおいては間違っていません。
 ただ、私自身は、プーチンの言を、ソ連崩壊は、当時のロシア指導層が、(モンゴルの軛症候群によって規定されてきた)ロシア文明を、自分達が冷戦で打ち負かされた相手である米国の文明を全面的に継受することによって克服しようとしたところの、方向性において根本的に間違った試みが、「」内という形でのソ連崩壊という安全保障上の大災厄をもたらしてしまったという、ロシアにとっての地政学的悲劇であった、と、その原因を含めた形で受け止めています。
 エリティンによる、ロシアの、大統領制の採用、市場原理主義による経済運営、植民地を持たない帝国主義化、は、米国文明の継受であった、と私は見ているわけです。
 その結果が、ロシアの、植民地及び勢力圏、の大部分の喪失、であった、と。
 これを一言で言えば、、「狙いは文明継受、しかしそれに失敗し、結果は安全保障弱体化」(★)、であった、ということになりそうです。
 次に、同じく私の設問中に登場する、「その伝でいく」についてですが、★と全く同じものを朝鮮半島史の中から探せ、ということではなく、★的なものを探せ、という趣旨です。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 ロシアがどうして北朝鮮の核開発なんて意に介してないように見えるのか。
 このコラムの筆者が書いてるリクツは乱暴過ぎ。
 米国が嫌がることには何でも賛成、しかも、そりゃ、中共当局の御意向にも沿うことになる、くらいじゃないのかな。↓

 ・・・many Russian analysts argue that North Korea’s nuclear program helps stabilize the situation, by giving Pyongyang more confidence in its security and by deterring the United States from launching a military strike.・・・
http://foreignpolicy.com/2017/07/17/why-isnt-russia-worried-about-kim-jong-uns-nukes/

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <習ちゃんが促している日本観の見直しは、中共人民だけじゃなく、世界の人々にとっての課題だな。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本は本当に三流の国なのか」分析する記事を掲載した。 
 記事によれば、多くの中国人にとって一流国と言える国は米国だけで、ドイツや国連安保理の常任理事国である中国、フランス、ロシア、英国が二流国だという。そして日本は三流国家だとみなす中国人がいるが、これは主に世界に対する政治的影響力が小さいためだと説明した。 
 こうした分類は果たして理にかなっているのだろうか。記事は、ある程度は同意するとしながらも、国の強さを政治や軍事力だけで判断するのは偏った見方だと指摘。日本は戦前、強大な軍事力で植民地を所有していたとしながらも、戦後に民主化された日本と比べて、果たして本当に強大だったのだろうかと疑問を投げかけた。それで記事は、「軍事力と政治的影響力は国力の一部ではあるが、国を判断する唯一の基準ではない」と主張した。 
 また、国民の生活の質、平均寿命や新生児の死亡率からしても日本は一流国と言えると指摘した。 
 平均寿命でいえば、2015年に日本は83.7歳だったのに対し、米国は79.3歳、中国は76.1歳であった。また、新生児の死亡率についても、世界全体の平均が1000人出産あたり20人なのに対し、日本では1人と世界トップの低さとなっている。ちなみに英国は3人、米国は4人、中国に至っては8人という結果だった。記事は、日本の国民の生活の質はこのように非常に高いと指摘、世界第3位の経済大国で人間開発指数でも上位の日本が三流国家と言えるのか?と疑問を投げかけた。 
 記事は結論として、日本にも様々な問題があるものの、経済面や生活水準を考えると三流国家になったとは言えないとした。中国人が日本を三流国家呼ばわりするのは愛国心のためのようだが、記事は「本当の愛国者ならもっと実際的な努力で示すべきではないか」と正論で締めくくった。」
http://news.searchina.net/id/1639958?page=1
 <久しぶりだが定番の日本の科学技術讃嘆。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「これまでノーベル賞を受賞してきた日本の科学者がスゴすぎて敬服せざるを得ない」とする記事を掲載した。記事は、これまでに物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の科学系分野でノーベル賞を受賞した日本人を年代順に20人紹介している。・・・
 なお、南部陽一郎氏(08年、物理学)と、中村修二氏(14年、物理学)は受賞時に日本国籍を離れていたため、紹介されていない。 
 20人の顔ぶれとそれぞれの功績を見た中国のネットユーザーからは「日本がアジアのリーダーだと思う」、「莫言のノーベル文学賞は、日本の科学系受賞者の前では格段に色あせるなあ」、「日本のお札の肖像には、科学者や教育者が描かれている」、「日本の科学技術が強いことを証明するものだ」といったコメントが寄せられている。」
http://news.searchina.net/id/1640032?page=1
 <これは毎度の定番。↓>
 「日本のトイレを経験してしまうと・・・中国のトイレは、不衛生で気分が悪くなる・・・」
http://news.searchina.net/id/1639987?page=1
 <新幹線を、アテンダントでもって褒めたのは初めてか?↓
 「・・・今日頭条は・・・新幹線と中国高速鉄道の女性アテンダントを写真で比較する記事を掲載した。・・・
  記事を見た中国のネットユーザーからは「中国にはこんなに多くの美しいアテンダントがいるはずなのに、何度も高速鉄道に乗ってる自分が1度も彼女たちにお目にかかれていないのはどういうことなのか」、「中国は外的なイメージを重要視している。日本はサービスの質を大切にしている」、「日本の方がいい。サービスもいいし」といったコメントが寄せられている。」
http://news.searchina.net/id/1639991?page=1
 <日本のスーパー讃嘆。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本のスーパーを取材した感想と>して、管理が徹底していて「怖くなるほど細かい」と紹介する記事を掲載した。 
 普通、果物は甘さを売りにすることが多いが、記事によるとこのスーパーでは「甘さ控えめ」の果物も主力商品だという。これは、客層に高齢者が多いことを考慮したためだとして、顧客のニーズをしっかり理解していると称賛。同じ理由で、ばら売りの果物や野菜、甘さや油を控えた商品、有機栽培や無農薬、無添加など健康的な食材を多く取り揃えていると伝えた。これは高齢者にとっては大変ありがたい販売方法だ。 
 記事が次に注目したのは、店内を壁に沿って一周すると、果物、野菜、鮮魚、精肉、総菜、パン、料理教室、休憩コーナーとなっていて、料理に必要なものを順に見ることができることだ。鮮魚売場では、呼び鈴を押すことで店員にさばいてもらうことができ、鮮魚売場と精肉売り場の向かいは調味料売り場となっていて、そばには多くのレシピが準備されており、何を作ったら良いか分からないなどの悩みも解決してくれると紹介した。 
 最後に、客の安全を守る「品質管理」の取り組みを紹介した。このスーパーではすべての売り場の温度を有資格者が必ず毎日3回計測し、表にして貼っているが、売り場ごとに決められた温度が異なっているのだという。また、賞味期限についても、期限に近づく前に値下げを始めたり、頭髪の混入を防ぐために二重、三重の措置をとったりしていると紹介した。 
 このように、厳格とも言える衛生管理のほか、客のニーズに合わせて様々な取り組みを実施している日本のスーパーに敬服しながら、「恐ろしさすら感じられる」とため息交じりに感想を漏らした。」
http://news.searchina.net/id/1639992?page=1
 <日本の市場も讃嘆。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「旅行中に見た日本の市場と中国の市場には信じられないほどの格差がある」と題する記事を掲載した。 
 記事は、日本の市場と中国の市場を写真で比べた。一言でいえば、日本の市場は「清潔」だ。筆者は、日本旅行中に市場を訪れたそうだが、中国の市場との「目を疑うほど」の差を感じ、すっかり感心してしまったという。 
 筆者によると、中国人自身がイメージする自由市場は「喧噪」、「雑然」だが、日本の市場は、店に並んだ商品にはすべてに値段が付けられていて、価格が一目でわかることや、新鮮な果物がきれいに袋詰めされていること、怒鳴り声や争う声は聞かれないこと、地面にゴミが落ちていないこと、全体的に整っていてきれいなことなど、中国とは全く異なっていると感じたという。 
 逆に、中国の市場は一言でいえば「汚い」。地面に果物の皮や野菜くず、絞めた鳥の羽などが散乱しているのが普通で、台の上に商品を並べて売る中国の市場では、野菜はおろか、肉や豆腐なども包装されておらず、空気にさらしたままで不衛生であり、腐敗や食中毒の心配もある。 
 記事はまとめとして、日本の市場から中国が学ぶべきことは本当にたくさんあると指摘。日本人は何事も「極限までこだわる」が、そのおかげで高い衛生基準を保持できているのだろうと分析した。そして、文明大国のイメージを作りたい中国は、多くを学び受け入れるべきだと力説した。」
http://news.searchina.net/id/1640035?page=1
 <この記事自体がテレビ東京的だな。↓>
 「・・・今日頭条は・・・テレビ東京を「世界で最もクレイジーなテレビ局」と紹介し、その理由を「貧しさ」に求めた文章を掲載した。記事は「数あるテレビ局のなかで、ずっと『全体の雰囲気に染まらない』ことをモットーにしている局がある。それは日本のテレビ東京だ」とした。
  そして「日本人は、大きな事件やニュースが発生した時、まず同局の反応を見る。臨時ニュースをやるか、アニメを放送しているかを確認し、後者であれば平静を取り戻すのだ」とし、2013年に東京五輪開催が決定した瞬間に同局だけは通販コーナーでダイヤモンドを紹介し、11年に北朝鮮の金正日氏が死去した際もグルメ番組を続行した……といった例を挙げた。 
 記事は、同局の歴史は「お金がない」ことで一貫してきたと紹介。しかしその一方で、「勇者ヨシヒコ」や「孤独のグルメ」シリーズなどインパクトのある深夜ドラマや名作と称されるアニメ作品を数多く放送してきたとした。また、お金がないことを逆手に取って自虐路線に走っていることが、現代のSNS時代において強みとなり、他局がマネできないようなアイデアが生み出されるのだと説明している。 
 さらに、同局の制作するドラマは「人生の百態が描かれ、日本式の人生哲学が映し出されている。誰よりも平凡な日を過ごす一方で、とても面白い経歴を持つ人が登場し、忙しい都会人が温かみを感じる内容である」と評した。そして最後に「時事を問わず、ただ世事を講じる。これこそ、テレ東の最大の魅力なのだ」と結んでいる。」
http://news.searchina.net/id/1639995?page=1
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太田述正コラム#9223(2017.7.18)
<入江曜子『古代東アジアの女帝』を読む(その8)>

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