太田述正コラム#9038(2017.4.17)
<皆さんとディスカッション(続x3315)>

<太田>(ツイッターより)

 「…殺人件数は全体的に右肩下がりであり、日本全体としては安全な社会になっている…
 <また、>被疑者と被害者の間に面識がないのは1割強…に過ぎない。…
 ステレオタイプ<の犯人>認定ごっこ<をやってはダメ。>…」
http://blogos.com/article/218401/
 全くその通りだね。

<UEOJe1uU>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

≫小さい時に慣れ親しんだ音楽の影響力は大きいのであって、ロック的な音楽を聴いて育った日本人は、(耳から洗脳されちまって、精神的不調と堕落の)米国大好き人間になりがちなんであり、(脱洗脳が殆ど不可能だから、)困ったもんだよ。≪(コラム#9036。太田)

 これ逆に日本製のアニメや音楽に米国民を慣れ親しませれば日本大好き人間化させる事も可能なのでは?と思ったけど、日本製のアニメや音楽や、それこそAVなんかに慣れ親しんだ韓国の現状見るに望み薄かぁ。

<6RcgLvET>

≫「あらゆる形式の近代芸術には、精神的不調と堕落の症状が現れていると」した彼の退廃芸術概念にもっともぴったしなのはロックだ、と私は思っている。≪(コラム#9036。太田)

 まさにこれにピッタリなことをボブ・ディランが最近のインタビューで言ってました。
http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/page/interview_1703

Q: 「ブラッギン」はデューク・エリントンが1938年に発表した、ビッグバンド・スウィング風ブルースで、直接ロックンロールへとつながることになったナンバーですが、子供のあなたにロックンロールは新しい音楽だと感じましたか?それともすでに起こっているものの延長だと思えましたか?

BD: 間違いなく、ロックンロールはすでに起きているもの、つまりビッグなスウィンギング・バンドの延長だった。(…)でもロックンロールには、エネルギーがあり、爆発的で、なぎ倒すような勢いがあった。骸骨みたいな音楽だった。暗がりから、原子爆弾に乗っかってやってきて、アーティストは神秘の神々のような頭をしたスターだった。それまでにもリズム&ブルース、カントリー&ウェスタン、ブルーグラス&ゴスペルは区分化されてはいたものの、常にあり、それぞれに素晴らしかった。でも危険ではなかったんだ。ロックンロールは危険なクロムめっきの武器だった。光の速さで爆発し、時代ーー特にその数年前に起きた原子爆弾の存在を反映していた。
当時の人間は時代の終焉を恐れていたんだ。資本主義と共産主義の間の最終対決の兆しを感じていた。そんな恐怖を忘れさせ、人種や宗教、イデオロギーの違いによる壁を蹴破ったのがロックンロールだった。人々は死の雲の下に生き、大気は放射能で汚染され、未来はない、明日にも世界は終わるかもしれない、そうなったとしてももうどうでもいい。当時はそんな空気が漂っていた、決して大袈裟ではなく。ロックンロールのもう一方にあったのがドゥワップだった。(…)ドゥワップ・グループ自体、インク・スポッツやゴスペルの延長だったのかもしれないにせよ、そんなことはどうでもよく、全く新しい音楽として受け止められた。(…)なんてったってロックンロールは原子力を伴っていた。ものすごい勢いで。何物の延長にも見えなかったが、実は多分そうだったんだよ。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 まず、紙のFTより。(過去2週間分)

 3月30日付記事で、今年、日本がアジアの株式市場の取引高の半分近くを占めたが、これは2010年以来のことだ、と報じていた。原因は、日本における株式持ち合いの解消や、財務情報開示の進展だ、というんだが、さあてね。
 4月1/2日付に、「広島市への原子爆弾投下により自身が被爆しつつ、直後から被爆者救援・治療にあたった。以来被爆者の診察を続け、被爆の実相を語りつつ核兵器廃絶を訴えて<きた>」肥田舜太郎
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%A5%E7%94%B0%E8%88%9C%E5%A4%AA%E9%83%8E
の長文の弔意記事が載っていた。
 4月3日付記事で、インドが、中共の向こうを張ってアフリカ諸国取り込み戦略を展開していること、奨学金を出してアフリカ諸国の学生招致を図ってきていること、しかし、昔から黒人差別が激しく、やってきた学生達が憤激していること、が報じられていた。
 (マハトマ・ガンディー大学に留学しているアフリカ人学生の話まで出て来て、申し訳ないが笑っちゃったよ。だって、ガンディー自身がひでー黒人差別主義者だったもんな。)

 ホンマ、悪いやっちゃ。↓

 「【千葉・9歳女児殺害】容疑者の保護者会会長 自分の子送った後犯行か・・・」
http://www.sankei.com/affairs/news/170417/afr1704170002-n1.html

 エッ! 藤井君、負けることあんのね。↓

 「中学生棋士の藤井四段、<佐藤康光>将棋連盟会長に勝利・・・この企画は、藤井四段が若手や一流棋士7人と戦う非公式戦「炎の七番勝負」で、ここまで5勝1敗と大きく勝ち越している。23日には羽生善治三冠(46)との最終第7戦が配信される。」
http://www.asahi.com/articles/ASK4J577PK4JUCVL007.html?iref=comtop_list_cul_n01

 朴おばさん転じてお嬢様も、ぜひ、出所後の余生は日本で。↓

 「朴槿恵政権最後の秘書官、東京へ転職・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/04/17/2017041700471.html

 習ちゃんも、対日戦略もこれあり、落としどころ探るの、容易じゃないだろな。↓

 「北朝鮮と中国、核問題で秘密接触か・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/04/17/2017041700612.html

 コラッ、習ちゃんまかせにせず、真面目にやれー。↓

 「米国--THAAD、作業急がず 「韓国配備は選挙後」・・・」
https://mainichi.jp/articles/20170417/ddm/002/030/154000c

 毒食えば皿まで。こうなりゃ、絶対的権力者になりつつあるエルドアンをおだてて、トルコをスンニ派の総帥に仕立て上げ、イランとの間で、冷戦・・小競り合い程度なら熱戦でもえーよ・・を起こさせると共に、両国の暗黙の協力の下、Isis系やアルカーイダ系の殲滅をやらせたいね。↓

 Turkey referendum grants President Erdogan sweeping new powersMedia playback is unsupported on your device・・・
http://www.bbc.com/news/world-europe-39617700

 DNAで決まっちゃうんだろうが・・。↓

 「・・・人間の脳は加齢に伴い萎縮していくが、ごく一部だが、他の高齢者よりも脳の量が減らず、それが理由で頭の切れが衰えない「スーパーエイジャー(超高齢者)」と呼ばれる人々が存在することがわかった。・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASK4J4HH8K4JUHBI00C.html?iref=comtop_8_01

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <手放しの日本礼賛だわ。日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「孤独な中国人は絶対に東京を訪れてみるべきだ」と勧める記事を掲載した。・・・
 記事は、「孤独な人は絶対に東京を訪れてみるべきだ」とし、東京には数々の美食が存在するため「寂しさなんて感じる暇がない」と紹介。その一例として、墨田区で味わったうな丼を紹介し、「非常に新鮮であると同時にさらりとした口当たりだった」とし、あまりにも美味しかったので写真を撮ることも忘れてしまったと説明。このうな丼のお店を中国人読者に紹介し、「東京を訪れる際にはぜひ味わうべき」であると推薦した。
 ・・・<また、>ある温泉ホテルでの経験を紹介し、浴衣を着用して和食を味わい、そして温泉を楽しんでいたら「極めてリラックスした気持ちになった」と説明した。
 <更に>また、日本人に対して「助けを求めれば、日本人はこちらが申し訳なく感じるほどに誠実かつ真剣に助けを差し伸べてくれる」と称賛、こうした日本人の優れた一面も孤独を忘れさせてくれる要因となると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1633756?page=1
 <引き続き、トヨタに熱烈なラブコール。日本車買えキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・トヨタ・ハリアーについて、「最高水準のSUVだ」と伝えつつ、ハリアーが日本専用車であることを挙げたうえで「日本人はやはり最高のものは日本でしか販売しない」と不満を呈した。・・・
 「ハリアーの日本での販売価格は280万円台からと安い」と主張する一方、レクサスに勝るとも劣らない性能を持ち、内装も精巧に仕上げられている秀逸な車だ」と称賛した。
 記事は、・・・「もしハリアーを中国で販売すれば、月間3−4万台は優に売れるはずだ」と伝えている」
http://news.searchina.net/id/1633767?page=1
 <スバルにまで、お目配りいただき、深謝。↓>
 「優れた技術を持っているのに、スバルが中国でなかなか売れない理由・・・」
http://news.searchina.net/id/1633736?page=1
 <よほどうれしかったのね。↓>
 「中国高速鉄道は新幹線より早く、安く、現地経済を潤す・・・」
http://news.searchina.net/id/1633734?page=1
 <日本文明継受とは直接関係ないが、こりゃ面白れーや。↓>
 「・・・捜狐は・・・日本の街で見られる奇妙な光景を紹介する記事を掲載した。・・・
 まずは「日本の街には有害図書の回収箱がある」、「日本の路線バス停留所には時刻表がある」、「日本の路線バスは停車中に車体が左に傾く」、「日本人はゴシップ系のスポーツ新聞を好み、その中にはエッチな内容も含まれる」、「『女体入口』といった変な地名がある」といったものだ。・・・
 続いては「日本人は新規開店などおめでたい場合に花輪を贈る」、「日本のスーパーで売っている国産豚肉、牛肉は輸入品より高価である」、「日本の街には災害時に無料で飲料が提供される自動販売機がある」。・・・中国の人にとって花輪は基本的に葬儀をイメージするようである。記事は「初めて見た時には、本当に驚いた」としている。
 さらに「駅のコンコースでは団体の学生たちが地面に座って整列している」、「日本にはなんと『アメリカ』という地名がある」、「日本の入浴施設の多くは、タトゥーのある人の入浴を禁止している」と続く。コンコースで並んで座る学生とはおそらく修学旅行の生徒一行のことだろうが、記事曰く日本が清潔であるがゆえにできるとのこと。
 日本にある「アメリカ」だが、これは米軍基地のことではない。ならば大分県にある「USA」(宇佐)のことかといえば、そうでもない。中国語ではアメリカは「米国」ではなく「美国」であり、記事は北海道積丹町にある「美国」を「アメリカだ」と言っているのだ。北海道は中国人観光客の人気スポット。「美国」は中国人観光客をターゲットにした町おこしができるかもしれない。」
http://news.searchina.net/id/1633743?page=1
 <これもそう。↓>
 「・・・知らなかった! 日本のシンボル・富士山が「私有地」だったとは・・・
 国内の土地は国有が原則であり、使用権の譲渡や売買のみが行われる中国の人にとって、国家を代表する景観スポットの一部が私有地であるというのは、にわかには信じがたいかもしれない。」 
http://news.searchina.net/id/1633751?page=1
 <こりゃ、中共にも人間主義が根付きつつあることの習ちゃんによる報告なのかしらん?↓>
 「今日頭条は・・・「どうして日本人は中国に定住するのか ある日本人の心の声」とする記事を掲載した。 
 記事は「中国では多くの人が日本での留学や就労、さらには定住を選択している。これと同様に、中国も多くの日本人にとって理想の定住の地になっているのだ」と説明。内閣府の調査で80%以上の日本人が「中国に好感を持っていない」と回答したとのデータを紹介する一方で「なおも20%近い日本人は中国に対して興味を持っており、その一部の人は中国での就学、就職、定住を選んでいるのだ」とした。
 そのうえで、中国に渡って長期間定住している実際の日本人数人のの声を取りあげ、そのなかで「中国でこれほど長く仕事をするとは思ってもみなかった」という48歳の日本人男性の話を紹介している。記事によると、10年前に日本のIT企業で働いていたこの男性は、突然過労が原因とみられる病に倒れたという。1年間自宅療養したのち会社から退職勧告を受け、友人に勧められて中国に渡ったとのことだ。
 記事は現在中国の大型通信企業で働くこの男性が、すっかり体調を回復したことを紹介するとともに「中国では人に対する優しさ、思い遣りを感じることができる。日本の職場ではそれがなかった。日本は人をロボットのように使うのだ」と語ったことを伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1633760?page=1
 <おー、習ちゃん、自分の対日戦略を事実上明かしてくれたぞー。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本は日本では北朝鮮の脅威を煽りつつ、「この機に乗じてある目的を達成しようとしている」と主張する記事を掲載した。
 記事は、中国の軍事専門家・杜文龍氏へのインタビューを紹介し、北朝鮮の脅威を煽る日本の目的は「軍事力強化」であるとし、北朝鮮の脅威を煽っているのは「その目的を実現させるための口実」だと主張。そのために「意図的」に朝鮮半島問題の脅威を煽っており、実際に戦争が勃発することを願っているのだと主張した。そして戦争になれば日本も機に乗じて参戦することができ、ひいては平和憲法を改正し、「正常な国」に戻ることを狙っているのだと論じた。
 また日本は、朝鮮半島で危機が発生した場合、米国の同意さえ得られれば、自衛隊を派遣して米軍と共に参戦するつもりだとし、「共に参戦するとの名目で、米軍に従って軍事力を強化しようとしている」と杜氏は分析。米国と共に参戦すると自衛隊の戦力不足が明らかになるため、「日本は国の正常化に向けてさらに一歩進むことになる」と警戒感を示した。
 杜氏は、「こうした動きを見せる日本に対し、朝鮮半島と日本との間にファイアーウォールを築くこと」を提案。つまり朝鮮半島は朝鮮半島だけの問題として日本と完全に切り離すことが重要だと主張した。さらに北朝鮮問題に日本が過度の関心を示すことを国際社会全体で警戒し、日本が朝鮮半島でいかなる作戦行動もとらないよう抑え込むべきだと論じた。」
http://news.searchina.net/id/1633728?page=1
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太田述正コラム#9039(2017.4.17)
<ナチが模範と仰いだ米国(その7)/私の現在の事情(続X91)>

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