太田述正コラム#9010(2017.4.3)
<皆さんとディスカッション(続x3301)>

<太田>(ツイッターより)

 「東京都心で桜が満開 全国で最も早く…」
http://www.nikkei.com/article/DGXLAS0040002_S7A400C1000000/?dg=1
 東京の標準木は開花も全国一早かった。
 西馬込駅からウチへの途中の「名所」、桜並木通の桜は開花が数日遅れたので、この分で行くと、オフ会の8日、まだ満開かもしれない。
 花見を兼ねてふるって参加してね。

 「…昭恵氏<は>「総理夫人の仕事」と「私人としての仕事」を完全に区別しており、自分がいいと思う活動団体を支援するのも「総理夫人の仕事」と記している。…」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201704/CK2017040302000114.html
 「安倍夫人はやっぱり…珍しい存在…」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%AE%89%E5%80%8D%E5%A4%AB%E4%BA%BA%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%82%8A%E3%80%8C%E7%8F%8D%E3%81%97%E3%81%84%E5%AD%98%E5%9C%A8%E3%80%8D%E3%80%81%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%AE%E7%90%86%E7%94%B1/ar-BBz1YUy#page=1
 夫人、主観的にも客観的にも、日本でも世界でも、単なるKYってこと。
 「…昭恵夫人を…「国会に呼ぶべき」と答えた人が49%、「国会に呼ぶ必要はない」が43%…稲田大臣が辞任すべきか尋ねたところ、50%が「辞任すべき」と答え、「辞任の必要はない」と答えたのは36%でした。…」
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3018974.html
 安倍夫妻、ひいては自民党に対する風圧はこの程度のこと。
 しかも、こんな時ですら、自民党に比べて民進党の支持率の低下の方が大きい
http://news.tbs.co.jp/newsi_sp/yoron/backnumber/20170401/q1-2.htm
ときてるんだから、戦後日本人こそ、ホンマモンの東洋の神秘だよ。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 ローランド創業者の梯郁太郎氏への弔意記事が、とりわけ英国で目立つ。↓ 
https://www.theguardian.com/music/2017/apr/02/roland-founder-and-music-pioneer-ikutaro-kakehashi-dies-aged-87
http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-39471567

 やっぱりそうだったかー。↓

 「「飲みニケーション」は正しかった!? 幸福度を上げるという研究結果・・・」
http://www.sankei.com/wired/news/170319/wir1703190001-n1.html

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <日本の路線バスを絶賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本のバスはわが国と大きく異なる 見たところ複雑だが使ってみると便利だ」とする記事を掲載した。 
 記事は、日本では中国で一般的な固定運賃で先払いのバスは少なく、短距離の路線に限られると紹介。多くは距離に応じた運賃を下車時に払うシステムで「より合理的である」とした。
 そして、運賃後払いシステムでは一般的に中ドアから乗車して番号が書かれた整理券を取り、下車時に整理券とその番号に相応する運賃を運賃箱に入れると説明。その際、運転手は整理券の番号をいちいちチェックしないとしているが、運転手と乗客との間に信頼関係があることを伝えたいようだ。
 また、現金払いで小銭がない場合は運賃箱に備え付けられた両替機で両替する必要があると説明したほか、交通系ICカードは小銭の有無を気にせず簡単に支払えるのみならず、使用金額に基づいた割引サービスもあることを紹介している。さらに、学生向けの定期券はとても低価格であるのみならず、何度でも乗車することができると伝えた。
 記事は、バス車内では電話の通話や喫煙が禁止され、秩序が非常に保たれていること、乗降車時には十分な時間をとり、急ぐよう催促されないこと、車内には次の停留所を示すディスプレイがあり、乗客は座席近くに備え付けられたボタンを押して運転手に降車の医師を伝えられることなども紹介。さらに、どの停留所にも時刻表があり、バスの運行時間は様々な要因により少し遅れることはあるものの、概ね分単位で正確であるとした。」
http://news.searchina.net/id/1632701?page=1
 <綺麗好きの日本人達を称賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「お金がどれほど汚いのか」を解説する記事を掲載し、・・・日本の紙幣が一番きれい・・・である理由として、日本人がお札をそろえてお財布にしまうことを挙げている。この行動には紙幣の丁寧な取り扱いは金運上昇にも繋がるという意識があるとしている。」
http://news.searchina.net/id/1632711?page=1
 <民泊を例に、日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、日本の民泊を経験した1人の中国人旅行客の感想を紹介している。
 この中国人旅行客は日本で経験した民泊を「経済的」そして「細やか」という言葉を用いて絶賛。「経済的」という点について、民泊ホストは5泊で1000元(約1万6200円)しか要求しなかったと説明、ホテルに宿泊するより圧倒的に滞在費用を圧縮できたと喜んだ。確かに5泊で1万6200円は非常に安く、ちょっとしたホテルなら1泊で同じくらいの金額になってしまいそうだ。
 さらに、「細やか」という点については、毎日和風の朝食が提供され、「一品一品に人をもてなす心がはっきりと表れていた」と紹介し、外国人旅行客に対する「おもてなし」を称賛。特にこの朝食には大きな感動を覚えたようで、その朝食の写真を掲載しつつ、この中国人旅行客は「細やかという一言に尽きる」とその感動を強調した。
 さらに民泊のホストがとても良い人だったことも称賛したが、結論として「今度日本に遊びに行く時は、民泊の利用を考慮してほしい」と読者に提言し、民泊を利用して初めて「その都市の魅力を日本人と同じ目線で感じることができるから」とその理由を説明した。」
http://news.searchina.net/id/1632776?page=1
 <(日本から学び、)民度をかなり向上できました、と報告。↓>
 「・・・中国僑網は・・・日本のある女子大学生が中国人留学生との交流を通じて、中国人や中国人留学生に対する印象を改めたというエピソードを紹介する記事を掲載した。
 記事は、この女子大学生がある授業のグループワークで、中国人留学生が多い班に組み入れられたと紹介。当初は教員に班替えを申し出るほど嫌で、班の中で「透明人間」を決め込んでいたとした。
 しかし、留学生たちがちゃんと日本語で議論をしてくれたり、自分にも優しく意見を求めたりしてくれることで、女子学生の気持ちに変化が生まれ始め、議論に参加するようになったと説明。一緒に電車に乗っても大声で話すことなく、日本人学生同様に静かにスマートフォンをいじっていたことから、さらに印象が良くなったと伝えた。
 そして、女子学生が持つ中国人留学生の印象を決定的に覆した出来事として、班のメンバーで議論がてら昼食を取ろうと早めに食堂へ向かい席を確保していたところ、別の日本人男子学生に席を奪われてしまった際の話を紹介。中国人留学生が腹を立てることなく、礼儀正しく男子学生を説得し、席を立たせたのを見て女子学生が「中国人には品がある」という印象を抱いたとしている。
 この女子学生はさらに、授業で顔を合わせなくなって以降もイベントがあれば声をかけてくれる、病気のときには心配して電話してくれる、食事に誘われるたびに「唯一の『大和撫子』に支払わせるわけにはいかない」とおごってくれるといった中国人留学生の優しさに触れることができたという。彼らとの交流がきっかけになり、現在では中国への留学、さらには日中交流の事業を行うことを希望しているとのことだ。
 記事を読んだ中国のネットユーザーからは「80年代、90年代生まれの民度は、その前の世代より高い。中国人の民度は天地を揺るがすほど大きく変化しているのだ」、「中国は基本的に5年ごとに変化しており、全世界が中国の事を完全には理解していない」といったコメントが寄せられている。」
http://news.searchina.net/id/1632702?page=1
 <(日本から学び、)中共の各種産業も発展した、と報告。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本のアパレルメーカーが中国から撤退する流れを加速させている理由を分析する記事を掲載した。記事によれば、主に2つの理由があるという。
 理由の1つ目が「経営コストの高騰」だ。記事は、人件費が年に10%の割合で上昇している中国では生産コストが急激に上昇しており、不動産価格の上昇で工場や事務所の賃借料も高騰し、大きな負担になっていることを挙げた。別の理由は「日本政府の政策」だという。アベノミクスにより円安が進んだことで中国で生産するメリットが薄れたうえ、日本政府が企業に対して日本国内に本社や工場の移転を奨励する政策を取っていると主張した。
 また、日本のアパレル企業が撤退させているのは工場だけでなく、一部は販売店舗までクローズしていると紹介。中国の中所得層にとっては日本ブランドの知名度が低く、さらにネット販売の普及で実店舗に足を運ばなくなったことも加わり、経営不振につながっていると主張した。
 では日本の一部アパレルメーカーの撤退は中国経済にどのような影響を与えるのだろうか。記事によれば、一定の影響はあるものの中国経済全体に大きな打撃とはならないという。そもそも中国市場は外国企業にとって十分魅力的な市場であり、撤退した日本企業は一部に過ぎず、それも経営不振の部門だけに過ぎないと主張した。
 また、これまで日本が中国で展開していた低価格製品は中国で需要が減少している一方、逆にハイエンド製品、ロボット技術などでは需要が見込まれ、こうした分野では投資が進むと期待を示した。ほかにも、需要が拡大する分野としては、旅行、健康関連、金融、教育、医薬品製造業、医療機器設備また計器製造業を挙げた。
 最後に記事は、日本企業が撤退することは、中国企業にとって発展と世界進出へのチャンスともなると、強気のコメントを残した。」
http://news.searchina.net/id/1632703?page=1
 <日本の総体へのオマージュ。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、「日本の将来性」について論じる記事を掲載し、中国人ネットユーザーたちが議論を交わしている。
 日本と中国との間には歴史問題や領土をめぐる対立が存在しているためか、マイナスの思考に基づいたコメントも少なからず寄せられたが、なかには日本には「未来がある」という見方を示したネットユーザーも数多く存在している。
 例えばあるネットユーザーは、「日本は地政学的に言えば極めて不利な場所に位置しているが、この要因が絶えず学び、絶えず進歩する日本人の性格を形成した」と指摘し、学習することにより尽きることのない力を得ることのできる「恐ろしい相手」だと指摘した。
 また、古代中国が大国としての「うぬぼれ」を抱いていたときに、日本は絶望の中で反省を繰り返す国家だったとし、このようなDNAを持つ日本人は今後も学習を通して強大になっていくに違いないと主張する声もあった。
 そのほか、日本人の世界におけるパフォーマンスは「黄色人種が白人に劣らないことを示してくれた」という意見もあった。日本人ノーベル賞の受賞者が多いことをその証拠の1つに挙げ、「日本は世界的に見ても成功した社会を構築できている。失敗から教訓を学ぶことができる日本人には希望があるだけでなく、将来においても世界に多大な貢献をし続けるはず」といった声もあった。」
http://news.searchina.net/id/1632704?page=1
 <日本文化の魅力へのオマージュ。↓>
 「・・・網易はこのほど、「一度も日本に行ったことがない中国人の若者がなぜ日本の文化に興味を抱くのか」を考察する記事を掲載した。
 記事は、「日本を理解してすぐに好きになる中国人は少ない」としながらも、日本のアニメやテレビドラマ、映画などを通じて、中国の若者たちは「徐々に日本の文化を好きになっていく」と指摘。また、比較的平和な時代である1980年代以降に生まれた世代、いわゆる「80後」、「90後(1990年代生まれ)」などの若者たちは過去の歴史を直接的に知らないため、日本の文化に接することで日本に興味を抱くようになっていると伝えた。
 続けて、日本のアニメに共通する特徴として「青春」の2文字を紹介し、ただ単に見る人の心を捉えるだけでなく、自由を模索し、自分の理想を追い求める内容も「中国人の若者に受け入れられる」理由として伝えた。また何度も再放送を繰り返す中国のテレビドラマとは違って、日本のテレビドラマやアニメは感情表現が細やかで、人間らしさとは何かを考えさせるなど、幅広い角度から様々なテーマで構成されていることも中国人の若者の心を捉える要因となっていることを紹介した。
 また記事は、日本文化のエッセンスはアニメやテレビドラマだけに見られるものではないと指摘。多くの中国人旅行客が血眼になって買い漁った温水洗浄便座や圧力鍋、化粧品など、どのような分野であっても日本人は匠の精神を発揮しているとし、日本製品の品質の良さも中国人にとっては日本文化の魅力の1つだと論じた。」
http://news.searchina.net/id/1632750?page=1

 北朝鮮に対する米単独行動ありうべしとのトランプ発言の元記事だ。↓
https://www.ft.com/content/4d9f65d6-17bd-11e7-9c35-0dd2cb31823a

 米白人低学歴中年だけが、米国全体の中で死亡率がこのところ上がり続けている、という前にも取り上げた問題について、その原因を模索した記事だ。
 (彼らがトランプを大統領に選ぶという、究極の自傷行為をやっちまったってことのようで・・。(太田))↓

 ・・・ In the new century, mortality -- that is, dying -- has increased among middle-aged non-Hispanic whites, mainly those with a high school diploma or less. By contrast, life expectancy is still improving among men and women with a college degree. It’s also increasing among blacks and Hispanics, whose mortality rates have traditionally exceeded whites’. ・・・
 <直接的原因は、自殺、麻薬摂取過多、アルコール飲料摂取過多。↓>
 The main causes of rising death rates among non-Hispanic whites 50 to 54, men and women, are so-called “deaths of despair” -- suicides, drug overdoses and the consequences of heavy drinking.・・・
 <背景にはフラストレーション。その結果が上掲の自傷的行為。↓>
 People take out their frustrations and anger by resorting to self-destructive behavior.・・・
 <(他国じゃ、所得格差はこれほどのフラストレーションは引き起こさないところ、)根本的背景は、憑りつかれているアメリカン・ドリームの達成不可能を自覚したことによる、米国だけに見られる特異なフラストレーションではないか。↓>
 ・・・when the striving falters and fails -- when the American Dream becomes unattainable -- it’s a judgment on our lives. By our late 40s or 50s, the reckoning is on us. It’s harder to do then what we might have done earlier. We become hostage to unrealized hopes. More Americans are now in this precarious position. Our obsession with the American Dream measures our ambition -- and anger.
https://www.washingtonpost.com/opinions/is-the-american-dream-killing-us/2017/04/02/2827f4b6-1633-11e7-9e4f-09aa75d3ec57_story.html?utm_term=.46c23c795662

 紙のFTから。
 3月26日付で上と同じ問題を扱っていた。衝撃的なのは、50歳から54歳の白人の麻薬・アルコール飲料・自殺による死亡率の推移(男女・学歴別)・・右肩上がり・・、と、米国と地理的意味での欧州諸国との同左死亡率の推移比較・・米国が約2倍・・、の2葉のグラフだ。
 後者のグラフはFTお気に入りらしく、その前日の3月25日付にも、そのグラフだけの記事が載っていた。
 29日付には、全面ぶち抜きでトヨタの燃料電池車特集をやっていた。私にとって目新しい話は、石炭から水素を取り出す方法が、有望になるかも、ということくらいだったが・・。
 同日付のブレグジットに関するコラムは、地理を無視したとブレグジットを批判する内容だが、載っている、英国の輸出先と輸入先の推移グラフを見ると、英国の輸出入(EU依存度は半分くらい)、とりわけ、輸出における、EU依存度の低下傾向がはっきりと見て取れるので、コラム筆者の主張に説得力がなかった。
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太田述正コラム#9011(2017.4.3)
<ナチが模範と仰いだ米国(その1)>

→非公開