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太田述正コラム#9000(2017.3.29)
<皆さんとディスカッション(続x3296)>

<太田>(ツイッターより)

 「たったひとりの国家公務員(昭恵氏付職員)に森友事件の全責任負わせる卑劣な安倍政権…谷さんは「個人」で作った文書ではなく、業務で作成した書類と考えたから<異動する際に>サーバーに保存していたのです。」
http://blogos.com/article/215863/
 そうだ。この経産省労組員の怒りの声は当然だよ。

<太田>

 関連記事だ。
 スーパー私人の谷さん、大活躍!↓

 「共産「籠池氏に満額回答」と主張 夫人付へ手紙、売却陳情・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017032801002141.html

 「忖度」をFTが取り上げた。
 曙ブレーキや東芝の問題も、「忖度」が引き起こした、とさ。↓

 ・・・Surmising of wishes — sontaku — explains Abe school affair and Toshiba debacle・・・
 Media analysts dissecting last year’s sudden, almost simultaneous sacking from three separate television stations of three news anchors who had been critical of Mr Abe, saw sontaku as the culprit. ・・・
 When brake manufacturer Akebono produced a report on its 2015 profit-overstating scandal, it openly blamed overzealous, pre-emptive intention-reading by people in the accounts department.Analysis of Toshiba’s deepening crisis cannot be far from deploying the sontaku explanation. The conglomerate’s own analysis of its monster, company-wide $1.3bn account-padding scandal stops short of mentioning the phenomenon by name but leaves unmistakable hints that it was in play, referring obliquely to the “will of superiors” and the contortions undertaken to satisfy it.・・・
https://www.ft.com/content/c34706d6-13da-11e7-b0c1-37e417ee6c76

<太田>(ツイッターより)

 英大衆紙のデイリーメールが、英首相とスコットランド首相のEU脱退/スコットランド独立住民投票問題での会談の写真付き記事に付けた見出し・・「ブレグジットなんてどうでもいい。レグジット(そのアンヨ)で勝ったのはどっちだ?」・・が女性蔑視だと物議をかもしている。
 米国はもっとひどいわけだが、英国の大衆が読むのはこのレベルの新聞なんだからねえ。
 但し、イギリス国民もスコットランド「国」民も才色兼備の女性首相を持っていることは羨ましい限りだ。
 そう言えば、英国の元首も女性だったな。
 日本の才色兼備の女性達は何してるん?

 「…金正男<の>…刺青の図柄は…「鬼若丸の鯉退治」という日本独特のものだった。
 鬼若丸とは、牛若丸の家来の武蔵坊弁慶が比叡山延暦寺の稚児だった当時の通称だ。
 体が大きく手が付けられないほどの暴れ者だったが、村人が巨大な鯉に苦しめられていると聞くと池に飛び込んで見事に鯉を倒したという伝説がある。…
 不思議なのは、日本の彫り物では、鬼若丸が戦う鯉は1匹なのに、金正男氏の刺青は鬼若丸が左右2匹の鯉と戦っている。
 2匹の鯉を異母弟の正哲、正恩兄弟に見立てたのではないか。…」
http://mainichi.jp/premier/business/articles/20170316/biz/00m/010/030000c
 これスゴイ話じゃん。
 改めて正男の冥福を祈る。

<七氏>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 これでもまだ日本は米国の属国てな批評出ずか?
 困ったもんだ。↓

 「「核兵器禁止条約」交渉、日本は不参加表明・・・」
https://www.google.co.jp/amp/www.asahi.com/amp/articles/ASK3X1D0NK3WUHBI03G.html

<太田>

 関連記事だ。
 本国と我らが属国だけ(?)が加盟してないAIIB。↓

 「・・・AIIBは米国、日本がそれぞれ主導する世界銀行、アジア開発銀行(ADB)などに対抗するため、中国主導で57カ国が参加して設立された。2013年に中国の習近平国家主席がインドネシアで提唱し、アジア太平洋地域の開発途上国のインフラ投資支援を目標としている。主な加盟国は韓国をはじめ、インド、ロシア、ドイツ、フランス、ブラジル、英国などだ。」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/03/29/2017032900644.html

<dT9HZhLN>

 「・・・モザンビークで「バイオディーゼル事業」に着手したところからの話です。・・・
 現地の人を雇ってキオスクを経営していたのですが、ここで思わぬトラブル(?)がありました。
 ・・・月ごとに棚卸しし、帳簿と現金をつきあわせるると毎回必ず3割くらい、現金が足りないのです。
 ・・・もし、計算が不得意だって言うのならば、たまにはプラスになってもいいのですが、とにかく必ずマイナスの方向に合わないのです。・・・
 現地スタッフの話はこうでした。
 「私は、電卓を持っているので計算違いなんてしないから、絶対に私のせいではない。
 私が思うにこれは妖精のせいじゃないかと思う。あなたのやっている商売は今とてもうまくいっている。「電気」を扱える店が他にないからだ。でも、アフリカの人というのは妬みの文化なんだ。だから、この店を妬んでいる人たちが、悪い黒呪術師に頼んで呪いをかけている。
呪いがかけられると、豆粒みたいになった妖精が店の中に入ってきて、お金を持って行く。だから、お金が減っている。」

 ………。「お、おう……。そうか……。」

 さらに「対抗できる白呪術師を知っているから、紹介しようか?」と聞かれましたが、丁重にお断りしました。
 困りました。ただ、考えてみればどんなルールを定めて管理をしたとしても「現金」を扱う以上は再発します。結局、考えた末の私の結論は「現金を使わなければいい」となりました。
 実は当時、電子マネーがアフリカの発展途上国にも普及し始めていました。
 アフリカに電子マネー?と思われるかもしれないですが、それほど難しいわけではなく、キオスクに電子マネー用のPOS端末を1台置いておけば、そこでスイカのようなカードを使って、電子マネーをデポジットしてもらえばいいのです。
 良い機会です。NECが偶然にも「途上国向けの電子マネーシステム」を持っていると聞き、私は彼らと共同で、キオスクに電子マネーを導入しました。
 狙い通り、効果は絶大でした。今まで必ず3割違っていた現金が、誤差1%程度になったのです。
 要するに全く豆粒の妖精が出てこなくなったわけです。」
http://blog.tinect.jp/?p=36606

 日本が未だに現金社会で、他国が急速に電子マネーに移行しているわけが解った気がします。
 要は信用度の差なのでしょう。
 ただ、こういう国の場合は政府も信用できないので、電子マネーの使用権限を急に停止させられるリスクと板挟みに成りそうですが。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 同じ東芝問題ではあっても、本件は「忖度」問題とはチト違うような。↓

 「破産も当然? 米ウェスチングハウス「人材皆無」・・・」
http://mainichi.jp/premier/business/articles/20170328/biz/00m/010/015000c

 攻殻機動隊
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BB%E6%AE%BB%E6%A9%9F%E5%8B%95%E9%9A%8A
についての好意的長編記事だ。↓

 The original 'Ghost in the Shell' was a watershed film in animation history・・・
http://www.latimes.com/entertainment/movies/la-et-mn-ghost-in-the-shell-history-20170328-story.html

 政治システムの欠陥の壁にぶちあたったってことだよ。
 人間主義教育から始めなくっちゃね。↓

 「技術競争力で後れを取る韓国、日本との経済格差再び拡大か・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/03/26/2017032601844.html?ent_rank_news
 Japanese Economy Still Miles Ahead of Korea's・・・
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2012/09/07/2012090701070.html

 対日・対シンガポール・対豪・対比・対韓に対する、中共のこれまで無理筋の強迫は、これら諸国と米国との同盟関係弱体化を狙ったもの、だとさ。
 考えたことは褒めてあげるけど、対シンガポール・対豪にはそもそも「無理筋の強迫」を行った記憶はないし、その他諸国に対するものは、日本の「独立」/再軍備を促すためのものさ。↓

 Chinese opposition to South Korea’s deployment of the THAAD missile defense system is less about missiles and more about efforts to weaken the US network of formal and informal alliances in Asia that has underpinned the regional order for the last seventy years.・・・
http://www.atimes.com/real-reason-china-doesnt-like-south-koreas-missile-defenses/
 
 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <人民網から。
 褒め殺しであるー。↓>
 「・・・行列は一見すると何てことのないもののようだが、日本の社会に「秩序の美しさ」をもたらし、世界の人の手本となっている。公平やモラルが強調される現代社会で、行列は公共の秩序を維持するために必要な基本的なものだといえる。規律正しい振る舞いは美徳であり、模範にするべきだ。」
http://j.people.com.cn/n3/2017/0328/c94473-9196147.html
 <エー!↓>
 「日本のうどんの起源は福建省の切麺?・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/0328/c94473-9196128.html
 <そーかい。↓>
 「視聴者を「ミゾミゾ」させた伏線も見事に解決した「カルテット」最終回・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2017/0328/c94473-9196029.html
 <ここからはサーチナより。
 習ちゃんから、人民も実際に日本に行ったりして日本を知ってる者が多くなってきてるんで、べた褒めだけじゃダメよ、というお達しが出たか?↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本はあらゆるところが素晴らしいが、この点では中国と比べ物にならない」とし、日本を訪れて感じた日本の優れた点と問題点について考察する記事を掲載した。
 記事は数日間の訪日を終えて中国した感想として「日本国民全体の民度に感嘆した。言葉は通じないが、ちょっと見聞きしただけでも感じ取ったものは多いとし」、日本人や日本社会の優れた点を挙げた。
 挙げられたのは、時間を守る意識や環境を守る意識の高さ、節約を重んじ、空間の最大化を図る点、インフラ設備がしっかり整っており、道路と鉄道の交通網も合理的かつスムーズにできていることなどだ。また、製造業も極めて発展しており、技術の付加価値やクオリティの高さ、経済レベルの高さについても言及している。
 一方で「日本はさまざまなものが成熟期を迎えており、すでに成熟し飽和状態となってしまった経済によって若い世代が未来の発展に希望を抱くことなく、二次元文化の中から抜け出せなくなってしまっている」と指摘。また、日本の物価は極めて高いことで若い世代の多くが逃避を選択し、多くの人が独身であることを選んでいるとも説明したほか、日増しに加速する日本の高齢化についても言及した。
 記事は「日中関係の問題はナイーブであり、中国人として理性的な愛国は欠かせない。民族的な恨みを持ちつつも、中国人は冷静に自らの発展を見つめ、他人の長所を学ぶ取るべきなのだ」と論じている。」
http://news.searchina.net/id/1632363?page=1
 <これも上記「お達し」を踏まえてのものクサい。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「われわれが日本から学ぶに値するのは、彼らの自覚性にとどまらない」とする記事を掲載した。記事の中では「赤信号を渡る人が非常に少ない」、「日本は暖房システムがしっかりしており、女性が寒い季節でもファッション性を求めて足を露出する」、「伝統を大切にしている古都京都では、和服を着た女性をたくさん見かける」、「日本では電車や地下鉄が発達している」、「歩行者は自覚的に赤信号を待つ」といった点を紹介している。
 <というわけで、ここで、ケチをちょっとはつけとこうとして、分析不足を露呈。↓>
 このほかに「日本には席を譲る文化がない」との説明もある・・・
 記事はまた「われわれが学ぶべき点がある一方で、日本がわれわれに及ばない点もある」として、中国では当たり前となっている「支付宝」や「微信支付」といったスマートフォンにアプリによる決済サービスが普及していない点を挙げた。」
http://news.searchina.net/id/1632364?page=1
 <これも上記「お達し」を踏まえてのものクサいだ。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本の海鮮市場では中国語の表記合戦になっている」とする記事を掲載。北海道の函館朝市で中国語の表記がたくさん見られることを紹介している。
 記事は早朝から昼頃までの営業で、漁船から水揚げされた新鮮な海産物が並ぶ函館朝市は現地の消費者のみならず、外国人観光客の足取りも途絶えることのない函館一の観光スポットになっていると説明。日本語にも多くの漢字が使われており、中国人ならばそれを見ればなんとなく意味が分かるものの、魚介類の名前などは漢字で書かれていないことが多いとし、「そこで、中国人観光客がたくさんやって来るのに合わせ、多くの店が中国語を勉強し始め、中国語の表記をするようになった」と伝えた。
 そのうえで、実際に朝市で見られる中国語表記の礼を紹介。一目見ただけで分かり、中国人の購買意欲を確かにそそるものがある一方で、「明らかに翻訳ソフトを使ったと思われる、意味の通らないもの」もあると説明。中国人が理解するのに相当な時間を要することから、かえって逆効果になっていると解説している。」
http://news.searchina.net/id/1632362?page=1
 <上記お達しにもかかわらず(?)べた褒めだけの記事も・・。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、「日本は地震と共に生きる国」と伝え、これまで大きな地震災害に見舞われながらもその度に立ち上がってきたことを伝え、地震と共生してきた日本に敬意を表す記事を掲載した。
 記事は「たとえ東日本大震災のようなマグニチュード9.0レベルの地震が発生したとしても、日本の被災者たちは整然として秩序だった行動を取ることができた」と絶賛し、これは多くの地震災害を経験しつつも、様々な対策を講じて地震と共に生きてきた日本社会の努力が関係していると指摘した。
 例えば、これまで日本は1923年の関東大震災、1927年の北丹後地震、1933年の昭和三陸地震、1943年の鳥取地震、1945年の三河地震、1946年の南海地震、1995年の阪神・淡路大震災、2004年の新潟県中越地震、2011年の東日本大震災、そして、2016年の熊本地震など数多くの大地震に見舞われてきた。
 記事は、日本が数多くの地震災害に直面してきたことを紹介しつつ、「日本人は学ぶ能力に秀でた民族である」と指摘し、地震によって大打撃を受けながらも少しずつ地震と共生する方法を学んできたと称賛。「地震に対処する方法をはっきりと知っている国である」と説明した。
 この論拠として、例えば日本には「災害対策基本法」、「大規模地震対策特別措置法」、「災害救助法」などの法律があり、災害発生時に何をすべきかを明確にしていると説明、このほかにも「防衛大綱」の見直しや「建築基準法」に定める耐震基準を何度も引きあげてきたことなどに言及し、さらには子どもたちに避難訓練をさせることによって地震と共生する能力や地震から身を守る知恵や方法を継承してきたという見方を示した。」
http://news.searchina.net/id/1632365?page=1
 <これもそう。↓>
 「・・・捜狐は・・・日本でたまたま目撃した交通事故の際の「信じられないほど」迅速な救急活動を紹介し、日本では交通事故の死者数が少ない理由について分析する記事を掲載した。
 記事が紹介したのは、横断歩道のない道路を渡ろうとした中国人ガイドが自動車にはねられた事故にたまたま居合わせたという旅行者の報告だ。倒れた瞬間に意識を失った負傷者に対し、ツアー客が見守るなか「驚きの速さ」で救急活動が行われたという。
 まず、わずか「7分後」には消防車が現場に到着、素早く交通を整理して二次被害を防ぎ、続いて救急車が到着。それから遅れること数秒で警察も到着、すべては「7分半を超えなかった」という。「9分後」には救急車が「電光の速さ」で現場を離れ、交通は正常な状態に戻ったという。ここまでがほんの10分足らずで行われたというのは確かに驚きの速さであり、人命を救うことに対する意識の高さが感じられる。
 記事は、横断歩道のない道路を渡った過失が歩行者にあるとしても、日本の法律では運転手に責任があること、飲酒運転者には免許の停止や取り消しも含む厳罰があると指摘。こうした日本の厳しい交通法規や交通安全のための各種取り組みが、2016年の交通事故死亡者数がわずか3904人という「実に驚き、また敬服すべき数字」になって表れていると称賛した。」
http://news.searchina.net/id/1632358?page=1
 <これもまたそう。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本のトイレを絶賛しつつ、「日本人はトイレに夢中になっている」として、日本のトイレやトイレ文化の特徴について紹介する記事を掲載した。
 記事は「日本人はトイレに夢中になっている」と形容した根拠として、まず日本のトイレは非常に清潔であり、また悪臭がないという点を説明した。また、トイレの清潔さを基礎としたうえで、日本のトイレには様々な利用者に対する「思いやり」が存在していると説明。たとえば、母親が小さな子どもを座らせておくためのベビーチェアを紹介、こうした設備は「必要な人にとってみれば本当にありがたいものだ」として、こうした配慮を称賛した。」
http://news.searchina.net/id/1632367?page=1
 <これもまたまたそう。↓>
 「・・・東方頭条は・・・日産自動車の自動運転技術「ProPILOT(プロパイロット)」を搭載した椅子「ProPILOT CHAIR」を紹介し、「これがあれば中国のおばちゃんたちも列に割り込むことなんてできないぞ」と伝えている。
 記事はまず、中国は「人が多すぎるため、旅行や食事の際に列に並ぶことは避けられないこと」であると伝え、週末ともなれば商業施設やレストランは人で溢れかえると指摘。必然的に列に並ぶ時間も長くなるが、中国人にとって列に並ぶことは「疲れることであり、面倒なこと」だと論じた。
 ここで日産自動車の「ProPILOT CHAIR」を紹介し、「列に並ぶために立ち続けていると足腰が痛くなるが、ProPILOT CHAIRがあればそのような苦痛から解放される」と指摘。自動運転で培った技術が搭載されているため、ProPILOT CHAIRに座っているだけで列の前の人の動きに合わせて前進してくれると伝え、「これがあれば中国のおばちゃんも列に割り込むことなんてできなくなる」、「ぜひ中国のレストランなどにも導入販売してほしい」などと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1632392?page=1
 <これもまたまたまたそう。日本へ行けキャンペーンも兼ねている。↓>
 「・・・楚秀網は・・・豪華寝台列車であるトランスイート四季島を紹介する記事を掲載し、「まるでホテルのような豪華内装が施されている」と紹介し、「本当にすごい寝台列車だ」と驚嘆する記事を掲載した。
 記事は、車両の内装についていくつかの写真を掲載している。例えば四季島の扉が開いた状態でホームに停車している写真は、もし説明がなければ列車だと認識しにくいほどの豪華なたたずまいをしており、記事が「本当にすごい」と驚嘆するのもうなずける。
 また、この列車の乗客定員は17部屋34人であると紹介、この列車の旅を体験するために32万円から115万円の費用が必要だと説明した。さらに春から秋までの北海道と東北地方周遊プランは3泊4日の旅になると紹介し、費用は1人当たり60万円になると説明。中国では到底味わうことができない、日本ならではの豪華な鉄道の旅を提供してくれる「トランスイート四季島」の車両に対して感嘆の意を示した。」
http://news.searchina.net/id/1632423?page=1
 <客観記事に近いが、縄文モード⇒性のタブー希薄化(≠セックス活発化)=中性化、という分析にまで至っていないことによる混乱が見られる。↓>
 「・・・東方頭条は・・・「恋愛しない日本の若者」に関する記事を掲載した。
 記事は、日本で行われた一部調査の結果を引用し、20代の独身者のうち40%が恋愛を負担に感じ、あきらめていると紹介。特に男性が「性に無関心」なのも現代の若者の特徴だとした。別の調査によれば、性交に興味がない20代男性の割合は、2008年の8.3%から2014年には21.6%にまで増えている。
 恋愛や結婚、性への「情熱の無さ」は自然と子どもを産むことへの意欲消失にもつながっていると指摘。子どもが欲しくないという未婚男性は、2002年には8.6%だったが、2012年にはこの数字が15.8%に、女性も同様に7.2%から11.6%に増えている。
 このような傾向の原因の1つとして、記事は「両親の結婚の失敗」にあるとした。あまり幸せそうに見えない両親の結婚生活を見て、理想の結婚生活が想像できず結婚に魅力を感じないのだという。さらに、日本の性教育が堕胎や性感染、レイプなどのマイナス面を強調しているため、性は「面倒で不潔」なものという印象が植え付けられ、そのうえアニメやゲームなどの「二次元」世界の発展も追い打ちをかけているという。
 また、長期の経済低迷のため仕事が不安定で経済力が低いこと、さらに「職場における女性の地位の向上」にも原因があると指摘。仕事に全力を注ぐ女性には恋愛などする時間もなく、男性に求める条件も高くなるため、条件にかなうような男性はなかなか現れないのだとした。」
http://news.searchina.net/id/1632338?page=1
 <これは取材不足。↓>
 「・・・快報は・・・マイホームの購入に迫られているのは中国の若者たちだけではないと伝え、「日本人もマイホーム購入のプレッシャーに直面している」と伝える記事を掲載した。
 記事は、日本の不動産情報メディアが未婚の日本人女性を対象に行ったアンケート調査について紹介。・・・
 アンケート結果によれば、「結婚したらマイホームを購入したいですか?」という問いに対して45.1%の女性がマンションの購入を希望しており、36.9%の女性が戸建て購入を希望、賃貸を選んだのは「わずか14.7%」だったという。
 このアンケート調査の結果について、記事は「結婚後にマイホームを購入したいとする日本人女性の願いは強い」と指摘。しかし、東京などの大都市におけるマンション価格は日本人の平均年収の約10倍に達していると説明し、「日本人もマイホーム購入のプレッシャーに直面している」という主張の論拠とした。」
http://news.searchina.net/id/1632323?page=1
 <これは日本の産業の活性化を祈念したエール。↓>
 「・・・和訊は・・・日本製品の技術力や品質の高さを認めつつも、近年は日本製品が様々な分野で韓国製品や中国製品に市場を奪われるケースが増えていることを伝え、これは「日本製品のガラパゴス化」が理由であると伝えている。
 記事は、日本製品はかつて「日本人の匠の精神」によって一世を風靡したと指摘する一方、近年は往年の輝きを失っているように見えると指摘。その理由として、経済のグローバル化が進むなか、日本企業は孤立した日本市場だけに特化した戦略を進めた結果、日本以外の市場との互換性を失った製品を作り続けることになったと指摘、「日本製品は自らを世界市場から隔絶させた」とし、これがガラパゴス化であると論じた。
 続けて、日本製品のガラパゴス化の最たる例は携帯電話であると指摘、スマートフォンが登場する前、日本にはインターネットに接続でき、テレビや小説を楽しみ、電子決済までできる携帯電話があったと紹介する一方、そのデザインは日本国外では全く流行していなかった「折りたたみ式」だったと指摘。また、そのような機能は国外ではニーズのないものばかりだったと伝え、日本の消費者に特化することは日本以外の消費者を切り捨てることと同等であると指摘し、グローバル化が進展するなかで逆に淘汰されるリスクに直面することになったと論じた。
 記事は、日本企業に高い技術力があるのは疑いようのない事実であると指摘する一方、ガラパゴス化は「日本企業が急速に進むグローバル化の波に乗り切れていないことを示す」と指摘。日本企業が起死回生を望むのであれば「技術だけに頼るのではなく、時代の流れと共に前進し、世界の消費者が何を求めているのかを把握する必要がある」と伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1632401?page=1
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太田述正コラム#9001(2017.3.29)
<下川耿史『エロティック日本史』を読む(その11)>

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