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太田述正コラム#8940(2017.2.27)
<皆さんとディスカッション(続x3266)>

<コラム#8938の訂正>(ブログは訂正済)
その少数派の総数たる母数が小さいと→その少数派の総数たる母数や死者数が小さいと
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<太田>(ツイッターより)

 「…中高一貫名門校…ほど…大学受験対策をしない。優秀な生徒たちが集まるので、大学受験は自力でクリアできて当然なので、学校では違うことを教えるというスタンスだ。…生徒たちは中学から塾に通い、塾の力で東大や国立医学部に入っていく。…」
http://webronza.asahi.com/national/articles/2016102100003.html?iref=comtop_fbox_d2_05
 昔の日比谷高校と同じスタンスだが、当時の我々は塾なんて少なくとも1、2年生の時には通わず、浪人したら、補習科で面倒を見てもらうというシステムだった。
 今、(国立一貫校はともかく、)私立の一貫校が受験は塾にまかせっきりとは驚いた。
 そんなの詐欺じゃん。
 なんで予備校が一貫校にならないの?

<HKdbwUto>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 「2030年、韓国が日本抜き世界一の長寿国に・・・」
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO13259260T20C17A2000000/
 徴兵のせいで男性の負担が大きすぎるって前に韓国の掲示板で見た覚えあるけど韓国も女性上位社会なんかな?
 とは言え韓国みたいな低負担低福祉の国で、日本と物価トントンなのに基礎年金1万〜2万円しか収入がない老後とかキツいよなぁ。
 90歳超えのバッカスおばさんとか出てきそうで悲しくなってくる。

<太田>

 先々週のFTは、1件、今度のオフ会での「講演」に反映させるものがあった他は収穫がありませんでしたが、先週のFTから、2件ご紹介します。
 2月17日付の一:ロシア、二:米国、三:中共、四:NATO欧州諸国計、の2009〜2015年の国防費の対GDP比推移グラフは興味深く、二、四は減少、三は横ばい、一は急増、が見て取れます。ロシアは戦争体制であると言っても過言ではありません。モンゴルの軛症候群患者の死の直前の断末魔の激甚発作、といったところでしょうか。典拠が記されていませんが、どうせ、ミリタリーバランスかSIPRIでしょうね。
 2月20日付の20世紀の大飢饉群のグラフも興味深く、大きく、ソ連内(責任はソ連)、日本の植民地・占領地及びその周辺並びに日本撤収後のそれらの地域(責任は蒋介石・ソ連・英国・米国)、英国の植民地及び英国撤収後のそれらの地域(前者とダブリあり)(責任は英国)、に分かれることが分かりました。こちらは、典拠が記されていないのは遺憾です。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 奈良の旧ドリームランドの廃墟の風景が紹介されている。↓

 Dreamland decay: The final moments of a forgotten theme park・・・
http://edition.cnn.com/2017/02/22/arts/japanese-abandoned-theme-park/index.html

 こんな風に李朝と現在の南北朝鮮を結びつけて私もつい最近まで論じてきたが・・。↓

 「・・・金玉均(1851〜94年)<は、>異国の地で、回転式拳銃で暗殺された後、胴体を川に棄てられ、首/片手・片足/残りの手足を、それぞれ自国の別々の地でさらされた。遺体を斬刑に処すのは朝鮮の伝統だ。
 李氏朝鮮(1392〜1910年)末期、王朝内の守旧派にとって、清国からの完全独立や、大日本帝國が成し遂げた明治維新を範とし朝鮮近代化を目指す金玉均は、目障りこの上ない存在であった。金玉均は日本の立憲君主制をお手本としたが、北朝鮮の「世襲制度」を批判した金正男氏と重なる部分を認める。・・・」
http://www.sankei.com/politics/news/170227/plt1702270001-n1.html

 金正男暗殺の続報だ。↓

 「・・・金正男氏・・・事件<の>北朝鮮国籍の容疑者の男4人が同市内の高級マンションの一室を借りていた・・・。4人を含む犯行グループが薬物保管などのアジトとして利用した可能性がある。
 警察当局はこの部屋をすでに捜索。・・・部屋から複数の化学物質が見つかり、関係機関が分析中・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/12725050/
 「・・・<この>北朝鮮国籍の男たちが、事前に空港を下見した際、監視カメラの稼働状況を尋ね「動いていない」旨の回答を聞かされていた・・・。本当のことは相手に言わないマニュアルに沿った回答で、このためグループは警戒を緩めた可能性がある。・・・」
http://mainichi.jp/articles/20170227/ddm/001/030/131000c

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <定番の。トータルとしての日本経済へのレスペクト記事。↓>
 「・・・財経網は・・・「失われた20年」という言葉は日本特有のラベルのように常に日本経済に付きまとうと伝え、中国では日本経済について論じられる際にはしばしば「失われた20年」という言葉が日本の衰退と没落の証拠として掲げられると紹介した。
 だが、日本を訪れた中国人旅行客は「日本国内ではどこを見ても、清潔で現代化が進んだ豊かな社会が構築されており、失われた20年という表現とはかけ離れた現実」があることに気づき、衰退と没落という表現を結びつけることができないことに気付くと指摘した。
 <やっぱし、指標としてのGDPに疑問を投げかけているねえ。↓>
 さらに記事は、日本を訪れた外国の政府関係者が「現在の日本の姿が失われた20年の結果ならば、ぜひわが国も失われた20年を体験したい」と述べたほどだと紹介。一方で、「失われた20年」という言葉は、あくまでも日本がバブル崩壊によって経済成長率が落ち込んだことを表現したものであり、「GDP成長率こそが経済を評価する唯一の基準」という考え方がある限り、日本経済の実力を測ることはできないと指摘した。
 続けて、少子高齢化の日本は労働人口が減少しており、これはGDPの増加を抑制する要因であるとしながらも、日本は「失われた20年」の間に労働生産性を高めていることが分かると指摘。日本の労働者1人あたりのGDPは2000年から15年までに約20%も伸びていると伝え、この伸びは米国を上回ると指摘し、労働生産性を高めることで労働力の減少というマイナス要素を打ち消し、補ってきたのが日本であると指摘し、だからこそ日本は「失われた20年」にあっても今なお裕福な先進国なのだと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1630053?page=1
 <サッカー狂の習ちゃん(?)、日本サッカー協会公式サイトを絶賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本サッカー協会(JFA)公式サイトを見ただけで、中国サッカーが日本サッカーに追いつけない理由がよく分かると伝える記事を掲載した。
 まず最初に記事は「公式サイト」の意味について、企業や組織がその意志や考え方を公に伝える手段であり、またその企業や組織の最新の情報を公開すると同時に、「権威」を持つウェブサイトであると説明した。
 つまりJFA公式サイトはまさにJFAの「顔」ということになるわけだが、記事はJFA公式サイトについて、分類が分かりやすい、情報がオープン化されている、データベースが詳しい、また様々な細かい点をおろそかにせず、更新のペースがかなり速いことなどを絶賛した。
 JFA公式サイトの優れた点について記事はさらに具体的に紹介、例えば中国国内ではコーチライセンスを取得する方法について知るのは難しいが、JFA公式サイトの場合は審判やコーチなどを目指す人のための詳細な「指導」を与えていると称賛した。
 また記事は、JFA公式サイトの「大会・試合」の項目についても、ある中国人はここに列挙されている青少年から高齢者をカバーした豊富な試合プログラムに「震撼させられた」と紹介し、若手を熱心に育てる日本サッカーの姿勢を感じ取ったと説明、また公式サイト全体からも日本のサッカー関係者のサッカーに対する情熱を感じたと称賛した。」
http://news.searchina.net/id/1630117?page=1
 <ちょいひねった、定番の日本車買えキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・なぜ米国人はこれほどまでに日本車を好むのかとの問いを提起し、その理由を考察した。
 記事は、米国での販売台数ランキングからフォードやシボレーなどのブランドを除くと「残るのはほとんどが日本車」という状況となっていることを伝え、米国の消費者は日本車を高く評価していることが分かると紹介した。
 続けて、中国人の多くが抱いている誤解として、日本車が米国で売れるのは「米国で販売されている日本車は、中国で販売している日本車より作りが良い」、「同じ車種であっても、米国では日本車が中国より安い」といったものがあるとしながらも、これらはあくまでも誤解であり、米国で日本車が売れる本当の理由にならないと指摘した。
 さらに、米国人が日本車を評価し、日本車を購入している理由は「よりシンプル」であるとし、まず1つ目の理由は「米国で自動車を購入する消費者の多くは中間層であり、中間層にとっては故障が少なく、燃費が良いことは魅力的」だからと指摘した。また、2つ目の理由として「米国人にとって自動車は洗濯機やパソコンなどと同様に、見栄を張ったり、民族的感情を持ち込む余地のないツールに過ぎないこと」を挙げた。
 続けて記事は、3つ目の理由として「日本車メーカーが米国市場を重視し、マーケティングに力を入れていること」を挙げ、自動車の消費大国である米国は日本車メーカーにとって極めて重要な市場であり、日本車メーカーは販売を伸ばすために多大な努力をしていると指摘。米国で日本車がこれほど売れるのは、中国の消費者と米国の消費者の考え方の違いのほかに、日本車メーカーの努力があるのだと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1630054?page=1
 <これもある意味じゃそう。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本人が自分たちで運転しない自動車が、どうして中国では爆発的に売れているのか」とする記事を掲載した。日本で流通する日本車より、中国生産の日本車の質が云々、という話ではない。超高級車を乗るかどうかという話だ。
 記事は、世界一の自動車製造大国と称される日本国内では「人びとの自動車に対する認識に大きな変化が起こり、クルマを買う人がどんどん少なくなっている」とし、「高級車を買う人はほんの一握りだ」と説明した。
 そして、日本の所得水準から考えれば決して高価ではない商品である自動車が売れなくなっている背景として「自動車と社会的地位に一定の関係がなくなっている。自動車を持たないことがステータスの低さを表さないのと同時に、自動車を持っていても何の意味も持たない」と解説している。
 また、大きな要素として、中国では結婚の際に女性が男性にマイホームとマイカーの所有を要求するのとは異なり「日本の女性はそのような要求はしない」と説明。また、「日本では女性だけでなく、大富豪も同じような姿勢だ」とし、日本を代表する企業の代表者であっても超高級車に乗るケースは少なく、「高級でない自動車に乗っていてもバカにされないばかりか、逆に尊敬を集めるのだ」と紹介した。
 記事は最後に、「われわれの自動車の本質に対する認識はまだ初歩段階。自動車をステータスシンボルとしている。これは正常なことなのか。われわれには考えてみる問題がいくつかありそうだ」と結んでいる。」
http://news.searchina.net/id/1630081?page=1
 <東京マラソンに藉口した日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・新浪は・・・東京マラソンは「マラソン愛好家なら一生に一度は参加したい大会」であるなどと伝えている。
 記事は、東京マラソンについて「運営の完璧さは文句のつけようがない」などと伝え、ボランティアの人びとの献身的な運営のサポートを称賛。ランナーたちを応援したり、沿道のゴミ拾いを行ったりと、その細分化された仕事内容と徹底した働きぶりから非常によく訓練されていることがわかるとし、外国のランナーたちにとって非常に印象に残るものであり、参加費も惜しくないくらいすばらしいものだと指摘した。
 さらに、東京マラソンではランナーたちの事故を防ぐために救護所の設置のほか、医者がランナーとして走り、走りながらの医療支援活動を行っていると紹介。こうした万が一の事故を防ぐための各種取り組みが評価され、東京マラソンは「世界でもっとも安全なマラソン大会」の1つと評価されていると伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1630048?page=1
 <ガチャガチャに藉口した日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本の「ガチャガチャ」ブームについて紹介する記事を掲載した。記事は、東京・秋葉原の駅構内に大量の「ガチャガチャ」が出現したことを紹介。「コインを入れてハンドルを回すと、卵型のカプセルが出てくる。商品がランダムに出てくる、くじのような快感があり、日本で流行している」と説明するとともに、駅や商業施設に加え、成田空港にも大量に設置されていることを伝えた。
 そして、成田空港では「余ったコインで楽しめる」をキャッチフレーズにして外国人観光客を主なターゲットを据えていると説明。実際に「ガチャガチャ」は外国人観光客からも人気を集めており、販売機の前でコインをたくさん握りしめて物色する外国人の姿も見られることを紹介している。
 記事を読んだ中国ネットユーザーの反応も上々だ。「日本に行ったらやりたい。安いし種類が多くて一日飽きなさそう」、「実際すごくいい。お金を入れれば必ず1個もらえるし、品もいい」といった感想のほか、「日本に行ったときに、友だちと20回やってしまった」というユーザーもいた。
 また、中には「日本では電子決済はサポートされないようだな」という声も。それは、システムの遅れというよりも、日本でいかに「コイン文化」が発達し、コインが重宝されているかに対する感想のようだ。」
http://news.searchina.net/id/1630090?page=1
 <がん検診・治療に藉口した日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・華夏経緯網は・・・2015年の統計の内容として、中国におけるがんの5年生存率は36.9%にとどまると伝える一方、日本の場合は「10年生存率」であっても中国を大きく上回っていると紹介、なぜ日本と中国ではこれほど生存率に差があるのかと疑問を呈した。・・・
 <(>日本では10年後であっても58.5%の人が生存している<)>・・・
 記事は、日本と中国のがんの5年生存率に大きな差がある現状について、専門家の見解として、「がんの生存率はがんの発見時期と大きな関わりがある」と指摘し、より早期に発見されたがんのほうが治療しやすいと指摘。中国はがん治療の水準は特に劣っているわけではないとしながらも、日本は早期発見のための検査技術が特に進んでいると指摘した。
 また、日本は検査技術のみならず、重粒子線がん治療など世界最先端の治療方法があると伝える一方、中国にはまだ重粒子線がん治療を受けられる病院が少ないなどの制約があり、一部の患者が治療を受けるため日本を訪れていると紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1630058?page=1
 <良く考えれば日本へ行けキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条は・・・低迷する日本経済が振興のきっかけを模索する中で、一部の地方自治体では中国人観光客を大きな商機とみているとする記事を掲載した。
 記事は例として、山形県が中国人観光客の増加に伴って現地経済も刺激を受けていると紹介。同県では黒龍江省ハルピン市に事務所を構えて積極的な中国人観光客の誘致を進めており、日本を訪れる中国人観光客における観光路線の多様化、目的地の分散化も相まって「国際航空便のない山形県にも、現在では街頭で中国人観光客を見かける」ようになったと伝えている。
 そのうえで「この情報から、中国人観光客による日本旅行が、日本経済の活性剤になりそうだということが見て取れる。そして、中国人観光客のみならず、他国の観光客もより日本にやって来るようになることが、日本経済回復にの大きな1歩になると言えそうだ」と論じている。」
http://news.searchina.net/id/1630046?page=1
 <これも、ある意味、日本へのレスペクト記事。↓>
 「・・・今日頭条は・・・ミャンマーを旅行で訪れたという中国人による手記を掲載し、ミャンマーでは否が応でも日本の存在感を感じることになったと伝える記事を掲載した。
 記事は、タイから国境を越えてミャンマーに入国する物流トラックの多くは日本メーカーのトラックであり、ミャンマーでも街中では日本の中古車がたくさん走っていると紹介。さらに公共バスにも日本の国旗が記されていたと伝え、「抜け目ない日本はすでにミャンマー市場に積極的に進出していることがわかった」と紹介した。
 さらに、ヤンゴンの鉄道についても「日本の中古車両が走っていた」と伝えたほか、バガンとマンダレーを結ぶ鉄道も同様に「日本の中古車両だった」と紹介、その車両の写真を掲載した。写真を見てみると、車両は確かに見覚えのある姿形をしており、紛れもなくかつては日本国内を走っていた車両だ。ミャンマーでは日本から譲渡された中古車両が今でも活躍していることが分かる。
 続けて記事は、日本はミャンマーの民主化を受け、モノやカネ、さらには技術をミャンマーに提供し、関係の強化に邁進していると伝え、実際にミャンマーを訪れてみて「日本の存在感を否が応でも感じることになった」と伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1630052?page=1
 <ニコン救済キャンペーン?↓>
 「・・・今日頭条は・・・「100年の歴史を持つカメラの金字塔が崩壊しようとしている」と同社の状況を伝える記事を掲載した。
 記事は、今年がニコンの創立100周年に当たることを紹介する一方で「その年齢の如く、夕日が傾く状態だ。2016年の業績が、大きく悪化したのだ」と伝えた。そして、同社が発表した財務報告で昨年4月1日から12月31日までの純利益がマイナス8億3100万円となったことを紹介した。
 また、ニコンの中国法人がサイト上で高級コンデジ機のDLシリーズを、「収益を考慮した」結果発売停止すると発表したことを伝えている。そのうえで、業界関係者からは「ミラーレス一眼カメラではソニーに、一眼レフカメラではキヤノンにかなわず、業績が年々悪くなっている」との指摘が出ているとした。さらに、スマートフォンのカメラ機能がより強化されていることで、デジタルカメラ自体が斜陽産業化しているとの分析もあると伝えている。
 記事は最後に「あなたは普段、単体のカメラを使いますか」との問いかけで締めくくっており、記事に対するネットユーザーのコメントもその回答が大半を占めている。「職場でインスタントコーヒーが重宝されるように、人は便利で楽な方に流れていくもの」、「プロや愛好者以外は買わないから、経営が苦しくなるのは必然」といった意見もあったが、それ以上に「スマートフォンのカメラと単体のカメラは別物」として単体カメラを愛好するユーザーが多く見受けられた。」
http://news.searchina.net/id/1630047?page=1
 <これもそう。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「道教は本気で日本人に対して版権料を請求すべき、日本人は道教からあまりに多くのものを盗んでいった」とする記事を掲載した。記事は、「日本人が道教を盗んだ」とする理由について4つ説明している。1つ目は、「天皇」の称号だ。日本の歴史家・津田左右吉が天皇の称号と道教との関係性について論じていると紹介している。また天武天皇の諱(いみな)に含まれる「真人」は、道教の言葉に由来するとの説にも言及した。
 2つ目に挙げたのは「神器」だ。「三種の神器」のうち、剣と鏡は道教から剽窃したものであるとし、紀元前5−6世紀に活躍した道教の大家、陶弘景の著作中に登場するなどと説明している。3つ目では、10世紀に作られた「延喜式」に記載された天皇の長寿を祝う「祝詞」の内容が、道教の影響を帯びている、4つ目では伊勢神宮の式年遷宮の儀式がやはり道教と関係があるとの説をそれぞれ紹介した。・・・
  ネットユーザーからは「日本人は少なくとも道教の起源が中国と認めているからいいではないか」といった意見のほか、「日本が盗んだのではない。われわれが捨てただけ」、「数百年かけて自らの特許を捨ててきたのに、日本に版権料を請求するだと?」、「他人のことをとやかく言う資格はない」など文章に対して批判的な見方のコメントが目立った。」
http://news.searchina.net/id/1630064?page=1
 <中共駐日記者群の取材力、というか、習ちゃん、に敬意を表したい。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本のある小学校が子どもたちに豚をペットとして育てさせ、最後は食べ物として食べる授業を行ったことを紹介し、その是非について中国人たちが議論を交わしている。
 記事は、子どもたちは豚が1日1日成長していく様子を観察していたため、「互いに深い感情が芽生えた」と伝え、最終的に食肉センターに連れられていく豚を見守っていた子どものなかには泣きだす子もいたと紹介した。また食肉センターで加工された豚の肉を料理の授業を通じてみなで食べたが、記事は感情的に耐えられないという表情をした子どもの写真を掲載し、「本当に残忍な授業である」と批判した。 
 この記事に対して中国ネットユーザーたちからいくつかのコメントが寄せられたが、「真実を知らないことこそ残酷」、「食べ物を粗末にしないことや、食べ物があることに感謝すべきことを教えるのはすばらしいこと」、「農村の人間としては見慣れたもので、可哀そうだとは感じなくなる」という内容のコメントがあった。」
http://news.searchina.net/id/1630099?page=1
 <毛沢東とトウ小平批判とも読める記事だが・・。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「中国人はどうして匠の精神を捨てて来てしまったのか」とする記事を掲載した。記事は昨今「匠の精神」という言葉が中国でもてはやされており、「ドイツに学べ、日本に学べ」との声が日常的に聞かれると紹介。一方で、「実はその起源は中国にあったのだ。しかし、時代が進む中で断層が生じてしまったのである」とした。
 断層を生んだ理由の1つとしてまず、改革開放後の中国社会について言及。計画経済の束縛から解放されたことでマーケットが突然爆発的に増え「どんな製品でも作れば売れる、不合格な二級品でも売れる」状況になり、「製品の品質という問題が急速に覆い隠されてしまった」と説明した。また「大差ない」という考え方が企業に蔓延し、全員が品質に対する意識を欠く結果になったほか、「富豪は先を見通さず、知識者は良知を失い、社会には最低ラインがなくなり、互いに害し合う社会」になってしまったと論じている。
 そして次に、「文化大革命が、伝統文化を大きく破壊させた」とし、「信仰が失われ、物に対する敬意の心がなくなった。実用主義がはびこり、目先の利益を追求するあまりに道徳の最低ラインが突破された」とした。
 記事は「匠の精神の核は、ひたすら研鑽に励むこと。細かい部分に磨きをかけること。ほんの小さな誤差が大きな差となり、一時の手抜きが最終的に致命的な問題を引き起こす」と説明したうえで、「では、中国はどうなのか」と問いかけて締めくくった。」
http://news.searchina.net/id/1630055?page=1
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太田述正コラム#8941(2017.2.27)
<東は東・西は西?(その2)>

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