太田述正コラム#8938(2017.2.26)
<皆さんとディスカッション(続x3265)>

<太田>(ツイッターより)

  「…事件直後に遺体を目視したカン・チョル駐マレーシア北朝鮮大使が、「正男氏で間違いない」という趣旨の発言をしていたと、捜査関係者が明らかにした。大使はその後、正男氏でなく別人だと主張している。…」
http://www.asahi.com/articles/ASK2T320QK2TUHBI00C.html?iref=comtop_8_02
 やっぱ、銃殺刑?
 それとも亡命かな。

<太田>

 関連記事だ。

 <クアラルンプール空港は既に除染されているって。↓>
 Malaysia airport clear of VX nerve agent--
http://edition.cnn.com/2017/02/24/world/malaysia-airport-vx-no-sickness/index.html
 <かねてからの韓国民の米国に対する感覚と今回表面化したところの北朝鮮の中共に対する感覚はそっくりだと思わないか?
 どうしてかを、できりゃ、今度のオフ会で語りたい、と思ってるワケ。(太田)↓>
 「北朝鮮の朝鮮中央通信は・・・北朝鮮産石炭の輸入停止を発表した中国の対応に触れ、「米国の音に合わせて踊っている」との批判を伝えた。中国への名指しは避けたものの、「ある隣国は貿易を遮断する非人道的な措置に踏み切った」となじった。・・・
 中国の国営紙「環球時報」は・・・これに反論する記事を即座に掲載。「石炭の輸入停止は北朝鮮に苦痛と怒りの衝撃を与えることになった」と指摘。「中国政府は常に確信を抱きながら、対北朝鮮関係で困難な問題に対処するだろう」とも伝えた。・・・」
http://news.livedoor.com/article/detail/12721684/

<太田>(ツイッターより)

 「…中国<が>…内陸の奥まで監視する日本と台湾の超長距離レーダーに対しては何も言わずにいるの<に、>…防御武器だと分かっている…「THAAD配置<が>中国の安保利益に触れるため撤回せよ」と発言<するのは、>…2010年に起こった…「天安」の撃沈事件の際に、中国が米空母の…黄海…進入を何が何でも阻止した<の>や、今回在韓米軍撤収を意味する米北平和協定を突き付けてきたの<と>全て同じ<で、>…「韓国と南シナ海は中国の勢力圏だから米国は出ていけ」という意味なのだろう。…」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/02/24/2017022401413.html
 むしろ尖閣攻勢同様、対日戦略なのよね。

<TSY>

 太田述正さん、南北戦争から第一次世界大戦前までくらいのアメリカに触れるよい機会をありがとうございました。
 元本の著者の価値観や大半の書評氏の価値観に溜息がでます。
 ご指摘いただいたアイヌ/松前藩とインディアン/アメリカ軍 の非道さ評価問題。
 僕はこんな風に考えるとおちつくようです
1. 道徳的感情的評価 自分が経験してないことですから、できるだけ当事者の身になって想像するということになります。この例では両者とも最低という感じです。
2. 犠牲者の数量評価 太田さんのおっしゃる通りです。インディアン/アメリカ軍のほうが巨悪です。
 犠牲者の数が多いと悪がひどい理由をあえて言葉にすると、僕には将来世代の可能性がより大きく抹消されてしまうから、数が多いほど酷いという風にいまのところ荒っぽく見ています。

⇒ちゃんと書かなかった私が悪いのかもしれませんが、そのような「量」ないし「量/量」にとどまっている議論は、「規模<(量)>は質に転化する」(コラム#8896)と私が「質」を重視する旨申し上げたことと適合的でじゃない、と思われませんか?
 俎上に上っているところの、少数派の多数死を考えた場合、その少数派の総数たる母数や死者数が小さいと、単なる、個人ないし複数の個人達による犯罪ないし事故(、もしくは犯罪に対する警察行為、)が重なっただけなのか、多数派の継続的共同意思の結果であったか、判断がつきかねる、というのが私の趣旨なのです。
 で、私は、アイヌに関しては前者の可能性が高いと見ているところ、インディアンに関しては、衆目一致して後者であることはご承知の通りです。(太田)

3. 大量殺人組織の汚染度 国家悪が実感できない理由をこれで説明しようと思いました。
 犠牲者数 ÷ 殺戮集団の数 = 汚染度
 第二次世界大戦が一応、アメリカ国民の総意だとすると、ナポレオンがほぼ一人で決めたとも見えるフランスのロシア侵攻より、汚染度は小さくなります。

⇒私は、かねてから、民主主義独裁(ナショナリズム、スターリン主義、ファシズム)の凶悪性を指摘してきたところです。
 ナポレオンのフランスは、ナショナリズムの凶悪さの典型であるところ、ナポレオンが全権を掌握したのは民主主義による彼への授権によるわけで、彼の時代のフランスの対外戦争は全て民主主義独裁の産物であって、その中から、ロシア侵攻だけを取り出して論ずる意味はないでしょう。
 さて、各種民主主義独裁と米帝国主義の凶悪性の比較、というのは興味深いテーマです。
 民主主義独裁に関しては、独裁者に授権した国民(有権者)の数には、上述の私の論理に照らせば、余り意味はないわけですが、(民主主義非独裁の)米帝国主義に関しては必ずしもそうは言えないでしょう。
 しかし、殺される側からすれば、自分達を殺した国の人口なんて関係ない、という点に留意するとともに、相互比較の観点から、米帝国主義に関しても、殺した数・・「無意味」に殺した数ですからね・・だけに着目すべきではないか、と、私は今のところ考えています。
 そうそう、米帝国主義についても、第二次世界大戦だけを取り出して論じちゃ、各種民主主義独裁のケースと比較できなくなることもあり、やっぱ、マズイですよね。
 というわけで、(米帝国主義については「べじたん」さんによる計算がありますが、)再計算をされて再比較されることをお勧めします。(太田)

 部分的ではあっても、当時のアメリカの主流に反対する姿勢はあったマーク・トウェインについてちょっと復習をしてみました。トウェインがアメリカ主流派に反対するあまり、より社会的被害の大きいリベラリストに接近したことの評価までは、残念ながら行き着けませんでした。

[添付文書]

 --Mark Twain と黒人文化--

 Mark Twain のハックルベリーフィンの最後の章で、ハックの仲間の黒人ジムの台詞はこんな風に書かれている。

 <引用文省略(太田)>

 What I tell you up that on Jackson island? I told you I got a hairy breast, and 
と学校英語で書く台詞が、黒人の発音を写して、
What I tell you up dah on Jackson islan'? I tole you I got a hairy breas', en
となっている。
日本語で関西弁の台詞を書くとき、関西人が読んでも不自然にならないように気をつかうものだが、Twainも同様の工夫を凝らしたにちがいない。こうして、黒人と会ったこともない、北部の少年少女に、黒人のおしゃべりが伝えられることになった。

長編小説ハックルベリーフィンの最後の二センテンスを訳してみると
 ”俺にはわかっていた。ちょっと休んだら、この場所からすぐに消えなければならないことは。ここにいるっていうことは、サリーおばさんが俺の世話をやいて俺を『文明人』にするのにつきあわなくっちゃいけないということで、それはとてもじゃないが今の俺にはガマンがならない。ガマンしたこともあったけど、もうそれは昔のこと。”
 ”sivilize"(原文の表記)にはcan't standというのがハックの立場。黒人のジムを差別し、教会に通い、マナーを守って食事をし、学校に行く、この小説の文脈ではsivilize の具体的内容はだいたいそんなことになるだろう。これは当時のアメリカ白人支配層文化(生活様式)と言い換えることができる。ハックの冒険に魅了された読者は、このハックの価値観に同感ということになる。

 <引用文省略(太田)>

 文学評論家にはこういうTwainの傾向を以下のように総括する人もいる。
 WAS HUCK BLACK, Shelley Fisher Fishkin, Oxford U.P. 1993
 ”『 ハックルベリーフィン』には『新しい何か』がある。そしてそれがアメリカ文学の未来に非常に大きなインパクトを与えた。しかしこの『新しい何か』はまだ充分に語られてはいない。私としてここで次のように言っておきたい「他のどんな作品よりもハックルベリーフィンにおいて、マーク・トウェインはアフリカ系アメリカ人という存在を自分の芸術創造において中心的な役割を演じることを認めている」と。
 1993年で、こんなあたりまえのことを、新しい何か、として論じなければならない、と評論家が感じていることに驚いてしまう。ハックがサリーおばさんにがまんできなくなった理由を、わかっていない読者がアメリカにはたくさんいることが、この評論からうかがわれる。

 <引用文省略(太田)>

⇒この「添付文書」は、首肯しながら興味深く読ませていただきました。(太田)

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 いよいよ農業大国日本が現実味を帯びて来たな。↓

 「甲州ワイン--輸出量20倍に ロンドンで官民一体PR奏功--」
http://mainichi.jp/articles/20170226/k00/00m/020/125000c

 在日米海軍の勝ち。↓

 「在日米海軍が東京新聞を批判 「問い合わせず憶測の記事掲載」・・・」
http://www.sankei.com/politics/news/170226/plt1702260004-n1.html

 羽生に続く大天才がなかなか現れないねえ。↓

 「・・・稲葉陽(あきら)八段(28)が佐藤天彦(あまひこ)名人(29)への挑戦権を獲得した。・・・」
 稲葉八段に敗れた森内九段はA級陥落が決まった。・・・」
http://www.asahi.com/articles/ASK2T5FH9K2TUCVL00G.html?iref=comtop_list_cul_n03

 支那じゃ、そもそもアルファベットも一神教も生まれず、3300年前に漢字が生まれ、春秋時代(2800〜2400年前)に貨幣が生まれている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%A2%E5%AD%97
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%B2%A8%E5%B9%A3%E5%88%B6%E5%BA%A6%E5%8F%B2
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%A5%E7%A7%8B%E6%99%82%E4%BB%A3
 「関連づけて考えることで、過去がいきいきと感じられる」というのはその通りだが、全球的視点が欠如した「自由な発想」じゃあねえ。↓

 「・・・アルファベットと一神教と貨幣がほぼ同時代に生まれたことに注目し、文明における「単純化」の動きを見いだしたりもする。「関連づけて考えることで、過去がいきいきと感じられる」という自由な発想だ。・・・」
http://book.asahi.com/reviews/column/2017021900012.html?iref=comtop_btm

 台湾で蒋介石像撤去が進められてるのは当然だが、孫逸仙大学でも、というところでズッコケちゃった。
 そんな大学名も捨てなくっちゃ。↓

 Statues of former president Chiang Kai-shek dotting school campuses and public spaces nationwide are the subject of fierce debate at this time of year — the anniversary of the 228 Incident — and increasingly so in the past five years.
 On Wednesday, National Sun Yat-sen University announced it was establishing a committee to determine the fate of a Chiang statue on its campus.・・・
http://www.taipeitimes.com/News/editorials/archives/2017/02/26/2003665711

 禁断の愛とその愛が生み出した薄幸の一人息子でもってベートーベンの作曲遍歴の謎の全てが説明できるんだとさ。↓

 ・・・“It seems clear he loved a woman called Antonie Brentano, an aristocrat who had been married to a man she did not love at the age of 17・・・the “immortal beloved”, the woman addressed in the passionate, three-part love letter found among Beethoven’s personal papers・・・. I am convinced her son Karl Josef was Beethoven’s child.”
 The boy, born in 1813 and never seen by the composer, became ill aged four with a condition that limited his movements and mental capacity. It was news of this devastating illness, Lund argues, that caused a notoriously unexplained barren period in Beethoven’s creative life in 1817. Karl Josef died childless in his late 30s.・・・
https://www.theguardian.com/music/2017/feb/26/did-beethovens-love-for-married-aristocrat-and-a-doomed-son-colour-his-darkest-wor

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <日本の猫まで研究対象の習ちゃん。お陰様で今日も勉強になっただー。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「日本人は一体どれほど猫を愛しているのか」と疑問を投げかけ、日本人の「猫好き」というテーマについて論じる記事を掲載した。
 記事は、日本には「ドラえもん」や「夏目友人帳」のニャンコ先生、「魔女の宅急便」の黒猫ジジなど、猫が重要な役割を演じるアニメが非常に多いという点を指摘。そのほか、「ハローキティ」のようなキャラクター、猫カフェや猫島が存在し、人びとで賑わっていること、さらには2月22日を「猫の日」と定めているなどを挙げ、いかに日本人が猫を好きなのかがよく分かると論じた。
 また、日本には猫が駅長を務める駅や、ネット有名人ならぬ「ネット有名猫」が存在していることなどにも言及したが、記事は古くは「源氏物語」にも猫が登場していると指摘、さらには平安時代前期の天皇である宇多天皇が大の猫好きだったという点も紹介した。
 日本人がこれほどまでに猫を愛する理由について、日本人はあまり自分を表に出さない性格をしているため、控え目ながらも気ままな行動を見せる猫に惹かれるのではないかという分析があることを紹介。さらに、日本人が猫に魅力を感じる最も大きな理由は猫が「まったり」しており、また静かで「かわいい」という特徴が、日本人の精神の緊張をリラックスさせ心地良くさせることにあると論じた。」
http://news.searchina.net/id/1630035?page=1
 <定番の日本車買えキャンペーン。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、歴史認識や領土をめぐる対立を背景に、中国人は日系車を排斥すべきと主張すると伝える一方、「日系車には中国の自動車産業が学ぶべきものが多い」と指摘し、日系車の排斥はすべきではないと論じている。
 記事は、中国では非常に多くの人が日系車を購入することに反対を唱えていると伝え、それは「日本と中国の歴史がかかわっている」と指摘。だが、歴史問題を考慮せずに日系車を評価すれば「中国の自動車産業とっては学ぶべきものがたくさんある」とした。
 さらに、中国の一部の消費者が「日系車は鋼板が薄くて安全性に劣る」などと主張していることを伝える一方、それは鋼板の厚さは安全性と関わりはないと指摘。こうしたデマは中国人の自動車に対する知識の浅さを露呈するものだと指摘する一方で、日本の自動車メーカーは中国人がメンツを重視することをよく理解しており、中国人の心理をくすぐる車作りを行っていると指摘した。
 また記事は、歴史問題を理由に日本が憎いとしても、日系車まで混同して考えてはならないとし、日本の自動車産業は明らかに中国を上回っており、その技術も中国にとっては学習の対象であると指摘している。」
http://news.searchina.net/id/1630036?page=1
 <日本へ行けキャンペーン総合篇だが、サーチナも定番的記事が多くなってることを気にしているのか、目新しい部分だけを詳細に紹介している。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、「日本を訪れて初めて分かること」について紹介している。
 記事が取り上げた「日本を訪れて初めて分かること」のなかには日本の街の清潔さなど、多くの中国メディアが頻繁に報じているものもあるが、逆にあまり報じられていないこととしては「もしあなたが道で転んで倒れたら、誰かが助け起こしてくれる社会だ」という指摘があった。
 現在の中国では転んだ老人を見ても助けないという風潮がある。これは助けの手を差し伸べた人がその老人から損害賠償を請求されるというトラブルが続出したためだ。本当に体調が悪くて倒れ込んでしまった人でも、誰も助けようとしなくなってしまい、倒れ込んだまま死亡する人もいるようだ。そのため、倒れた老人を助けようとする場合は、まず周囲の人びとに証人となってくれるようお願いしてから救助の手を差し伸べるという人もいるほどだ。
 しかし、日本社会の場合、高齢者が車椅子から落ちてしまった際に、それを見ていた見知らぬ人々がすぐに駆けつけて抱き起したという事例も存在しており、メディアによりあまり報道されないこの点を記事が「日本に来て初めて知ることができる事柄」の1つに含めたのは確かに当を得ている。
 そのほか記事は、「日本を訪れて初めて分かること」の例として、「タバコを吸う女性が多いこと」、「日本では賃貸の家に住んでいる人は多く、持ち家がなくても結婚できること」、「60歳を過ぎても元気に仕事をしている人が多いこと」、「偽札が流通していないこと」、「闇医者がいないこと」、「日本人の多くは釣魚島(尖閣諸島の中国側呼称)をめぐる対立をあまり気にしていないこと」など、中国社会では見られない良いことが日本社会には数多くあると伝えつつ、「中国とのあまりの差に、中国人は泣いてしまうかもしない」としている。」
http://news.searchina.net/id/1630037?page=1
 <日本へ行けキャンペーン和牛篇。↓>
 「・・・今日頭条は・・・米沢牛の味を絶賛する記事を掲載した。
 記事は、日本では牛肉をステーキのように焼いて食べるだけでなく、寿司として食べることもできると伝え、「美しい脂が均一に分布していて、肉質は柔らかく、味は新鮮で甘く、山形産のお米と一緒に咀嚼するとまさに絶品である」と称賛。
 次にモモ肉のなかで最も柔らかい部位であるランプを湯通ししたメニューを紹介、これは醤油につけて食べる料理だが、「口に入れた後、肉を食べているのでなく豆腐を食べているかのようだ」とその柔らかさを形容し、やはり味も最高であると紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1630038?page=1
 <リアバンパーに着目した日本車買えキャンペーン。↓>
 「・・・買車網は・・・本当に日系車は減らすべきでない材料を減らしてコストを削減しているのかと疑問を投げかけ、日系車の安全性は高いというのが真実であると伝えている。
 記事は「アンチ日系車」の中国人は衝突時における日系車の安全性を疑問視していると説明、しかし日系車は本当にそれほどもろい車なのかと問いを提起し、この問いを検証するためにマツダ・アクセラのバンパーの内部写真を掲載し、その構造について説明している。
 まず、アクセラのリアバンパーの内部にある「リインフォースメント」について、「これは自動車が追突されたときに外部からの衝撃に対処するためのもの」であり、またこの金属バーにあるいくつかの穴は衝突時にこの部品が変形しやすいように設けられており、この措置によって「変形することで衝撃を吸収している」と説明した。
 一方で記事は、このリインフォースメントを指で押したときに簡単に変形するなら「衝突に耐えられない」と考える人が多いとしたが、こうした人々には知識が欠けていると指摘。リインフォースメントを含め、「変形することで衝撃は吸収できる」のであり、まったく変形しないとすれば衝突のエネルギーは乗用車の内部にいる人間にまで伝わりかねないこと紹介し、日系車は減らすべきでない材料を減らしてコストを削減しているわけでもなければ、安全性に劣るわけでもないとした。
 また同記事は、日系車のバンパーにはリインフォースメントが搭載されていないものもあり安全ではないとする見方に対して、リインフォースメントが効果を発揮するのは低速で衝突した場合であり、高速で衝突した場合にあってもなくても大きな差はないと説明している。」
http://news.searchina.net/id/1630040?page=1
 <定番の、日本のノーベル賞受賞者輩出の礼賛。↓>
 「・・・今日頭条・・・記事は、日本がノーベル賞受賞者を輩出し続けることができる力の源について説明している。
 記事は「日本はノーベル賞獲得への道をまっしぐらに狂奔している」と表現、日本は1年に1人のペースでノーベル賞受賞者を輩出しており、その数は米国に次いで世界で二番目に多いと説明したが、この力の源について記事は「十分な科学研究費」、「優れた教授からの継承」、「産学協同」などがあると分析した。
 まず「十分な科学研究費」について、日本は1960年に「10年後を目標とする科学技術振興の総合的基本方策について」の答申を行い、科学研究に一定額の資金を投じることに全力を傾けるという方針が定められたと紹介。また現在の科学技術基本計画も日本の研究者たちが十分な科学研究費を獲得することを可能にしていると説明した。
 また「優れた教授からの継承」について、記事は「優秀な師匠による指導はとても重要である」とし、トップレベルの研究方法や結果、ノウハウはすべて伝承されており、ノーベル賞を受賞した師匠が弟子をノーベル賞受賞者にするのが常であると論じた。」
http://news.searchina.net/id/1630041?page=1
 <定番の、日本の清潔さの礼賛。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本のどこでも見られる日常の写真を掲載しつつ、世界で称賛される日本の「極端」なまでのきれいさは「日本人にとっては普通」だと感嘆する記事を掲載した。
 記事が最初に掲載したのは、路上を走る1台の「生コン車」だ。日本人にとっては何の変哲もない写真だが、「建設現場を行き来するので汚れて当然の生コン車が新車同様」にきれいなことに驚きを示している。道を汚すどころか、備え付けてある道具まで「光っているようだ」と驚きを込めて紹介し、日本のきれいさを「世界でも極端で有名」、「衛生に対する要求が極めて高い」とまで表現しているが、逆に言えば中国の車がそれだけがほこりだらけとも言える。
 次いで、建設現場の写真も紹介。ほこりが飛び散るはずのこうした場所にも塵ひとつなく、建物は特殊な防音シートで覆われ、作業員は出入りの際に靴を履き替えるなど十分な対策を講じていることにも感心した様子。また、屋内に靴を脱いで上がる習慣や、ごみ箱が非常に少ないにもかかわらず、街はきれいで、日本国民は細かなごみの分別を几帳面に守っていることを紹介し、日本の清潔さを強調した。
 最後に、多くの機能が付いた公共トイレの写真を紹介した。温水洗浄便座は中国人に大人気で、日本で購入した人の多くがその機能に満足していると質の高さを称賛した。しかし、それ以上に驚いたというのは、日本では「公共のトイレに温水洗浄便座が付いているのは普通」であることだ。常にきれいにしていれば汚れないとの信条のもと、毎日徹底した掃除が行われており、しかも汚れの種類により掃除の手順まで変えるその徹底ぶりを称賛した。」
http://news.searchina.net/id/1630043?page=1
 <これもある意味定番の出藍の誉れ・後生畏るべし記事だ。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「工業全体としては、まだ日本が中国を上回っている」としながらも、一部産業では日中で逆転減少が見られると伝えている。
 記事は、機械を製造する機械であることからマザーマシンとも呼ばれる工作機械について、中国の工作機械輸出入額は今なお赤字であるとしながらも、工作機械生産額では中国が世界一だと指摘。日本は長年にわたってずっと世界一の座を維持してきたと伝える一方、生産額ではすでに中国が日本を上回っていると論じた。
 続けて、日本の工作機械と中国の機械とでは、「質」に大きな差があるとの指摘があるとする一方、生産額が増え、獲得できる利益の額が増えていることは評価すべきことであり、今後もさらなる増加が期待できると主張した。
 また、世界的に成長が期待されているロボット産業について、「中国はすでに2015年には世界最大の産業用ロボット市場になった」と指摘したうえで、中国政府の支援のもとで中国企業は急激に技術力を伸ばしていると紹介。現在、産業用ロボットの分野では日本企業が大きなシェアを獲得しているが、16年に中国企業がドイツのロボットメーカーを買収し、株式の大半を取得したことを挙げ、「中国のロボット産業は今後ますます発展するだろう」と期待を示した。
 さらに記事は、日本はすでに現代化の進んだ先進国ではあるものの、経済力は低下傾向にあると指摘し、逆に中国は家電など一部の産業で日本に追いつき、追い越したと主張。工業レベル全体としてはまだ日本が中国を上回っているとしながらも、「日本を超える産業が今後増えていけば、工業全体として日本を上回る日がやってくるはずだ」と主張した。」
http://news.searchina.net/id/1630039?page=1
 <マッチポンプじゃないの、と言いたくなるが、ま、いいか。↓>
 「・・・新京報は・・・「愛国的行為でもなければ、医徳にも反する行為だ」と糾弾する評論記事を掲載した。
 記事は、ある女性歯科医がネット上に「日本の患者の抜歯で麻酔を減らした」とSNS上に書き込むとともに、治療を受けたとみられる日本人男性のパスポート写真まで掲載したと紹介。「同胞を傷つける『愛国』、日本のホテルで水を出しっぱなしにする『愛国』などに続いて、また新たな『愛国』が世に出てきた」評した。
 そして、この女性が「本当にやったわけではない。ジョークで書いた」と釈明していることに対して「本当にそうかもしれないが、患者のパスポート写真を晒すなど、極めて医療道徳に反する行為であり、病院は相応の処罰を与えるべき。可能であれば進んで日本人患者に連絡を取って謝罪すべきだ」と指摘している。また、批判が寄せられる一方で、中には「日本がかつてしてきたことに比べれば大したことない。よくやった」と叫ぶ者がいたことを紹介。「そんな考え方をする者は、歴史と現実を区別できていない、盲目的で浅薄な『愛国』的思考の持ち主だ」と断じた。
 記事は、現在多くの中国人が愛国的スローガンに対して鬱陶しい気分を持っているのは「みんなこのような『愛国』行為のせいではないのか」と解説するとともに、「もし歴史上の苦難が国民や医師に道徳を放棄あるいは忘却せしめる事しかできないのであれば、先人たちの流した血はまさに無駄に終わってしまう」と論じている。」
http://news.searchina.net/id/1630044?page=1
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太田述正コラム#8939(2017.2.26)
<東は東・西は西?(その1)>

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