太田述正コラム#8748(2016.11.23)
<皆さんとディスカッション(続x3170)>

<太田>(ツイッターより)

 「中韓との「歴史戦」にらみ対外発信予算増額を 自民が外交力強化の決議案了承 …」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e4%b8%ad%e9%9f%93%e3%81%a8%e3%81%ae%e3%80%8c%e6%ad%b4%e5%8f%b2%e6%88%a6%e3%80%8d%e3%81%ab%e3%82%89%e3%81%bf%e5%af%be%e5%a4%96%e7%99%ba%e4%bf%a1%e4%ba%88%e7%ae%97%e5%a2%97%e9%a1%8d%e3%82%92-%e8%87%aa%e6%b0%91%e3%81%8c%e5%a4%96%e4%ba%a4%e5%8a%9b%e5%bc%b7%e5%8c%96%e3%81%ae%e6%b1%ba%e8%ad%b0%e6%a1%88%e4%ba%86%e6%89%bf/ar-AAkBHnU?ocid=iehp
この期に及んでなお、「歴史戦」における最大の敵である宗主国米国と戦わずして、実は味方の中共やどうでもいい韓国と戦おうとなどとほざいて国民を欺く売国奴達。

 2016年の女性100人シリーズの一環として闘病中の小林麻央がBBC電子版で大きく報じられていた。
http://www.bbc.com/news/magazine-37861457
 彼女がブログで書き綴って来た趣旨が世界中に伝わったわけだ。
 早く彼女のウィキ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E9%BA%BB%E5%A4%AE
に書き込んで!

<xSgqyQuc>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 ロシアメディア、択捉島と国後島に新型地対艦ミサイル配備と報じる
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00342551.html
 おっロシアも独立促進かな?
 中共の意図を読み違えてんなら道化確定やね。

⇒いやなに、単に東西で同じことをやっただけだろ。↓

 Nato and Kremlin in war of words over Russian missile deployment <in>・・・Kaliningrad・・・
https://www.theguardian.com/world/2016/nov/22/nato-and-kremlin-in-war-of-words-over-russian-missile-deployment
 
 ところで、このカリーニングラードだけど、カリーニンは、ソ連の国家元首を1922〜1946年まで務めた人物であり、その人物の(形の上だけだが)治世中にこの地が新たにロシア領になったってんで、彼の名前が付けられたわけだ。
 「ヴォルガ川沿いの都市、トヴェリは、1931年から1990年までは「カリーニン」に改名された。また、1945年、ソ連に占領・編入された東プロイセンのケーニヒスベルクはカリーニングラードと改名され、ソ連・ロシア領となった東プロイセン北部はカリーニングラード州と命名された。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3
という経緯から、ソ連崩壊後も、ロシア領が拡大した方については、名称変更がなされていない。
 元がドイツ名だったらだろうって?
 いや、それが理由じゃないだろ。
 というのは、「現在のサンクトペテルブルクを中心とした地域である・・・イングリア<の北端部は、>・・・十月革命期には短命[(1919〜20年)]ながらイングリア・フィン人による北イングリア共和国が成立し、フィンランドへの合流を模索していた。現在はロシア連邦レニングラード州に属している。・・・1927年には県が廃され州が置かれ、レニングラード州となった。・・・1991年にレニングラードは名前をサンクトペテルブルクに戻したが、レニングラード州の名はそのままである。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E5%B7%9E
というわけで、イングリアの北端部をロシアに奪還したレーニンの功績を称えて、ソ連崩壊後も名称変更がなされていないのと同じだと見るべきさ。
 レニングラード市はサンクトペテルブルク市という名称に戻されたじゃないかって?
 市の部分は、イングリア共和国外だったし、そもそも、「<現在の>サンクトペテルブルク<及びその周辺地域は、>・・・モスクワ公国領となっていたが、1617年にスウェーデンがここを奪取し、以後ピョートル時代に至るまでこの地域はスウェーデン領となっていた。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%9A%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF
というわけで、サンクトペテルブルク市地域を奪還したのはピョートル大帝だったんだから、彼の功績を称え、彼が付けた(自分の名前を入れた)名称に戻したってこと。
 つまり、帝政ロシアの指導者だろうがソ連の指導者だろうが、ロシアの領土を回復ないし拡大した者は、無条件で称賛され続けるのがロシアって国の性なんだよな。
 こんな領土フェチのロシアが、しかも、理屈もたたないのに、北方領土(除く歯舞色丹)を返すと思う?(太田)

<xSgqyQuc>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 日立製作所研究開発グループ技師長・矢野和男さんインタビュー
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/200475/102700075/
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/200475/102800076/

<太田>
 
 こりゃ面白いわ。
 人間主義の研究をしてるって言ってもよさそうやね。
 矢野さんの論文、ネットにおませんか?

<TSY>

 いただいている<有料>メルマガを、どうつきあえば、一番刺激的か考えてみました。
 対象英文
< https://www.theguardian.com/world/2016/nov/09/western-civilisation-appiah-reith-lecture >
を、先に我流でよんでみて、その後に太田さんの所説をお伺いし、最後に両方を較べてみる、というのをやってみることにしました。
 ということで、この添付の感想文は太田さんのコメントでカンニング?する前のものです。

 --Appiah <(コラム#8747(未公開))>のエッセイ感想--

■ 要約
 西洋人が先天的特権的に独占できる文化などない。人は自分の文化(文化構成要素)を身につけるのに相応の労をとる必要がある

■ 感想
こういう一般論を書く人の気持ちがわからない。とくにTylorから始めるのだったら彼のAztec文化論を紹介して、最後もしっかりそれに戻って論を展開してほしい。出だしの要素が見殺しにされている、この書き方の杜撰さに腹がたった。
また文化は日常の生活習慣の集大成といっているわりに、中盤は思いっきり教養ハイカルチャー論、プラトンがアリストテレスがイスラムの仲介があってという話、あなたは何がいいたいの、ということになってしまう。
1ページエッセイだったら、これで終だけれど、分量に救われて、枝の部分でおもしろいところがあった。
冷戦のとき「西側」は自分達を西側たらしめるものとして、自分達の政治的自由を、非常に強く意識した(させられた)という指摘である。Appiahにならっていえば、世界のどこの人であれ「冷戦」に学んだといえる人は、警察と一体となった国家権力がおこなう、「市民相互監視制度」「組織的盗聴」「組織的盗撮」を警戒し、それに反対する行動がとれる人だ、ということになる。EU(ヨーロッパ人)がインターネットのプライバシー侵害に神経質なことを連想した(経済的要因もあるだろうが)。

■ 余分
--- the very idea of the "west" to name a heritage and object of study, doesn't really emerge until the 1890s……
という所で、別のことを考えた。Tylorの非観念書物的文化概念にぴったりあてはまる言葉が日本語にはある。それが「西洋」だ。僕らの西洋は、背広であり、靴であり、黒船であり、富国強兵であり、憲法であり、バイオリンだ。日本語は最初から人類学的(Tylor調)にwestをとらえている。Spengler が米国と対比して没落する地域であるとひとくくりにして作ったwestなる概念が、ようやく研究対象として浮かんできたのが1890年だとしたら、研究とはいえないかもしれないが、意識して議論対象にしてきた伝統が日本語の「西洋」にはある。
「西洋」という言葉を日本語はいつから使いはじめたのか、調べてみた。日本国語大辞典 小学館 第一版によると、滑稽本、風来六部集、放屁論後編「抑此器は、西洋の人電の理を以て考、一旦工夫は付けれども」が初出。風来六部集の作者は平賀源内。出版は1760年。130年早くて、Appiahにはない科学要素が入っている。年期の入った世界分析用語「西洋」を手にしているのは日本人の強みだ。
少しAppiahにつきあってみる。彼は価値の意図的選択と、努力しての再把握を説く。日本人が西洋にしてきたのは、まさにAppiahの解く意図的選択と努力しての再把握だ。結果は、日本人がよくわかっているように、付け焼き刃と、習う姿勢がうむ、従属根性だ。
日本語の「西洋」という道具を上手に使えたのは、岡倉天心と鈴木大拙だが、彼らは、強烈に好きなもの(美)とか、信じ切っているもの(禅の修行)があった。彼らは従属根性の少ない、珍しい日本人知識人だった。ということは、従属根性のない状態での日本語は、世界を、きちんと語るための言語として「西洋」があるだけ、自分達のことをGreek -- Roman inheritance, といってみたり、Chriatendomといってみたり、westといってみたりして混乱している欧米語より、すぐれていることになる。

■ 余分の余分
 ガーディアンの記事にはこんな地図が挿入してありました。<(地図は省略(太田)>
 これだと黒海周辺が中心です。二つ思いました。ケストラーが書いたアシュケナージユダヤ人の故郷、コーカサスは、この地図の作者の意識世界では辺境ではない。
 もう一つはダニューブ河。ダニューブ河をみるオーストリア、フランス、チェコの人にとって黒海は、ものすごく身近な存在であるに違いありません。
僕の世界意識は、鉄のカーテンで分断されているなと、自覚させられました。

<太田>

 本や本の書評群を取り上げたシリーズの場合は、最初から自分の付けるコメントを具体的にイメージしているわけではない、というか、そもそも、本は読み終わっておらず、書評群も一部を除いて目を通していない状態でいつも書き始めるのですが、メディアの電子版に載ったコラムに関してすら、そういった状態で書き始めることがあります。
 件のアッピアによるコラムについては、(オーディオ/パソコン作業疲れもあって、)まさにそうであって、日本における西洋概念を俎上に載せるコメントを付す、というイメージはまだ私の中にはなかったので、大変興味深く読ませていただきました。
 それで気付いたのですが、日本語の西洋って、英語のOccidentじゃなく、ドイツ語のAbendlandes=West(ヴェスト)
http://www.collinsdictionary.com/dictionary/german-english/abendland(※)
、の訳語じゃないかってことです。
 (まさに、シュペングラーの'Der Untergang des Abendlandes'の邦訳本の名称は『西洋の没落』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BC
ですよね。)
 ミソは、それが英語のOccidentとは一点、重要な違いがある点です。
 Occidentは、ラテン語からフランス語経由で英語に取り入れられた言葉であって、ラテン語やフランス語ではいかなる意味なのかまでは知りませんが、英語の場合、
Occident - the countries of (originally) Europe and (now including) North America and South America
とされ、この場合のEuropeは、the British use `Europe' to refer to all of the continent except the British Isles とされている
http://www.thefreedictionary.com/occident
のであって、ブリテン諸島・・私はこれは「イギリス」を韜晦してそう表現しているのだと思います・・は含まれないところの欧州大陸、及び、南北アメリカ大陸、の総称なんですよね。
 私に言わせれば、イギリス人は、Occident とOrientとを、同等の、野蛮の地として扱っている、ということです。
 他方、Abendlandesには、イギリスを含まず、なんていう留保は付されていません。(※)
 西洋にはイギリスが含まれているわけです。
 何が言いたいかというと、アッピアが(Occidentではない、イギリスを含むところの、)West(ウェスト=西側)なる概念は冷戦期までなかったという時、それは、あくまでも、かつてのイギリス人としての観点からするとそうだ、ということなのだろう、ということです。
 確かに、あなたが示唆されているように、アッピアは、哲学者としての鼎の軽重を問われるような、杜撰な、と言って語弊があれば、誤解を呼ぶ言葉遣いをする、と思いますねえ。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 朝鮮日報が、また、日本礼賛記事。↓

 「早朝の大地震でも3分で官邸危機センターが稼働する日本・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/11/22/2016112203147.html

 ガーディアンも取り上げた、小澤・村上音楽談義の英訳本の書評をNYタイムスも載せた。
 (2点、2人共通の「史実」の無知を指摘してて、同じ日本人としてお恥ずかしい限りだが、全般的にはまあまあ好意的な中身。(太田))↓
http://www.nytimes.com/2016/11/21/books/review-absolutely-on-music-seiji-ozawa-haruki-murakami.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=mini-moth®ion=top-stories-below&WT.nav=top-stories-below&_r=0

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <これは日本の記事だが・・。↓>
 「福島地震、中国のネット有名人も反応 「日本の人々のために祈る」 心ない発言、たしなめる場面も・・・」
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e5%9c%b0%e9%9c%87%e3%80%81%e4%b8%ad%e5%9b%bd%e3%81%ae%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e6%9c%89%e5%90%8d%e4%ba%ba%e3%82%82%e5%8f%8d%e5%bf%9c-%e3%80%8c%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e4%ba%ba%e3%80%85%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ab%e7%a5%88%e3%82%8b%e3%80%8d-%e5%bf%83%e3%81%aa%e3%81%84%e7%99%ba%e8%a8%80%e3%80%81%e3%81%9f%e3%81%97%e3%81%aa%e3%82%81%e3%82%8b%e5%a0%b4%e9%9d%a2%e3%82%82/ar-AAkCWpN?ocid=iehp#page=2
 <習ちゃんの日本車フェチは、最近、トヨタ礼賛に注力。↓>
 「・・・第一財経は・・・「世界における自動車産業の変革の中で、トヨタが積極的に変化を求めている」とする記事を掲載した。記事は、先月にトヨタが発表した1−9月度の世界販売台数が752万9000台と、ドイツのフォルクスワーゲンを下回る結果となったことを挙げ、「これは世界の自動車産業の変化が大きくなり、競争が激化するシグナルかもしれない」と説明。「世界のトヨタ」のライバルには欧米の大手自動車メーカーのほか、グーグルやテスラなどIT分野からやって来た新鋭勢力も含まれるようになったことを伝えている。
 そのうえで、今年10月にはトヨタがBMWなどとともに、米国のITベンチャー企業・Nautoへの出資、スズキとの自動運転技術やエコカー分野での技術開発協力が明らかになったと紹介。さらに、今年初めには米国に人工知能やロボット技術を研究する研究所を設立したことを伝え、これらの行動は「トヨタが積極的に自動車産業変革の波に身を投じていることの表れだ」と評した。
 記事は、IoTやクラウドコンピューティング、ビッグデータといった新技術をメインとする自動車産業の変革が、世界一流のIT企業を持たず情報化が遅れているという国内事情に加え、自身がIT産業の発展に向いた生産、組織のスタイルではない日本の自動車メーカーにとっては不利な状況にあると指摘。トヨタの最近の行動は「伝統を打ち破ろうとする気概や野心が表れている。ITやデータ利用、人工知能といった技術的な不足点で飛躍を遂げようと努力するとともに、国を超えた協力や技術共有という研究開発モデルへの転換を進めている」と論じた。
 そして、トヨタの戦略上の調整は、必ずや世界の自動車産業の競争をさらに激しいものとさせ、自動車産業の変革の波をさらに力強いものにするはずだ、と結んでいる。」
http://news.searchina.net/id/1623627?page=1
 <日本車を買え、キャンペーン。↓>
 「・・・駆動之家は・・・中国において日系車は今なお一部の消費者から常に罵られる存在であると伝える一方、「それでも中国人消費者が日系車を購入する理由」について考察している。
 記事は、「中国でもっとも罵られる機会の多い車は日系車を除いて他にはない」と主張し、多くの中国人が口頭では「日系車は買わない」と主張していることを紹介。中国人にとって日本は歴史的摩擦を抱える国であり、「日本が過去に行ったことは、今なお多くの中国人の心に刻み込まれている」とし、だからこそ中国人は今でも日本を罵り、ひいては日系車も罵るのだと論じた。
 それでも新車販売台数を見てみると「日系車が売れに売れている」ことが分かるとし、「なぜ多くの中国人消費者は日系車を購入するのか」と疑問を投げかけ、その理由は「日系車はコストパフォーマンスが高く、一般家庭での使用に最適だからだ」と主張。
 普段は日系車を罵っていても、いざ自動車を購入するとなると「燃費性能の高さや維持費の安さという魅力によって、現実的な選択として日系車を購入してしまう人は少なくない」としたうえで、人前では日系車を罵りつつも、実際には日系車に乗っている中国人消費者は多いとの見方を示している。」
http://news.searchina.net/id/1623575?page=1
 <日本をダシにして自国を叱咤している。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本や韓国では自国の自動車メーカーが大きなシェアを獲得していると伝えつつ、「日韓に比べれば、中国の状況は屈辱的」だとする記事を掲載した。
 記事はまず、中国人の自動車購入に関する考え方を紹介。一般的に「自家用車には日系車」、「高級車はドイツ車」を選ぶ傾向があるという。特に珠江デルタ(河口の広州、香港、深セン市、東莞市、マカオを結ぶ三角地帯を中心とする地域)では「出かけると必ず日系車を見かける」ほど、日系車のシェアが高いと紹介。実際、乗用車に限れば中国市場での日系車のシェアは37.2%に上ると紹介した。
 一方の日本では「あまり外国車を見かけない」と紹介。データによれば日本国内の94%が日本車であるとして、「体裁やメンツを重視」する中国人と違い、「実用性を重視」する堅実な日本人には、軽自動車などの小型車が人気だと分析した。
 また記事は、韓国も国産車が圧倒的シェアを占め、「政府関連の自動車には必ず韓国車を使う」という決まりがあることも紹介。タクシーの8割がドイツ車で、政府の役人もドイツの高級車に乗る中国とは大きく異なっていると伝えた。
 最後に記事は、中国メーカーも最近は中国国内でシェアを回復させていると指摘。将来的には日韓のように国産車ばかりになるとの希望的観測で結んだ。
 <これもそう。↓>
 「・・・ 財務省が中国をはじめとする5カ国を「特恵関税制度」の対象から外す考えを固めたと報じられたことについて、中国メディアの億邦動力網は21日、中国製品の日本国内における価格競争力が低下する可能性があると警戒感を示した。
 財務省関税局によれば、「特恵関税制度」とは、開発途上国を支援する目的などで特定の品目を輸入する際に低い関税率を適用する制度だ。中国が「特恵関税制度」の対象から外されれば、日本が中国から特定の品目を輸入する際に、これまでよりも高い関税がかけられることになり、必然的に日本国内における価格も高くなる。
 記事は、「経済成長を遂げたことを理由に、日本は特恵関税制度の対象から中国を外す考え」だと伝え、中国が対象から外されれば、中国の日本への輸出品は高い関税がかけられ、中国の対日輸出にも一定の影響が出ると考えられると伝えた。
 続けて、日本の輸入額全体のうち、中国製品が占める割合は約4分の1に達しており、日本で2015年に特恵関税の対象となった輸入品のうち、約6割が中国からの輸入であったことを紹介。中国にとって日本は地理的に近い先進国であり、さらに特恵関税の対象であったことから「中国の貿易会社にとって日本はまさに金鉱だった」としながらも、特恵関税制度が適用されなくなれば中国製品の日本国内での価格競争力が失われ、日本市場という金鉱も失ってしまう可能性があると危機感を示した。」
http://news.searchina.net/id/1623619?page=1
 <使いまわし記事(コラム#8580)だが、これも日本をダシにして自国を叱咤している。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「中国で出された1冊の本、国内で読む人はいなかったが、日本はこの本で強く変身した」とする記事を掲載した。
 記事は、日本を半植民地化の危機を救った明治維新は、「事実上、中国の1冊の本から始まった」とし、この本の出現によって日本国内の改革の足取りが加速し、近代の強国の道を歩むうえでのカギとなったと説明。その本とは、清の思想家・魏源が編纂した「海国図志」だ。記事は、同書が世界各国の地理、歴史、政治、軍事、科学技術、宗教、文化、教育、風土などを全方位的に紹介したものであり、先進的な意識を持つ読書家にとっての百科事典であったとした。
 しかし、同書は「自国から重んじられることはなく、20年間でわずか1000冊程度しか印刷されなかった」と解説。一方で、1851年に中国商船によって日本に同書が運ばれると、これを読み世界についての知識を得た佐久間象山らによって改革、維新の主張が提起されるに至ったとした。そして、63年には吉田松陰の弟子である伊藤博文が英国に留学、帰国後に明治のリーダーの1人となったと説明している。
 記事は最後に、「1冊の本の日中両国における異なる境遇は、両国のポジションを完全にひっくり返した」と評した。」
http://news.searchina.net/id/1623581?page=1
 <日本に対するリスペクト溢れる記事。↓>
 「・・・北京時間は・・・日本が登録に成功した「雅楽」は元はといえば中国のものだったと論じる記事を掲載した。
 記事は韓国や日本、ベトナムの雅楽は、すべて中国から伝わったものだと指摘。さらに、2009年に無形文化遺産として認められた日本の雅楽についても「中国を源としており、雅楽は奈良時代に中国から朝鮮半島を通じて日本に伝えられたものであり、その後に日本人は中国の雅楽に新しい要素を取り入れて日本の雅楽へと改変した」と説明した。
 一方、「雅楽と周礼は華夏礼楽文明の柱だった」としながらも、現代の中国は雅楽の伝承を失ってしまっており、雅楽発祥の地であるはずの中国は無形文化遺産への申請をすることができないとして、その悔しさを吐露した。
 また、日本が「雅楽」を無形文化遺産に登録したとは言え、それは「中国から奪い取って、登録したわけではない」としたうえで、雅楽は中国人自らが失くしてしまったのであり、他者を恨むことはできないとして、雅楽の生みの親である中国が無形文化遺産に登録できないのは、自らの過失によるという見方を示した。」
http://news.searchina.net/id/1623603?page=1
 <「中国を侵略」云々は意味不明だが、これも全般的に日本に対するリスペクトを感じる。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本は古代中国の周辺国家とは異なり、「これまで一度も古代中国に朝貢したことがない」と論じる記事を掲載した。
 記事は「日本は歴史上少なくとも3度、中国に朝貢していた時期がある」と主張する見方が一部で存在すると紹介する一方、実質上そのどれもが朝貢にはあたらないと否定。その3度とは漢委奴国王印で有名な西暦57年の光武帝に対する朝貢、西暦239年の魏に対する邪馬台国の卑弥呼による朝貢、そして明朝に対する足利義満の朝貢だが、これら古代中国に朝貢したとされる人物は、決して当時の日本の代表者ではないというのが記事の論拠だ。
 さらに、日本が古代中国に対して決して朝貢しなかった理由として、地理的に他国から侵略されにくい位置に存在しているために古代中国の保護を必要としなかったこと、また日本は地震などの災害が多い国家であるため、朝貢するより、むしろ古代中国を侵略して安全な土地を手に入れることを考えるほうが当時の日本人の必要にかなっていたためではないかと主張した。
 また記事は、「日本」という国名には「日が昇る国」という意味があり、また日本から見て中国は太陽が沈む場所であるゆえに、日本人は太陽が昇る国家が太陽が沈む国家に朝貢することなどあり得ないと考えていたと説明した。」
http://news.searchina.net/id/1623567?page=1
 <これはガス抜きというよりは、心底、日本のことを心配している記事と言えそう。↓>
 「・・・上海証券報は・・・「日本の科学立国はもはや過去の事である」とする記事を掲載した。記事は、日本は敗戦からわずか20年余りで経済大国の地位を確立したが、その大きな要因となったのが一貫した教育の重視であり、長期にわたって実施してきた「科学立国」の戦略が功を奏したのだとした。
 しかし、経済の衰退に伴って、日本の教育はすでにかつての盛況は戻ってこない状況であると説明。最新の世界大学トップ100ランキングに日本からは東京大学と京都大学の2校しか入っていないうえ、両校とも大きく順位を下げたとしている。また、発表された論文数のランキングでも2000年に米国に次ぐ2位だったのが6位に後退し、化学分野では5位、情報科学では10位、社会科学では15位以下に甘んじ、全論文中で引用数が上位1%にあたる高頻度引用論文の数でも韓国やシンガポール、オーストラリアの後塵を拝する結果となったと伝えた。
 さらに、日本の各企業が大学院生、特に、博士号取得者の雇用に対して非常に消極的になる一方、日本の大学や研究機関で育成されるのは日本企業にしか適応できない人材であるとも論じた。そして、このような状況から、日本社会では大学の人材育成に対する不満が日増しに高まっているが、少子化の影響もあってブランド大学ですら学生集めに苦心しており、「学生を集めるために要件を下げざるを得ないが、それでどうやってハイレベルな人材を育てられようか」と指摘した。
 記事は、近年の日本人のノーベル賞受賞者が続出していることについて「しかし、それは昔の貯金を食っているもの。大学の研究レベルが顕著に低下するにつれ研究のピラミッドはどんどん細くなり、この勢いも長くは続かないだろう」と論じている。」
http://news.searchina.net/id/1623612?page=1

 トランプ小特集だ。↓

 <トランプ、拷問の復活は止めたとさ。↓>
 In Stunning Reversal, Trump Scraps His Calls to Bring Back Torture・・・
http://foreignpolicy.com/2016/11/22/in-stunning-reversal-trump-scraps-his-calls-to-bring-back-torture/?wp_login_redirect=0
 <クリントン訴追も、地球温暖化防止のパリ協定からの離脱も止めるとさ。↓>
 President-elect Donald Trump abruptly abandoned some of his most tendentious campaign promises Tuesday, saying he does not plan to prosecute Hillary Clinton for her use of a private email system or the dealings of her family foundation, has an “open mind” about a climate-change accord from which he vowed to withdraw the United States and is no longer certain that torturing terrorism suspects is a good idea.・・・
https://www.washingtonpost.com/national/trump-says-he-could-continue-to-run-his-company-in-theory-from-the-oval-office/2016/11/22/935745da-b0e3-11e6-be1c-8cec35b1ad25_story.html?hpid=hp_hp-top-table-main_transitionprint-335pm%3Ahomepage%2Fstory
 <でも外交・軍事政策の基本公約は揺るがず。
 それ、オバマの継続徹底だと嘆くコラムだ。
 (米国の力の相対的減衰が背景にある点は同じだが、オバマの場合は、贖罪意識と米国の本質的アホさかげんに絶望してるからであるのに対し、トランプの場合は、(もはや)ワリに合わないことは止めるというだけのこと。(太田))↓>
 Trump’s ‘America First’ Is the Twilight of American Exceptionalism--In more ways than liberals care to admit, Trump’s foreign policy might look like Obama’s. That’s not a good thing.・・・
http://foreignpolicy.com/2016/11/22/trumps-america-first-is-the-twilight-of-american-exceptionalism-obama/

 なかなか興味深い写真群が載ってるよ。↓

 Nazis on retreat: the SS holiday camp near Auschwitz -- in pictures・・・
https://www.theguardian.com/books/gallery/2016/nov/22/nazis-retreat-ss-holiday-hut-auschwitz-pictures-mengele-photographs

 ハー。↓

 「男性より女性の方が「マルチタスク」が得意な理由とは?・・・
 <マルチ>タスクを完成させる際に、脳の背外側にある前頭葉・頭頂葉・後頭葉の3つの部分が連携して働<くが、>女性と比べると、男性の方がタスクをやり終えた時の前頭葉のエネルギ―消費量が多く、脳内の他の活動エリアや島皮質と再連携する必要があることが分かった。・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2016/1122/c94475-9145178.html
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 休日の臨時一人題名のない音楽会です。
 前回の休日の11月3日は、パソコン/オーディオ問題に追われてお送りできなかったところ、今回は、何とかお送りできた次第。
 私の好きな(広義の)歌謡曲カバー小特集です。

異邦人 May J.  何を歌わせてもうまい彼女。
https://www.youtube.com/watch?v=RjTvdhUfLBA
魅せられて / 糸 May J.  とりわけ、「魅せられて」は、オリジナル(ジュディ・オング)を(美貌度もいい勝負ですが、)上回っててぶったまげましたねえ。「糸」は、私の好みの曲ではないので・・。
https://www.youtube.com/watch?v=OUgg77ilbnY

丘みどり 池上線 まあまあってところですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Q-ZbBDj2gZI

はいだしょうこ 思秋期・木綿のハンカチーフ 「歌手」でもあるようですから当然かもしれないけど、なかなかイイです。
https://www.youtube.com/watch?v=MiPqFDsoZlA

Katri Helena - Miljoona Ruusua フィンランド語 「百万本のバラ」は大好きな曲で、これまでカバーも沢山紹介してきたところ、今回も新たに、日本人、外国人を含め10数人のカバーに耳を傾けたものの、感銘を受けたものが殆どなく、その中で相対的に一番印象に残ったのがこれです。フィンランド歌手(フィンランド語)だという新鮮感も与ってます。、
https://www.youtube.com/watch?v=Qoa-gg2vgzA

 後はオマケです。
 上掲に引きずられて、フィンランドの「歌謡曲」を何曲か聴いてみたところ、シベリウスを生み出した国にしては、これまた、私の心に響く曲が殆どなかったのですが、その中から、二つ。

 Suojelusenkeli 同じ歌手によるもの。これ、黒猫のタンゴの元曲のパクリチックですが・・。
https://www.youtube.com/watch?v=UK2AcL2mo0s
Kari Tapio: Myrskyn Jalkeen 男性歌手によるもの。
https://www.youtube.com/watch?v=p11a6_nLDco
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太田述正コラム#8749(2016.11.23)
<西側文明?(その2)>

→非公開