太田述正コラム#8648(2016.10.4)
<皆さんとディスカッション(続x3120)>

<太田>(ツイッターより)

 「ノーベル医学生理学賞に大隅良典・東京工業大栄誉教授…」
http://www.asahi.com/articles/ASJB15QTZJB1UBQU00L.html?iref=comtop_8_02
 久しぶりに東大卒から、しかも、同教養学部卒としては初めて、ということも含め、うれしいなあ。
 東大名誉教授じゃないのは東大がおかしい。
http://digital.asahi.com/articles/ASJ9S4F8YJ9SULBJ02L.html?rm=197

<よこ>(同上)

 東大では教授になられてないし。

<太田>(同上)

 助教授の時に一旦外に出られたのはいいとして、その後大学に戻られる際に東大じゃなく東工大に行かれた点に東大の不甲斐なさを感じるわけです。

<よこ>(同上)

 東工大は池上彰さんなど、どう考えても「工業」とは関係ない方がいっぱいいらっしゃる懐の広い大学なのです、多分。

<太田>(同上)

 そんなこと言ったら、東大の方が更に格段に懐が広いわけで・・。

<よこ>(同上)

 そりゃ東大は文系から理系まで揃う総合大学(university)だから当然でしょう。
 東工大は工業の単科大学(institute of technology)ですから。
 それ言い出したらMITはどうなのと言うツッコミは無しで。

<太田>(同上)

 だからー、あなたのあげた点が東工大が選ばれた理由ではありえないってだけのことですよ。

<よこ>(同上)

 これ以上続けるつもりはないですが、東工大の学部入試二次試験(前期)の理科は物理・化学必須で生物はないってことは知っといてもいいかも(なお後期は選択として生物の問題もある)。
http://admissions.titech.ac.jp/admission/college/first.html

<太田>

 関係ないっての。トホホ。
 東工大関係者は母校愛スゴーイのね。
 今回なんて、僕、東工大のことなんか何も言ってないのに・・。
 クワバラクワバラ。

<太田>(ツイッターより)

 「「オートファジー」解明の大隅良典氏ノーベル賞受賞・・・コスモバイオ、医学生物はストップ高買い気配…」
http://biz.searchina.net/id/1620069
 日本礼賛記事の紹介以外は日本の株価情報記事ばっかし。
 習ちゃんの心、不肖の息子たるこの対日フロント会社、分かっとらんのじゃないかい?

<太田>

 関連記事だ。

 朝鮮日報はお祭りムード。↓

 「ノーベル賞:50年間一つのことを研究し続けた大隅氏、日本は祝賀ムード・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/10/04/2016100400548.html
 「ノーベル賞:大隅氏受賞、日本人25人目・科学分野では3年連続--医学生理学賞は2年連続・・・」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/10/04/2016100400543.html

 以下、原則URLだけ掲げる。(WSJ記事は有料なのでURL掲げられず。)↓
https://www.theguardian.com/science/2016/oct/03/yoshinori-ohsumi-wins-nobel-prize-in-medicine
http://www.bbc.com/news/health-37540927
 <このFTの記事が一番質が高い。↓>
 ・・・Disrupted autophagy has been linked to various diseases including Alzheimer’s, type-2 diabetes and cancer. Intense research is under way around the world to develop medicines by targeting the autophagy process though none has yet reached the market.・・・
 ・・・he told the Nobel organisation after the prize announcement: “Even now we have more questions than when I started.”・・・
http://www.ft.com/cms/s/0/aff01b50-894b-11e6-8cb7-e7ada1d123b1.html#axzz4M4QaNcZ8
http://time.com/4516302/yoshinori-ohsumi-nobel-prize-medicine/?xid=homepage
http://www.nytimes.com/2016/10/04/science/yoshinori-ohsumi-nobel-prize-medicine.html?hpw&rref=science&action=click&pgtype=Homepage&module=well-region®ion=bottom-well&WT.nav=bottom-well
http://www.latimes.com/science/sciencenow/la-sci-sn-nobel-prize-medicine-20161003-snap-story.html

 ワシントンポストとCSMの電子版は、完全無視!

<y.LZJ3KQ>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 「カシミールのインド軍駐屯地 襲撃され2人死傷・・・」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161003/k10010716841000.html

 いずれ中印は手を結ぶことになるだろう。
 インドネシアはどうすべきか。
 独立国なら呼吸するように脅威分析と対策を日々講じなければいけないけど日本には備えなし。
 習ちゃんも安心するのはまだ早いで。
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 Donald Trump Trashes Nafta. But Unwinding It Would Come at a Huge Cost.・・・
http://www.nytimes.com/2016/10/04/upshot/donald-trump-trashes-nafta-but-unwinding-it-would-come-at-a-huge-cost.html

 受け狙いか本気か分からないけど、提起してみせるだけでも有利には働くだろうね。

<METT-TC>

 太田さん、人間主義を中心にした人間観・世界観・文明観で快刀乱麻を断つが如く、人間に関するあらゆる森羅万象の本質を分析す。

<太田>

 エッヘン、それでは、その他の記事の紹介です。

 中共官民による日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <やっぱり、今日はコレからじゃなくっちゃ。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、大隅氏のノーベル医学生理学賞受賞によって日本人のノーベル賞受賞者は計25人目となったことを指摘し、「中国が日本との差を埋めることは容易ではない」と嘆いている。
 記事は、米国籍を持つ受賞者を含め、日本人のノーベル賞受賞者数が25人に達したことを指摘したうえで、「欧米諸国を除くと、日本のノーベル賞受賞者が最多」であると指摘。さらに村上春樹氏をはじめ、ノーベル賞受賞も時間の問題とみなされている候補が日本には複数いることを指摘した。
 続けて、日本はこれまでにノーベル文学賞、物理学賞、化学賞、医学生理学賞、平和賞のそれぞれから受賞者を輩出していることを指摘し、経済学賞を除いたすべての部門から受賞者を輩出することに成功していると指摘。
 さらに、「ノーベル賞の受賞者数だけが一国の科学技術力を示すものではない」としながらも、ノーベル賞はやはり世界で認められた世界的な賞であるため、中国でも重視される存在だと指摘。ノーベル賞受賞という点において、日本と中国の差は「あまりに大きい」と指摘し、毎年のように日本人がノーベル賞を受賞する現実に対して悔しさを滲ませた。」
http://news.searchina.net/id/1620085?page=1
 <引用していないが、サーチナ記者は、ここでも「人性化」という言葉を用いて総括しているところ、「人間主義」にホント、して欲しいよー。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、実際に「日本を訪れると中国に帰国したくなくなる」と感想を漏らす中国人旅行客が多いことを指摘しつつ、「日本の何がそれだけ魅力的なのか」を考察する記事を掲載している。
 記事は数多くの写真とともに、中国人から見た日本の魅力を紹介しているが、そのいずれも日本人からすれば日常にある、当たり前のことばかりだ。例えば、ホテルに設置されているアメニティグッズ、小さいながらも必要なものは全て揃っているカプセルホテル、そして便利な機能が詰まった温水洗浄便座など、中国人からすれば「本当にちょっとした」ことであっても、それは中国にはない驚きと感動が詰まった事象であり、そうした事象が日本には数多く存在することを伝えている。
 また、日本では割れ物を購入すると新聞紙などで割れないよう包んでくれること、雨が降っているときは買い物の紙袋をビニールの袋で包んでくれること、警察官が優しく、丁寧に対応してくれることなども紹介。気配りや心配りがあるサービスのほか、日本人の親切な対応も中国人旅行客を感動させていることを伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1620074?page=1
 <上のが人間主義の日本人礼賛であるのに対し、これは、人間主義が体化した日本の製品礼賛。↓>
 「・・・今日頭条はこのほど、日本製品が中国人消費者にとって人気である理由を考察する記事を掲載した。
 記事は、日本を訪れたことのある中国人であれば「日本製品はどれだけ小さなものでも、非常に精巧であることを知っているはず」と伝えつつ、日本で売られている製品は品質も高いうえに、販売員のサービスも非常に優れていると指摘した。
 一方、中国人消費者がわざわざ日本を訪れてまで日本製品を求めているのは、品質が高く、偽物や粗悪品がない安心感にあると主張し、その高品質と安心感をもたらしているのは日本企業の厳格な規格や管理にあると指摘した。・・・」
http://news.searchina.net/id/1620065?page=1
 <いよいよ、これを言っちゃお終いよ、くらいのメガトン級日本礼賛が来たでー。
 もー僕、感激死しそー。毛沢東も草葉の陰で小躍りしてるだろな。↓>
 「・・・今日頭条は・・・もし19世紀に日本が台頭しなかったら、アジアは第二のアフリカになっていたのではないだろうかと読者に問題を提起する記事を掲載した。清王朝がアヘン戦争とアロー戦争で英国に敗れ、一部を植民地とされるなど、西洋列強がアジアに迫る流れのなかで、日本が台頭しなかったらアジア全体がアフリカのように西洋の植民地になっていたかもしれないという意味だ。
 記事は、「古代文明の成果を代表するのは中華民族」だが、「近現代文明を切り開いたのは大和民族であり、日本人である」と説明。さらに日本人は事実上、間違いなく黄色人種の世界的地位を向上させ、アジア独特の発展の道を創造したと絶賛した。
 さらに、日本が台頭に成功したのは西洋文明の良い点を学ぶことに「打ち込んだ」からだと説明、また「明治維新の成功後、日本の志士たちはアジア全体を台頭させるためにアジア各国の革命を支援するという偉大な道を歩んだが、フィリピン、タイ、中国、朝鮮などのアジア国家にはこれら志士たちの奮闘の足跡が残されている」とも指摘した。
 記事が選んだ観点は、世界における黄色人種の地位という日本人あるいは中国人という国や民族の枠組みを超えたものだ。さらに時間的な観点からも、古代は中華民族、近現代は大和民族が世界における黄色人種の地位を向上させるためにそれぞれの役割を果たしたという見方を示している。」
http://news.searchina.net/id/1620062?page=1

 以上に氷水をぶっかけるような、習ちゃん指示への反逆的記事も出るところがオモロイ。↓

 「・・・易匯網はこのほど、日本人の対中感情に対する中国人の見方について論じた。
 記事は、ひとことで「聞き飽きた」と表現。「多くの中国人は、日本人が自分たちをどう見ているかなんて気にしないし、どうでも良いことだ」と主張した。同時に「日本は何かにつけてこうした調査結果の数字を出したがる」と不快感も示した。
 一方で対中感情が悪化する原因については中国人から見ても政治問題にあるとしたが、中国側には落ち度はないとして2005年の例を挙げた。同年は小泉元首相による靖国神社参拝をきっかけに大規模な反日デモが発生した年で、日本大使館や日本料理店が投石などによる被害を受けた。そのため同年の対中感情は大幅に悪化したのだが、記事はその責任は中国人ではなく、靖国神社参拝と同参拝に対するデモを大げさに何度も報道した日本メディアにあるとし、「中国人は暴力的で反日だという印象を植え付けた」と日本を非難した。
 続けて長年保ってきた世界第2位の経済強国の座を中国に奪われたことで、それまでの「優越感」が中国への「羨望、嫉妬、憎しみ、焦り、悩み、恐れ」といった感情に変わったと主張。この「優越感」は今でも日本人に深くひそんでいるとし、科学、技術、マナーなど各方面で「中国は日本に敵わない」と見ている姿勢には唐の時代に純粋に文化を学ぼうとした「中国人への尊敬と尊重」に欠けていると批判した。
  記事は対中感情を改善させる方法について、「日本を喜ばせるために中国が妥協するしかないが、それはできない」とも主張。あくまでも対中感情悪化の原因は日本にあるとし、中国側には何の問題もないと述べた。」
http://news.searchina.net/id/1620067?page=1

 客観記事だが、まあ興味深い。↓

 「・・・北京時間はこのほど、日本企業が中国から大規模に撤退していると指摘し、その原因について説明している。
 記事は、日本企業の中国撤退の原因の1つとして、中国の不動産バブルによる地代や家賃コストの高騰を指摘。その一例として深セン市ではわずか6平方メートルの部屋が88万元(約1337万円)という驚くような高い価格で販売されていると説明した。
 また、アベノミクスの円安政策が人件費を人民元で支払う日系企業にとってダメージとなったこと、尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題により日本企業は東南アジアに投資先を求めるようになったこと、また中国経済が「新常態」に入り、経済成長率が低下したことで外資に対する吸引力が低下したことも原因であると説明した。」
http://news.searchina.net/id/1620066?page=1

 ノーベル賞の授賞対象が狭すぎると指摘したコラムだ。↓

 ・・・the world of science has broadened and matured spectacularly since the late 1800s. ・・・
 The Nobels’ narrow focus creates a two-tiered scientific universe, wherein only select fields have access to a uniquely powerful publicity mechanism. Nobel laureates receive media exposure and increases in professional status and opportunities that are all but unequaled in science・・・
http://www.nytimes.com/2016/10/03/opinion/update-the-nobel-prizes.html?action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=opinion-c-col-right-region®ion=opinion-c-col-right-region&WT.nav=opinion-c-col-right-region&_r=0
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太田述正コラム#8649(2016.10.4)
<またまた啓蒙主義について(その6)>

→非公開