太田述正コラム#8600(2016.9.10)
<皆さんとディスカッション(続x3096)>

<太田>(ツイッターより)

 「高畑裕太氏釈放、弁護人のコメント…高畑裕太さんの方では合意があるものと思っていた可能性が高く、少なくとも、逮捕時報道にあるような、電話で「部屋に歯ブラシを持ってきて」と呼びつけていきなり引きずり込んだ、などという事実はなかったと考えております。…」
 要するに裕太にコミュニケーション能力(対「被害者」、対警察、対自分の弁護士、対母親)が著しく欠如していたことが問題をここまで大きくしてしまった最大の原因ということだろう。そういう人間でも演技力を高く評価される俳優たりえたってことを含め、考えらさせられる事件だ。
http://www.asahi.com/articles/ASJ9955TKJ99UHNB00V.html?iref=comtop_8_05

<dlZdhEpC>

黒澤明の羅生門やな。

<ブービータスキチ>(ツイッターより)

 釈放時の高畑氏の目付きすごかったね、鋭く。怒ってたねぇ〜〜〜〜。

<太田>

 関連記事だ。
 今回の結末、弁護士業の宣伝にはなったんじゃないかな。↓

 <さあ、どっちでしょーねー。↓>
 「・・・ 田中喜代重弁護士は「高畑さんを不起訴処分とした検察側の判断について、考えられるのは2つ」とした。
 〈1〉犯罪を起こしたのは事実だけど、被害女性の負傷が軽度で、高畑が深く反省していることなどを考慮して「起訴猶予」としたか。
 〈2〉2人の間で性行為への同意があったのかどうか十分な証拠がなく、公判を維持できないと判断し、「嫌疑不十分」としたか。・・・」
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160909-OHT1T50201.html?from=ytop_ymag
 「・・・アディーレ法律事務所の吉岡一誠弁護士は、・・・「今回は芸能人の事例なので、示談の際、多額の金銭を女性側に渡した可能性は高いです。しかし、『お金を払って相手に許してもらったこと』という印象をもたれると、またバッシングが起こってしまいます。メディアコントロールに長けた弁護士は、その部分を『まだ無罪の可能性があった』というニュアンスに調整するのです。事実、示談の話は1行目にしか出てきません」
と推測している。」
http://news.infoseek.co.jp/article/20160909jcast20162277669/
 <こういったところが、「コミュニケーション能力の欠如」なんだわね。↓>
 「・・・合意の上での性行為に及んだ人物が、果たして「女性を見て欲求を抑え切れなかった」と言うだろうか。・・・
 強姦だったのか、それとも和姦であったのか、不起訴となった今、それは「藪の中」だ。しかし、示談金の金額こそが、その「真実」を物語ってくれるはずだ。」
http://news.infoseek.co.jp/article/mediagong_19055/

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。↓

 <日本人の、好奇心、発想の柔軟さ、オタク性、に瞠目しつつ辟易もしている、微笑ましい習ちゃん。(2篇)↓>
 「・・・一点資訊はこのほど、和食は「寿司やラーメンだけではなく、非常に奥深い存在」であると主張する一方、日本人は食に対する探究心が強く、進歩的であることを伝えている。
 記事は、「いかアイス」や「たこアイス」、「牛たんアイス」といった日本各地にある「特産品を使った物珍しい商品」を紹介。さらに、馬刺しについても驚きを示し、「生魚ならまだしも、馬の生の肉なんて、中国人の誰が食べたことがあるだろうか」と伝えた。
 また、魚介類の踊り食いやイカの活造りについても衝撃を受けたようだ。生モノを食べたがらない中国人からすれば、生きているものをそのまま食べることは驚き以外の何ものでもないようだ。日本人は中国人に比べて食べ物に対して進歩的であるのか、「日本人の創意には敬服せざるを得ない」と主張、「鮮度が良いほうが美味しいのかもしれないが、中国人として受け入れがたい」ことを伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1618468?page=1
 「・・・科技訊は・・・日本で生まれたネコに関する「最も変態かつクレイジーな発明」を紹介する記事を掲載した。
 記事は、「日本人が発明したものは、とても実用的なものがある一方で、あまりにもクレイジーなものも存在する」と説明。その「クレイジーなもの」の1つとして、「ネコの頭の香りがする香水」を紹介した。この香水を吹きかけるとネコを抱きかかえている時に感じられるような香りを感じることができ、同時に開発されたネコの頭型の抱き枕とともに使用すれば「まるでネコを飼っているかのような癒し効果」が得られるとしている。
 そのうえで、「日本人というのものは、常に思いもよらない発明をする」と評する一方で、「感服せざるを得ないのは、それらの発明が確かに人びとのニーズを捉えていることなのである」とも解説。日本国内において、ネコが好き、ネコに癒されたいと思っていながら種々の理由により買うことができず悶々としている人が少なからずおり、「ネコの頭の香りがする香水」も彼らの願望を踏まえてのものであることを紹介した。」
http://news.searchina.net/id/1618462?page=1
 <今度は大真面目な日本のサービス業礼賛。(2篇)↓>
 「・・・和訊網はこのほど、老舗飲食店を例に中国の飲食店における「接客態度」を紹介する記事を掲載した。
 記事は、日本メディアがこのほど、中国で100年以上も続く老舗料理店を取材し、そのサービスの質の低さを伝えたことを紹介。日本の場合、客が来店した場合はスタッフが客を席まで案内してくれることが一般的だが、中国の老舗料理店の場合は、スタッフが「席は自分で探せ」と客に命じ、さらに厨房では料理人がスマホに夢中になっている様子が日本で報じられたと紹介した。
 続けて、中国のクチコミサイトにおける同料理店に対する評価として、「不潔」、「汚い」、「床や椅子が油でベタベタしているうえ、サービスの質が低い」といったクチコミが寄せられていることを指摘し、「これだけ質の低い老舗料理店が存在する国が世界中のどこにあろうか」と疑問を投げかけた。
 一方で記事は、日本では100年も続く企業や料理店であれば、社会的に非常に高い地位を確立していることが一般的であり、企業や料理店もその地位に見合った質の高い製品やサービスを提供できていることを指摘。だからこそ、日本は100年以上も続く企業が世界でもっとも多く存在する国なのだと指摘している。」
http://news.searchina.net/id/1618467?page=1
 「・・・医療資訊網はこのほど、中国国内では富裕層を中心に日本での医療観光が注目を集めていると伝えた。
 記事は、日本で医療サービスを受けた中国人女性の事例を紹介している。親族にがん患者が多かったことから、自分の身体も不安だったという中国人女性は2012年に日本でがん検診を受けたという。検査の結果については明らかではないが、医療サービスの内容に満足した女性は、14年には夫と2人の友人を連れて再び日本で医療サービスを受けたという。女性は「日本人は真面目だと知っていたが、日本で医療サービスを受けて初めて日本人の仕事の細かさが想像以上だったと分かった」と述懐した。
 同女性にとってもっとも忘れがたい日本の医療サービスの内容は「患者のプライバシー」を非常に重視していたことだという。もちろん医療の質も非常に高かったと称賛する一方で、日本では特に婦人科などにおいては医者と患者、そして患者同士が必要以上に顔を合わせなくて済むような配慮があったと紹介し、女性としては嬉しい配慮だったと紹介した。
 また記事は、病気になってから病院に行くのではなく、病気を未然に防ぐ「予防」という考え方が中国で広まりつつあり、日本はがん治療のみならず、がんの予防という点でも世界最先端の経験を有する国だと指摘し、だからこそ中国人の間で日本への医療観光が人気となっているのだと伝えている。」
http://news.searchina.net/id/1618466?page=1
 <英米メジャーに中東の石油が支配されていた頃と同じね。
 そりゃ、支配される方に原因があるのよ。(分かってて、習ちゃんが書かせてるわけだが・・。)↓>
 「・・・龍訊財経はこのほど、レアアースは石油と同じように重要な資源であり、中国は生産量、輸出量ともに世界一であるにもかかわらず、なぜレアアース価格はずっと安いままなのかと不満を呈した。
 記事はまず、1990年から2007年にかけて、中国のレアアース輸出量は10倍に伸びたと伝える一方、価格は36%も下落したと指摘。レアアースの価格決定権は日本や米国が握っているのが現実で、中国は企業同士の争いなどを背景に価格決定権を持っておらず、中国企業は薄利でレアアースを国外に販売しているのが現実だと論じた。
 続けて、米国にもレアアース鉱山は存在するが、自国では生産を行っていないと指摘し、それはレアアース生産が環境にもたらす影響を考慮しているためだと指摘。特に日本は中国産のレアアースから脱却できないほど大量に輸入していると指摘する一方で、中国の戦略資源が叩き売りされている現状に不満を吐露した。」
http://news.searchina.net/id/1618465?page=1
 <これは巧まずして、中共が唱えて来た日支関係史に係る「論」が韜光養晦であることを示唆しているねえ。習ちゃんも人が悪い。↓>
 「・・・捜狐はこのほど、日本経済衰退論について取り上げ、「これは中国の韜光養晦にも通じる日本の策略であり、この策略に騙されてはいけない」と読者に警戒を呼びかける記事を掲載した。
 記事は日本の対外資産残高が世界一の規模であるという点や、日本の国内総生産(GDP)が減少はしていないことを指摘し、「事実上、日本はすでに世界屈指の経済強国としての実力を備えているのに、どうして衰退したと言えるだろうか」と主張。成長していないからといって、衰退しているという見方は日本には当てはまらないと主張した。
 さらに、日本が日本経済衰退論を唱えるのは中国の韜光養晦にも通じる策略だと指摘。「日本国内には問題が山積み状態であるため、まるで日本がさんざんな目に遭っている印象がある」と説明する一方、「これはすべて日本の策略である」と主張。日本が策略を用いているのは「世界の人びとに同情を示させ、日本に対する警戒心を抱かせないようにする」ためであると説明した。」
http://news.searchina.net/id/1618464?page=1
 <目を細めて日本の「自主」外交を見守る習ちゃん。(もっとも、安倍チャンのアフリカ外交も宗主国サマの差し金である可能性が高いが・・。)↓>
 「・・・参考消息網は・・・ドイツメディアの報道を引用し、日本の対アフリカ政策について紹介し、日本はアフリカを巡って「中国と一戦を交える構え」だと伝えた。
 記事は、日本は米国、EU、中国と同様、「最後のフロンティア」であるアフリカの潜在的な経済成長に目をつけて「強気」の姿勢を示していると主張。これまでは主に政府開発援助(ODA)で支援を行ってきた日本が、今度は投資という形で再びアフリカに注意を向けたことで、中国とのぶつかり合いになると伝えた。
 日本が今回300億ドル(約3兆円)の支援を表明したのは、かつての影響力を回復したいとの思いからだが、そのうち100億ドル(約1兆円)はインフラ整備に用いるという。記事は、アフリカのエネルギー分野でのビジネスチャンスは大きく、日本の商社と発電関連企業にとって大きな利益をもたらすと指摘した。・・・
 さらに記事は、日本が打ち出したのは、中国の量に対抗する「質の高い」支援だと指摘。」
http://news.searchina.net/id/1618417?page=1

 餓死と迫害により、中共の毛沢東時代に3000万人が死んだとさ。
 (そんな毛をどうしてその後の中共歴代当局が奉り続けてるかを考えなくっちゃ。)↓

 ・・・Historians estimate more than 30 million Chinese perished because of Mao’s policies during his years in power, which were marked by both man-made famine and mass political persecution. In more recent years・・・
http://blogs.wsj.com/chinarealtime/2016/09/09/official-tributes-to-mao-subdued-on-40th-anniversary-of-his-death/

 ワシントンポストが社説で、オバマにもっと北朝鮮の核開発に真剣に対処せよと主張。↓

 Obama should take North Korea’s nuclear threat more seriously・・・
 <しかし、その手段としては経済制裁の強化だというんでズッコケたぜ。
 鍵となる中共の習ちゃんにその気が全くないんだからどーしょーもねーじゃん。習ちゃん、ひょっとして、此処を先途と、(全面支援中の)金坊やに、前やったような北朝鮮軍による数次の小規模対韓威力偵察を「強いる」かもよ。日本に防衛費増と集団自衛権完全解禁を促すには、それが一番効果的だもんな。↓>
 ・・・as the Iran nuclear diplomacy shows, sanctions can get results, but only if they are very tough and sustained over several years. That’s the strategy that Mr. Obama, and the president who succeeds him, need to embrace.
https://www.washingtonpost.com/opinions/global-opinions/obama-should-take-north-koreas-nuclear-threat-more-seriously/2016/09/09/4fd76e3a-76a9-11e6-8149-b8d05321db62_story.html?hpid=hp_no-name_opinion-card-a%3Ahomepage%2Fstory&utm_term=.4682b1fe8478

 トランプの猛烈な追い上げにパニクり始めたクリントン陣営。
 (こうなったら、何がなんでも大統領に就任してもらって、実はアジアを習ちゃんにお任せすることにしたオバマの戦略をトランプに公然と受け継いでもらって完成して欲しいもんだわ。)↓

 Democrats wonder and worry: Why isn’t Clinton far ahead of Trump?・・・
https://www.washingtonpost.com/politics/democrats-wonder-and-worry-why-isnt-clinton-far-ahead-of-trump/2016/09/09/543f3342-7693-11e6-8149-b8d05321db62_story.html?hpid=hp_hp-top-table-main_campaign-0745pm%3Ahomepage%2Fstory
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 一人題名のない音楽会です。
 辻井伸行の4回目(最終回)です。

Tchaikovsky Piano Concerto No1-1 指揮:外山雄三 オケ:NHK交響楽団
https://www.youtube.com/watch?v=jWChk74PlvM

Prokofiev Piano Concerto No.3(注) 指揮:佐渡裕 オケ:ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団 この曲は、「ピーターと狼」以外で私が好きな唯一のプロコフィエフの作品。
https://www.youtube.com/watch?v=X5ulkNw927o

(注)「1921年の作品。・・・20世紀の代表的楽曲の一つに数えられる」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%E5%8D%94%E5%A5%8F%E6%9B%B2%E7%AC%AC3%E7%95%AA_(%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A8%E3%83%95)
 「1918年・・・<ロシアから亡命し、日本>滞在中に、ピアノ協奏曲第3番等の原型となった「白鍵四重奏曲」の構想を練っている。・・・1933年<に>・・・帰国」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A8%E3%83%95

 以下、辻井自身の作品をどうぞ。(「コルトナの朝」は採用しませんでした。)

ロックフェラーの天使の羽
https://www.youtube.com/watch?v=SVZEHSwRGIE&list=PLDC8761E489AE8200&index=4

神様のカルテ
https://www.youtube.com/watch?v=frkiykhstMY

それでも、生きていく(東日本大震災の被災者に捧ぐ!)
https://www.youtube.com/watch?v=LPFOF102CEQ ←この演奏が一番好き。
https://www.youtube.com/watch?v=LqoV4ZW7xTA
 歌唱:EXILE ATSUSHI
https://www.youtube.com/watch?v=DmnCwRAzFvg

(完)
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太田述正コラム#8601(2016.9.10)
<ウィルソン流民族自決の愚かさ(その3)>

→非公開