太田述正コラム#8552(2016.8.17)
<皆さんとディスカッション(続x3072)>

<太田>(ツイッターより)

 身体比で大きな脳を持っている動物ほど絶滅危惧種に指定されているものが多いんだって。
 脳が大きいと子育てに時間を要するために繁殖頻度/<繁>殖数が抑制され、とりわけ人類による環境の悪化に、機敏に個体数増<等>によって対処できないからなんだとさ。
http://www.bbc.com/earth/story/20160811-the-downsides-of-having-a-big-brain
 唯一の例外が、身体比で最も大きな脳を持ちつつ個体数が増え続けている人類だが、地球温暖化対策に失敗して絶滅しかねない、とこの記事は示唆。
 核戦争で絶滅する恐れだってあるしね。
 スポンジは、かつて脳を持っていたがあえて放棄して成功した、との説もあるとさ。
 いいことずくめってのは少ないのね。

 「…日本、アメリカ、ドイツ、スウェーデンの4カ国で調査が行われたが…日本は…家族以外に相談あるいは世話をし合う…友人がいない高齢者が多い<(4人に3人)>…」
http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=42101?site=nl
 引用者の指摘とは違って、人間主義社会じゃ、そういう友人、必要ないのかもよ。
http://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/4%e4%ba%ba%e3%81%ab1%e4%ba%ba%e3%81%af%e5%8f%8b%e4%ba%ba%e3%82%bc%e3%83%ad-%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e9%ab%98%e9%bd%a2%e8%80%85-4%e3%82%ab%e5%9b%bd%e6%af%94%e8%bc%83%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e3%81%8b%e3%82%89%e8%a6%8b%e3%81%88%e3%82%8b%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e9%ab%98%e9%bd%a2%e8%80%85%e3%81%ae%e5%ae%9f%e6%85%8b/ar-BBvFPUd?ocid=iehp#page=2

<6FnmZv4Y>(「たった一人の反乱(避難所)」より)

 究極のオーディオマニアが行き着く「マイ電柱」
http://jp.wsj.com/articles/SB10191232058230093692804582254253646088474
 ↑これに対する海外の反応↓
http://kaigainohannoublog.blog55.fc2.com/blog-entry-2033.html

 電気で音質が変わるとか初めて知った。
 3万円位のスピーカーで十分満足してる俺には異次元の世界観。

<七氏>(同上)

 日本政府の再軍備にかかる9条改正がまたもや、やるやる詐欺になりそうなんで、習さんさんさらに活発化だな!↓

 「「海の人民戦争だ」中国漁船に潜む海上民兵の実態は…政府から手当ても」
https://www.google.co.jp/amp/www.sankei.com/politics/amp/160816/plt1608160015-a.html?client=ms-android-kddi-jp

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 小宮山って人、チャップリンの映画『独裁者』だけじゃ、ナチスドイツの打倒はできなかったというのに、また、戦前の日本人達が、自分を典型とする戦後の日本人達とは違って、「自分の足で立ち、自分の頭で考え」てたというのに、まことにもってお目出度い限りだな。↓

 「妻に語った最期の言葉 いい世にならなかったね・・・
 心の友だという喜劇役者、チャプリンの児童向け伝記「チャップリン 笑いと涙の芸術家」を書いたりした。<かれによって、わたしたちは、戦争というものを笑うことをしり、悲しむことをしりました>。平和を願いつつも戦争へと突き進む人間の業を見つめてきた。「自分の足で立ち、自分の頭で考えなければ、第二の敗戦が訪れる、とずっと父・・・<故>小宮山量平・・・は言っていました」・・・」
http://mainichi.jp/articles/20160816/dde/012/040/007000c

 中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群だ。
 今回も、当局によるもののみ。↓

 <仰ぎ見る存在日本、をアピールする2篇。↓>
 「・・・界面は・・・賃金と不動産価格の関係性から、中国がなおも日本に及ばないとの見解を示す記事を掲載した。
 記事は、日本の長崎と中国の杭州の2都市間で不動産価格と賃金の比較を実施。250平方メートルの2階建ての一軒家を建てるのに、長崎では約2300万円かかるのに対し、杭州では7倍近い1億5000万円が必要であるとした。一方で、会社員の事務職の月給は長崎で約23万円ほど、杭州では4分の1から5分の1にあたる5−6万円であると伝えた。
 賃金の格差については、中国の経済規模が今や日本を超えているにも関わらず、人口の多さによって1人あたりのGDPでは遠く日本に及ばないのと同じ状況が発生していると解説した。
 記事は、中国が日本より「不動産価格が高く、賃金が安い」という状況は、中国にとって非常にマイナスであると指摘。資産を持った中国人がより不動産価格の低い日本等に移住することで中国経済発展の足を引っ張る点、メンツを保つために高額でも家を買おうとする若者の多くが、安定した職を求めることでイノベーションやベンチャーの機運が下がる点を示した。
 また、不動産価格が高い一方で低賃金であるゆえに、日本の家庭よりも生活レベルが遥かに低く、教育、医療、観光、文化など多方面において至らない部分が生じることになるとも論じている。」
http://news.searchina.net/id/1616567?page=1
 「・・・外匯通はこのほど、日本と中国の農村の状況を比較する記事を掲載し、農業従事者を取り巻く環境は日中で圧倒的な差があることを指摘している。
 記事は、日本の農家の平均年収は都市部で生活しているホワイトカラーの人びとに匹敵するほど高いと指摘し、中国のように「農民=貧困」という図式が日本では成立しないことに驚きを示した。さらに、日本では農業従事者の数が年々減少しているとしながらも、日本政府は農業を強力に支援していると指摘し、「日本では農業に携わるうえでの負担は中国より小さいのだ」と論じた。
 さらに、日本の農業従事者たちは都市部に生活する人と基本的に同じ福祉サービスを享受でき、同じ教育を受けることができる点は中国と違うと指摘。中国では農村戸籍と都市戸籍の違いがあり、教育や福祉、就職の機会は平等ではなく、農村に生まれるだけで人生にさまざまな制約が生じてしまうのが現実なのだ。」
http://news.searchina.net/id/1616534?page=1
 <広義の日本人の人間主義性を賛美。↓>
 「・・・北京時間もこのほど、日本のトイレ文化を称賛すると同時に、トイレを通じて日本文化を考察する記事を掲載した。
 記事は、「日本のトイレは単に排泄という生理現象を解決するための場所ではない」と指摘し、日本人にとってのトイレは心身ともにリラックスできる空間だと指摘。だからこそ、清潔であると同時に快適な場所である必要があるとし、こうした需要があったからこそ、日本のトイレは独特な発展を遂げたのだと論じた。
 また、日本ではかつて人の排泄物も重要な肥料として活用されてきた歴史的経緯があることを指摘し、肥料を貯める便所は重要な存在だったことを紹介したほか、日本人は「神は万物に宿る」と考え、トイレにも神様がいると信仰していると指摘。だからこそ、日本のトイレは清潔なのだとしつつも、日本人の清潔さに対する追求はもはや潔癖症と言えるほどだと論じた。」
http://news.searchina.net/id/1616524?page=1
 <日本に中共産品が認めてもらえることのうれしさを表明。↓>
 「・・・天津日報・・・記事は、「一人之下」という中国産アニメが7月9日より日本のテレビ局で放送を開始したとし、日本のテレビ局で放送された中国アニメ第2号となったと紹介した。
 そして、中国のネット上で人気を集めたマンガを原作として作られたこのアニメ作品が「多くの中国伝統文化コンテンツを含んでおり、国外でも非常に人気を集めている」と説明。マンガは韓国や欧州などの出版社と販売に関する交渉を行っているとする関係者の話を伝えた。
 また、作者である高安氏が日本アニメからの影響について言及したことを紹介。「日本アニメは創作に影響を与えた。しかしそれは画風においてだ」とし、沙村広明、冨樫義博、岸本斉史の3氏を「最も影響を受けた人物」に挙げた一方で「ストーリーについては日本から何の影響も受けていない。日本のマンガは好きだが、日本の価値観に染まってはおらず、どちらかと言うとちょっと受け付けないところがある」と語ったとしている。
 関係者によると、画風で日本の影響を多分に受けていながらも、その中身が本土文化に根付いたものであるからこそ同作品の持っている価値が高く、受け入れられる、とのことだ。
 記事はさらに、同作品の日本上陸についてネットユーザーからは「国産マンガ・アニメの逆襲」との声が出ていることを紹介したうえで、関係者が「それは時期尚早。ただ、逆襲に向けた第一歩を踏み出したということはできる」と冷静に語ったことを紹介。「実際、日本の会社と接触した時に、彼らに高慢なところを感じた。ただ、作品が優秀であれば、彼らもきっと認めてくれることだろう」としたことを伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1616562?page=1
 <台湾人を見習って日本に好感を持て、と中共人民を諭す。↓>
 「加速する台湾人の「日本好き」<(コラム#8534)>、まるで「日本だけに好感を持っているようだ」・・・」
http://news.searchina.net/id/1616566?page=1
 <日本の公共システムの優秀さを称えつつも、中共にも事情がある、と一糸報いる記者。↓>
 「・・・澎湃新聞網は・・・高速鉄道について「輸送以外に、どういった方法でお金を稼ぐことができるのか」と題した記事を掲載した。記事は、日本の新幹線を取り巻くビジネスの展開と対比する形で、中国の高速鉄道の状況について解説している。
 まず、東海道や東北、山陽といった主要な新幹線を持つJR各社は、鉄道輸送収入を確保するだけでなく、新幹線周辺のビジネスにおいても少なからぬ収入を得ていると紹介。その大きな要因に「在来線の駅と組み合わせた駅の立体化設計」による商機の掘り起こしがあると説明した。
 そのうえで、中国高速鉄道の駅は「多くが平らな設計であり、なおかつ都市の中心から離れた場所にある。その機能も日本に比べて単一的だ」と指摘。現状では日本の新幹線のように付随ビジネスの利益を得られない状況であるとする一方で、「高速鉄道駅を郊外に設置した理由は他にある」とした。
 記事はその理由について、中国では地方の都市化が急速に進んでいる状態であり、高速鉄道駅が将来の都市の中心的存在になること、高速鉄道を利用する潜在的な人数も遥かに日本の新幹線より多いことを挙げた。さらに、高速鉄道網の規模が日本より大きく、高速鉄道の駅と在来線の駅をドッキングさせることが難しい点、都市部に駅を建設すると、再開発や高架化のコストがかさむほか、線路のカーブが多くなり、低速運行を余儀なくされるうえ、安全リスクも高まるといった点を示している。」
http://news.searchina.net/id/1616565?page=1
 <珍しく、「ついでに」米国にも言及。↓>
 「・・・捜狐はこのほど、日系車の販売が中国で好調であることについて、「安全性に劣るという話がデマであることが広く知られるようになった」ためと指摘しつつ、今度は「米国車の燃費が悪いという噂について検証すべきではないか」と論じた。
 記事はまず、燃費性能が良いことは日系車について広く知られる強みの1つであるとしたうえで、「日本は国土が小さく、天然資源がない国」であり、エネルギーの大半を輸入に依存している国だと指摘。こうした外部環境が日本人に「節約」という意識を刷り込ませ、自動車においても「軽自動車」や「エコカー」といった燃費性能の良い車が日本で発達したのだと論じた。
 一方、米国については世界の超大国の1つであり、世界のエネルギーの支配権を持つ国であるため、「これまでエネルギーの調達に困ったことはない」と指摘、エネルギーを安く調達できる米国だからこそ大排気量の自動車が発展したのだと論じた。」
http://news.searchina.net/id/1616564?page=1

 間違った内容で日本を貶める記事だが、毎度記すように、担当編集者と記者はパージ必至。↓
 「・・・羊城晩報はこのほど、日本の年配の女性たちは中国の女性たちと違って「広場で集団ダンスは踊らない」と伝え、日本人は大媽たちによるダンスを見ると驚いてしまうと紹介した。
 記事は、中国の大媽たちが広場でダンスを踊るのは「生活水準があがり、生活を楽しんでいる」ためであるとの見方を示しつつ、日本は年金制度の不備によって年金支給開始年齢の引き上げが行われたことを紹介。一部では退職から年金の支給開始まで空白期間が生じるケースがあると指摘し、日本の女性たちは空白期間を埋めるために働かなくてはならず、広場で踊っている場合ではないのだと論じた。
 さらに、日本では退職の年齢を迎えた年配の女性たちは、豊富な仕事の経験があるうえに低賃金でも不満を言わないことからサービス業で重宝される存在であると指摘する一方、年金の支給開始までの空白期間を埋めるために働かざるを得ないのが現実であり、「中国の女性たちのように踊る時間も体力もないのだ」と主張した。」
http://news.searchina.net/id/1616531?page=1

 駐英北朝鮮大使館のナンバー2が妻と共に亡命。↓
http://www.bbc.com/news/uk-37097602

 ロシアが、シリア空爆に初めてイランの基地を使用。↓

 Russia uses Iranian airbase for first time in Syria campaign・・・
 an unspecified number of long-range bombers, including Su-34 and Tu-22M3 warplanes, have taken off from near Hamadan, a city in the west of Iran, to target Isis near Aleppo. At least 19 civilians have been killed,・・・
 ・・・it would shorten the flight time to Syrian targets by 60%. ・・・
https://www.theguardian.com/world/2016/aug/16/russia-uses-iranian-airbase-for-first-time-in-syria-campaign

 アラブ諸国じゃ、Isisは米国(オバマ)が作ったという陰謀論が常識化しているところへ、トランプがそう言い切っちゃった、とトランプを非難するコラムだ。↓

 In November 2015, a cartoon in Al-Ahram, an Egyptian state-owned newspaper, depicted an Islamic State ogre with “Made in America” emblazoned on his back. It wasn’t unusual. A look at Middle Eastern news media shows that this idea is startlingly common. Even prominent officials in the region, from Egypt’s former culture minister to a former deputy prime minister of Iraq, have publicly ventured conspiracy theories that Washington created the Islamic State.
 Enter Donald J. Trump. Last week, Mr. Trump repeatedly claimed that President Obama is “the founder of ISIS.”・・・
http://www.nytimes.com/2016/08/17/opinion/how-do-trumps-conspiracy-theories-go-over-in-the-middle-east-dangerously.html?ref=world
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太田述正コラム#8553(2016.8.17)
<欧米史の転換点としての17世紀?(その1)>

→非公開