太田述正コラム#8530(2016.8.6)
<皆さんとディスカッション(続x3061)>

<太田>(ツイッターより)

 「…代表選への立候補を表明した…民進党の蓮舫代表代行は… 共産を念頭に「政権選択選挙で、綱領や政策が違うところと一緒に政権をめざすことはあり得ない」と明言。
 一方で、野党間の選挙協力については「これまでの基本的枠組みは維持」するとし、継続する姿勢を示した。… 憲法改正については「9条は絶対に守る」としつつ「(国会の憲法)審査会が動いたら積極的に参加する」と主張。安倍政権下での改憲に反対した岡田氏と異なる姿勢を示した。…」
http://www.asahi.com/articles/ASJ854W73J85UTFK005.html?iref=comtop_8_04
 ハハーン、事実上、岡田路線の全面否定だな。
 こいつは結構期待が持てそうだ。

<太田>

 それでは、その他の記事の紹介です。

 毎日のようにゴジラの記事が・・。↓

 「虚構と現実は逆転する――『シン・ゴジラ』感想・・・」
http://blogos.com/article/185678/

 前段は、落語に出てくる長屋の住人のヨタ話のレベルだが、後段は、(少し前に、未公開のシリーズで取り上げた)五百旗頭センセの支那脅威論より数段上等だ。↓

 「・・・中国が<、今、>なぜ、外へ向かって攻撃的になっているのか・・・
半藤<一利>:・・・国際法上では、岩と岩礁と島は明確に区別されていて、中国の外務省も領土にならないのは当然わかっているんですが、軍部は承知しながらごり押しをしている。習近平主席はそれをどこまでコントロールしているのか気になります。
出口<治明>:僕がある中国専門家から伺った話では、中国が南シナ海で突っ張っているのは、「中国は今が力のピークだと認識しているから」だというのです。・・・
出口:・・・中国の長い歴史を見れば、外に向かって領土を取りに行くことはあまりしない国ですね。
半藤:昔は周辺国からの朝貢貿易が主で、従うなら存在を認めてやるという鷹揚とした国でしたからね。
出口:外に向かうより、北方から遊牧民が侵入してきて支配されるんです・・・
 だから、単純な膨張主義とはちょっと違うと思います。」
http://news.infoseek.co.jp/article/postseven_435119/

 では、中共官民の日本礼賛(日本文明総体継受)記事群です。↓

 <この記事、全文転載しようと迷いつつ止めた。
 さすが、人民網オリジナル記事だけあって深ーい内容なので、各自、直接、現物にあたって読まれたい。↓>
 「日本の焼き餃子は「パクリ」それとも「イノベーション」?・・・」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0805/c94473-9095866.html
 <で、今度は支那(中共)が「日本文明の優れた点を見抜き、それに学び、・・・日本の尊敬を勝ち取」らにゃアカンのよ、と示唆しとるワケだ。↓>
 「・・・東方頭条はこのほど、「日本はなぜ他国の植民地になったことがないのか」と疑問を投げかけつつ、日本と中国が異なる運命を辿った理由について考察する記事を掲載した。
 記事は、19世紀に清朝は「西洋諸国から交易を迫られ、危機に瀕した」と指摘する一方、日本も同時期に同様の危機に直面したと指摘。だが、「同じ危機に直面しながらも、日中がまったく異なる運命を辿った」と指摘し、清朝はアヘン戦争に敗れて半植民地化したのに対し、日本は世界の列強へと姿を変えたと論じた。
 続けて、当時の日本と清朝の違いは日本の明治維新が中国の「戊戌の変法」より30年早く行われたことにあると主張。「戊戌の変法」とは1898年に明治維新にならって行われた政治改革運動だが、記事はこの30年の差が日本を列強へと変え、中国を弱小国へと変えたと主張し、さらに「戊戌の変法」の失敗が後の恥辱をもたらすことになったと論じた。 さらに記事は、日本人は早くから西洋文明の優れた点を見抜き、それに学び、西洋諸国と同等の力を手に入れ、植民地化の危機を脱したとしながらも、清の時代の中国人は自国の文化に自惚れ、西洋文明を見下していたことを指摘。こうした態度の違いが日本と清朝の分かれ道となったとしたうえで、日本は積極的に西洋の先進的な文化を受け入れ、不平等条約を改正させることで西洋諸国の尊敬を勝ち取り、列強への道を進んでいったのだと伝えた。」
http://news.searchina.net/id/1615867?page=1
 <ムーム、私にも勉強になるだー。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「もののあわれ」、「幽玄」、そして「侘び寂び」という3つのキーワードから、日本の審美意識を紹介する記事を掲載した。記事は、日本人の審美意識には「自然と一体となる感覚や、仏教における諸行無常の考え方が流れているのである」と解説したうえで、3つのキーワードについて紹介している。
 まず「もののあわれ」だ。賞賛、親愛、愛好、哀れみ、共感、同情、悲しみ、壮美、感動、失望といった様々な情緒が複雑に絡み合ったものであり、「日本の歴史とも関係があり、地理的な環境や、社会生活とも関係あるのだ」と論じた。
 続いて「幽玄」については、得も言われぬ趣の深さという「一種の朦朧かつ曖昧な美である」と説明。もともとは漢の時代の中国で出てきた言葉だが、日本の中世において歌人たちが様々な角度から、この言葉が持つ意味に対する探求が行われ、その中身が作られていったとした。
 そして「侘び寂び」に関しては、「本質を求めること。時間の推移とともにある事物の表象が少しずつ削ぎ落とされていき、こうして残ったものこそ美しいという、一種の思想であり、一種の世界観なのだ」と論じている。
 記事は最後に「もののあわれ」、「幽玄」、「侘び寂び」という3つの美意識について「日本文化に影響を与えたのみならず、日本に既存の感情のベース、世界観、価値観によって染められ、日常の文化的実践の中にまで融合されている。すでに、日本人の日常生活における知恵へと変化しているのだ」と説明した。」
http://news.searchina.net/id/1615754?page=1
 <以下、2つは7月の記事だが・・。↓>
 「・・・今日頭条は・・・日本を「小さからぬ国」たらしめている、日本人の「小さくする意識」について解説する記事を掲載した。そこでは、物や使用空間を小さくすることで効率化を図る姿勢が紹介され、評価されている。
 記事は「日本人の『小さくする意識』は日本の文化の中に存在するとともに、人類の文明にも貢献を果たしているのだ」としたうえで、具体的な事例を紹介。まず、日本人が発明してその後中国に伝わったという扇子を取り上げ、「中国の扇子は大きいが、日本のものは小さくて美しい」とし、そこに「小さくする意識」が映し出されていると解説した。
 また、狭いながらも精緻で快適性が追求された日本人の住居、そして日本人の発明によるカプセルホテルも、その意識の表れであるとしたほか、通常5−6人の小グループが主体となる日本人の社交スタイル、5−6人が入れる程度の大きさである茶室などについても紹介している。
 さらに、自動車や家電製品などもともと米国人が発明した際には大きかったものが、日本人の手にかかるとどんどんコンパクトになっていくとも説明。このほか、日本の女性も「背は高くないがスタイルは整っていて、気立てがいい」という「小型化」の傾向があるともした。
 記事は、国土の狭さゆえ持たざるを得なかった「小さくする意識」が今や日本人ご自慢の文化となっており、全世界が学ぶべきクオリティとなっていると解説。「中国人は『日本は小さい』ことと『日本人の小さくする意識』をそれぞれはっきり分けて認識する必要がある」とするとともに、何でもかんでも「大きければいい」訳ではない事を日本人の意識から学ぶべきであると締めくくった。」
http://news.searchina.net/id/1615411?page=1
 <少しは自国も自慢したくなる気持ちはよー分かるでー。↓>
 「・・・今日頭条は・・・高品質な日本製品に囲まれて生活している「目利きの日本人」が愛する中国ブランドがあると説明、その5つの中国ブランドを紹介する記事を掲載した。
 記事は、日本人が愛する5つの中国企業として、家電大手のハイアール、自動車メーカーのBYD、通信機器メーカーのZTE、PCメーカーのレノボ、そして通信機器メーカーのファーウェイを紹介している。
 さらに、それぞれの中国メーカーが日本で販売している商品の事例として、ハイアールのハンディ洗濯機、BYDの電気バス「K9」、ZTEのスマートフォン、レノボのノートパソコン「ThinkPad」、ファーウェイのスマートフォン「Mate7」などを紹介した。
 記事が紹介するハイアールのハンディ洗濯機は、AQUAブランドからCOTONという商品名で販売されている。ハイアールアジアによると、この商品は国際的に最も権威のあるデザイン賞の1つであるiFデザインアワードのプロダクト部門で「iFデザインアワード2016」を受賞している。
 またファーウェイのスマートフォン「Mate7」についての日本のネットユーザーの評価も上々であり、一部では米国の有名スマホブランドを超えた、あるいは劣ってはいるが肉薄するという評価もあるようだ。「ThinkPad」はもともとIBMのパソコンブランドだったが、レノボが買収したもので、買収後も「ThinkPad」ブランドは高い評価を得ている。また、BYDの電気バス「K9」は京都のバス会社に納入され、京都で乗客を乗せて走っている。」
http://news.searchina.net/id/1615229?page=1
 <だけど、こりゃ自慢のし過ぎで、習ちゃんの譴責をくらうこと必至。↓>
 「・・・今日頭条は・・・「中国経済はすでに全面的に日本を超えた この10都市間の対比を見れば明白だ」とする記事を掲載した。記事は、香港、東京、上海、大阪、広州、横浜、深セン、名古屋、北京、札幌という日中両国の都市の写真を示すとともに、中国の都市が今や日本の都市より発展していると説明している。
 東京は「日本で最高の都市であり、金融業が非常に発展している」とする一方、中国の各大都市が大々的に発展した事によって、その優位性はもはや存在しないと解説した。また、東京に次ぐ著名な都市である大阪も「経済、文化、スポーツにおいて、上海がはるかに上回っている」と評した。
 さらに、日本を代表する港町・横浜についても「20世紀には多くの面で広州を超えていたが、今の横浜は広州に大きくおくれをとっている」としている。記事は「今の中国はもはや昔日の中国ではない。たとえ日本が更に多くの優れた都市を持っていたとしても、中国の都市たちはそれらに全く劣ることはないのである」と締めくくっている。」
http://news.searchina.net/id/1615868?page=1
 <習ちゃんの台湾新政権に対する、暖かい目を感じないか?
 そもそも、これも、日本礼賛記事になっている。↓>
 「・・・台湾初の女性総統となった民進党の蔡英文(ツァイ・インウェン)氏が、中国と台湾は「1つ」であることに中台当局が合意した「1992年コンセンサス(合意)」の受け入れについて明言しないとの姿勢を取っている。同姿勢に対して中国政府は反発し、当局は中国人の台湾への渡航を制限。台湾にあふれていた中国人観光客は激減したといわれる。一方で台湾のネット上では訪台中国人旅行客の減少を喜ぶ文章や画像が掲載され、大きな反響を呼んでいる。
 中国メディアの捜狐は・・・「台湾の業者が“中国人観光客はいない”と日本人観光客を誘致している」との見出しで、台湾のネット上でこのほど「中国人が来なければ来ないほど、平和と美しさが見えてくるのだ」という言葉と画像が掲載されたことを伝えた。台湾の美しい風景を写した画像に、台湾語で「中国人が来なくなったら静かになった」と書かれているほか、同画像には日本語でも「中国人が来なければ来ないほど、平和と美しさが見えてくるのだ」と書かれている。・・・
 <中共人民もヤラセで習ちゃんに協力。↓>
 中国人ネットユーザーからのコメントには、「まるで“中国人がいないと静かで平穏な生活が戻った”と言われているようだ」として、不快感を示す中国人ユーザーが多かった。」
http://news.searchina.net/id/1615865?page=1
 <これは、ややコワモテの記事で、習ちゃん、日本に再軍備/「独立」を促すのが狙いの系列だな。↓>
 「・・・ 現在、中国は「001A型」という名で呼ばれる初の国産空母を建造中だが、中国メディアの頭条軍事はこのほど、中国初の国産空母の建造スピードが「日本の予言」を大きく上回っていると主張する記事を掲載した。
 この「日本の予言」とは日本の軍事専門家による予想であると記事は説明。記事によればかつて日本の軍事専門家は「遼寧の改造に10年もの年月を費やした中国は、国産空母の建設に少なくとも10年はかかる」と予想していたという。
 しかし「中国国産空母のうれしいニュースがある」と紹介、「ネットユーザーが撮影した最新の写真から判断すると、まもなく飛行甲板が取り付けられて船体部分の建造は完成する」と説明。さらに記事はある軍事専門家が「現在の建造スピードであれば、中国初の国産空母は間もなく完成し、2018年には海軍に正式に引き渡すことができる」と分析していると紹介した。
 「遼寧の改造に10年もの年月を費やした」という部分だが、中国は1998年にウクライナから未完成の空母「ワリヤーグ」を購入しており、改造に14年の歳月をかけて12年に「遼寧」として就役させた。
 一方で「001A型」については、13年から遼寧大連造船廠で建造が始まったとの見方がある。もし18年に中国海軍に正式に引き渡すことができたなら、「日本の予言」の半分の時間で初めての国産空母の建設に成功することになる。」
http://news.searchina.net/id/1615866?page=1

 その一方で、習ちゃんに盾突く、(日本かぶれじゃない、)欧米かぶれの連中は、徹底的に締め上げてる習ちゃん。↓

 <その中で、こーゆーのは、ちょっと、面白いし、ビミョーでもあるな。↓>
 「中国で作家が有罪、「抗日戦の美談傷つけた」・・・」
http://blogos.com/article/186045/
 <反省の弁を被告に述べさせるっての、ソ連のスターリン時代のでっちあげ法廷を思い出させるなあ。↓>
 Week of TV Trials in China Signals New Phase in Attack on Rights・・・
http://www.nytimes.com/2016/08/06/world/asia/china-trial-activists-lawyers.html?ref=world

 アメちゃん学者が、中共の、高校までの教育は、米露のよりも素晴らしいが、大学のそれは丸でダメだ、とさ。
 (そういえば、日本の教育もそう言われてきて久しいな。習ちゃんが、教育も日本のそれを継受しているからだったりして。)↓

 ・・・Chinese students begin college with some of the strongest critical thinking skills in the world, far outpacing their peers in the United States and Russia. But they lose that advantage after two years.・・・
  Whatever the heck they do in high school, whether you like it or not, they are teaching massive numbers of kids math, physics and some type of critical thinking skills. What drives me crazy is they’re not learning anything in college. There are no incentives for the kids to work hard. Everyone graduates.・・・
 In high school, parents provide oversight. If they don’t think their kid’s being pushed hard, they’re the first ones on the phone, the first ones standing at the teacher’s desk. From the teacher’s view, they have a huge incentive to get their students through the curriculum and get through the tests.・・・
 In the United States, we get rewarded for good teaching. Your promotions and salary raises depend on you getting good evaluations from students, on performing well in the classroom and winning awards. That’s every bit as important as publishing research. In China, that’s not happening. The professors we work with say, “Why should we push the kids if they’re going to graduate anyway?”・・・
http://www.nytimes.com/2016/08/06/world/asia/china-education-critical-thinking.html?ref=world

 だからどうした?↓

 「・・・北方領土の日本への返還にロシア人の78%が反対、7%が賛成している・・・
 反対が70%台に下がったのは、プーチン政権下で初めて・・・
 北方領土をロシアの国家元首として初訪問したメドベージェフ前大統領時代の2011年は反対90%、賛成4%で、ロシア世論に一定の軟化が見られる。」
http://news.infoseek.co.jp/article/160805jijiX855/

<太田>

 マルクスについてのコラムは、本日の有料読者向けコラムに回します。
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太田述正コラム#8531(2016.8.6)
<マルクスの汚染・堕落>

→非公開